に応 じて 的確 に読 み取 る能 力や 読書 に親 しむ 態度 を育 てる こと を重 視す る︒ その ため
︑現 行の
﹁表 現﹂ 及び
﹁理 解﹂ の各 領域 と︹ 言語 事項
︺の 構成 を改 め︑
﹁話 すこ と・ 聞く こと
﹂︑
﹁書 くこ と﹂ 及び
﹁読 むこ と﹂ の領 域と
︹言 語事 項︺ から 内容 を構 成す ると とも に︑ 実践 的な 指導 の充 実を 図る 観点 から も︑ 説明 や話 し合 いを する こと
︑記 録や 報告 をま とめ るこ とな どの 言語 活動 例を 示す よう にす る︒ その 際︑ 各領 域の 指導 が調 和的 に行 われ るよ う︑ 各学 校段 階の 特質 等に 応じ てそ れら の指 導時 数の 目安 を示 すこ とを 考慮 する
︒︵ 後略
︶︵ 傍線 は引 用者
︒︶ この
﹁改 善の 方針
﹂で は︑ 次の 三つ の言 語能 力の 育成 を重 視し たの であ る︒
!
自分 の考 えを もち︑論 理的 に意 見を 述べ る能 力︒
"
自分 の考 えを もち
︑目 的や 場面 など に応 じて 適切 に表 現す る能 力︒
#
目的 に応 じて 的確 に読 み取 る能 力や 読書 に親 しむ 態度︒ さら に︑ 今回 の改 訂の 特色 の一 つで ある
﹁言 語活 動﹂ につ いて も︑ その 取組 等を 提言 して いる ので ある
︒ また
︑高 等学 校国 語の
﹁改 善の 具体 的事 項﹂ につ いて は︑ 次の よう に示 され た︒ ここ では
︑必 修科 目の うち
︑
﹁国 語総 合﹂ の部 分を 引用 する こと にす る︒
$
﹁国 語総 合﹂ は︑ 現行 の﹁ 国語 I﹂ の内 容を 改善 した もの とす る︒ 総合 的な 言語 能力 を伸 ばす ため
︑文 章や 作品 等の 読解 学習 が中 心と なっ てい る現 状を 改め
︑﹁ 話す こと
・聞 くこ と﹂
︑﹁ 書く こと
﹂及 び﹁ 読む こ と﹂ の各 領域 の学 習が 調和 的に 行わ れる よう 内容 を改 善す る︒ その 際︑
﹁話 すこ と・ 聞く こと
﹂の 領域 にお いて は︑ 論理 的に 意見 を述 べた り︑ 相手 の立 場や 考え を尊 重し て話 し合 った りす る態 度や 能力 の育 成を 重視 する
︒﹁ 書く こと
﹂の 領域 にお いて は︑ 目的 や場 面な どに 応じ て適 切に 表現 する 能力 の育 成を 重視 する
︒ま 236
学習 指導 要領
︵国 語科
︶の 成立 と展 開
五七
た﹁ 読む こと
﹂の 領域 にお いて は︑ 目的 に応 じて 的確 に読 み取 る能 力や 読書 に親 しむ 態度 の育 成を 重視 する とと もに
︑古 典の 世界 に親 しみ がも てる よう 指導 の在 り方 につ いて 工夫 する
︒︵ 後略
︶︵ 傍線 は引 用者
︒︶ 新し い科 目で ある
﹁国 語総 合﹂ の在 り方 につ いて
︑具 体的 に明 示し てい る︒
!
指導 内容 学習 指導 要領 の国 語科 に関 する 改訂 のう ち︑ 主な もの を要 約す ると︑次 のよ うに なる
︒ ア 国語 の﹁ 目標
﹂は
︑次 のよ うに 示さ れて いる
︒ 国語 を適 切に 表現 し的 確に 理解 する 能力 を育 成し
︑伝 え合 う力 を高 める とと もに
︑思 考力 を伸 ばし 心情 を豊 かに し︑ 言語 感覚 を磨 き︑ 言語 文化 に対 する 関心 を深 め︑ 国語 を尊 重し てそ の向 上を 図る 態度 を育 て る︒
︵傍 線は 引用 者︒
︶ 言語 表現 力︑ 言語 理解 力と
︑そ れを 基盤 とし た﹁ 伝え 合う 力﹂ の育 成が
︑国 語科 の目 標で ある とし たの で ある 旧 ︒ 指導 要領 と比 べて みる と︑
﹁理 解﹂
↓﹁ 表現
﹂の 順序 であ った のが
︑今 回は
︑﹁ 表現
﹂↓
﹁理 解﹂ とな って いる
︒こ れは
︑情 報化
・国 際化 社会 に必 要な
﹁表 現す る能 力﹂ を重 要視 した から であ ろう
︒ また
︑﹁ 伝え 合う 力﹂ が︑ 今回 新た に加 えら れた こと であ る︒
﹃高 等学 校学 習指 導要 領解 説 国語 編﹄
︵平 成一 一年
東洋 館出 版 文部 省︶ 九ペ ージ では
︑次 のよ うに 解説 して いる
︒
﹁伝 え合 う力
﹂と は︑ 人と 人と の関 係の 中で
︑互 いの 立場 や考 えを 尊重 しな がら
︑言 語を 通し て適 切に 表 現し たり 的確 に理 解し たり して
︑円 滑に 相互 伝達
︑相 互理 解を 進め てい く能 力の こと であ る︒ イ 必修 科目 とし て︑ 二科 目の うち
︑ど ちら かを 選択 する 選択 必修 制︵ 学校 が必 履修 科目 を選 択︶ が導 入さ れ たの は︑ 古典 科目 間の 選択 を除 けば
︑今 回が 初め ての こと であ る︒ ここ には
︑教 育課 程運 用の 弾力 化の 姿勢
松山 大学 論集 第十 七巻 第五 号
五八 235
高等 学校 国語 にお ける
﹁言 語活 動﹂ 例 領域
A 話す こと
・聞 くこ と
B 書く こと
C 読む こと 国語表現Ⅰ・Ⅱ
ア 自分 の考 えを 明確 にし て︑ スピ ーチ
︑発 表︑ 討論 など を行 うこ と︒ イ 観察 した こと や調 査し たこ とを 記録 した り︑ まと めて 報告 した りす るこ と︒ ウ 相手 や目 的に 応じ て︑ 案内
︑紹 介︑ 連絡 など のた めの 話を した り文 章を 書い たり する こと
︒ エ 身近 にあ る様 々な 表現 を集 めそ の効 果な どに つい て考 えた り︑ 生徒 の表 現活 動に つい て自 己評 価や 相互 評価 を行 っ たり する こと
︒ 国 語 総 合
! 話題 を選 んで
︑ス ピー チや 説明 な どを 行う こと
︒
"
情報 を収 集し 活用 して
︑報 告や 発 表な どを 行う こと
︒
# 課題 につ いて 調べ たり 考え たり し たこ とを 基に して
︑話 し合 いや 討論 など を行 うこ と︒
! 題材 を選 んで 考え をま とめ
︑書 く 順序 を工 夫し て説 明や 意見 など を書 くこ と︒
"
相手 や目 的に 応じ て適 切な 語句 を 用い
︑手 紙や 通知 など を書 くこ と︒
# 本を 読ん でそ の紹 介を 書い たり
︑ 課題 につ いて 収集 した 情報 を整 理し て記 録や 報告 など を書 いた りす るこ と︒
! 文章 に表 れた もの の見 方や 考え 方 など を読 み取 り︑ それ らに つい て話 し合 うこ と︒
"
考え を広 げる ため
︑様 々な 古典 や 現代 の文 章を 読み 比べ るこ と︒
# 課題 に応 じて 必要 な情 報を 読み 取 り︑ まと めて 発表 する こと
︒
をう かが うこ とが でき るの であ る︒ ウ 各科 目と も︑
﹁1
目標
﹂﹁ 2 内容
﹂﹁ 3 内容 の取 扱い
﹂で 構成 され てい る︒ 必修 科目 の﹁ 国語 総合
﹂で は︑
﹁2
内容
﹂は
﹁話 すこ と・ 聞く こと
﹂︑
﹁書 くこ と﹂
︑﹁ 読む こと
﹂の 領域 に分 かれ
︑そ れに
︹言 語事 項︺ が 加わ って いる
︒こ の領 域構 成は
︑昭 和五 三年 改訂 で﹁ A 表現
﹂︑
﹁B
理解
﹂︹ 言語 事項
︺の 二領 域一 事項 に 設定 され て以 来︑ 今回 の改 訂で 二〇 年ぶ りに 復活 した こと にな る︒ エ
﹁内 容の 取扱 い﹂ にお いて
︑三 領域 のそ れぞ れに つい て︑
﹁言 語活 動﹂ の例 を示 して いる
︒ 国語 の全 科目 にわ たっ て︑
﹁言 語活 動﹂ の実 態を まと める と︑ 次の よう にな って いる
︒ 234
学習 指導 要領
︵国 語科
︶の 成立 と展 開
五九
現 代 文 ア 論理 的な 文章 を読 んで
︑書 き手 の考 えや その 展開 の仕 方な どに つい て意 見を 書く こと
︒ イ 文学 的な 文章 を読 んで
︑人 物の 生き 方や その 表現 の仕 方な どに つい て話 し合 うこ と︒ ウ 文章 の理 解を 深め
︑興 味・ 関心 を広 げる ため に︑ 関連 する 文章 を読 んだ り創 意的 な活 動を 行っ たり する こと
︒ エ 自分 で設 定し た課 題を 探求 し︑ その 成果 を発 表し たり 報告 書な どに まと めた りす るこ と︒ 古 典
ア 古文 や漢 文の 調子 など を味 わい なが ら︑ 音読
︑朗 読︑ 暗唱 をす るこ と︒ イ 国語 の変 遷な どに つい て関 心を 深め るた め︑ 辞書 など を用 いて 古典 の言 葉と 現代 の言 葉と を比 較対 照す るこ と︒ ウ 古典 に表 れた 思想 や感 情の 特徴
︑表 現上 の特 色な どに つい て話 し合 うこ と︒ エ 古典 を読 んで 関心 をも った こと など につ いて 調べ
︑文 章に まと める こと
︒ 古典講読
ア 古文 や漢 文の 調子 など を味 わい なが ら︑ 音読
︑朗 読を する こと
︒ イ 古典 に表 れた 思想 や感 情な どに つい て︑ 感じ たこ とや 考え たこ とを 文章 にま とめ たり 発表 した りす るこ と︒ ウ 古典 を読 んで
︑関 連す る文 章や 作品 を調 べた り読 み比 べた りす るこ と︒ オ 前出 の﹃ 解説
﹄書 七四 ペー ジで は︑ 言語 活動 の教 材に つい て︑ 次の よう に解 説し てい る︒ 言語 の教 育と して の立 場を 重視 する 国語 科に おい ては
︑生 徒の 言語 活動 を通 して
︑話 すこ と・ 聞く こと の能 力︑ 書く こと の能 力及 び読 むこ との 能力 の育 成に 役立 つ適 切な 教材 を用 意す る必 要が ある
︒そ の際
︑ 自ら 学び 自ら 考え る力 を育 てる ため にも
︑教 材を
︑単 に文 章や 作品 とい った 意味 にと どめ るこ とな く︑ 生 徒が 進ん で学 習活 動が でき るよ うな 具体 的な 学習 の手 立て や方 向も 併せ て示 した もの とし て考 えて いく こ とが 大切 であ る︒ 今回 は︑ 領域 ごと に言 語活 動例 を示 して いる が︑ それ らの 言語 活動 が十 分行 われ るよ う︑ 生徒 の興 味・ 関心
︑言 語能 力の 実態 に応 じて 適切 な教 材を 作成 し︑ 選定 する こと が求 めら れて いる
︒ カ
﹁国 語総 合﹂ にお いて
︑話 すこ と・ 聞く こと を主 とす る指 導に は一 五単 位時 間を 配当 する もの とし
︑書 く こと を主 とす る指 導に は三
〇単 位時 間程 度を 配当 する こと にな った
︒特 に︑ 話す こと
・聞 くこ とを 主と する
松山 大学 論集 第十 七巻 第五 号
六〇 233
﹁話 すこ と・ 聞く こと
﹂の 指導 時数 の変 遷︵ 昭和 二六 年版
︵試 案︶ には 記述 なし
︶ 告示 等 科目
︵必 修︶ 標準 単位 数
内
容 30昭
国語
︵甲
︶
9〜 10
"
話し 方・ 作文 の時 間数 の割 合 2︱ 10な
いし 3︱ 10︵
話し 方固 有の 時間 数は 示し てい ない
︒︶ 35昭
現代 国語
7
"
聞く こと
︑話 すこ とを 主と する 学習 には
︑各 学年 とも 年間 授業 時数 の1︱ 10程
度を 充て るこ とが 望ま しい
︒ 45昭
現代 国語
7
"
聞く こと
︑話 すこ とに つい ては
︑各 学年 1︱ 10程
度と する こと
︒︵ 標準 単位 数と して の 授業 時数 に対 する 割合
︶ 53昭
国語
!
4
︵数 字は 示し てい ない
︒︶ 平元
国語
!
4
︵数 字は 示し てい ない
︒︶
"
話し 方や 話し 合い の学 習を 充実 させ るよ うに する こと
︒ 11平
国語 総合
4
"
話す こと
・聞 くこ とを 主と する 指導 には 15単
位時 間程 度を 配当 する もの とし
︑計 画的 に指 導を 行う こと
︒ 国語 表現
!
2
︵数 字は 示し てい ない
︒︶
"
話す こと
・聞 くこ と及 び書 くこ との 指導 は︑ 相互 の関 連を 図り なが ら効 果的 に行 うよ うに し︑ 授業 時数 は一 方に 偏ら ない よう にす る︒
指導 に︑ 授業 時数 を配 当す るこ とは
︑昭 和五 三年
︑平 成元 年の 改訂 には みら れな かっ たこ とで ある
︒
﹁話 すこ と・ 聞く こと
﹂及 び﹁ 書く こと
﹂の 領域 にお ける 指導 時数 の変 遷は
︑次 のよ うに なっ てい る︒ 232
学習 指導 要領
︵国 語科
︶の 成立 と展 開
六一