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生活パターン別エネルギー使用量分析

第3章 集合住宅におけるエネルギー使用実態に関する研究

3.3 結果

3.3.6 生活パターン別エネルギー使用量分析

図 3.15に,各パターンの平均値を示す.最大ピーク値が最も多いのはEMMEであり,

次いでELLE となった.これら2つは,ピークであるE(6:30-7:30)の時間帯が同一であ る.最大ピーク値が最も低いのは,GLLGであり,次いでGMMGとなった,これら2つ は,ピークであるG(9:30-10:00)の時間帯が同一である.これらの結果では,平日の電力 利用量ということから,E とGの時間帯の差に,出勤や通学時間が関係している可能性が あると言える.ピークの最大と最小の差が最も小さいパターンは FLLF であり,次いで,

GLLGとなった.午前中のピークが午後に近づくにつれて,1日を通じたエネルギー使用量 の増減の差が小さくなっていることがわかる.LMMLやMMは,分類によって,短い時間 帯に2度ピークを持つものとして,興味深い.これらは,家族の帰宅時間の差や,生活イベ ントの回数に影響されている事を示唆している.LMML,MMは,最大ピークと第2ピー クの増減が小さいこと,第3ピークとして,午前中にピークがあることから,1日を通じて,

すべてのパターンで午前中と午後に電力使用のピークが起こるという事は可能である.同 時に,ピークが1つのみのパターンは,除外され多くの住まい手にとって日常的なパターン ではないことも明らかになった.

各パターン別にエネルギー使用量のばらつきがどのような状態であるかを分析するため に図 3.16に,各パターンの30分毎の箱ひげ図を示す.ELLE,FLLF,FMMF,LMML

図 3.14 最大ピーク値の月別の傾向

0 5 10 15 20 25

11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

件数

A B C D E F G H I J K

(a)各時間帯の月別最大ピーク値件数(A-K)

0 10 20 30 40 50

11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

件数

L M

(b) 各時間帯の月別最大ピーク値件数(M・L)

56

は,1または2の下降ピークを除いたすべての時間帯で,外れ値を示している.中でもELLE のE時間帯の外れ値が最も多く,早朝電力利用の多様化があると言える.EMMEは,上昇 時に外れ値が無く,ピークから下降にかけてばらつく傾向を示した.GLLG,GMMG,MM はばらつきが少ない.これらのパターンは,エネルギー使用量の波も他のパターンと比較し 緩やかであることが特徴であると言える.

図 3.17に,各パターンの循環回数と世帯数を示す.循環回数とは,各世帯が,該当す るパターンの月を繰り返した回数である.全パターンを通じて,7か月以上同一パターンを 繰り返す世帯は存在しないことが明らかになった.5世帯以上に限ってみれば,4回以上繰 り返すことはないことがわかる.この結果から,1年通じた生活パターンは常に変化をして いるということは可能である.また,世帯数が少ないほど,循環回数も少ないことも明らか である.

図 3.18に,各パターンの月別出現数を示す.全パターンを通じて,出現回数に季節性 がないことが明らかである.EMME については,同一ピークを持つ ELLE と比較して,

そう出現数が少ないにも関わらず,循環回数が5回の世帯があり,EMMEを繰り返す世 帯が多いと言えることが可能である.LMMLでは,そう出現数の多さの要因に循環回数 が影響していることを示唆している.

図 3.15 24時間の各パターンの平均値

0.0 0.1 0.2 0.3

0:30 1:30 2:30 3:30 4:30 5:30 6:30 7:30 8:30 9:30 10:30 11:30 12:30 13:30 14:30 15:30 16:30 17:30 18:30 19:30 20:30 21:30 22:30 23:30

A B C D E F G H I J K L M

(kWh)

ELLE EMME FLLF FMMF GLLG GMMG LMML MM

24時間パターン別の電力消費量平均値

第3章 集合住宅におけるエネルギー使用実態に関する研究

図 3.16 24時間の各パターンのばらつき

A B C D E F G H I J K L M A B C D E F G H I J K L M

A B C D E F G H I J K L M A B C D E F G H I J K L M

A B C D E F G H I J K L M A B C D E F G H I J K L M

A B C D E F G H I J K L M A B C D E F G H I J K L M

A:0:30〜1:00 B:1:30〜3:30 C:4:00〜5:00 D:5:30〜6:00 E: 6:30〜8:00 F:8:30〜9:00 H:10:30〜11:00 I:11:30〜12:30 J:13:00〜13:30 K:14:00〜16:00 L:16:30〜21:00 M:21:30〜0:00

G:9:30〜10:00

58

図 3.17 各パターンの循環回数と世帯数の関係

0 5 10 15 20 25 30

1回 2回 3回 4回 5回 6回

(世帯)

EMME(n=95)

0 5 10 15 20 25 30

1回 2回 3回 4回 5回 6回

(世帯)

ELLE(n=145)

0 5 10 15 20 25 30

1回 2回 3回 4回 5回 6回

(世帯)

FLLF(n=124)

0 5 10 15 20 25 30

1回 2回 3回 4回 5回 6回

(世帯)

FMMF(n=64) 0

5 10 15 20 25 30

1回 2回 3回 4回 5回 6回

(世帯)

GLLG(n=45)

0 5 10 15 20 25 30

1回 2回 3回 4回 5回 6回

(世帯)

GMMG(n=46)

0 5 10 15 20 25 30

1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回

(世帯)

LMML(n=178)

0 5 10 15 20 25 30

1回 2回 3回 4回 5回 6回

(世帯)

MM(n=36)

第3章 集合住宅におけるエネルギー使用実態に関する研究

図 3.18 各パターンの月別の出現回数

0 5 10 15 20

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

EMME(n=95)

0 5 10 15 20

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

FLLF(n=124)

0 5 10 15 20

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

FMMF(n=64)

0 5 10 15 20

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

GLLG(n=45)

0 5 10 15 20

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

GMMG(n=46)

0 5 10 15 20

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

LMML(n=178)

0 5 10 15 20

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

MM(n=36)

0 5 10 15 20

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

ELLE(n=145)

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