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LD 0.3 5 PVC 1.1 18

3.5 環境産業の現状

(1)代表的な廃水処理施設の状況 

①概要

 グジャラートには、共同廃水処理施設(Common Effluent Treatment Plants, CETP)が 18か所あり、下の図3.5-1のような形で分布している。

図 3.5-1グジャラート州における共同廃水処理施設の分布  出典:”Green Gujarat,” Gujarat Pollution Control Board

 これら18施設の処理能力は様々であり、80㎥/日の小規模なものから、55,000㎥/日の大 規模なものまで存在する。

 

図 3.5-2 グジャラート州における共同廃水処理施設の処理能力(㎥/日) 

出典:”Green Gujarat,” Gujarat Pollution Control Board

②処理状況

今回、18施設のなかで、上記図3.5-1で★印を付けたVadodara市の Nandesari共同廃 水処理施設を視察した。概要は以下の表3.5-1の通りである。

表 3.5-1 Vadodara市の廃水処理施設の概要

項目 内容  処理施設名 Nandesari Industries Association

Secondary Treatment Plant 所在地 Nandesari, Vadodara 処理委託元企業数 166

対象産業 有機系、無機系化学工業、染織・染織中間物産 業

処理能力 5,500㎥/日 建設費 6,200万ルピー

処理概要 物理化学処理を行った後、二次処理、三次処理 を行う。

認定資格 ISO14001

施設の一部(曝気槽) 施設の一部(外部からの廃水受入場所)

廃水の経路は2つあり、1つは近隣の企業と直接パイプラインでつながっており、自社施 設で処理したもので基準を満たすものだけを受け入れている。もう 1 つは運搬用のトラッ クで廃水処理施設を持たない小規模の工場から運んでくる。トラックで輸送されてきた廃 液は色も濃く、臭気も強いものであったが、パイプラインで送られてくる処理済みの処理 水は若干の白濁は見られるものの、非常に綺麗な状態であった。最終的な処理水はEffluent Channel Projectという専用パイプラインを通じて海に流されており、Gujaratでも唯一の 施設ということであった。

(2)代表的な有害廃棄物処理施設の状況 

①概要

有害廃棄物処理施設 6 社のひとつ。トップランナー。本エコタウン事業への民間事業主 体として、出資を表明している。

②処理状況

・ 有害廃棄物専用処分場(350万トン)、液体・固形廃棄物保管施設、焼却(1万トン /年)、物理化学処理施設(2001年より事業開始。焼却施設は2003年より)

・ ETP Sludge from textiles and dyes and dye intermediate industries (70,000 TPA), Distillation Residue from chemical and pharma industries (8,000 TPA), Aqueous Waste and mother liquor (5,000 TPA), Organic Waste(4,000 PA), Spent Carbon(2,000 TPA).

・ SLF(Secured Land Fill) : 70,000 TPA, Incinerable : 13,000 TPA, Solidification

& Stabilization : 5,000 TPA.

・ 今後は、Dahej地区土地取得済み(環境事業)

・ Eco Textile Industrial Park整備中(繊維製造、研究開発、排水、焼却処理施設整 備中)

衛生埋立処分場

バーコードによる受入廃棄物の管理      分析施設

セメント施設供給用燃料の保管施設        スピル防止の舗装

保有している焼却施設は、ロータリーキルン型のもので13,000t/年の処理能力を有している ものである。投入物、燃焼温度管理、排ガス冷却、ガスモニタリングの管理が起き届いて いる。

ロータリーキルン型の焼却炉      排ガスオンラインモニタリング

排ガス急冷関連装置(サイクロン、ガスクエンチャー)

また、同社は、セメントメーカーへの液体廃棄物の供給に係る代替燃料の調合(ブレン ド)を担っており、ラファージュセメントへの燃料供給を独占的に行う契約を結んでいる。

(3)他州における有害廃棄物施設の状況(参考) 

①概要

・ バンガロールに立地し、焼却炉を保有している。

・ 一次燃焼炉、二次燃焼炉、ガス冷却装置、スクラバーからなる焼却炉である。施設は建 屋に格納されている。

・ 処理能力は、3t/日と小規模のものである。

・ カルナタカ州公害管理局(KSPCB)より07年7月に稼動許可を受けている。許可され た焼却対象物は、有機溶剤の蒸留残渣(36.4)、塗料くず(21.1)、期限切れ薬品(28.3)、

油含有残渣(5.2)等である。(  )は有害廃棄物管理規則による廃棄物コード。

・ 受け入れられた廃棄物は、いったんピットに保管され、作業員により手分別され焼却炉 へ投入しやすいように袋詰めされている。

焼却施設のフロー

焼却施設の建屋

②処理状況

・ 処理費用は、15,000Rs/t(運賃込み) となっている。

・ 現在は、比較的安定的に燃えやすい油分を含んだ布きれ(ウェス)のみを少量処理して いる。

・ 燃焼温度は、二次燃焼炉で1,200度まで上昇する。燃焼ガスは、二次燃焼炉からスクラ バーで 250から 300 度まで冷却される構造となっている(同温度は、施設の説明資料 に明記されている)。

・ 所感

焼却施設の技術ガイドラインに基づいて整備されたとの説明だが、燃焼排ガスの 急冷は、誘引ファンにより外気を誘引して冷却しているだけであり、ダイオキシ ンの生成を防ぐためのガス急冷設備が不十分(上記温度帯は、ダイオキシンが生 成しやすい温度帯)。また、スクラバーシステムも稼働していなかった。

現在は、比較的安定的に燃えやすいウェスを処理しているため、問題は起きてい ないと考えられる。

焼却施設の技術ガイドラインは、あくまでもガイドラインであり、排ガス管理は 法的義務を伴わないものと解釈されていると考えられる。

燃焼しやすいものを少量焼却するレベルであれば、規模としてはよいが大量に発 生する廃棄物を安全に処理するには不向きな施設と考えられる。

保管用ピット 焼却炉への投入を待つウェス

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