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生活保護の実施機関と関連領域の連携の 在り方に関する検討

3-1 連携に関する考え方の整理 3-1-1 連携が必要となる背景・必要性

今日、生活保護の実施機関と関連領域との連携をより促進していかなければ ならない理由として大きくは、次の二つが挙げられる。

一つには、生活保護受給者・世帯生活問題の多様性・広汎性・重層性から判 断し、課題解決・軽減を図るために専門機関・専門職等との連携が不可欠であ る。二つには、生活保護の相談・受給者数の増加に伴い業務量が増加傾向にあ り現在の人的体制では対応できない事態になっている。そのため業務の減量化 を図る必要がある。

また、生活保護の実施機関と関連領域の連携を進めていくためには、次の三 つの範囲が考えられる。

一つには、福祉各法との連携である。これは、福祉事務所内の各法との連携、

福祉事務所外の福祉関係所管理課、児童相談所、女性相談センター、心身障害 者福祉センター等の各団体・機関、さらには地域包括支援センター等サービス 供給組織等との連携が挙げられる。二つには、福祉各法を超えて、関連領域(保 健・医療、労働、教育、住宅、司法・警察等)との連携である。これは、それ ぞれの問題・課題に応じ、各領域の関連機関との連携が考えられる。三つには、

地域との連携である。これは、地域の社会資源である協力機関である民生・児 童委員、親族・近隣等のインフォーマルな人たちとの連携が考えられる。

さらには生活保護の実施機関と連携するこれらの領域は、供給主体の観点か ら見れば、次の四つが考えられる。

一つは、公的部門。これは国・自治体が挙げられる。二つには、インフォー マル部門。これは非営利公的組織である社会福祉法人、NPO 等が挙げられる。

三つには、ボランタリー部門。非営利非公的組織であるボランティア、住民組

織等が挙げられる。四つには、市場部門。これは営利セクターである企業が挙 げられる。

これらを踏まえて、生活保護受給世帯の生活再建に向けては、官(行政)だ けでなく、各供給主体の特質を活かし、生活保護受給世帯の生活再建に向けて 連携を図っていくことが重要である。

また生活保護の実施機関と連携するこれらの領域は、供給主体の観点から見 れば公的部門(行政)だけでなく、市場部門(企業)によっても担われている。

各供給主体の特質を活かし、生活保護受給世帯の生活再建に向けて連携を図っ ていくことが重要である。

3-1-2 生活保護業務の位置づけ

いうまでもなく生活保護制度は、最低生活保障と自立助長(=生活再)を図 る社会保障制度の基幹をなす制度である。それは、行政の行わなければならな い業務(法定受託事務と自治事務)であり、その決定権限は生活保護の実施機 関が有しており、そのことを念頭に関連領域との連携を考える必要がある。

(1)生活保護業務の各プロセス

生活保護決定のプロセスは、次のとおりであり、生活保護における一般的な 相談援助活動は、これらのプロセスに沿って行われる。

その流れは、1)要保護者の発見、2)インテーク、3)アセスメントとプ ランニング、4)インターベンション、5)モニタリングとエバリュエーショ ン、6)ターミネーションと分けて考えることができる。ここでは、それぞれ の段階における相談援助活動の内容を述べていく。

1)「要保護者の発見」

福祉事務所には、さまざまな形で、生活保護における対応を必要とする利用 者の相談が持ち込まれてくる。例えば、国民・住民からの通報(電話での連絡・

織等が挙げられる。四つには、市場部門。これは営利セクターである企業が挙 げられる。

これらを踏まえて、生活保護受給世帯の生活再建に向けては、官(行政)だ けでなく、各供給主体の特質を活かし、生活保護受給世帯の生活再建に向けて 連携を図っていくことが重要である。

また生活保護の実施機関と連携するこれらの領域は、供給主体の観点から見 れば公的部門(行政)だけでなく、市場部門(企業)によっても担われている。

各供給主体の特質を活かし、生活保護受給世帯の生活再建に向けて連携を図っ ていくことが重要である。

3-1-2 生活保護業務の位置づけ

いうまでもなく生活保護制度は、最低生活保障と自立助長(=生活再)を図 る社会保障制度の基幹をなす制度である。それは、行政の行わなければならな い業務(法定受託事務と自治事務)であり、その決定権限は生活保護の実施機 関が有しており、そのことを念頭に関連領域との連携を考える必要がある。

(1)生活保護業務の各プロセス

生活保護決定のプロセスは、次のとおりであり、生活保護における一般的な 相談援助活動は、これらのプロセスに沿って行われる。

その流れは、1)要保護者の発見、2)インテーク、3)アセスメントとプ ランニング、4)インターベンション、5)モニタリングとエバリュエーショ ン、6)ターミネーションと分けて考えることができる。ここでは、それぞれ の段階における相談援助活動の内容を述べていく。

1)「要保護者の発見」

福祉事務所には、さまざまな形で、生活保護における対応を必要とする利用 者の相談が持ち込まれてくる。例えば、国民・住民からの通報(電話での連絡・

相談)で、衰弱して動けなくなっている高齢者や路上生活者に関する情報を把 握することがあるかもしれない。

このような通報は、放置したり国民・住民に対応をまかせたりせず、必要に応 じてワーカーが出向いたり、協力関係である民生・児童委員の協力を得るなど して、状況確認や緊急対応を速やかに行わなければならない。保健師や医師な ど保健・医療関係者と連携して、対応することも必要である。

日頃から、生活保護制度や相談窓口について国民・住民に周知しておくとと もに、民生・児童委員や町会組織、地域における関係機関との連携調整を密に 行い、要保護者を積極的に発見する体制づくりを心がけておくことが大切であ る。

2)「インテーク」

インテークの段階は受付面接ともいい、生活保護における相談援助のプロセ スでは、利用者の相談を最初に受け止める場面でもある。福祉事務所では、面 接を担当するワーカー(面接員、インテークワーカーとも言う)が利用者に対 応する。

インテークでは、①不安・緊張の緩和・解消、②信頼関係の確立、③主訴の 明確化、④制度の説明、⑤申請意思の確認と調査への同意を行うが、それぞれ の内容とそこでの留意点は以下のとおりである。

① 不安・緊張の緩和・解消

福祉事務所に相談に訪れる利用者は、いくつもの不安を抱えている。利用者 が来所したら、ワーカーから声をかけ、安心して話のできる場所に案内し、来 所してくれたことに対するねぎらいの言葉をかけるというような具体的な対応 を通して、利用者の不安や緊張を解きほぐしていく。

② 信頼関係の確立

ワーカーはまた、利用者との信頼関係を確立するために、次のような配慮を しなければならない。

ワーカーは、ⅰ)自己紹介をして、利用者の抱える課題解決をともに図れる

よう支援していく役割であることを伝えること、ⅱ)相談内容に関して秘密が 守られることを伝えること、ⅲ)利用者の話に傾聴的態度でのぞむことが大切 である。

③ 主訴の明確化

相談に訪れる利用者は、必ずしも、自分自身が相談したいことを、理路整然 と話すことができるわけではない。利用者の悲しみや怒りなどの感情をありの ままに受け止めながら、利用者が最も訴えたい、相談したいと思うことを自由 に表現できるように促し、主訴の明確化を図っていく。

④ 制度の説明

活用できる制度・サービスの公的(フォーマルな社会資源と、親族・、友人、

地域などの私的(インフォーマル))な社会資源の確認と制度・サービスといっ た社会資源の説明とその活用方法を相談者・利用者個々の問題解決に即して説 明を行う。

⑤ 申請意思の確認と調査への同意

インテークでは、利用者にわかるように生活保護制度の説明を行うことも、

ワーカーの重要な役割である。例えば制度の仕組みや趣旨について、福祉事務 所が作成している文書(リーフレットなど)を活用し、利用者にわかる言葉を 使って説明することが大切である。

そして利用者が生活保護の申請を希望した場合には、利用者の申請意思を尊 重した対応が求められる。調査に対する説明と同意も行わなければならない。

また、生活保護の申請に至らなかった利用者に対しても、いつでも相談に応 じることを伝えるとともに、必要な制度や関係機関を紹介するなど、当面の生 活や困っていることに対する見通しが立つような対応を十分行うことが大切で ある。

3)「アセスメント」「プランニング」

「アセスメント(事前評価)」と「プランニング(援助計画の策定)」は、保 護の申請を受け、保護を決定していく段階である。

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