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県内各地域経済圏の現状と今後の方向性

ドキュメント内 神戸地域 (ページ 57-99)

0〜14歳 15〜64歳 65歳〜

(単位) 人 % % % 人 % 人 %

県計 5,590,601 14.2 65.6 19.8 2,732,392 57.2 101,297 1.8 神戸 1,525,393 13.1 66.6 20.0 724,501 54.8 44,455 2.9

項目 総人口 年齢別構成比

労働力人口 全人口に

占める比率 外国人

労働力率 登録者数

【通勤・通学の状況】

(都市雇用圏による分析、圏域分類は平成 17 年国勢調査に基づく、圏内人口は H22.10.1 時点)

② 経済・産業構造

神戸地域の総生産は、県内総生産の約3分の1を占めている。神戸港の開港以来、

世界でも有数の国際港湾都市として発展し、外国文化の流入を背景に独自の生活文化 産業が生まれ、異国情緒あふれる港町としての立地や風土を活かした多くの産業が発 展してきた。

また、臨海部は鉄鋼・造船などの重工業が立地するとともに、時代の変化に対応し 発展してきた。今日では鉄道車両やタービン発電機、原子力発電プラントなどの製造 拠点として、日本を代表する企業が立地しており、兵庫区・長田区などには、神戸地 域の発展とともに長期間の取引を通じものづくり技術を磨いてきた幅広い業種の中小 企業が集積している。しかしながら、グローバル経済の進展に伴う、大企業の生産拠 点の海外移転等により、取引が減少した中小企業の転廃業も増加しており、ものづく り企業の集積の空洞化が懸念されている。

産業構成としては、近畿大都市圏の一角を占める神戸地域は、第3次産業への傾斜 が進んでいる。また、開業率、廃業率ともに高く、他地域に比べて企業の新陳代謝が 活発であると考えられる。

一人当たりの市町民所得は県平均レベルであり、就業者数は全県の約4分の1を占 めているものの、就業率は平成 17 年で 51%と県内で最も低く、経済活動に従事する 割合が低い。

【GDP・経済】

(総生産・市町民所得は平成 20 年度、事業所数・従業員数は H18.10.1 時点、開廃業率は平成 16〜18 年度平均)

雇用圏名 中心都市 郊外市町 圏内人口 ※

神戸雇用圏

(大都市雇用圏)

神戸市 (明石市、加古川市、高砂市、播磨町、稲美市、三木 市)

1,538,541

※圏内人口欄には、神戸市の人口のみ記載。

第1次産業 第2次産業 第3次産業

(単位)

県計 2,553,965 2.5 27.1 68.2 54 6.5

神戸 667,301 0.8 20.2 76.1 51 7.9

産業別構成比

就業率 完全失業率

項目 就業者数

項目 事業所数 従業者数 1事業所

当たり 開業率 廃業率 開業率

−廃業率

(単位) か所

県計 231,719 2,107,073 9.1 5.3 5.2 +0.1 神戸 71,469 668,985 9.4 6.5 5.9 +0.6

第1次産業 第2次産業 第3次産業 市町民

1人当たり

(単位) 億円 億円 千円

県計 190,966 0.5 27.8 71.7 153,073 2823 神戸 62,162 0.1 18.4 81.5 43,292 2904

市町民所得 項目

産業別構成比

総生産(名目)

③ 各産業の動向

ア.地域基幹産業

県内有数の商業集積地であるため、域内総生産に占める第2産業の比率は低いが、

三菱重工業や神戸製鋼、三菱電機、川崎重工業をはじめとした大企業の歴史ある大 規模工場が集積しており、鉄鋼、輸送用機器、発電所関連等の社会インフラを支え る主要製造業の集積する地域となっている。また、洋菓子や清酒に代表されるよう に飲食料品の事業所も多く存在する。神戸医療産業都市構想の中心地区である神戸 ポートアイランド地区は、医療機器、医薬品をはじめとした健康医療関係の企業や バイオ・テクノロジー、ライフ・サイエンス関連の研究施設などの立地が進んでお り、進出企業・団体数は平成 22 年度までに 200 を超えている。

【工業(工業統計、平成 21 年(速報)、従業員4人以上の事業所)

イ.基盤技術型産業

平成 20 年工業統計によれば、従業員3人以下の小規模製造事業所は神戸地域が最 も多く(1,426 事業所)、出荷額も県内の約4分の1を占める。

3人以下の製造事業所の多くは兵庫区、長田区、須磨区に集積しており、ケミカ ルシューズやゴム製品といった地場産業関連が多いが、金属製品やはん用機械器具、

生産用機械器具など、加工や部品・部材提供により地域基幹産業を支える事業所も 多く集積している。

ウ.地域資源型産業

神戸地域には、全国の清酒の約3割を生産する日本最大の酒の産地である灘五郷

(このうち、神戸地域には魚崎郷、御影郷、西郷がある)や全国的にも高いシェア を占めるケミカルシューズなど地場産業の有力産地がある。神戸真珠も国内の真珠 加工・販売の約8割のシェアを誇っており、全国の養殖場から産出された真珠の多 くが神戸の加工会社に集まってきている。

また、ゴルフ、映画、ジャズなど、日本国内では神戸を発祥地とするものも多く、

アパレル(神戸ファッション)、洋菓子など神戸ブランドを活かした産業は、国際 色豊かな生活文化を背景に独自のイメージ形成に成功し、そのブランド力は全国的

1位 シェア 2位 シェア 3位 シェア

(単位)

県計 鉄鋼 14.8 化学 9.4 電気機械 8.7

神戸 食料品 17.6 はん用機械 15.8 情報通信機械 10.6

項目 製造品出荷額等 地域内シェア上位品目

従業員 1人当たり

従業員 1人当たり

(単位) 億円 万円 億円 万円

県計 133,840 4,280 4,054 1,377 32.2 神戸 30,963 4,271 10,708 1,477 34.6

項目 製造品出

荷額等 付加価値額 付加価値率

従業者数・事業所数の割合も高い。これらは、市場の縮小や海外製品の進出などに より厳しい状況が続いており、業界団体や先進企業によるブランド力向上や海外販 路開拓の取り組みが進められている。

エ.観光産業

観光については、神戸地域は北野異人館街や元町旧居留地地区、南京町、神戸港、

メリケンパークなど国際イメージの高いエリアや、六甲山、有馬温泉、須磨海岸な ど有力な観光資源を数多く有しており、県内入込客の約4分の1が当地域を訪れて いる。阪神・淡路大震災により一時は大きく減少した入込客数も、平成 10 年には 震災前の水準を回復するなど、概ね順調に伸びてきており、平成 18 年度以降、3,000 万人を超え、平成 21 年度も主要観光施設の無料開放やイベントの実施、鉄人 28 号 モニュメントの完成などにより、3,193 万人と過去2番目の数となっている。

観光客の動向としては、近距離及び日帰り観光が増えており、観光消費額も減少 傾向となっている。また、ビジネス客が多いことから、観光客に占める宿泊客の比 率は他地域に比べて高い傾向にある。

【観光(観光客動態調査、平成 21 年度(速報)

オ.商業

神戸地域は周辺市町からの購買客が多く、食品・アパレルなど有力な製造小売販 売業者が存在することもあり、小売業の従業員1人あたりの販売額が全県と比べて 比較的高くなっている。

しかしながら、JR大阪駅北ヤードの再開発事業や郊外の大規模アウトレットモ ールの出現などにより、小売商業の都市間・地域間の競争は激しさを増している。

三宮・元町地区などの都心商業地域は、北野、旧居留地などハイブランドな商品 を提供するエリアに加え、三宮・元町高架下、トアウェスト(トアロード西側)、乙 仲通といった主に若者向け商品を提供する、セレクトショップ、ブティックなどが 集積するエリアが混在しており、近隣地域を含めた広域から、幅広い層の顧客が訪 れている。若年経営者によるこうしたエリアでの独立・開業も多く見られる。

地域商業については、長田神社前商店街や神戸新鮮市場など、商店街・小売市場 での独自の取り組みや相互連携により活気を維持している地域もある一方で、商店 主の高齢化や、空店舗の増加等も相まって衰退が進み、アーケード等の共同施設の 維持・管理すら難しくなっている地域もある。

[主な入込施設]

(カッコ内は入込客数[平成 21 年度])

六甲・摩耶地区(1,600 千人)

北野地区(1,588 千人)

王子動物園(1,402 千人)

入込客数 宿泊客比率

(単位) 千人

県計 136,087 13.2

神戸 31,930 29.2

項目 観光入込客

【商業(商業統計、平成 19 年)

カ.事業所関連サービス業

本県の事業所関連サービス業に携わる事業所の多くは、神戸地域へ立地している。

平成 20 年特定サービス産業実態調査によれば、神戸地域には、例えばソフトウェア 業が県内 319 ヶ所中 178 ヶ所、デザイン・機械設計業が 414 ヶ所中 176 ヶ所、広告 代理業が 97 ヶ所中 61 ヶ所所在している。神戸医療産業都市構想の推進等により、

高度医療サービスや研究受託サービスなど、新たなサービス分野の成長も期待され る。

キ.生活関連サービス業

神戸地域は、本県人口の4分の1以上を占めているうえ、通勤・通学してくる周 辺市町居住者も多いことから、生活関連サービス業が多く所在している。さらに、

事業所・企業統計では、平成 13 年から平成 18 年の5年間で、医療・福祉の事業所 が 1,125 ヶ所増(全県 2,793 ヶ所増)、教育・学習支援の事業所が 208 ヶ所増(全県 544 ヶ所増)となるなど、県内における生活関連サービス業の事業所の増加分の多 くが神戸地域に所在している。

(2)今後の方向性

① 研究機関の集積、科学技術基盤の産業利用の促進による産業創出の促進

神戸医療産業都市及び京速コンピュータ「京」周辺に、研究機関等の立地を促進し、

国内外の優秀な人材を呼び込み、科学技術研究の集積を形成し、世界をリードする先 端技術分野の研究開発と産業シーズの創出を進めることが期待される。

② 地域資源型産業、観光・誘客型産業の競争力向上

ケミカルシューズ、神戸スイーツ、灘の酒、神戸ビーフなどの有力な地域資源型産 業について、ブランド力の強化と販路拡大、海外への積極的な販路開拓を通じたさら なる成長が期待される。

また、有馬温泉、六甲山、神戸港など、内外に通じるブランド力を有する観光地や 旧居留地の商業集積などを情報発信して、首都圏や海外からの観光誘客を進める。さ らに、神戸港を中心として、古くから国際貿易の拠点として発展してきた地域でもあ ることから、ジャズなど無形の資産を活用した都市文化の情報発信も誘客効果が期待 できる。

項目 商業販売額 卸売業 販売額

従業員 1人当たり

小売業 販売額

従業員 1人当たり

(単位) 億円 億円 万円 億円 万円

県計 132,693 77,820 7,236 54,873 1,679 神戸 58,618 40,654 8,724 17,964 1,803

ドキュメント内 神戸地域 (ページ 57-99)

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