法」
この法律の適用対象は以下の通りである。
メキシコの連邦公共契約において腐敗活動分野に従事するメキシコ及び外国の個人及 び法人
び法人
外国の公共部門との間における国際的な商取引又はそれによる許認可の付与において 腐敗活動分野に従事するメキシコの個人及び法人
行政罰
個人及び法人は罰金に服する可能性があり、その額は、個人の場合4,800米ドルから
240,000 米ドルの範囲、法人の場合48,000 米ドルから960万米ドルの範囲である。但し、
受領した便益が罰金の額を超えたり その他一定の事由があった場合 当該罰金の額 受領した便益が罰金の額を超えたり、その他 定の事由があった場合、当該罰金の額 は50%増額される。
また、違反者は、個人の場合最大8年間、法人の場合最大10年間、連邦公共契約への 入札参加を禁止されるという罰も受ける可能性がある。
罰金は、行政手続の開始前に自発的に犯罪を申告した場合は最大で70%、係る手続が 開始した後に行為を自白した場合は最大で50%減額され得る。
メキシコ会社のデ ディリジ ンス (5) メキシコ会社のデュー・ディリジェンス (5) メキシコの「公共契約における連邦腐敗防止 法」
法」
行政手続
法律は 違反者を調査する可能性について規定しており 潜在的違反に対処するため
法律は、違反者を調査する可能性について規定しており、潜在的違反に対処するため の行政手続を含んでいる。法律違反を調査し罰則を課す権限を有しているのは連邦公 共行政省(Secretaría de la Función Pública) である。他の行政当局は、各々の権限の範囲内 で罰則を課す権限を有している。
会社及びビジネスパ ソンがとるべき行動
会社及びビジネスパーソンがとるべき行動
会社及びビジネスパーソンは、(i)規制コンプライアンスプログラムを策定し、内部ポ リシーの見直しを行うこと、(ii)腐敗防止トレーニングを提供すること、(iii)会社による 連邦公共契約への入札参加においてアドバイスを求めること、(iv)腐敗活動に対する潜 在的調査に備えること、及び(v)従業員の行為についての定期的評価を実施することに より、準備を整えるべきである。
メキシコ会社のデ ディリジ ンス (6) メキシコ会社のデュー・ディリジェンス (6)
訴訟分野:
多くのメキシコ会社は、重大な訴訟を経験している。メキシコでは、訴訟が長期化 することが多い。
メキシコ会社が訴訟を経験していることが多い分野は、とりわけ、労働、環境、行 政 租税 知的財産及び一般商事に関する第三者からの請求である
政、租税、知的財産及び一般商事に関する第三者からの請求である。
租税分野:
メキシコでは租税について問題を抱えている会社が多く、慎重に調査する必要があ る 別紙のリストを参照
る。別紙のリストを参照。
不動産分野:
適切な調査として、通常、現地の法務局(Registro Publico de la Propiedad)で、潜在的 な担保権の負担を含む不動産の背景事情を調べる必要がある 不動産の譲渡は 公 な担保権の負担を含む不動産の背景事情を調べる必要がある。不動産の譲渡は、公 証人の面前で公正証書に記録されなければならず、また、関係する郡の法律及び下 位規則にも適合していなければならない。
別紙 別紙
税法のフレームワーク - 連邦税
所得税: メキシコに税務上の居住地を有する法人及び個人、キャピタル・ゲイン、税務上の非居住者の恒久的 施設(「PE」)に適用される(メキシコはOECDのPEアプロ チに 般的条件では従うが 2つの違いがある 施設(「PE」)に適用される(メキシコはOECDのPEアプローチに一般的条件では従うが、2つの違いがある。
すなわち、建築工事現場のPEと独立代理人サービスを通じてのPEである。)。2012年、2013年、2014年及び 2015年の法人に対する税率は30%である。
付加価値税: 16%の税率(標準税率)を、課税対象となる活動の価値に掛けて税が計算される。課税対象とな
る活動は (1)財の譲渡 (2)独立したサービスの提供 (3)キャッシュ・フローを基準とする財の一時的な使用
る活動は、(1)財の譲渡、(2)独立したサ ビスの提供、(3)キャッシュ フロ を基準とする財の 時的な使用 又は収益の供与、及び(4)財又はサービスの輸入である。この税は欧州で制定されているものに極めて類似し ており、所得税とは異なる税である。また、一定の活動に対しては税率が0%とされ、国境地帯の都市では税 率が11%とされている。
物品税:アルコール飲料(ビールを含む。)、シガレット、シガー及びタバコ、ガソリン及びディーゼル、栄 養ドリンク、宝くじ、インターネット及びモバイルサービスの販売及び輸入を課税対象とする。付加価値税 と同じ性質の税である。
別紙 別紙
税法のフレームワーク – 地方税 ; 租税条約
州/郡税:
所得税はない:州のレベルでは所得税は課されない。
不動産税(譲渡及び所有): 不動産の譲渡により、買主に地方税が課される(税率は当該不動産が 所在する州・郡によって異なるが、最も一般的な税率は4%である。) 。
不動産不動産 不動産の所有者は、 ヶ月毎に当該所有にかかる税を支払う義務がある。税額は当該不動産:不動産の所有者は、2ヶ月毎に当該所有にかかる税を支払う義務がある。税額は当該不動産 の価値や当該不動産が所在する州・郡によって異なる。
給与税:給与税は各州によって制定されており、税率は給与総額の2%から2.5%の間である。
メキシコの租税条約ネットワーク:
メキシコを締約国とする発効済の二重課税防止条約が約50あるが、そのなかには、日本と署名した 租税条約があり、1997年1月1日に完全に発効した。租税条約の交渉及び執行において、メキシコは OECDモデルの条項を取り入れるほか、一部の条項は国連モデルに従っている(建築工事現場のPE 及び「その他所得」の源泉地課税)。