(.45) (.76)
l l
第・岬面接(6/6−6・/8)・‥ 証‥ 僅卑甲鱒(6/2ト6/㍊ト・五… 旦過重選一巳∠土こヱ∠吏
③テレビ・ニュースの諌題 VS.個人内議題
第1期 第2期 第3期
テレビ(5/26−6/5トー∵‥‥・… ・テレビ(6/9−6/20ト… ・二・… テレビ
T .82 「
\ ● Uん \
.20 .38
㌧ \
(6/24−7/3)
声J .恒憧接.エむ/や.霊/町議 ̄‥‥夢2回醍上阜/牡ゴ/町● ■ 1釘… 鋸回醐(7/卜・7/j 」
④テレビ・ニュースの課題 VS.世間議題
第1期 第2期 第3期
テレビ(5/26−6/5ト・… ・二・‥テレビ(6/9−6/20ト… ・ニ… テレビ(6/24−7/3)
\ ● ∨ ̄ \ 1
−.16 .33 .49
㌧ \ \
第1回面接(6/6−6/−8巨五・‥孝2_鱒接(6/2ト6∠召上か・宴旦墜(て/4二_7/5)
注1)メディア報道における争点の強調順位と,受け手が重視する争点の順位との相関
(スビアマン順位相関係数、n=8).
2)新開の議題は2通りの方法で測定した.上段は記事全文を対象にコーディングし た場合.下段()は記事の見出しを対象にコーディングした場合.
ー187 −
変化よりも、有権者の議題の時間的変化のほうがやや大きい。したがって、少なくとも選 挙戦終盤におけるメディアの議題と世間議題との収敏には、メディアの議題設定効果がな んらかの寄与をなしていたと解釈できそうである。
順位相関を用いた分析から以上のような知見が得られるように見える。が、われわれは ここでもうー度、本当にそうであろうかと問い直さなければならない。
たとえば、相関係数で見る限り、有権者の個人内議題は3回の調査でほとんど変化して いないようである。とくに第2回と第3回の面接間の相関は0.99にも達している。しかし、
もう一度表6−4を見てみよう。たしかにカテゴリー間の回答比率の 順位 には大きな 変化はないものの、面接を経るごとに税金問題の比率が著しく高まっていくのである。実 際には急激な時間的変化を遂げているといってもよい。
一方の世間議題はどうか。相関で見たかぎりでは第2回と第3回の面接間の世間議題は 比較的変化しているように見える。しかし、ここでも表6−5に戻ってみると、順位の変 動は第3位以下の争点カテゴリー間で生じていることがわかる。しかもほとんどが1,2
%以下のほんの小さな比率の変化で順位が入れ替わっているのである。このように、大勢 に影響のないごく些細な変化で順位が変動し、反面、重要な変化であるはずの税金問題の 比率の急増に関しては、順位相関は何の情報も与えてはくれない。ここに順位相関分析の ひとつの限界がある。
すなわち、順位相関分析ではカテゴリー間の比率の順位しか考慮しないため、それ以外 の情報は考察から抜け落ちてしまう。少なくとも時系列分析で、かつ今回の調査のように 有権者の回答傾向の変化をカテゴリーの順位の変化だけで十分に捉えきれない場合には、
順位相関分析はあまり適していないのである。したがって、ここでは別の分析方法を工夫 する必要がある。
税金問題に焦点を合わせた分析
今回の調査での有権者の議題の特徴は、第1回から第2回、第3回と面接が進むにつれ て、税金問題を個人内議題や世間議題として挙げる人が激増したことである。一方、内容 分析によれば、マスメディアの選挙関連報道でも、税金問題は第2期以降もっとも強調さ れた争点であった。したがって、もしメディアの議題設定効果が働いていたとすれば、有 権者の議題における税金問題の顕出化に際して、争点報道は何らかの役割を果たしていた
と考えられる。
ー188 −
そこで税金問題に焦点を絞って議題設定効果の分析を行なうことにした。すなわち、キ ャンペーン期間の途中で、それまで別の回答をしていた有権者が、税金問題を個人内議題 や世間議題として挙げるよう変化した場合、そのプロセスに争点報道がどの程度寄与して いたのかを調べることにしたのである。税金問題に分析を限定することで、他の争点に関 する効果は視野から外れてしまう。順位相関分析とは違った意味で、調査データの情報を 一部捨象することになる。しかし、またこの分析には別の利点がある。個人の時系列的変 化を追跡できるという、パネル調査データの特長を生かすことができるのである。
作業仮説 有権者が議題として税金問題を答えた場合を1とし、それ以外の争点やトピ ックを挙げたり、または無回答であったりした場合を0とするならば、有権者個人の議題 の時系列変化のパターンとして次のものが考えられる。
第1回面接 → 第2回面接
(第2回面接) (第3回面接)
① 0 1 − −−−−−−− −> 税金問題顕出化
…  ̄二十
税金問題顕出化せず
④ 1 1 −−−−− >税金問題がもともと顛出的で ある(分析より除外)
①は、2つの調査時点の間に、有権者の議題上で税金問題が顕出化したことを表わす。
すでに述べたように、第1期のメディア報道が強調していたのは首相の政治手法の問題で あったが、第2期(すなわち第1回面接終了後)以降になるとそれが変化し、税金問題が メディアの議題のトップ項目の位置を占めるようになる。そこで、もし議題設定効果が生 じていたとすれば、受け手の回答はこうした①のパターンになるはずである。したがって、
これは議題設定仮説に整合する回答パターンだということができる。
他方、②は2回の面接で2回とも税金問題への言及がないケース、③は時間の経過とと もに税金問題の顕出性がかえって低下する(回答が、税金問題から他の争点やトピック、
無回答へと変わる)ケースを示している。ともに議題設定仮説とは不整合な回答パターン である。
最後の④は、回答者がはじめの面接の時点から税金問題を重要な問題として挙げており、
−189′ −
次の面接でも同様の回答をしたケースである。この場合、メディアが受け手の議題にどの ような影響を及ぼしていたのか一一「補強」か「効果なし」か一一を判定することは難し い。そこで、以下の分析でも④に該当するケースはとりあえず除外しておきたいと思う。
さて、①を税金問題が議題上で顕出化するパターン、②③を合わせて税金問題が顕出化 しないパターンと定義し、そしてサンプルから④のケースを除外して考えると、次のこと がいえる。
もし議題設定仮説が成立するならば、メディアの選挙報道によく注目する人ほど、面接 と次の面接との間に、税金問題が議題上で顕出化する一一すなわち、②③よりも①のパタ ーンが現われる一一傾向が見られるであろう。これが本節で検討すべき作業仮説である。
仮脱の検証 メディアの選挙報道への注目の指標に関しては、選挙報道への接触に関す る質問と選挙への関心を測る質問とを組み合わせ、選挙報道への「注目度」のタイポロジ ーを作成した。仮に同じメディア内容に接触していても、その主題領域への関心が高い人 のほうが低い人よりも内容への注目度が高く、したがってメディアの影響をより受けやす いと仮定したからである。なお、選挙報道への接触度と政治関心度とは一一面接調査のた びにメディア別に測定したが一一いずれの場合も、統計的に有意な正の関連を示していた
(ズ2検定で危険率0.01%未満)。
選挙報道への接触度に関しては、各面接ごとに次のような質問で、新聞、テレビそれぞ れについてたずねている。「この2、3日間、新聞(テレビ)の選挙報道をどの程度お読 みに(ご覧に)なりましたか」(カッコ内はテレビに関する質問の場合)。回答は「よく 読んだ(みた)」「ある程度は読んだ(みた)」「あまり読んでいない(みていない)」の3 カテゴリーである。一方の選挙関心度の質問は、「あなたは今度の同時選挙に関心があり ますか」である。これも毎回の面接ごとにたずねており、カテゴリーは「関心がある」「あ
る程度は関心がある」「あまり関心はない」「関心はない」の4つから成る。
具体的な手続きとしては、接触度を「よく… 」+「ある程度… 」(高)と「あまり… な いJ (低)とで二分し、また関心度も「… ある」+「ある程度… ある」(高)と「あまり
… ない」+「… ない」(低)とに分け、両者を図6−3のように組み合わせることによっ て、高(H)・中(M)・低(L)の3レベルから成る注目度のタイプを定義した。
この注目度のタイプと先に述べた税金問題顕出化のパターン(②③は1カテゴリーに統 合)との関連を示したのが表6−8〜表6−11である。それぞれ第2期の新聞、同期のテ レビニュース、第3期の新聞、同期のテレビニュースの、個人内議題レベルおよび世間議
−190 −
図6−3 選挙報道への注目度のタイポロジーの構成
選挙への関心度 高 低
・島・
r 可
低 選挙報道への 接触度
高 中
(H ) (M )
中 低
(M ) (L )
注) 第2回面接時の新開とテレビ,第3回面接時の新聞と テレビのそれぞれについて別個に作成した.
ー191−
表6−8 新聞の選挙報道への注目度× 税問題顕出化のパターンl }
(第1回面接→第2回面接)
効果のレベル
注目度
個 人 内 議 題 世 間 議 題
税 問 題 願 出 化 税 問 題 顕 出 化
顕 出 化 せ ず 計 (N) 顕 出 化 せ ず 計 (N)
新 聞 H 2 5.7 % 74 .3 % 100 (18 3 ) 28.7 % 71.3 % 100 (18 1 )
(第2斯 .) M 2 1.7 78 .3 100 (106 ) 17.6 8 2.4 100 (108 ) L 24 .7 75 .3 100 ( 77 ) 15.2 84 .8 100 ( 7 9 )
全 体 24 .3 75 .7 100 (366 ) 22.6 7 7.4 100 (368 )
(ズ2検定:n.S.) くだヱ検定:P<.05)
娃1)第1回面接で税関韻を重要な争点として挙げ.かつ第2回面接においても同様の回答をした者 は,集計から除外した.
蓑6−9 テレビ・ニュースの選挙報道への注目度× 税問題顕出化のパターン1,
(第1回面接→第2回面接)
効果のレベル
注目度
個 人 内 議 題 世 間 講 等
税 問 題 顕 出 化 税 問 題 顕 出 化
顕 出 化 せ ず 計 (N ) 顕 出 化 せ ず 計 (N )
テ レ ビ H 25 .5 % 74 .5 % 100 (137 ) 27 .3 % 72 .7 % 10 0 (139 )
(第 2 期 ) 九・Ⅰ 25 .5 74 .5 100 (14 1) 2 2.9 77 .1 10 0 (140 ) L 20 .5 7 9.5 100 ( 88 ) 14 .6 85.4 10 0 ( 89 )
全 休 24 .3 7 5.7 100 (3 66 ) 22 .6 77.4 10 0 (3 68 )
(ズ2検定:n.S.) (ズ2検定:n.S.)
注1)第1回面接で税問題を重要な争点として挙げ,かつ第2回面接においても同様の回答をした者 は,集計から除外した.
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