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眼電図の発生メカニズムと計測

ドキュメント内 JAIST Repository (ページ 42-46)

3.2 ポリグラフ計測

3.2.5 眼電図の発生メカニズムと計測

眼電図は、眼球は角膜側が+、眼底側が−に帯電していることを利用して、眼球の回転 に伴う電位差の変化を導出したものである。

3.10: 眼電図の記録原理

本研究では、左右の眼窩外側縁の約1cm下に電極を装着、左耳朶(A1)を基準電極とて 左右の眼電図を導出し、水平眼球運動を記録した。眼電図の波形は、REM睡眠時や覚醒時 の眼球運動はほとんどが左右同期しており、この時、眼電図の波形は左右のチャンネル上 で逆位相の振れとして記録される。

3.2.6

ポリグラフ計測システムの概要

本研究で用いた計測システムの構成は図3.11および表3.2の通りである。

3.11: データ収録システムの構成

電極 NEC メデ ィカルシステムズ社製 脳波用皿電極(Ag)

ヘッド アンプ NEC メデ ィカルシステムズ社製 多目的測定用ヘッド アンプMT-32 生体用アンプ NEC メデ ィカルシステムズ社製

多用途テレメータ送信機MT-34

(アナログ出力よりオンラインで使用)

16bit A/D コンバータ National Insturuments社製

DAQCard-AI-16XE-50

データ表示・収録用 IBM社製 ThinkPad560

パーソナルコンピュータ (ノート型)

データ表示・収録用 National Insturuments社製 ソフトウェア開発環境 LabVIEWVer.4.0J

3.2: データ収録システム使用機材

るテレメータ脳波計の送信器だが、アナログ出力端子よりオンラインでアナログ出力を得、

PCMCIAカードのA/Dコンバータを介して250Hzのサンプ リングレートにてノートパソ

コン内のハードデ ィスクに収録した。

3.2.7

電極の装着と防水

各電極の装着手順は以下の通りである。

1. 消毒用アルコールを染み込ませた脱脂面で電極装着部の皮膚の皮脂やよごれを取り 除く。

2. 市販の下処理用磨剤でさらに皮膚の角質層を磨く。

3. 電極表面および装着部の皮膚に電極用ペーストを塗り、よく馴染ませた上で、皮膚に 電極を装着する。

4. 毛髪部以外は、電極をサージカルテープで固定する。毛髪部は、電極用接着剤(コロ ジオン)で電極を固定する。

フローテーションタンク内では、被験者は水の上に仰向けに浮かぶため、さらに電極を 防水する必要がある。

毛髪部以外に装着する電極は図3.12に示した手順で防水処理した。

1. 電極を固定しているサージカルテープ上と、テープと皮膚の境目を、白色ワセリンを 塗る。

2. サージカルテープとワセリンを覆うように市販の傷口用防水シートを張り付ける。

毛髪部については、額部から両耳の前、頬、首の後部にかけてポリエチレン製の袋をか ぶせ、袋の開口部と皮膚の間をワセリンにてシーリングして、さらに幅40mmの伸縮性の テーピングで固定した。(3.13)

なお、ポリグラフ計測に際しては、皮膚からの発汗はアーチファクトなどの悪影響があ る。フローテーションタンクは高湿度の密閉された環境であるため、この悪影響には十分 考慮する必要がある。

3.12: 電極の防水

3.13: 頭部の防水

タンク内の水温は体表温とほぼ同じであり、体感的にも「暖かくも冷たくもない」温度 に設定するため、溶液と被験者の身体の間は熱的にほぼ平衡状態になり、理想的な温度設 定がなされていれば、実際的に被験者にはあまり発汗は見られなかった。発汗が見られた 場合には水温の設定が高すぎ、計測上問題があるだけでなく、温感に対する感覚遮断が十 分でないことが考えられる。

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