JIS G 0568
3.5 疲労亀裂の
補修・補強工法の概要
疲労亀裂の補修補強工法
工法・対策 得られる効果
ストップホール
亀裂部位に作用する応力の低減 高力ボルトによるあて板補強
溶接による補修 高周波ピーニング
継手部の疲労強度の向上 グラインダー仕上げ
ハンマーピーニング TIG処理
ICR処理
損傷部の取替え 機能復旧・向上
SP 型亀裂のストップホールの事例
-119 65
65
ストップホールφ24.5
119
(き裂から)65
65
(補剛材から)垂直補剛材
下フランジ ウェブ
ストップホール
SP 型亀裂のあて板補修の事例
あて板 補修 あて板
補修
G 型亀裂のあて板補修(ガセット端部)
ストップホール 亀裂 ガセット
主桁ウェブ
あて板 高力ボルト あて板
高力ボルト
溶接による補修の事例
既設溶接を除去し,完全溶け込み溶接を施工
垂直補剛材上端部の溶接は上下フランジを溶接した後に施工されるため,ルート ギャップが発生する。
のど厚が小さい場合やルートギャップが大きい場合,ルート部から亀裂が発生し溶接 部の破断に至るケースがある。
亀裂補修には,既設の溶接をガウジング等により除去し,完全溶け込み溶接を行う。
溶接止端部はグラインダー仕上げや高周波ピーニングなどにより止端部を仕上げ,疲 労強度の向上を図る。
主桁上フランジ
垂 直 補 剛 材
主桁上フランジ
垂 直 補 剛 材
溶接
ルート
ギャップ
完全溶け込み 溶接垂 直 補 剛 材 主桁上フランジ
止端仕上げ 止端 仕上げ
溶接継手部の補修
処理前 完全溶け込み溶接 溶接部止端仕上げ
溶接継手部の疲労強度の向上
①高周波ピーニング
処理前 高周波ピーニング処理後
溶接ビード ピーニング
ハンマー
打撃
溶接止端部に施工し,疲労強度を向上さ せる予防対策である。溶接部に超音波振動 による打撃を加えることによって表面の金属 組織が微細化し,ち密化され,溶接残留応 力を引張から圧縮に変化させて,疲労強度 を向上させる工法である。溶接止端部の形 状が丸くなり,応力集中を緩和することがで きる。
高周波ピーニングの事例
写真提供
:
㈱Be
よんど溶接継手部の疲労強度の向上
②グラインダー仕上げ
溶接ビード グラインダー
初期ビード形状 止端部処理
止端部の 未処理
のど厚不足
適切な処理事例 表面のみ仕上げた 悪い事例
極端な仕上げによる 悪い事例
亀裂が発生していない溶接止端部に施工 し,疲労強度を向上させる予防対策と溶接 止端部に発生した軽微な疲労亀裂を除去す る恒久対策の効果がある。
亀裂を除去し,滑らかに仕上げることで応 力集中を低減させ,疲労強度を向上させる 工法である。