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生活排水処理基本計画

2.基本理念と基本方針

(1)基本理念

水は、私たちの生活に欠くことのできない大切な資源であるが、限りある中で 循環しており、環境汚染の影響を直接受けるものでもある。

河川等の水質汚濁は、家庭からの生活排水がその大きな要因であり、快適な生 活環境を形成するためにも、公共下水道の整備や合併処理浄化槽の更なる普及促 進を図るともに、併せて浄化槽については、適正な維持管理に努める必要がある。

きれいで豊かな水資源を後世に伝えていくことが、私たちの世代に課せられた 責務であるものとし、本計画における基本理念は次のとおりとする。

基本理念:きれいで豊かな水資源を後世に繋ぐ

(2)基本方針

前述の基本理念に基づき、また、本計画が一般廃棄物処理基本計画における生 活排水処理基本計画であることを念頭に、公共下水道及び農業集落排水処理を除 く生活排水処理基盤として、基本方針を次のとおりとする。

基本方針①:合併処理浄化槽の普及促進と適正管理

公共下水道整備計画区域及び農業集落排水処理区域を除く全区域を対象に、

平成29年度(2017年度)から導入したPFI手法により、公設合併処理 浄化槽の更なる普及促進を図り、併せて効率的・効果的に適正な維持管理を行 う。

また、個人設置浄化槽の適正管理に向けた更なる意識の醸成を図る。

基本方針②:し尿・浄化槽汚泥の適正処理の推進及び有効活用

発生したし尿・浄化槽汚泥の適正な収集、処理、処分を図り、環境負荷の軽 減に努めるとともに、し尿・浄化槽汚泥や処理汚泥のリサイクルを念頭にした 有効活用のあり方について模索し、処理量の減量化に努める。

し尿 雑排水 し尿 雑排水 し尿 雑排水 し尿 し尿

堆肥化

焼却灰

堆肥化 濃縮汚泥

脱水汚泥 処理水

処理水

雑排水 一般家庭(及び事業所)

公共下水道 農業集落排水処理施設 合併処理浄化槽 単独処理浄化槽 し尿汲取り

公共下水道 終末処理施設

脱水 汚泥

処理

汚泥 浄化槽汚泥 生し尿

一般廃棄物処分業許可業者 清掃業許可業者 委託事業者

農地還元

農地還元

し尿処理施設

最終処分場(エコクリーンプラザみやざき)

公共用水域

第2節 生活排水処理の現状 1.生活排水の処理主体

本市における生活排水処理の主体は、以下のとおりである。

■生活排水の処理主体

2.生活排水の処理体系

本市における基本的な生活排水処理の体系は以下のとおりである。

処理項目 対象となる種別 処理主体

①下水道 し尿及び生活雑排水 市

②農業集落排水処理 し尿及び生活雑排水 市

③合併処理浄化槽(公設) し尿及び生活雑排水 市

④合併処理浄化槽(個人) し尿及び生活雑排水 個人

⑤単独処理浄化槽 し尿 個人

⑥し尿汲取り し尿 市

生活排水処理体系

3.生活排水処理人口の推移

平成28年度(2016年度)までの実績を踏まえた、各処理形態における人口 等の推移は、以下のとおりである。

■生活排水処理人口の推移 〔各年度末(3 月 31 日)基準 単位:人〕

(※不明人口があるため、合計は一致しない場合がある)

■生活排水処理形態別人口の割合 (平成 29 年 4 月 1 日現在)

4.生活排水処理の実績

平成28年度(2016年度)までの実績を踏まえたし尿・浄化槽汚泥の処理実 績は、以下のとおりである。

■し尿・浄化槽汚泥の処理実績 (平成 29 年 4 月 1 日現在)

区分 年度

行政区域 人口

水洗化人口 非水洗化人口

下水道 農集排 合併浄化槽 単独浄化槽 し尿汲取り

H24(2012) 404,438 311,677 12,594 24,077 348,348 36,380 19,710 H25(2013) 404,776 317,463 12,606 30,445 360,514 25,681 18,581 H26(2014) 404,253 320,193 12,601 30,269 363,063 23,693 17,497 H27(2015) 404,286 327,138 12,847 28,522 368,507 21,742 14,037 H28(2016) 403,225 331,940 10,898 27,072 369,910 20,349 12,783

水洗化人口 非水洗化人口等

下水道 農集排 合併浄化槽 単独浄化槽 し尿汲取り

82.3% 2.7% 6.7% 91.7% 5.0% 3.2% 0.1% 8.3%

区分

年度

収集量(kl) 収集割合

し尿 浄化槽汚泥

計 し尿 浄化槽汚泥

汚泥 脱水汚泥

H24(2012) 14,566 31,853 38 46,457 31.4% 68.6%

H25(2013) 13,224 31,776 39 45,039 29.4% 70.6%

H26(2014) 12,657 30,921 23 43,601 29.0% 71.0%

H27(2015) 11,893 31,021 38 42,952 27.7% 72.3%

5.生活排水処理施設

生活排水の中間処理等を行っている施設の概要及び単独・合併処理浄化槽の設置 状況は、以下のとおりである。

■し尿処理施設の概要

■公共下水道処理施設の概要

■農業集落排水処理施設の概要

施設名 宮崎市衛生処理センター 宮崎市佐土原町クリーンパーク

宮崎県中部地区衛生組合 内之八重処理場

処理区域 旧宮崎市域 佐土原町 田野・高岡・清武町

所在地 大字田吉 4853 番地 9 佐土原町下田島 18777 番地 2 高岡町上倉永 1207 番地 9 処理方式 下水道投入方式 膜分離高負荷脱窒素方式

高度処理(凝集分離+活性炭吸着)

攪拌遠心分離式高負荷処理方式

+高度処理設備 処理能力

し尿 77kl/日 浄化槽汚泥 30kl/日

し尿 25kl/日 浄化槽汚泥 18kl/日

し尿 98kl/日 浄化槽汚泥 12kl/日

No. 施設名 所在地 処理方式 全体計画能力

1 宮崎処理場 高洲町 10 番地 標準活性汚泥法 94,100 ㎥/日

2 大淀処理場 大字田吉 4853 番地 4 標準活性汚泥法 62,900 ㎥/日

3 木花処理場 学園木花台北 2 丁目 21 番地 オキシデーションディッチ法 9,640 ㎥/日

4 青島浄化センター 青島西 2 丁目 15 番地 1 回分式活性汚泥法 4,000 ㎥/日

5 佐土原浄化センター 佐土原町下田島 18775 番地 23 標準活性汚泥法 13,100 ㎥/日

6 田野浄化センター 田野町乙 11326 番地 1 オキシデーションディッチ法 3,200 ㎥/日

No. 施設名 所在地 処理方式 全体計画能力

1 跡江処理場 大字跡江 1550 番地 接触ばっ気方式 532 ㎥/日

2 加江田クリーンセンター 大字加江田 3714 番地 接触ばっ気方式 181 ㎥/日

3 大瀬町クリーンセンター 大字大瀬町 1268 番地 回分式活性汚泥法 319 ㎥/日

4 有田クリーンセンター 大字有田 4 番地 回分式活性汚泥法 767 ㎥/日

5 倉岡クリーンセンター 大字糸原 2624 番地 11 回分式活性汚泥法 945 ㎥/日

6 長嶺クリーンセンター 大字長嶺 362 番地 1 回分式活性汚泥法 467 ㎥/日

7 下那珂地区処理場 佐土原町下那珂 6763 番地 1 接触ばっ気方式 240 ㎥/日

■浄化槽設置基数 (平成 29 年 4 月 1 日現在 単位:基)

8 石久保地区処理場 田野町甲 5389 番地 1 接触ばっ気方式 46 ㎥/日

9 仮屋原地区処理場 田野町乙 11176 番地 接触ばっ気方式 41 ㎥/日

10 中尾地区処理場 清武町今泉甲 3524 番地 1 オキシデーションディッチ法 638 ㎥/日

11 西地区処理場 田野町乙 5783 番地 間欠ばっ気方式 373 ㎥/日

12 高浜地区浄化センター 高岡町高浜 380 番地 2 土壌被覆型礫間接触ばっ気方式 154 ㎥/日

13 庵屋地区処理場 清武町船引 1271 番地 1 接触ばっ気方式 84 ㎥/日

14 黒北地区処理場 清武町船引 4111 番地 接触ばっ気方式 133 ㎥/日

15 尾平地区処理場 清武町今泉 4028 番地 接触ばっ気方式 108 ㎥/日

16 船引地区処理場 清武町船引 8074 番地 4 接触ばっ気方式 270 ㎥/日

17 沓掛地区処理場 清武町今泉甲 2797 番地 10 外 間欠ばっ気方式 681 ㎥/日

区域

種別 旧宮崎 佐土原 田野 高岡 清武 計

合併槽 912 1,964 440 1,458 1,231 6,005 単独槽 1,760 1,604 926 806 1,578 6,674 計 2,672 3,568 1,366 2,264 2,809 12,679

第3節 生活排水の取組

本市における生活排水処理の取組状況は次のとおりである。

1.公共下水道事業

公共下水道事業は、現在、市全体で事業認可区域面積を7828.1haとして おり、土地区画整理事業等の一部区域を除き、平成21年度(2009年度)に旧 宮崎市、平成24年度(2012年度)に田野町、平成26年度(2014年度)

に佐土原町、平成27年度(2015年度)に高岡町の下水道整備を概成し、今後 は清武町を中心に整備を進め、平成31年度(2019年度)の整備完了を目指し ている。

■公共下水道事業の概要 (平成 29 年 4 月 1 日現在)

区分 区域

処理区名(一部特環含む)

【高岡、清武は処理分区別】

認可区域 面積(ha)

処理開始 面積(ha)

処理区域内 人口(人)

旧宮崎市

宮崎処理区(特環含む) 3,067.2 3,011.6 162,943 大淀処理区 2,497.3 2,495.3 131,568 木花処理区 447.1 446.6 10,180 青島処理区(特環含む) 160.9 160.9 4,213

佐土原町 佐土原処理区 672.4 668.8 26,031

田野町 田野処理区 272.5 247.4 6,689

高岡町 大淀処理区 高岡処理分 214.0 174.9 5,725

清武町 大淀処理区

加納処理分 254.8 191.7 12,536 清武処理分 140.0 45.4 5,933 木花処理区 木原処理分 101.9 50.6 4,260

7,828.1 7,493.0 370,078

2.農業集落排水事業

農業集落排水事業は、昭和62年度(1987年度)に跡江地区で事業に着手し て以後、順次整備を開始し、平成20年度(2008年度)の清武町沓掛地区にお ける整備を最後に完了して普及率100%となっている。

■農業集落排水事業の概要 (平成 29 年 4 月 1 日現在)

区域 区域・地区

処理開始 面積(ha)

処理区域内

人口(人) 区域

区域・地区

処理開始 面積(ha)

処理区域内 人口(人)

旧宮崎市

加江田 21.0 340

田野

中尾 49.0 1,264

大瀬町 51.0 843 52.2 842

富吉・有田 108.0 1,892 高岡 高浜 11.0 453 倉岡 136.0 2,481

清武

庵屋 35.0 237

細江・長嶺 42.0 1,309 黒北 40.0 325

佐土原 下那珂 49.0 779 尾平 45.0 327

田野

石久保 5.0 110 船引 33.0 541

仮屋原 9.0 117 沓掛 68.0 1,709

全区域・地区 合計 755.2 13,569

3.公設合併処理浄化槽事業

公共下水道事業計画区域及び農業集落排水施設の処理区域を除く区域で、市が定 めた処理区域における公共用水域の水質保全を目的とする生活排水対策として、公 共による合併処理浄化槽の設置、維持管理を行っている。

なお、平成29年度(2017年度)からは、事業のPFI化を図り、地元企業 で構成された特別目的会社が設置され、民間事業者の技術やノウハウ等を活用した 設置促進や維持管理を図り、これまで以上に効率的・効果的な事業の推進に努めて いる。

■公設合併処理浄化槽事業実績の推移 (平成 29 年 4 月 1 日現在 単位:基)

区域

年度 全域 旧宮崎 佐土原 田野 高岡 清武

~H24(2012) 720 43 443 108 104 22 H25(2013) 143 16 63 10 33 21 H26(2014) 122 10 59 7 29 17 H27(2015) 113 9 63 13 17 11 H28(2016) 106 19 55 9 14 9 計 1,204 97 683 147 197 80

第4節 生活排水処理における課題

第2次計画期間までの実績を踏まえ、本計画の策定に向けた生活排水処理における諸 課題は次のとおりである。

(1)非水洗化世帯の転換促進

河川等の水質汚濁の大きな要因は家庭からの生活排水であるが、その中でも特 に、し尿汲取りや単独処理浄化槽による非水洗化世帯は、トイレ以外の生活雑排 水(台所、風呂、洗濯等)が未処理のまま放流されている。下水道や農業集落排 水の処理区域における非水洗化世帯の転換対応を強化するとともに、それ以外の 区域においても、公設合併処理浄化槽事業を活用し、非水洗化から合併処理浄化 槽への転換に対する意識の醸成を図る。

(2)浄化槽の適正管理

浄化槽は、定期的な保守点検や年1回以上の清掃の他、浄化槽法に義務付けら れた法定検査を毎年受検する必要があり、適正な維持管理を行うことで十分な処 理機能を発揮するものである。浄化槽の管理者や使用者に対しては、適正な維持 管理に対する啓発に努め、不適切な使用については、適宜、指導や助言を行う。

(3)汚濁負荷量の削減

適正に維持管理している浄化槽や下水道等で生活雑排水を処理する場合であっ ても、機能に対する過剰な負荷は、良好な処理の継続に支障をきたし、結果的に公 共用水域の汚染に繋がるものである。このような排出源での汚濁負荷量は、市民の 意識と協力において削減できるものであり、最も身近に取り組める環境対策の一環 として、広報・啓発に努める。

(4)し尿・浄化槽汚泥の収集運搬

主に下水道の普及に伴い、し尿等の排出量は年々減少傾向にあり、今後もその 傾向は続くことが予測されることから、それらに対する収集量等に留意し、適切 な体制を維持又は構築する。

(5)し尿処理施設の維持管理

収集運搬量の減少に伴い、処理量も年々減少し、今後もその傾向は続くことが 予測される。また、施設の稼働年数に伴う老朽化から、維持管理費や施設更新等 に多額の経費が必要になることから、施設の統廃合も含めた抜本的な運用見直し

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