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2. 減災対策の前倒し(まちづくり)
災害前に考えておかないと実現ができない。
(新しいエネルギーシステムも含めて)
事前復興の取り組み
-復興準備-
• 阪神・淡路大震災後
– 東京都(都市/生活復興マニュアル、復興グランドビジョン
) 、静岡県で事前復興に向けた取り組みはじまる。
– それ以外の自治体に拡がらない
• 東日本大震災後
– 大規模災害からの復興に関する法律
– 再度、注目される。南海トラフ地震の被災地。
– 耐震性の低い行政庁舎の浸水区域外への移転(和歌山 県、高知県の自治体)
– 事前復興の試み(徳島県美波町、和歌山県、復興イメー ジトレーニング:国交省都市局)
• 米国での取り組み
これまでの防災対策のフレーム
防災の目標
(命、財産)
現実
人が亡くなる、建物が壊れる
防災対策 救急医療、耐震化
被害想定 死者、建物倒壊数
復興計画
復興目標=地域のあるべき姿(新し い社会の姿、エネルギ)
現実
人口減少、南海トラフ地震・・・
事前復興計画
このギャップを埋めるもの
復 興 グ ラ ン ド ビ ジ ョ ン
東日本大震災の教訓
地域の「将来像」というよりも「大きな方向性」「価値」をいかに共有するかが重要
•
グランドデザインを当時震災直後から描かなきゃいけなかったのか、なお今必要か と言われると、そういう状況を見てると、私自身はそう思っていなくて、むしろ、その 時その時で、地域の人なのか、あるいは観光客なのかが、石巻の中心市街地、あ るいは石巻市でどういう時間を過ごすか、暮らしを営むかっていう、平たく言ってし まうと、ライフスタイルのデザインみたいなのを積み重ねていくことが必要だったの かなと。かつそれが、色んな主体の人たちの下で積み重ねられているんじゃないか なと。それが、もう少し見えるかたちで、地域の人たちが求める、絵とか、もう少し 立体的な、空間的なものとして示せると、震災直後に見たかった、あるいは、今に なっても、どういう暮らしが、ここで実現できるかっていうのを知ることができたのか なと思います。(苅谷智大(街づくりまんぼう、JSURP
タスクフォースセッション『東 北復興』から『まちづくり』へ、2017
年7
月8
日(土)16
時~18
時30
分、東京大学 工学部14
号館1
階141
教室 )まちのイメージを共有することを「復興グランドビジョン」と考える
白い1/1000ジオラマ模型を製作して、
それを現地に1週間公民館に公開展 示し、来場者に対するヒアリングを行 いました。
・証言者数:275名
(福良地区人口の約5%、重複有)
・証言数:約
1200
個
ドキュメント内
事前復興計画 - 人口減少時代の新しい防災 - 京都大学防災研究所 牧紀男
(ページ 34-42)