3.7.1 現在能動分詞(at-語幹変化>2.1.2.2.2)
現在語幹(弱語幹)に-at(-ant)を付けて作る.bhr.-「運ぶ」>bharat-(bharant-) 3.7.2 現在中動分詞(a/¯a語幹変化>2.2.1)
第 1 種 動 詞:現 在 語 幹 に m¯ana( 女 m¯an¯a)を 付 け て 作 る . bhr.-「 運 ぶ 」
>bharam¯
an.a-第2種動詞:現在語幹(弱語幹)に¯ana(女¯an¯a)を付けて作る.dvis.-「憎む」
>
dvis.¯ana-3.7.3 未来能動分詞(at-語幹変化>2.1.2.2.2) 未来語幹に-at/-antを付けて作る.
d¯a-「与える」>d¯asyat-/d¯
asyant-budh-「目覚める」>bodhis.yat/ bodhis.yant-3.7.4 未来中動分詞(a/¯a語幹変化>2.2.1)
第1種動詞も第2種動詞も,未来語幹にm¯ana(女m¯an¯a)を付けて作る.
d¯a-「与える」>d¯asyam¯ ana-budh-「目覚める」>
bodhis.yam¯ana-※ 第2種動詞 の中動分詞が,現在と未来で扱いが異なるので注意せよ: 例: h¯
u-1. 現在中動分詞: juh¯ ana-2. 未来中動分詞:
hos.yam¯ana-3.7.5 完了能動分詞(vas-語幹変化>2.1.2.3.3)
完了の弱語幹に接尾辞-vas(女-us.¯ı)を付けて作る.n¯ı-「導く」 >nin¯ıvas-3.7.6 完了中動分詞(a/¯a語幹変化>2.2.1)
完了の弱語幹に接尾辞¯ana(女¯an¯a)を付けて作る.n¯ı-「導く」>niny¯
ana-3.7.7 過去受動分詞(a/¯a語幹変化>2.2.1)
1. 弱語幹に-ta/-itaまたは -naを付けて作る.bhr.-「運ぶ」>bhr.ta-;
vac-「言う」>ukta-; pat-「落ちる」>patita-; dah-「焼く」>dagdha-, guh-「隠
す」>g¯
ud.ha-2. 他動詞から作られると受動の意味,自動詞から作られると能動の意味になる.
3. 語幹末の ¯a/aiに代わって¯ı/i が現れる場合がある: p¯a-「飲む」>p¯ıta-;
sth¯
a->sthita-4. 第10類動詞・使役動詞ではayaを取り去って-itaを付ける:tus.-「満足させ る」>tos.ayati>
tos.ita-5. naは¯r.やdで終わる語根で使われる.taと共起することもある.t¯r.-「渡
る」>t¯r.na-; pat-「落下する」>panna-; und-「濡らす」
>unna-/utta-6. 名詞に-itaを付け,「〜を持つ」の意味になることがある.
3.7.8 過去能動分詞(vat-語幹変化>2.1.2.2.2の2.)
3.7.7.の過去受動分詞に接尾辞vat-(女vat¯ı)を付けて作る.
kr.-「為す」>kr.ta-「為された」>kr.tavat-「為した」
3.7.9 動形容詞(gerundive) (a/¯a語幹変化>2.2.1)
1. tavyaを語幹に付ける.第10類動詞はayを失う: kr.-「為す」
>kartavya-「為すべき」; bh¯u「成る」>bhavitavya-「成るべき」
2. an¯ıyaを語幹に付ける: kr.-「為す」>karan.¯ıya-「為すべき」; cint 10「考え
る」>cintan¯ıya-「考えるべき」
3. yaを語幹に付ける: kr.-「為す」>k¯arya-「為すべき」; bh¯u-「成る」 >bhavya-/bh¯avya-「成るべき」
4. tyaを語幹に付ける(i,u,r.で終わる少数のもの): kr.-「為す」>kr.tya-「為 すべき」
3.7.10 不定詞(無変化)
1. 語根をgun.化して,tum/-itumを付ける.kr.-「為す」>kartum; bh¯u-「成
る」>bhavitum「成ること」
2. 第10類動詞・使役動詞は,ayaをayとし,itumを付ける.budh-「目覚
める」>bodhayitum「目覚めさせること」
3.7.11 絶対詞(gerund, absolutive) (無変化)
1. 語幹に-amを付ける.使用はまれ.kr.-「為す」>k¯aram
2. 弱語幹に tv¯a/-itv¯aを付ける.動詞前綴のない単純動詞に用いる.kr.-「為 す」>kr.tv¯a; grah-「取る」>gr.h¯ıtv¯a
3. 第 10 類 動 詞・使 役 動 詞は ,aya を ay と し ,itv¯a を 付 け る .
budh->bodhayitv¯a
4. 弱語幹に yaを付ける.動詞前綴と複合した動詞に用いる.vi-muc-「解放
する」>vimucya
5. 短 母 音 で 終 わ る 複 合 動 詞に は tya を 付 け る .abhi-dru-「 馳 せ 寄 る 」
>abhidrutya
6. 第10類動詞・使役動詞の複合動詞では,ayaは脱落する.語幹が「短い音 節」である場合のみayが保持される.vi-bh¯avayati「開示する」>vibh¯avya;
sam-gamayati「集まる」>samgamaya