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生態系破壊リスクの調査

6 持続可能な開発への貢献に関する調査結果

6.3 生態系破壊リスクの調査

• 火事

表6-1、6-2、6-3にて其々上記ケースについて幾つかの例を挙げた。

表 6-1:ガラパゴス諸島におけるジェシカ号及び最近の大きな燃料流出事故 船舶名 燃料タイプ及び

流出量

事件発生地 発生日

ジェシカ

・ディーゼル油 70,000 ガロン

・燃料油(IFO)

75,000ガロン

サンクリストバル島 2001年1月16日

ELECGALAPAGOS 社 荷船

ディーゼル油 2000 ガロン

イザベラ島 2002年7月3日

エ ボ ル ー シ ョ ン

(Evolution)

未測定 サンタクルス島

(バヒア・アカデミア )

2009年6月17日

コルモランII (Cormoran II)

(カタマランタイプ)

ガソリン 1000 ガロン

イザベラ島 2009年10月1日

(バリバー海峡)

図 6-1:ジェシカ号の油流出事故及びその影響を受けた絶滅危惧種

図 6-2:カタマラン号の事故

表 6-2:流出を伴わない、もしくは流出発生後抑止された船、ボート、

クルーズ船等の難破事故例

船舶名 燃料タイプ及び流出量 事件発生地 発生日 スポンディラ

(Spondylus)

ディーゼル油 300ガロン

ジェノヴェッサ島

(ダーウィン湾) ――

アラウカリア

(Araucaria)

ディーゼル油 200 ガロン

サンクリストバル島

(プエルトバケリソ) 2007年10月 チャタム

(Chatam) 未測定 サンクリストバル島 2009年6月

図 6-3:スポンディラス号の事故

表 6-3:最近発生した火事の記録

船舶名 燃料タイプ及び流出量 事件発生地 マリーナ 91 ディーゼル油

4,000ガロン

――

パランダ

(観光ヨット)

バルトロメ島

――

図 6-4:パランダ号の火事

表6-1、表6-2、表6-3、図6-1、図6-2、図6-3の出典:Sources: El Comercio(新聞)、El Universo

(新聞)、 El Hoy(新聞)、 ガラパゴス国立公園プレス部, UNDP プロジェクトレポート

(Sistemas de información geográfica del sistema de respuesta emergencia )

これらの情報だけでは正確なリスク分析はできないが、ジェシカ号のような大規模船舶だ けではなく日常的にガラパゴス諸島を行き来している小規模船が生態系に影響を及ぼす可能 性は十分ある。

ジェシカ号の油流出事故については、現在国連開発計画(UNDP: United Nations Development Programme)が環境再生・保全プログラムを実施している。しかし、本調査で分かったことは、

同事故の被害規模の結果は調査実施機関によって異なることである。ガラパゴス諸島で権威 のあるNGOのチャールズ・ダーウィン財団の調査では、350 種の大規模動物及び何千もの海 洋生物及び無脊髄動物への影響があったことが推定されたが、多くの海洋生物は死亡後海底 へ沈んだため正確なデータを取ることは難しいとされた。しかし、プリンストン大学の調査

では、事故発生後から11ヶ月にして事故の影響が大きかったサンタフェ島では15,000匹の海 イグアナが死亡したと推定した19

このように、事故発生後の生物多様性への影響自体を測定することは難しく、生態系への リスク軽減評価については引続き現地専門家等と協議し、前述の定量的評価方法以外の手法 を用いる可能性について検討する。

<車両の陸上移動による野鳥の事故死>

チャールズ・ダーウィン財団は、2005年1月29日から同年の12月20日までの期間にお いて、合計20日の間、路上及び道端に放置された野鳥の死骸を収集し、その内10日におい ては記録として種名、性別、年代、及び発見地の座標等を調べた。そのデータを1980年から のデータと比較し、分析した結果、ディーゼル油が運搬される道路では、野鳥の交通事故死 が、1980年は0.426羽/kmだったのが、2005年では0.635羽/kmであり、野鳥種も7種から 14種と倍増している。2005年に実施した10日の記録日だけで254羽の死骸が確認されてお り、平均25.4羽/日、もしくは9271羽/年が人為的災害にあっていることがうかがえる。死骸 した野鳥の内、成鳥は68%を占めており、若鳥より多いことが同調査で判明した。

6.4 サンタクルス島における陸上運搬による燃料消費量の減少による追加的CO2排出削減