(2003年4月制定)
5つのテーマを柱とする労働安全衛生・防災活動を展開しています
※ OHSMS運用のポイントであるリスクアセスメント、目標およびプログラム、進捗管理、
内部監査の4項目を評価した結果です。
C S 品 質 で の 際 立 ち C S 経 R 営 の 実 践
C S 経 R 営 の 基 盤
デ ー タ 編 環 境 で の 際 立 ち
人材 での 際立 ち
●国内・海外経営幹部研鑽会
3カンパニーおよびコーポレート管轄の国内72社か ら142名、海外29社から31名が参加
●階層別安全教育
①全生産事業所・研究所の課長クラスを対象に「安全 研鑽会」を開催(2回)
②先進的な安全活動に取り組んでいる企業の見学会
③係長クラスを対象とした安全教育
●OHSMS内部監査員養成研修
新たに68名が資格取得(内部監査員の累計数は583 名に増加)
●生産現場
危険予知トレーニング(KYT)を実施し、217名が参加
●施工現場
職長教育、KYT、石綿特別教育を実施し、
安全管理者、施工管理者、協力会社、職方など676名 が受講
対象 実施内容
2005年度に実施した主な教育・研修
経営幹部
生産現場 安全スタッフ
現場リーダー
積水化学グループの設備安全設計基準
設備安全監査の実績と今後の計画
危 険 物 、高 圧ガスを 取り扱う13事業所を 実施
電 気 設 備 に つ い て 10事業所を実施
今後3年間で全生産 事業所の電気設備安 全監査を実施予定 2004年度 2005年度 2006〜2008年度
すべての設備に適応すべき最も 基本的な概念・進め方などを定 めた基準
プロセスや設備の種類等に依存 しない共通的な安全側面につい て定めた基準
プロセスや設備の種類等に起因・
関連する個別の安全側面につい て定めた基準
※ 「C基準」は2006年度作成予定 A基準
(基本安全基準)
B基準
(共通安全設計基準)
C基準
(個別安全設計基準)
経営幹部研鑽会の様子
現場の従業員から経営トップまで 体系的な教育・啓発活動を実施
職場の「安全」はトップダウンの活動とボトムアップの活動 がうまくマッチして初めて確保されるという考えのもと、積水 化学グループは階層別の安全教育を中心とした従業員教育に 注力しています。
2005年度は、経営トップ、各事業所のトップが熱意と具体 的な施策をもって安全確保に取り組むよう、国内外の経営幹 部を対象とした「経営幹部研鑽会」を開催しました。
一方で、グループ内で起きている労働災害や設備災害を防 止していくためには、「安全」に関する問題の発見能力と改善 能力を備えた 安全に強い人づくり が重要になっていること から、今後は安全教育体系を再構築し、これら課題に対応して いく計画です。
新規導入設備、既存設備ともに
「本質安全化」活動を推進
労働災害や設備災害を防止するためには、設備に適切な安 全対策や災害防止策を施す「本質安全化」が必要不可欠です。
積水化学グループでは、作業者が誤った操作をしても危険 に晒されないよう設計段階で安全対策を施す「フールプルー フ(fool proof)」、設備に故障が生じたさいにも被害を最小 限にとどめるよう設計段階から工夫する「フェールセーフ(fail safe)」を基本に、設備の本質安全化活動を推進しています。
2005年度は、前年度に作成した新規導入設備の基本安全 基準「A基準」の本格運用を開始したほか、新たに共通安全設 計基準「B基準」を作成しました(下図参照)。「B基準」は 2006年度から本格運用します。
また、既存設備に関しても、2004年度から防災強化(火災・
爆発の防止)を主目的とした設備安全監査を実施し、本質安 全化を図っています。
2005年度は、火災・ボヤの主原因の一つである電気設備 の監査を10事業所で実施しました。残りの生産事業所につい ても2006年度から2008年度までの3ヶ年で電気設備安全 監査を実施する計画です。
※ 上表は、コーポレートおよびカンパニーが実施した活動です。これら以外に各事業所 では個別に教育・啓発活動を実施しています。
監査の仕組み
カンパニー 社長 安全担当役員
コーポレート安全担当部署
各事業所(工場・研究所・関係会社)のOHSMS内部監査 監査結果報告
是正報告 カンパニー監査
是正指示
コーポレート監査
是正指示 是正報告
施工現場の安全診断
効果的な 診断サイクル構築
「日常」から 労災を防止する・原因を探る
自社診断 カンパニー・コーポレート診断
新築部門
ファミエス 部門
各社で 自社診断を 実施
各社で 自社診断を 実施
カンパニー・
コーポレート 診断 自社
診断 是正
カンパニー・コーポレート 安全診断:39社実施 (ファミエス会社、
施工現場)
カンパニー・コーポレート 安全診断:6社実施 (販売会社、施工現場)
※1 度数率=(休業災害死傷者数/総労働時間)×百万
※2 強度率=(労働損失日数/総労働時間)×1,000
※3 全国製造業データ出所:厚生労働省「労働災害動向調査」
※4 積水化学グループデータ:33生産事業所、3研究所
度数率※1の推移
1.2
0.8
0.4
全国製造業※3 積水化学グループ※4 2001
強度率※2の推移
0.15
0.10
0.05
2001 2005
1.01
0.61
2005 0.09
0.021
2004 2004
0.023
2003 2003
2002
0.99
0.88 0.98
0.72 0.98
0.72 0.97
0.61
2002
0.11 0.11
0.023 0.12
0.055 0.10
0.014
※ 設備災害の定義
①人的災害:損失日数30日以上の 休業災害
②物的被害:10百万円以上
③機会損失:20百万円以上のいず れか一つ以上の項目を満たす災 害(積水化学グループ基準)
設備災害※発生件数の推移
3
2
1
2001
(件)
(%) (%)
2002 2003 2004 2005
0 0 0
2
1
労働災害発生件数は横ばいで推移したものの 度数率・強度率は前年に比べて改善
2005年に積水化学グループ内で起きた労働災害件数は、
ほぼ前年と同様でしたが、度数率※1および強度率※2は前年に 比べて改善されました。これは、OHSMSに基づくリスクアセ スメントを実施し、危険レベルの高い 潜在危険源 を優先的 に改善してきた成果だと考えています。
2006年は、発生件数の削減を目指して、リスク低減活動と 日常管理を強化するとともに、「安全に強い人づくり」を推進 していきます。
日常管理・設備本質安全化などにより
「設備災害ゼロ」を達成
設備の日常管理や本質安全化、老朽化設備の計画的更新を 徹底した結果、2005年は「設備災害ゼロ」を達成することが できました。
火災や爆発などの設備災害は、従業員はもちろん、地域の方々 にも重大な危険をもたらすおそれがあり、決して起こしてはな らないものであるため、積水化学グループは設備の日常点検 や本質安全化を徹底し、これからも「設備災害ゼロ」を維持し ていきます。
全生産事業所・研究所を対象に
「安全衛生・防災監査」を実施
各事業所がOHSMSに基づく適切な労働安全衛生活動を行っ ているかをチェックするために、年1回、全生産事業所・研究所 を対象とした「安全衛生・防災監査」を実施しています。
この監査は、コーポレート安全担当が各生産事業所・研究所を 巡回し、全74項目からなる「安全衛生・防災評価書」と現場巡 視をもとに活動の実態を調査するというものです。この監査 結果は、社長および安全担当役員にも報告しています。
住宅施工現場では独自の安全診断を実施
積水化学グループは、住宅の施工に携わる従業員や協力会 社の従業員の安全確保はもちろん、お客様や施工現場周辺の 方々の安全を確保するために、各施工現場で「安全診断」を 実施しています。
この活動は、日常の業務のなかにある労働災害の原因を探 り、その防止策を講じるというもので、2005年度は新築部門 で6社、ファミエス(リフォーム)部門で全39社の安全診断を 実施しました。
生産事業所・研究所の安全成績
※ 上記以外に各販売会社、ファミエス(リフォーム)会社、施工現場では、個別に安全活 動を実施しています。
2005年1月〜12月の安全成績
C S 品 質 で の 際 立 ち C S 経 R 営 の 実 践
デ ー タ 編 環 境 で の 際 立 ち
人材 での 際立 ち
C S
経 R
営 の
基 盤
施工現場における安全成績の推移
ファミエス部門 休業災害件数 ファミエス部門 不休災害件数
新築部門 休業災害件数 新築部門 不休災害件数
27
20
7 15
12
3 16
10
6 4 22
24
12
12 13
3 10 27
17
10 14
4
10 30
20
10
2002 2003 2004 2005
(件)
通勤災害発生件数※の推移
100
75 50 25
(件)
61 43 48
60
※ 発生件数
加害・被害総件数(自損、物損も含む)
※ 疾病長欠
疾病により休業した日数が30日以上の長欠(積水化学グループ基準)
2001 2002 2003 2005
77
2004
疾病長欠※件数の推移
60
40
20
(件)
2001 48
2003 26
2002 35
2005 35
2004 37
施工現場の安全診断
安全衛生診断チェックシート
労働災害件数は増加したものの 休業災害は大きく減少
住宅の施工現場は、高所での作業やお客様が居住されてい る難しい条件下での作業が多く、徹底した安全管理が要求さ れます。
そこで、積水化学グループは住宅施工現場を対象とした安 全診断や教育・啓発活動を実施し、安全管理の強化と労働災 害の未然防止に努めています。
2005年は、安全活動に注力してきた休業災害の削減につ いては前年比で12件減少するなど活動の成果も現われまし たが、新築およびファミエス(リフォーム)部門で計42件の労 働災害が発生し、前年よりも5件増加しました。
今後は、施工現場へのリスクアセスメントの導入や現場安 全管理体制の強化などに取り組み、労働災害発生件数の減少 に結びつけたいと考えています。
通勤災害件数は減少したものの
継続的な意識啓発や災害発生原因分析が必要
2005年の通勤災害(通勤によって被った負傷、物損、障害 など)は60件となり、過去5年で最悪の結果となった2004 年に比べて減少しました。
しかし、まだ多くの災害が発生していることを深刻に受け止 め、今後も一人ひとりの危険への感性をあげるための教育・指 導を徹底するとともに、通勤災害が多発している事業所の発 生原因分析と改善策立案に取り組み、通勤災害の削減に努め ていきます。
疾病長欠は2002年以降横ばいで推移
2002年以降、積水化学グループの疾病長欠件数は、ほぼ 横ばいで推移しています。
2005年は、これまで主要因となっていた40〜50歳代の 生活習慣病が減少したものの、心因性の疾病長欠者が増加し ました。
そこで、今後も定期健康診断や特殊健康診断の受診率向上、
診断後のフォローを徹底するとともに、2006年4月1日に施 行された「改正労働安全衛生法」(メンタルヘルス対策の充 実を事業者に義務づけ)を遵守していきます。また、これまで 以上に職場でのコミュニケーションを密にし、専門家による治 療を早期に受けられる体制を整えていきます。