第75回船橋南部在宅療養研究会
公益財団法人在宅医療助成勇美記念財団の助成によるプログラム
講師:谷津保険病院 副院長 須藤賢児先生
テーマ:地域包括ケアシステムで高齢者心不全を地域で診る 参加人数:82人
・フレイルの定義
フレイルの高齢者は伸血管系リスクが高いことやフレイル悪循環サイクルについて詳しく 教えていただきました
ポリファーマシーの有害は世間では特に言われていて、内服薬整理の検討をすることで症 状の改善がみられることについて具体事例を用いてお話ししていただきました
処方整理の事例①
11剤を5剤へ・・・数値の改善・薬が多すぎて飲み忘れも多かった
地域包括ケア病棟の取り組みについてお話しをいただきました。特に大きな病気でなくて も地域包括ケア病棟は入院できること、在宅療養をサポートする病棟であること、レスパイ ト入院ができることなど、敷居をもっと低く考えてほしいと具体的事例を用いてお話しを いただきました。
レスパイト入院の事例①
検査をしたところ、基礎疾患が早期発見できて、治療を行い、特養へ送ることができたため、
救急搬送を防ぐことができた 地域包括ケア病棟の症例②
奥様の認知がすすみ、旦那とのけんかが絶えず、暴力沙汰になる前に包括から相談があり 緊急避難的入院をして、服薬の調整を行い、奥様の症状が落ち着いたため、在宅へ戻れた
高齢者循環器疾患のキーワードとして以下の内容があります。
慢性心不全・・・肺炎と心不全両方診てくれる医者がいない 骨折と心不全・・・診てくれる医者がいない
心房細動 慢性腎臓病
フレイル・サルコペニアなども関連するため、まさに包括的総合診療が必要な時代となって きているため、専門の先生がなかなかいらっしゃらないこともお話しいただきました 日本人の慢性心不全の予後は良好とはいえない・・・というデータもあるそうです。
サルコペニアと心不全の関係では、サルコペニアがある人は死亡率がとても高いというこ と。多職種連携により心不全のイベント発生率が下がるというデータがあるといわれてい るそうです。
地域包括ケアシステムの今後の課題としては、地域完結型の多職種ネットワーク作り 医療介護の連携・訪問栄養・リハ、地域の医療機関の連携などがあげられます 心不全・生活支援シート・脳卒中・緩和の連携パスがあってバラバラなので、
串刺しにして統合していくことで、地域包括ケアシステムではないかと思っています。と先 生はお話しされていました。
心不全いついては現場では困ることも多く、また地域包括ケア病棟についても詳しく知る ことができたので、今後の患者さんへの説明について現場としてとても役に立つお話だと 思いました。