図
の
如
く田
宜
句
と は 尊 なっ
て
い
な
い
。
r
鯤 第
4
図
陀
〔
写
真 23
〕
空海眞蹟『注尊勝
第 42
・43 句
尊
勝 釋 音 写戚
躰
廨
弦
勺 篝
本
潔 誇
凱
誘
法
隆寺
貝葉 梵 本
<
言
覧ω
ヨ 賃”
降 伏 せ し め よ 護
念
し た ま え
119
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智 山学報 第四十七 輯
こ の こ
と か
ら み て
、
法 隆 寺 貝
葉 梵
本の
方 が よ
り
古
く
、
尊 勝 釋 音 写
本
の
方 が
、
や や 新 し
い
成 立 か と 考 え ら れ よ う
。
四
、
尊 勝
釋
の
成 立
策 子
第二
十 三
帖
所 收の
尊
勝 釋一 巻に は
、
前 述
の
通 り
、
外 題 も 内 題 も 撰 述
者
も 何ら 記 載 が な
い
。
そ
こ で
、
こ の
尊
勝 釋の
成 立 に
つ い て
、
少
し く 探
っ
て み る こ
と
・
す る
。
手 懸
り と し ては
、
佛 陀
波 利 訳
『
佛 頂
尊 勝
陀 羅 尼』
改
定 明 本
(
正 蔵一 九
、
三 五 二
頁
b
)
と 地
婆
訶 羅 訳『
最
勝 佛
頂 陀羅 尼 淨
除 業障
呪 經』に
「
那 謨
」
の
音
写 が み ら れ る こと か
ら
、
日 照 三
蔵
か ら 探
っ
て み よ
う
。
こ の
地 婆 訶 羅
(
O
ぞ
酵
母
)夢 は
、
『
宋 高
僧 傳』 (
皿v
巻
二
に よ る と
、
中 イ
ン
ド 出
身
の
譯 經
僧
日 照
で
、
来
唐
後、
崇 福
寺 や大 福 先 寺
に
於
い
て
大
乘の
經 論 十 八 部 を 訳
し た
。
件
の
呪
經
も その一 部
で
あ る
。
そ
の
訳 經
所
の
中
に
、
日 照
の
学
系
に あ
る
沙 門 慧
智
が
い
工
梵 語 を 證
」す
の が 担 当
で
あ
っ
た
。
こ の
慧 智
は
、
『
宋
高
僧 傳』〔
)飢
に よ
る と
、
父 は イ
ン
ド 人
の
波 羅 門
、
長 壽
二
年
(
六 九
)三
佛
授 記寺
に
於
い て
『
觀
世 音頌
』
一
巻
を 訳 出 して い
る
。
こ の 日 照・ 慧 智
の
学 系 が
、
尊
勝 釋の
成 立
に
密
接 な 関 連 を窺
わ し め る
。
た だ
、
法
隆 寺 貝葉
梵 本の
成 立 が
、
八 世
紀
後半
と
す
る と
、
半 世
紀
程遡
る の で
、
こ の
間
は
不 明 と
せ ざ る を 得 な
い
。
以 上
に お
い て
、
尊
勝 釋 は、
八 世 紀
後 半
の
法 隆
寺 貝
葉 梵本
以後
に し て
、
大
師
入 唐 以前
、
し か も さ き
に み た
如
く『
秘
蔵
』
記
以 前、
つ
ま り
、
惠 果 和 尚 以
前
の
成 立 と 上 下 限 を
絞
る に 止 め
、
後 考
に ゆ
だ ね る こ と
・
し た
い
。
た だ
、
佛
陀 波利
訳『
佛
頂尊
勝陀
羅
尼經
』
改 定
「
陀 羅 尼
」
(
明 本
、
正
藏
一九、 三 五 二
頁
b
)
が、
尊 勝
釋の
漢 字
音 写 と極
めて
親 し く
、
大
正 藏 経 所 收 明 本の
祖 本 と 特
に 関
連
が
深
い
よ
う
に 思 え
る
。
一
120
一N工工一Electronlc Llbrary
空海 眞蹟 『注尊勝 陀羅尼 』ミ尊勝釋”攷
結
語
個
々
の
帰
結 か ら ま と め る と、
次
の
如
し
。
1
、
國
宝 三 十帖 策
子第
二
十 三
帖
所收
の
「
注
尊
勝 陀 羅 尼』
は
、
空
海 弘
法大
師の
真 蹟
と み
ら れ
、
大 師
自 身
、
こ れ を
“
尊 勝 釋
”
と
命 名
さ れ た縁
由 か ら、
私
も
、
こ れ を
尊
勝 釋 と称
す る こ と にす
る
。
2
、
こ の
尊 勝
釋
は
、
大
師の
『
請 來 目 録
」
や
『
三
學
録』
に も な く、 大 正
蔵
經 藏外
の
、
策 子 不 共
の
請 來 儀 軌 で あ
る
。
そ
こ で
、
今、
本
典
を 法崇
の
分 科
に
従
い
、
十
門 に 分
ち
、
漢
字
音 写の
陀 羅 尼 自 体
と
、
65 句
全 般に わ た る 注 釋
内
容の
実
態
を究
明 す る こ と を 小 論
の 目 的 と し て
、
茲 に 少 し く
考 察
を 試 み た
。
3
、
漢
字
音写
の
尊
勝陀 羅 尼 本
文
に
つ い
て は
、
ほ
・.
同 時 代
( 八 世
紀
後半
) と 目 さ れ る法 隆 寺 所
伝
貝 葉梵 本
(
東
京 国 立博 物
館 所V藏 と 対
校
し
、
ま ず 陀 羅 尼 本
文
の
在
り 方を 検 討 し た
と こ ろ、 東 寺 三 密 蔵
古
写 本 及 び、
常 用
本 尊
勝陀 羅
尼よ
り 古
く
、
法
隆 寺 貝葉 梵
本 よ り、 や・
新
し
い
成 立 か と み
ら れ
る も
の の
、
法
隆寺
貝葉
本に ほ
“
匹 敵 す
る
内 容
と
古 層
性 を 具え
た
貴
重 な 音写
本尊 勝
陀 羅 尼
で
あ
る こ
と が 判 明 し た
。
4
、
大
正蔵 経
に は
、
佛 陀
波
利 訳『
佛
頂
尊 勝 陀 羅 尼經
』
の
改 定 本 が 二
種 あ り
、
一 は 宋 本
に よ り
、
一 は 明 本 と 対
校
して
載
せ て
い
る
羣
が、
尊
勝 釋の
陀 羅 尼 は
、
後 者
に よ り 親
し く
、
こ の
明 本
の
原 初
に
位
置 す る 大 師 所伝
の
も
の
と み
ら れ る
。
『
注 尊
勝 陀 羅 尼』
を
解
説 し た神
林 隆 淨 氏 は、
尊 勝
釋の
陀 羅 尼 音 写 本 文 が
『
佛
頂 尊 勝 陀 羅 尼 經』
か ら
「
抽 出 し た
」(
翆
も
の
と
考
え ら れ た が、
音 写
漢 字
の
相 違
も 随 所 に み ら れ る とこ ろ
か ら
、
佛
陀 波
利・日 照・
慧 智
の
辺
で
、
梵 本 か ら 直
接 独 自
に
音 写 し た も
の
か も し れ な
い
。
5
、
尊 勝
釋
に お け る 注 釋
の
実
態
に
つ い て
は
、
】
覧 表
に 全 貌 を 明 ら か に し た
如 く
、
三
分
の 二 の
句
の
釋 は
、
陀 羅 尼
の
原
121
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智 山学報第四十 七輯
意 に 対 し、 的 確 な 注 釋 が 施 さ れ て
い
な
い こ
と が 判 明 し た
。
6
注
釋
本文
の
作 者
に
つ い
て は、 全 般 を 通 じ
、
真 言 密
教 的 意 義づ け も 欠 落 し
、
大 師
の
御 文 章
の
風 格 や
香
り など
の
特
質
が 感 ぜ ら れ な
い こ
と か ら
、
干 潟 博 士 が 言 わ れ る
如 き
「
大 師
の
書
き 込 み」
と は
、
到 底
考
え ら れ ない
。
7
内
容
不 備の
注
釋 を 敢 え て忍 ん で
大
師 が 書 写 さ れた 理 由 は
、
鋭 く
尊 勝
陀 羅 尼漢
字 音 写 本 文の
優
れ た
古 層
性 乃 至 は原 初 性 を 見 抜 き
、
請
来
すべ
き 義 注 と 認 め ら れ た か ら
で あ ろ う
、
と
考
え ら れ る。
8
そ
の こ
と は
、
東 寺 本
や
常 用 本
に の み
見 ら れ る 増 広 分 の
在
り方
か ら、 逆
に
、
法
隆 寺
貝葉
本 と尊 勝 釋
の
古 層
性
が 反証
さ れ よ
う
。
9
法
隆 寺 貝葉 本
と 尊 勝 釋 と に
つ い
て は
、
ま ず
第 2
句
は
、
尊 勝 釋
に は あ
れ ど
、
法 隆 寺
貝 葉 本に は な く
、
尊 勝 釋
の
薄 伽
跋 帝 は、
や
・
後
で
増 広 さ れ た こ と が
窺
え る
。
ま た
、