第3章 各構想区域における将来の医療提供体制 に関する構想
6 湘南東部構想区域(藤沢市、茅ヶ崎市、寒川町)
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(3)
基本診 療体制 の医療 提供状 況
<一般入院基本料(7:1、10:1)>
【データ集P46、49~50】
・ 78.5%の患者が入院医療を 構想区域内で完結している
・ 7:1、10:1 のレセプト出現比 は全国平均より低いが、緩和 ケア、特殊疾患のレセプト出 現比が高い
<回復期リハビリテーション入院基本料>
【データ集P47、49~50】
・ 64.9%の患者が入院医療を 構想区域内で完結している。
横須賀・三浦に 15.1%流出 している
・ 回復 期リハ 、13:1、 15:1 のレセプト出現比が低い
<療養病棟入院基本料>
【データ集P48~50】
・ 76.2%の患者が入院医 療を構想区域内で完結し ている
・ 療養病棟入院基本料の レセプト出現比は全国平 均より低い
(4)
疾患別 の医療 提供状 況
<がん>
【データ集P51~65】
・ がん入院の構想区域内での完 結 率 は 最 も 高 い 大 腸 が ん で 76.4%、胃がんは 76.1%、肺が んは 71.8%、最も低い肝がんで 53.4%、乳がんは 58.8%である
・ 化学療法、放射線治療は約 60%の完結率である
・ 手術に関するレセプト出現 比は乳がんなど全国平均を下 回る指標がある
・ 緩和ケア病棟の診療体制の レセプト出現比は高いが、が んの診療連携体制は低い
・ 構想区域内の DPC 病院は安 定的に医療を提供している
・ また、DPC 病院までのアクセ ス時間も概ね 30 分圏内に収ま る が 、 脳 腫 瘍 は 寒 川 町 の 一 部、頭頸部のがんは各市町の 一部で 60 分圏内になる
<急性心筋梗塞>
【データ集P66~70】
・ 入院の構想区域内での完結 率は 71.4%である
・ 手術に関するレセプト出現 比は全国平均を下回っている
・ リハビリテーションの入 院、外来のレセプト出現比は 低い
・ 構想区域内の DPC 病院は安 定的に医療を提供している
・ また、DPC 病院までのアク セス時間も 30 分圏内に収ま る
<脳卒中>
【データ集P71~77】
・ 入院の構想区域での完 結 率 は 、 く も 膜 下 出 血 77.1%、脳梗塞 74.6%、
脳出血 72.5%である
・ レセプト出現比の各指 標が全国平均を下回って おり、リハビリ以外の手 術関連、連携パスは特に 低い
・ DPC 病院までのアクセ ス時間は、脳梗塞、脳出 血は 30 分圏内に収まる が、くも膜下出血は寒川 町の一部で、未破裂脳動 脈瘤については、茅ヶ崎 市 、 寒 川 町 の 一 部で 60 分圏内になる
<糖尿病>【データ集P78~82】
・ 84.9%の患者が構想区域内で完結している
・ 糖尿病の総合的な治療管理体制及び糖尿病 足病変に対する管理のレセプト出現比は高い が、それ以外の糖尿病網膜症手術や人工透析 関係等の各指標については全国平均を下回っ ている
・ DPC 病院までのアクセス時間も 30 分圏内 に収まる
<精神疾患>【データ集P83~85】
・ 61.8%の患者が構想区域内で完結している
・ 抗精神病薬による治療、認知療法・認知行 動療法のレセプト出現比は高いが、訪問看 護・指導料関連の出現比は低い
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(5)
救急医 療の状 況
【データ集P86~88、94】
・ 80.7%の患者が二次救急を構想区域内で完結している
・ 2次救急、3次救急医療体制のレセプト出現比が全国平均より高いが、医療連携体制のレセ プト出現比は全国平均より低い
(6)
在宅医 療の状 況
【データ集P8、98~100】
・ 在宅医療関係の医療資源は、訪問看護ステーション数を除いて、人口 10 万人対の施設数は 県全体の数値を上回っている
・ 訪問診療などの在宅医療に係る医療行為に係るレセプト出現比は高いが、入院機関の退院支 援やケアマネジャーとの連携、がん連携パスの指標の出現比は低い
2 医療需要等の将来推計
(1)
人 口 の 将 来推計
【データ集P140】
・ 総人口は、平成 22 年(2010 年)の約 69.2 万人から、平成 37 年(2025 年)には 69.5 万 人(平成 22 年(2010 年)比 0.4%増)となるが、平成 52 年(2040 年)には 65.0 万人
(平成 22 年(2010 年)比 6.2%減)に減少
・ 75 歳以上の人口は、平成 37 年(2025 年)には、平成 22 年(2010 年)比 1.84 倍、平成 52 年(2040 年)には 1.94 倍に増加
(2)
医 療 需 要 の 将 来 推 計
<入院及び在宅医療等の医療需要>【データ集P140、141】
・ 平成 37 年(2025 年)には、平成 25 年(2013 年)比 1.49 倍に増加し、平成 47 年(2035 年)の 1.69 倍をピークに、平成 52 年(2040 年)には 1.68 倍となる
・ 75 歳以上の患者数は、平成 37 年(2025 年)に平成 25 年(2013 年)比 1.71 倍、平成 52 年(2040 年)に 1.91 倍に増加するが、65 歳未満は減少
<入院医療需要>
・ 入院医療需要は、平成 37 年(2025 年)には、平成 25 年(2013 年)比 1.26 倍に増加 し、平成 52 年(2040 年)には、同年比 1.37 倍となる。病床機能別では、平成 37 年
(2025 年)には、平成 25 年(2013 年)比で高度急性期が 1.17 倍、急性期が 1.29 倍、回 復期が 1.37 倍、慢性期が 1.18 倍に増加
<在宅医療等の医療需要>
・ 在宅医療等の医療需要は、平成 25 年(2013 年)と比較すると平成 37 年(2025 年)に は、1.59 倍に増加し、平成 47 年(2035 年)の 1.84 倍をピークに、平成 52 年(2040 年)
には、1.81 倍となる
・ 在宅医療等の医療需要の内、居宅等において訪問診療を受ける患者数は、平成 37 年
(2025 年)には、平成 25 年(2013 年)比で 1.53 倍に増加
<がん>
【データ集P141】
・ がんの患者数は、平成 37 年
(2025 年)には、平成 22 年
(2010 年)比 1.26 倍に増加
<急性心筋梗塞>
【データ集P142】
・ 急性心筋梗塞の患者数 は、実数は少ないが、平 成 37 年 ( 2025 年 ) に
<脳卒中>
【データ集P142】
・ 脳卒中の患者の内、く も膜下出血は、平成 37 年
(2025 年)には、平成 22
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・ 症例別では、特に胃がん、
大腸がん、肝がん、前立腺が んの増加率が高い
は 、 平 成 22 年 ( 2010 年)比 1.38 倍に増加
年 ( 2010 年 ) 比 1.34 倍、脳梗塞は、1.61 倍に 増加
<肺炎>
【データ集P142】
・ 「肺炎、急性気管支炎、急 性細気管支炎」の患者数は、
平成 37 年(2025 年)には、
平成 22 年(2010 年)比 1.56 倍に増加
<骨折>
【データ集P142】
・ 「損傷、中毒及びその 他外因の影響」の患者数 は 、 平 成 37 年 ( 2025 年 ) に は 、 平 成 22 年
(2010 年)比 1.44 倍に 増加
<救急>
【データ集P142】
・ 救急搬送件数は年々増 加しており、今後も増加 が見込まれる
(3)平 成 37 年
(2025 年)にお ける患者 の流出入 の推計
<高度急性期、急性期>
【データ集P143】
・ 県 外 の 他 区 域 へ の 流 出 入 は、東京都(区中央部)へ一 部流出が見られるが、少ない 傾向にある
・ 県内の構想区域における流 出入は、流出超過であり、主 に横須賀・三浦に流出がある
<回復期>
【データ集P143】
・ 県外の他区域への流出 入 は 、 東 京 都 ( 区 中 央 部)へ一部流出が見られ るが、少ない傾向にある
・ 県内の構想区域におけ る流出入は、流出超過で あり、主に藤沢市内から 横須賀・三浦に流出があ る
<慢性期>
【データ集P143】
・ 県外の他区域への流出 入患者は、1日当たり 10 人未満であり、少ない傾 向にある
・ 県内の構想区域におけ る流出入は、流出超過で あ り 、 主 に 横 須 賀 ・ 三 浦、湘南西部に流出があ る
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(4)平成 37 年(2025 年)の病床数の必要量
<(参考)病床機能報告制度の報告状況>
<(参考)基準病床数及び既存病床数の状況(平成 28 年3月 31 日現在)>
医療需要(人/日) 必要病床数(床)(構成比)
高度急性期 404 539(12%)
急性期 1,236 1,585(35%)
回復期 1,173 1,303(28%)
慢性期 1,058 1,150(25%)
合計 3,871 4,577(100%)
病床数(床) 構成比(%)
H26(2014) H27(2015) H26(2014) H27(2015)
高度急性期 432 559 11 14
急性期 2,060 1,999 53 50
回復期 274 326 7 8
慢性期 1,113 1,099 28 27
休棟中等 30 48 1 1
合計 3,909 4,031 100 100
基準病床数(床) 既存病床数(床)
一般病床 療養病床
4,394 3,041 1,252
(主な留意事項)
・ 必要病床数は、医療法施行規則に基づき算出した、平成 37 年(2025 年)の医療需要の 将来推計に基づく推計値であり、必ずしも将来における変動要素(例:交通網の発達、
医療技術の進歩等)をすべて勘案して算出したものではありません。
・ 必要病床数は、病床を整備する目標である基準病床数とは位置づけが異なります。
(※)平成 26 年度の医療機関の報告率は、94.2%。平成 27 年度は 97.6%
(※)休棟中等には、休棟中、廃止予定等のほか、未選択の病棟の病床数を含んでいる
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(5)平成 37 年(2025 年)の在宅医療等の必要量
3 将来の医療需要を踏まえた医療提供体制を目指すための課題
(1)将来において不足する病床機能の確保及び連携体制の構築 ア 不足する病床機能の確保
・ 湘南東部構想区域の入院患者数の将来推計は、2025 年に 75 歳以上の高齢者 を中心に 2013 年比 1.4 倍に増加し、その後 2035 年まで増加が続きます。
・ 他地域との患者流出入の現状は、流入より流出が多い状況にあり、特に回復 期においては藤沢市から隣接する横須賀・三浦構想区域への流出が多い状況で す。
・ 2025 年の病床数は、現状のまま隣接する構想区域への患者流出が続いた場 合でも、回復期病床が大きく不足すると推計されています。
・ 2025 年に向けて、回復期リハビリテーション病棟又は地域包括ケア病棟な ど、回復期機能を担う病床をさらに確保していくことが必要となります。
・ 病床確保のためには、回復期の医療を担う医師、看護職員のほか、理学療法 士、作業療法士といったリハビリテーション専門職や福祉・介護職員の人材確 保が重要です。
イ 医療提供の連携体制
・ 主要疾患の医療提供体制は、乳がん、肝がん、化学療法、放射線治療の自己 完結率が低く、がん診療連携体制、急性心筋梗塞・脳卒中の手術関連のレセプ ト出現比が低い状況にあります。各疾患の特徴や自己完結率の状況を見据えて、
引き続き他構想区域との連携を強化するものと、湘南東部構想区域の自己完結
(人/日) H25(2013) H37(2025)
在宅医療等 7,151 11,403
(再掲)在宅医療等のうち訪問診療分 5,324 8,164
(主な留意事項)
・ 在宅医療等の必要量は、厚生労働省が定める計算式により算出した、平成 37 年(2025 年)の 医療需要の将来推計に基づく推計値であり、必ずしも将来における変動要素(例:交通網の発 達、医療技術の進歩等)をすべて勘案して算出したものではありません。
・ 在宅医療等の必要量は、入院患者が一定数在宅医療等に移行することを前提に推計されてお り、療養病床の医療区分1の 70%の患者数や一般病床の医療資源投入量 175 点未満の患者数が 含まれています。
・ 在宅医療等の必要量を踏まえた取組みについては、本県の在宅医療・介護サービスの整備状 況や介護サービスの将来的な必要量なども踏まえて、さらに精査・検討していく必要がありま す。