︼∽ o 日 ロ O演
0.1
10
Figure 4‑4 EI∴cts of silicon on cell wall extensibility of dittё rent parts of a seminal roots.Total extensiOn was sepafated into plasic e ension and elastic extension.The root zones and the load applied to each zone werc as follows;AE:Apical ElongE On ZOne loaded 20 g mm‑2(n=48 and 39 for silicon plus and nus trcamentぅ rcspectively),ぶ生Apic』 Maturttion zone of root(20‑30 rrm ttom rod tip) loaded 50 g rrlln‑21n=50 and 39,respectivelの ,BMlI Basal MamratiOn zOne of stele covercd by I引 「 cndoderlms loadcd 50 g sc8mcntl(n=24 and 23,respcctivel〕
,BM2:Basal Ma
ration zone without my tissue rcmoval loaded 50 g segment■ o=26 and 20,respc( vely).Data are means of 20‑50 roots indicated by n="in each and ve】 cal b劉『S represent S,E.N.S.:Not sig icantt tt and**i Signiflcant differences at 5 and l°/0 1evels,respectively.‐72‐
Table 4‐l Erccts Of silicon apphcation on he diWibution of six scoelastic paralneters h AE zone(apical p of roOtJ and ANI zone(subapictt p 9 20‐30 mm from Юot中).
Zone COntton O El Φ
pm) (X106N m‑2)(x107N m‑2)
E2
■0(X101N m‑2)(x1010 pa sec)
ηl η2
(x108pa SeC) (X108pa SCC) 0
100
2.63± 0。11 2.38± 0.08
*
2.12± 0.08 1.83±0.06
**
239±0,10 2.05± 0.08
*
13.62± 0.81 12,41± 0.51
N.S.
1.18± 0.06 0.96± 0.04
**
8.61± 0.63 6.93± 0,34
*
8.02± 0,33 101± 005
6,71± 0.25 0.83± 0,04
** **
45,69 JL 2.54 6 60 JL O.42 37.63=Ll.47 5,62J=0.27
** * 0 12.68=LO,40 11.12 EL O,53
AM
100 11,97=LO.39 9 76JL0 31N.S. *
N,S.i nOt signiflc孤比 *,**i Signiflcant江 5 and 10/O levels,TespectivelsI Data are mcans tt S,Eす o=39‐50)
‐73‐
Tablc牛2.E頷 誕ts of silicon application on he distibution of s scodasic parameters in BMl scgments(stele cOveredby innertangential wall ofendodemal cello.
Si°2
Zone COncentation ΦpI→
EO El E2
■0
■1 12
(x107N m‑2)(x108N m‐2)(x108N m‑2)(x101l pa sec)(X1010pa seo(X109 pa scc)
0 0 0
M
B
8.50± 0.34 9,68± 0,49
*
2,97± 0.16 4,30± 0.35
**
2.68± 0.19 4,63圭 0,48
**
1.56± 0.07 2.36± 0.24
**
1.10■ 0.10 1.73± 0.19
**
・,キ*i Signirlcant at 5 and 1 0/O levels,respectively.
Datt are means tt S,E.(n=24 and 23 for s i∞m plus and Hlmus tteatnent rCSpectivelyj.
‐74‐
120 100
0 0 0 0 0 0 0 6
︲2
︲0
8
6
30
20
0C培︼S出中盟蜃
︼ 日
︱目00嘔∽Fゃて房o■遡︻
100
η2
■0
E2 E0 El
Fをure 4‐5,Effects of silicon on he s
scoelasic parameters of direrent root zones,AE:Apical Elongation
zone, AM: Apical Maturation zone and BMI Basal
WIaturation zone The extension cuⅣ e of each root was analyzed by he s ―element model in Figure 4‑3.Thereclprocal values of slx paramcters、vere calculated to sho、マ hat the greater thc values he higher he cxtensibility of ccll walls.¶■e relatlvc values(°/o Of Control in silicon―minus treatnent)WCre indicated,Data are mcans of 20‑50 Юots amd vertical bars represent S.E.
‐75‐
響 を与 えることが知 られてい る (Tanimoto tt al.2000).
a)▲ E都
お よび ▲M都
にお ける弾性率お よび粘性係数AE部
においては,ケイ酸処理 に よつて6つ
全てのパ ラメー タが有意 に減少 した(Table牛1,Figure牛5)。
AM部
において はケイ酸処理の影響 が相対的 に弱 く,EOと
E2を 除 く全 てのパ ラメー タが減少 した。ケイ酸処理 の効果 は弾性率 よ りも粘性係数 において明確 で あった。特 に,■ 。はケイ酸処理 に よ り20%減
少 したのに対 し,EOは 5‑10%の
減少 に留 まつた。弾性率 に及ぼす ケイ酸処理 の影響 は,根
端 か らの距離 が増加す るにつれて弱 くなる傾 向が見 られた。
b)BM部
にお ける弾性率お よび粘性係数表皮お よび皮層組織 を除去 した
BMl切
片 においては,AE部
お よびAM部
とは対照 的 に,ケ
イ酸処理 に よつてηとEが
増加 した (Table牛2,Figure牛 5).ケ
イ酸処理 の影 響 は EOよ りもη01こおいて明確 であつた。す なわち,ケ
イ酸施用 によつてEOは約 14%,■0は 52°/0,そ れぞれ増加 した。一方で
,Elと
ηl,お
よび E2と η2に 対す るケイ酸処理 の 効果 は同程度で あつた。考 察
1.根
にお けるケイ酸沈着 の役割イネや コムギに対す るケイ酸 の施用 には
,病
虫害抵抗性 を向上 させ,葉
身 の直立角度 を維持す る効果 がある。地上部 の表皮組織 にお けるケイ酸 の蓄積 は,組
織 の機械的強度‐76‐
を高めることで多 くの有益 な効果 を作物 に もた らす ことが知 られてい る.ケ イ酸 はまた, 根の内皮組織の
IIWに
おいて沈着す る.根
にお けるケイ酸沈着 の生理的 な役割 はいま だ十分 に理解 されていない。Matti鋭 』(1984)お
よび Lux et al.(1999)は,内
皮ITW
にお けるケイ酸沈着 もまた
,組
織 の機械的補強 を通 じて,根
寄生雑車や 土壌乾燥 に よる 物理的 な損傷 か ら維管束組織 を録護す る機能 を持 つ こ とを示唆 してい る.Maiti鋭
』. (1984)は根寄生雑車の吸器 が ノルガム根 に侵入す る際,表
皮や皮層組織 には影響 を受 けないが,ケ
イ酸沈着 が生 じる内皮組織 によつて阻止 され るこ とを報告 した。本実験で は.中
心柱お よび ∬Wに
及 ぼす ケイ酸沈着の影響 を評価す るた め,BM部
の切片の半 数 について,表
皮お よび皮層組織 を除去 した後 に物理性 の測定 に供試 した。ケイ酸処理 はこれ らの切片において弾性率(E)お
よび粘性係数 (η)が
増加 した (Table牛2)。 こ の ことは,
ソルガム根 の基部 においては,ケ
イ酸沈着 に よつて中心柱 お よび内皮ITW
が堅 くなった ことを示唆 してい る.ケ イ酸処理 によつて顕著 に増加 した物理的パ ラメー タの傾 向か ら
,ケ
イ酸沈着 は,細
胞壁 の不可逆的な伸展性 を制御 してい る粘性係数 を増 加 させ ることで ∬Wを
堅 くしていた こ とが示唆 された (TanimOtO tt al.2000).ケ イ酸沈 着 によつて細胞壁 の硬化 がみ られた こ とは,既
往 の解剖 学的な観察結果 (Sangstcr and Pa鳴■ 976a and b)と よく一致 した。表皮お よび皮層組織 を除去 しなかった根基部 の切 片では,ケ
イ酸処理 の有無による有意 な差異 は認 め られ なかった。本 実験 においては,ケイ酸沈着 が生 じない表皮お よび皮層組織 は根 の断面積 の約
80%を
占めていた。それ ら の組織 の物理性 の影響 が大 きかったために,ケ
イ酸沈着 によるrwの
影響 が相対的 に 小 さくな り,BM2で
はケイ酸処理 の影響 が認 め られ な くなつた と考 え られた (Figure‐77‐
牛4)。 これ までに
,植
物 の根において,ケ
イ酸処理 の有無によ り内皮組織 の細胞壁 の伸 展性 が変化す ることを,物
理的 な裏づ けを持 って報告 した例 はな く,本
研究 は,ケ
イ酸 処理 が ツル ガム根基部 の細胞壁 の粘性係数 お よび弾性係数 を増加 させ るこ とを示 した 最初 の報告 で あるといえる。また,本
実験で得 られた結果 は,過
去 の解剖学的な多 くの 知見 に よつて示唆 され て きた,ケイ酸 の沈着 が根の物理性 に関与 してい るとい う仮説 を 裏付 けるものであ り,Maiti et al,(1984)お よび Lux et al.(1999)に よる,根
にお ける ケイ酸沈着 が外界 か らの物理的衝撃 に対す る障壁 と して存在 してい る とい う説 を支持す るもので ある.
2.ケ
イ酸施用 に よる伸展性 の増加これ までに述べた よ うに
,本
実験 の測 定結果 (Table牛2;BMl)は ,ケ
イ酸処理 に よ つて組織 が補強 され ることを示 した。しか しなが ら,根
の先端部(AE部
お よびAM部
)においては対照的に
,ケ
イ酸処理 によつて細胞壁 の伸展性 が増加 した (Table牛 1,Figure 牛4)。 この発 見 は,Hosash tt al.(2002a)イ こよる,ケ
イ酸施用 は葉身基部 の若 い細胞 の 細胞壁 を軟化 させ,暗黒条件下で成育 したイネ葉身 の成育 を促進 させ ることを示 した報 告 と一致 してい る。細胞壁 の伸展性 と根 の伸長成長 との間には強い相 関関係 があることか ら(Tanimoto 1994,Tanimoto and Yamalnoto 1997,Tammoto and Huber 1997,Tanimoto et al
2000),ケ
イ酸処理 による成長部位 にお ける細胞壁伸展性 の増加 は,根
の伸長促進 に関 与す る要因にな るで あろ う.イネ においては,ケ
イ酸施用 に よる葉身基部 の細胞壁伸展 性 の増加 と同時 に,葉
身 の伸長 が促進 された (Hossain tt al.2002a).ケ イ酸 に よる伸長 成長 が促進 され る機構 は不明であるが,こ
のよ うな効果 は,根
の先端部や葉身基部 な ど‐78‐
の
,未
成熟で若い組織 に限 られてい る。これ らの若 い組織 は,ケ
イ酸や リグニ ンな どの物質沈着や二次肥厚 が生 じていない (Sangster and PaHy 1976a),柔 軟 な一次細胞壁 を持 ってい る。そのため
,伸
長成長途 中の若 い細胞で観察 された,ケ
イ酸施 用 による細胞壁伸展性 の増加 は,一次細胞壁それ 自体の厚 さや構成物質 が影響 を受 けた ことに起因 して いた と考 え られ る (Hossian tt al.2002b)。 本実験では
,根
先端部では,ケ
イ酸処理 によ つて可逆的伸展 よ りも不可逆的伸展が顕著 に増加 した (Figure牛4).細
胞壁 の不可逆的 な伸展 は粘性係数 (Ⅶ)に
制御 されてお り,酸
誘 導性 の細胞壁 の軟化 と強 く関係 してい ることがエ ン ドウの根 の細胞壁 において報告 されてい る (Tanimoto tt Л.2000).本
実 験で観察 され たケイ酸誘導性 の伸展性増加 も,部
分的 には,酸
誘 導性 の細胞壁粘性係数 の減少 に起因 してい る可能性 がある。ケイ酸誘導性 の不可逆的伸展の増加 に関す る生理的機作 は不明で あるが,Hossain鋭』 (2002a)はイネ葉身 において
,ア
ルカ リ可溶 のヘ ミセル ロース画分に大部分のケイ酸が含有 されてい ることを報告 した。また,植
物体内 に存在す るケイ酸は,一
般 に大部分がケイ酸同士の結合 に よつて結びついてい るが (吉 田1965,Mam et al.1983,王
ら1999),Schwarz(1973)や
Scu五五eld et al(1974)は ,ペ クチ ンとケイ酸 とが結合 し得 ることを報告 してい る.イネ科植 物 にお けるヘ ミセル ロ ースお よびペ クチ ンは
,双
子葉植物やイネ科以外の単子葉植物 と比較 して,そ
の含有率や化学的組成 が異な る.イネ科植物 の細胞壁 は
,ヘ
ミセル ロースを構成す るヘテ ロポ リ マーで あるアラ ビノキシランが豊富な一方で,ペクチ ンを構成す るポ リガ ラクツロン酸 に乏 しい とい う特徴 を持つ (Carpita 1996).ヘ ミセル ロースお よびペ クチ ンは一次細胞 壁 の主要 な構 成 要素 で あ り,そ
れ らの量や 分子 サイ ズ は根 の成 育 と ともに変化 す る‐79‐
(TanimOtO and Hubcr 1997,Tabuchi and Matsumoto 2001).ペ クチ ン成分 が細胞壁 の物理 的特性 に影響 を与 えてい る可能性 も示唆 されてい る (Chanliaud et』 .2002)。 この ことか ら
,ケ
イ酸 とヘ ミセル ロースの結合,あ
るいはケイ酸 とペ クチ ンの結合 が根 の細胞壁物 理的特性 に影響 を及 ば してい る可能性 が考 え られ る。イネ科植 物 は根圏か ら積極的にケ イ酸 を吸 収す る能 力 を持 ってお り,溢
泌液 中 の ケイ酸濃 度 は非 常 に高 い(Ma and
Takれashi 2002).イ ネ科植物 の体内で は,こ
のよ うにケイ酸が濃縮 され る環境 が形成 さ れ ることか ら,ケイ酸 と細胞壁構成物質 との間で化 学的な相互作用が生 じる可能性 が高 い と考 え られ る.生理 的 な機 作 は未解 明で あ るが
,
ソル ガムに対す るケイ酸 の施用 は,根
の基部 で はIIWを
補強 し,根
の先端部で は細胞壁 を軟化 させ る とい う2つ
の異 な る作用 を示 した,通導組織 の保護お よび根 の伸長促進 に寄与す ると考 え られ るこの
2種
類 のケイ酸処理 効果 は,乾
燥 ス トレス条件下でのケイ酸施用が,ソ
ルガムの水吸収において有益で あることを示唆す るもので ある。
‐80‐
摘 要
第
2章
において,ケ
イ酸施用 区で は根 の成育が促進 された こ とか ら,ケ
イ酸施用が根 の細胞壁伸展性 に影響 を及 ば し,伸
長成長 を促進 していた可能性 が考 え られた。また,ソルガム根 の内皮
rwに
お けるケイ酸沈着 は,内
皮 を機械的 に補強 して,通
導組織 を 土壌 の乾燥 か ら物理的 に保護 してい ると考 えられてい る。これ らの点を明 らかにす るた め,ケ
イ酸 の施用 がゾルガム根 の細胞壁物理的特性 に及ばす影響 を,ク リー プ粘弾性計 測法 を用 いて調査 した。ノルガム幼植物体 を,ケ
イ酸 を含む,あ
るいは含 まない水耕液 で栽培 し,根の3箇
所,すなわち根先端部 (根端0‑10 mm),根端 か ら20‑30 mmの
部分,
お よび根基部 (基部か ら20‑30 xYm)か ら
10 mm長
の細胞壁切片 を採取 し,物
理的特性 を狽1定した.根
基部 においては,ケ
ィ酸施用 によって内皮rwの
伸展性 が減少 した。弾性率お よび粘性係数 がケイ酸施用 によつて増加 した ことか らも,ケ イ酸誘導性 の細胞 壁 の硬化 が生 じた ことが示 された。これ らの結果か ら
,ケ
イ酸沈着が内皮組織 を硬化 さ せ ることで,通
導組織 を保護 していることが証明された。根基部 とは対照的に,根
の先 端部においては,ケ
イ酸施用による細胞壁伸展性の増加 と,弾
性率お よび粘性係数の減 少 とが認 め られた。根の伸長部位における,ケ
イ酸誘導性の細胞壁伸展性の増加は,根
の伸長成長の促進に寄与す るであろ う.・ 81‐
第5章
総合考察
1.耐
乾性 向上 に対す るケイ酸 の効果 と他 の栄養塩類 のそれ との違 い第
2章
と第3章
で述べた よ うに,ケイ酸施用 は水ス トレスに よるソルガムの乾物生産 量の減少 を軽減 させ る (Tables 2‐ 2,2‐3 and Table 3‐1)が ,水
ス トレスに曝 されない場合 にはそ うした効果は認 め られ なかった.リ ン酸塩やカ リウム塩 な どの栄養塩類 も作物の 耐乾性 を向上 させ る と報 じられてい る (Egilla tt al.2001,Li d al.2003)。 しか し,
これ ら塩類 の効果 は,耐
乾性 の向上 に特化 した ものではな く,乾
物生産力それ 自体 の促進 に ある とい える。す なわち,こ
れ らの塩類 は光合成関連酵素の活性化や根系の発育の促進 な どに よ り,土 壌 の水分状態 にかかわ らず個体の成育 を増大 させ(Rodriguez tt al.1996), 結果 と して耐乾性 を向上 させ るのであ る。 しか し,ケ
イ酸 の効果 は,前
述 の よ うに水 ストレス条件下でのみ認 め られ
,ま
た水利用効率 に影響せず (Figure 2‑4),さ らには気孔 コンダクタンス と蒸散速度 との関係や葉身水 ポテ ンシャル と気孔 コンダクタンス との関係 に も影響 を及ば さない (Figures 3‑4,3‑5).こ うした点か らみ ると
,ケ
イ酸 は他 の栄 養塩類 とは異 な る作用性 をもつ と考 え られ る.ケ イ酸は水 ス トレス条件下で特異的に成 育 を律速す る要因,すなわち水朔収や水輸送 に関連 した形質 に作用す る特性 を持っている と推察 され る。
2.ケ
イ酸施用 による耐乾性 向上の生理的機 作栄養塩類 の施用 は,乾物生産や水分生理 に関わる諸形質 に影響 を及ばす ことを通 じて,
耐乾性 の向上 をもた らす 。ケイ酸 もその よ うな栄養塩類 の一つ とい えるが
,耐
乾性 の向・82・