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生活パターン別エネルギー削減目標値の推定

第3章 集合住宅におけるエネルギー使用実態に関する研究

3.3 結果

3.3.8 生活パターン別エネルギー削減目標値の推定

第3章 集合住宅におけるエネルギー使用実態に関する研究

64

図 3.23 パターン別の24時間における最大・最小・平均のエネルギー使用量

0.0 0.2 0.4 0.6 0.8

0:30 1:30 2:30 3:30 4:30 5:30 6:30 7:30 8:30 9:30 10:30 11:30 12:30 13:30 14:30 15:30 16:30 17:30 18:30 19:30 20:30 21:30 22:30 23:30

A B C D E F G H I J K L M

(kWh)

0.0 0.2 0.4 0.6 0.8

0:30 1:30 2:30 3:30 4:30 5:30 6:30 7:30 8:30 9:30 10:30 11:30 12:30 13:30 14:30 15:30 16:30 17:30 18:30 19:30 20:30 21:30 22:30 23:30

A B C D E F G H I J K L M

(kWh)

0.0 0.2 0.4 0.6 0.8

0:30 1:30 2:30 3:30 4:30 5:30 6:30 7:30 8:30 9:30 10:30 11:30 12:30 13:30 14:30 15:30 16:30 17:30 18:30 19:30 20:30 21:30 22:30 23:30

A B C D E F G H I J K L M

(kWh)

0.0 0.2 0.4 0.6 0.8

0:30 1:30 2:30 3:30 4:30 5:30 6:30 7:30 8:30 9:30 10:30 11:30 12:30 13:30 14:30 15:30 16:30 17:30 18:30 19:30 20:30 21:30 22:30 23:30

A B C D E F G H I J K L M

(kWh)

0.0 0.2 0.4 0.6 0.8

0:30 1:30 2:30 3:30 4:30 5:30 6:30 7:30 8:30 9:30 10:30 11:30 12:30 13:30 14:30 15:30 16:30 17:30 18:30 19:30 20:30 21:30 22:30 23:30

A B C D E F G H I J K L M

(kWh)

0.0 0.2 0.4 0.6 0.8

0:30 1:30 2:30 3:30 4:30 5:30 6:30 7:30 8:30 9:30 10:30 11:30 12:30 13:30 14:30 15:30 16:30 17:30 18:30 19:30 20:30 21:30 22:30 23:30

A B C D E F G H I J K L M

(kWh)

0.0 0.2 0.4 0.6 0.8

0:30 1:30 2:30 3:30 4:30 5:30 6:30 7:30 8:30 9:30 10:30 11:30 12:30 13:30 14:30 15:30 16:30 17:30 18:30 19:30 20:30 21:30 22:30 23:30

A B C D E F G H I J K L M

(kWh)

0.0 0.2 0.4 0.6 0.8

0:30 1:30 2:30 3:30 4:30 5:30 6:30 7:30 8:30 9:30 10:30 11:30 12:30 13:30 14:30 15:30 16:30 17:30 18:30 19:30 20:30 21:30 22:30 23:30

A B C D E F G H I J K L M

(kWh)

ELLE(n=146) EMME(n=95)

FLLF(n=124) FMMF(n=64)

GLLG(n=45)

LMML(n=178) MM(n=36)

GMMG(n=46)

第3章 集合住宅におけるエネルギー使用実態に関する研究

3.3.8.2 パターン別による電力削減目標の算定

図 3.24に,ELLE型の全出現を加えたものを1例として示す.電力削減目標の算定を 行う目的は,以下の2つである.

1. 住まい手個人のエネルギー削減の動機づけを向上させること 2. パターン毎のエネルギー削減目標値を明確にすること

1 は,各パターン住まい手個人と,他の個人との比較を可能にして,相対化することで,

各個人が,自身の生活パターンのみを知る以上に,興味喚起を促すことを狙っている.②は,

各パターンに属する世帯が,「共にエネルギー削減に取り組む」という意識を芽生えさせ,

エネルギー削減のための住まい手主体の「集合知」の基盤となるものを狙っている.よって,

最大値世帯と平均値の間に位置する世帯のエネルギー使用量削減を目標とすることとした.

以上の前提で,エネルギー削減目標の算定を試みる.

図 3.24 調査期間内の24時間のエネルギー使用量(ELLE型)

0.0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7

0:30 1:30 2:30 3:30 4:30 5:30 6:30 7:30 8:30 9:30 10:30 11:30 12:30 13:30 14:30 15:30 16:30 17:30 18:30 19:30 20:30 21:30 22:30 23:30

A B C D E F G H I J K L M

(kWh)

平均 最大世帯 最小世帯

66 3.3.8.3 電力削減目標算定ステップ

図 3.25に電力削減目標算定ステップを示す.パターン毎の平均値を上回る出現数の抽 出し,平均値との差分を算出することをベースとする.平均値との差分は,個人の電力利用 量に帰するものであり,個人の目標として設定できる.平均値との差分の平均値は,各パタ ーンが目標とすべき電力削減目標値となり,各パターンに属する対象者全体の目標として 設定できる.平均値との差分の合計値は,全パターン,すなわち集合住宅全体の目標値とし て設定できる.

3.3.8.4 目標値の算定

以下に,目標値算定式を示す.算定式に基づき,電力削減目標値の算定結果を表 3.2に 示す.Pe値が最も大きい値を示したのは,EMME で,最も低い値を示したのは,GMMG である.Eの時間帯に関連するELLE,EMMEでPe値が8kWhを上回っている.Pgg値に ついては,最も大きい値を示したのは,LMMLであり,最も低い値を示したのは,MMで ある.これは,Pe値と異なる順位結果となった.Pcg値は104,603kWhとなり,集合住宅 全体の電力削減目標を明らかにすることが出来た.

図 3.25 電力量削減目標値の算定ステップ パターン毎の1日の電力消費量合計値が平均値を上回る

出現数の抽出

抽出した出現数ごとに、平均値との差分を算出

算出した平均値の差分 算出した平均値の差分の 平均値

算出した平均値の差分の 全パターン合計値

個人の電力削減目標 各パターンの 電力削減目標

マンション全体の 電力削減目標

第3章 集合住宅におけるエネルギー使用実態に関する研究

3.3.8.5 環境省調査との比較による電力使用の削減量推定

これまで分類されたパターン別に環境省の調査によって明らかにされている世帯当たり の年間エネルギー使用量との比較を行った結果を図 3.26に示す.ELLE型,EMME型を 除き本調査の電力使用量が環境省調査結果を下回る.これは,調査対象マンションの省エネ ルギー配慮設備や仕様の影響による可能性があるといえる.また,パターンごとに平均値以 上の電力使用量を算出し,平均電力使用量との差分から削減可能な電力使用量の推定をし

表 3.2 電力削減目標値の算定結果

(n/年) a マンション総戸数356世帯の出現数 4272 b 調査対象84世帯の全出現数 1008 c 全8パターン出現数 734 d 全8パターン平均以上出現数 321

ELLE EMME FLLF FMMF GLLG GMMG LMML MM

f 総出現数 146 95 124 64 45 46 178 36

g 平均以上出現数 61 45 60 29 19 19 74 14

h 各パターンの平均以上世帯の1日当たりの

平均電力消費量 PekWh/1D) 8.08 8.47 7.84 7.44 7.20 6.74 7.70 6.95 i 平均以上世帯における差分合計 ∑Ppg(kWh/1D) 180.58 102.29 133.46 60.63 46.13 46.49 209.28 43.86 j 各パターン毎の年間平均値超過電力消費量 Pgg=∑Ppg×30(kWh) 5417.4 3068.7 4003.8 1818.9 1383.9 1394.7 6278.4 1315.8 k 調査対象中の各パターン平均以上の出現率 b/g 0.06 0.04 0.06 0.03 0.02 0.02 0.07 0.01

l マンション全体での各パターン平均以上の

年間出現数予測 a*k 259 191 254 123 81 81 314 59

m マンション全体での各パターン年間平均値

超過電力消費量予測 Pgg*g/l(kwh/1Y) 22,959 13,005 16,968 7,709 5,865 5,911 26,608 5,576

n マンション全体での年間平均値超過電力消

費量予測 Pcg (kWh/1Y) 104,603

パターン毎の1日の電力消費量合計値が平均値を上回る各電力消費量:Paa パターン毎の平均値:Pe

個人の1日当たりの電力削減目標値

P pg = P

aa

ーP e

各パターンの電力削減目標値

P gg =

マンション全体の電力削減目標値

P cg =∑ P gg

k=1 n

電力削減目標算定式

∑P

pg

k=1 n

(1)

(2)

(3)

(3.2)

(3.3)

(3.4)

68

た.最も多く削減できる可能性があるパターンはMM型で45%となっている.最も低い割

合のEMME型でも約25%の削減を目標にすることは可能である.