く… … 三
9 第2期 6/20 6/24 第3期 7
1 1
暮 l
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第1回面接
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6/21−6/23 7/4・5
第2回面接
注) 第1−3期という内容分析の時期区分は,有権者調査 と対応させるために便宜上設定したものであり,内容 分析の作業自体は,5/26から7/6まで通しで行な っている.
一一…173 一・
第3回面接
各面接調査の結果と、それに先立つメディア内容とを比較するわけだが、第1回と第2 回、第2回と第3回の面接の間は、それぞれおよそ2週間空いている。そこで、これに合 わせるために、第1回面接の約2週間前の5月26日からニュースの内容分析を始めること にした(5月26日は月曜日で、ちょうど週の区切りでもある)。この日はまた、自民党内 で五役会議が開かれた日である。この会議で、党内で最後まで同日選に反対していた宮沢 総務会長(肩書きは当時のもの。以下同様)も折れ、自民党首脳陣は臨時国会召集→解散
→同日選実施という日程で正式に合意を見ることになる。マスメディアでも、この週から 選挙に関連した報道が目立ってくるのである。
有権者調査と対応させるため、内容分析の期間を便宜上3つに区分した。5月26日〜6 月5日が第1期、6月9〜20日が第2期、そして6月24日〜7月3日が第3期である。こ のうち公式のキャンペーン期間は参議院選挙が告示される第2期の未(6月18日)以降で ある。しかし、政府自民党によって投票日が確定した第1期の時点から、すでに実質上キ ャンペーンは始まっていたと考えてもよいだろう。全体の時間枠をこのように長めにとる ことで、キャンペーンの進行に伴うメディア報道と有権者の変化を的確に捉えることがで きると思われる。
有権者調査
議題設定仮説は、メディアの報道で強調された争点(「メディアの議題」)と、有権者 の側で顕出的な争点(「有権者の議題」)との対応に関する命題である。因果関係とは順 序は逆になるが、まず有権者の議題の測定手続きについて説明したい。
仮説の従属変数となる受け手の議題に関しては、これまでに3種類のタイプが提起され ている(3章1節参照)。まず第1に「個人内議題」。これは受け手個人の意識内におい て最も顕出的な争点やトピックのことである。第2の「対人議題」は、他者との政治的な 話し合いの中で最もよく話題となる(顕出的な)争点を意味する。そして第3の「知覚さ れたコミュニティの議題」とは、コミュニティの多数が最も重視していると回答者が知覚
した(あるいは推定した)争点のことである。
本研究では、第1と第3のタイプを測定することにした。ただし、知覚されたコミュニ ティの議題に関しては、若干「意訳」を行なった。というのも、アメリカの調査では「コ
ミュニティの多くの人たちが最も重要だと考えている問題は何だと思いますか」といった たずね方をしているが、このコミュニティというのは日本語に訳しにくい言葉である。単
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なる「この地域・地方」では、原語の持つ「共同性」のニュアンスがうまく表現できない。
そもそもこうしたタイプの議題を調べる理由は、コミュニティが個人にとって一種の準 拠集団として機能する可能性を仮定しているからであろう。したがって、少なくとも議題 設定研究の場合には、英語のコミュニティに対応する日本語として「世間」という言葉を あてることがより適切ではないかと思われる。そこで本研究では、第3のタイプを「知覚 された世間の議題」、もっと簡潔に「世間議題」と名づけることにした(この点に関して は、3章2節を参照)。
第1の個人内議題は、従来の議題設定研究で最もよく追究されてきた従属変数のタイプ である。このタイプの効果は、人びとがマスメディアの環境監視的役割に一定の信頼を寄 せていることから生じると仮定することができる。争点の内実そのものについてどこまで 吟味するかという点では個人差があるだろうが、ともかく、マスメディアが大きく取り上 げている以上、その争点は注目に値するものだと受け手は考える一一このように仮定する ものである。
一方、世間議題へのメディアの効果に関しては、そのプロセスの解明を試みた研究は今 のところ見あたらない。なぜ人びとはメディアが強調する争点を、世間の多数が重要視す る争点だと見なすようになるのか。ジャーナリストは多くの人びとの要求や願望を察知し ているはずだから、メディア内容は世間のマジョリティの関心を反映している、と考える ためか。あるいは、メディアで大々的に取り上げれば、(自分はともかく)世間の人はか なりそれに影響されるにちがいないと推定するためか。もし後者なら、それは、W.デー ピソンが唱える「第三者効果」に近い考え方である(Davi s on,1983)。いくつかの仮説を 考えることはできるが、このタイプの効果過程の解明は、今後の課題として残されている。
ともあれ、今回の調査の主眼は議題設定仮説の検証そのものにあり、したがって効果過 程の問題については、指摘するだけにとどめておきたい。
さて、個人内議題をたずねるワーディングは次のとおりである。「今度の選挙で争われ る(第1回面接時。第2回以降は「… 争われている」)政策上の問題のうち、あなたが最 も重要だと考える問題は何でしょうか」(2つ以上挙げた場合には、その中でいちばん重 要なものを選んでもらう)。この質問に関してはJ ES(J apan El ec t i on St udy)プロジ
ェクトの調査項目を参考にした く綿貫他,1986)。
一方、世間議題を問うワーディングは、「では、あなた自身のお考えはさておき、今度 の選挙で世間の多くの人びとが最も重要だと考えている政策上の問題は何だと思います
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か」である。両方の議題の質問とも自由回答で答えてもらった。回答結果はまず30カテゴ リー(争点以外の事柄への言及やDK.NA.も含む)に分類され、最終的には次節に示すよう な10カテゴリーにまとめられた。
内容分析
対象紙・対象番組 独立変数となるメディアの議題は、最も代表的なニュースメディア である新聞とテレビニュースに関して測定することにした。新聞は「朝日新聞」と「読売 新聞」を選んだ。というのも、今回の有権者調査での両紙の閲読率は「朝日」50.5%、「読 売」35.7%であり、2紙でサンプルの78.3%(両紙併読は7.9%)をカバーしていたから
である。
一方、テレビニュースの分析対象番組を決めることは必ずしも容易ではない。各局とも さまざまな長さのニュース番組を、早朝から深夜まで何本も放送しているからである(も っとも、1日のうちでは繰り返し流される項目がけっこう多いのだが)。限られた調査項 目の中で、受け手各人が見た番組を特定することは難しいし、なによりも、放送されたニ ュースというニュースをすべてモニターすることは至難のわざである。
そこで本研究では便宜上、夕方の全国向けニュース番組を、各局の1日のニュース番組 を代表するものと′ して取り上げることにした。しかも、機材や労力の点から、関東地方の すべての局をモニターすることは難しかったので、比較的視聴率の高い3番組、「7時の ニュース」(NHK)、「ニュースコープ」(TBS−J NN系列)、「スーパータイム」(フ ジテレビーFNN系列)を選定した。ちなみに、NHKが1986年5月に実施した視聴率調 査(関東地方、個人単位)での3番組の視聴率は、それぞれ13.6%、3.1%、4.2%である。
なお対象外の2番組は0.9%、0.6%という数字であった(『放送研究と調査』1986年8月 号の報告による)。
新聞の分析手続き 新聞の場合には、分析対象となる記事項目を第1面の選挙関連記事 に限定した。議題設定仮説でいうメディアの議題とは、一定期間内のメディア報道で相対 的に強調された争点(群)を指しているが、周知のように、毎号の新聞で最も重要と判断 されたニュースが掲載されるのが第1面である。したがって、少なくとも議題設定研究に 関する限り、第1面で取り上げられた争点を、各号で最も強調された争点として操作的に 定義し、それらを一定期間分集積して新聞の争点議題を確定するという手続きをとること は、妥当だと思われるからである。
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さらに分析は、第1面のうちでも選挙関連の記事に限って行なった。それ以外の記事で も受け手の争点認知に影響を及ぼす可能性はもちろんあるが、分析の便宜上、選挙につい て明示的に言及している記事に的を絞ったのである。選挙関連記事かどうかを識別する操 作的基準は次のとおりである。
まず、分析期間中の第1面記事のうち、見出しか記事本文中に「選挙」の語句(もちろ ん今回の衆議院・参議院選挙の意味で用いられているものに限る)が1語でも含まれてい るものを選挙関連記事とみなすことにした。さらに参院選公示日である6月18日の夕刊以 降の号では、この基準に加えて、遊説中の政党関係者(首相、大臣も含む)の発言を扱っ た記事も(たとえ選挙の語句が出てこなくても)選挙関連記事と定義した。こうした定義 の仕方が完壁であるとはもちろん思わないが、しかし、できるだけ簡潔かつ客観的な基準
を設けることで、分析手続きの信頼性を高めようと意図したものである。
なお、武蔵野市は各紙東京本社発行の最終版配達地域に含まれていたので、新聞の分析 作業は選挙終了後、縮刷版の発売をまって実施した。有権者調査の自由回答結果を参考に 構成した総計22の争点カテゴリー(ただし、この中には「党首の公開討論」といった争点 以外のトピックや、「非該当」なども含まれる)に基づき、上記のように定義した選挙関 連記事を、各争点カテゴリーへの言及の有無に応じてコーディングした(その場合、言及 量の多少は問わなかった)。1本の記事項目が複数の争点に言及している場合にはダブル
コーディングを行なった(*3)。
なお新聞の分析では、見出し文の内容をもとにコーディングした場合と、記事全文を対 象にコーディングした場合との、2通りの分析法を試みている。
テレビニュースの分析手続き 対象となった3番組は、指定期間中、東京大学新聞研究 所で録画され、選挙終了後に分析された。テレビの場合も、分析対象となるニュース項目 は、選挙関連項目に限定した。その定義の仕方は新聞の場合に準じ、項目中のコメントや 発言で1回でも「選挙」への言及があった場合に(言及の主体は問わない)、その項目を 選挙関連項目と見なすことにした。さらに、6月18日以降の放送では、遊説中の政党関係 者の言動を取り上げた項目も、選挙関連項目とみなした。
また、争点カテゴリーも新聞の分析の場合と同様のものを使用した。アンカーパーソン や記者、被取材者などの発言の中で各争点への言及がなされているかどうかを基準にして
(この場合も、言及量の多少は問題としなかった)、各選挙関連ニュース項目のコーディ ングを行なった。これも新聞の場合と同じく、複数カテゴリーへのコーディングも認めた。
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