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海保便り

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海洋汚染の現状と その対策

海上保安庁警備救難部

海難に起因する海洋汚染への対応

海難に起因する油や有害液体物質などの 海上への排出事故が発生した場合に備え、

海上保安庁では、対応能力の向上及び関係 機関との連携強化を図るため、平素から関 係省庁はもとより、独立行政法人海上災害 防止センターなどの防災関係機関や民間団 体と連携し防除資機材の取扱や合同訓練を 行うなど、官民一体となった海上防災体制 の充実に努めています。

また、平成22年9月には、北海道稚内沖 で、「北西太平洋地域海行動計画(NOW-PAP)」の一環として、NOWPAP 日露合

同油防除訓練を実施しました。

さらに、油や有害液体物質などの 排出事故現場における防除措置およ びこれらの措置に関する指導・助言 ならびに関係機関・団体との調整な どを行う専門家チームとして、第三 管区海上保安本部(横浜市)に「機 動防除隊」を編成しています。

機動防除隊は、平成7年に発足し、

平成9年に発生したロシア籍タン カー「ナホトカ」号沈没海難をはじ め、全国各地で発生する油や有害液 体物質などの流出事故に出動し、円滑な防 除活動の実施、被害の極小化、早期の原状 回復に努めています。

最近でも、メキシコ湾石油掘削リグの爆 発・大規模油流出事故や、中国大蓮石油施 設パイプラインでの油流出事故が発生する など、世界的に見て油流出事故が続いてい ます。

我が国においても一度大型タンカーの事 故等が発生すれば甚大な被害がおよぶこと から、海上保安庁では、油等流出事故発生 時、必要に応じた適確な防除措置を実施す るため、機動防除隊等の能力向上を目指し

NOWPAP 日露合同油防除訓練の様子

機動防除隊によるオイルフェンス展張作業 ボランティアと連携した漂着ゴミ分類調査

た研修・訓練を実施するとともに、防除資 機材の整備などを進めており、国内外の関 係機関と連携して油等への対応体制の強化 に努めています。その他にも東南アジアに

おける油等防除能力を高めるため、フィリ ピンやマレーシアと言った国々に職員を派 遣して技術供与を行うなど、国際貢献も推 進しています。

海洋法と船舶の通航(改訂版)

慶應義塾大学名誉教授 栗林忠男 監修

(財)日本海事センター編

「海洋法に関する国際連合条約(略称:国連海洋法条約)」が1994年に発効要件を満たして から今日に至るまで、条約締結国数は増加を続け2009年現在160ヶ国を数える状況にある。国 連海洋法条約に基づく新しい海洋秩序はほぼ確立したものと思われるが、近年、海洋をめぐ る国際情勢はにわかに活発化し、海賊・環境・EEZ・便宜置籍船など、海洋法関連の事案が 次々に発生している。関係者は、これらに適切に対処するため海洋法に関する知識をより深 め、常に最新の情報を入手する必要に迫られる。本書は、国連海洋法条約のうち、船舶航行 に関連する部分を扱ったもので、船舶の通航する海域の区分(領海、接続水域、公海など)

に従い、そこに適用される規制を順次解説している。

図表、判決、先例、関連条約・法令等の資料を豊富に収録し、歴史的経緯から最新事情ま でを一通り理解できるよう構成されている。

今回発行の改訂版では、海洋基本法・海洋基本計画など最近の国内の動きや最新の国際条 約や規則等に対応した記述に改めている。また、不可避的課題である資源・環境に関する解 説を加えているほか、「TAJIMA 号事件」「九州南西海域工作船事件」など最近の事例も多く 取り入れている。外航商船・漁船の運航管理や、海洋環境の保護・保全などの実務に携わる 人の参考図書として、また、学生のテキストにも適した一冊である。

A5判/280頁/定価2,730円(5%税込)

発行所:〒160―0012東京都新宿区南元町4―51成山堂ビル ㈱成山堂書店 TEL:03(3357)5861 FAX:03(3357)5867 E―mail : publisher@seizando.co.jp

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