プラスチックフィルムが破れて開封されない ようにしてください。ナイロン/PE フィルムで 作られた内側のプラスチックバッグは,クリー ンルームに入れた後で,取付けの直前に開
封してください。
®汚染の危険!
®製品純度レベルの低下!
9 製品概要
GEMÜ CleanStar
®C60
は,プラスチック 製ダイアフラムバルブです。不活性ガスを用 いてバルブを操作できるメンテナンスフリー のピストンアクチュエーターを使用していま す。アクチュエーター外装はPVDF
,ダイアフ ラムはPTFE/EPDM
製です。ストロークリミ ッター,開閉を目視確認できるポジションイン ジケーター,内蔵された固定用ラグ,リーク検 出用の接続部が標準装備されています。バージョンの違いについて HPW
純度レベルが高い
クリーンルーム
/
高純度に最適
2/2-way
ボディおよびT-
ボディが使用可能(
PVDF
:2/2-way
ボディのみ)
PFA
製バルブボディ
PVDF
製バルブボディ,必ず1/2"
ユニオ ンを使用HPS
HPW
仕様より純度レベルが低い高純度の基準に準拠する必要のない用途 に適している
2/2-way
ボディが使用可能
PP
製バルブボディチューブ拡張ツール,フレア継手ユニオンナッ ト接続ツール,電気式ポジションインジケー ター,ポジショナーなどの多様なアクセサリー が提供可能です。
作業者の研修について
作業者の研修については弊社まで 直接お問い合わせください。
10 各部の名称
A
1
制御用流体接 続口4 制御用流体接 続口2
開閉を目視確認できるポジションインジケーター
セントラルユニ オンナット
配管用 接続部
漏れ検知口/リーク検出 用の接続部
固定用ラグ
構造
1 バルブボディ A アクチュエーター
危険
アクチュエーターを開かないでください。
®重傷事故あるいは死亡事故の危険があ
®ります。製造者責任と製造者保障は失効します。
注意
バルブボディとアクチュエーターを分解しな いでください。
®漏れや故障が生じる危険があります。
®製造者責任と保障は無効になります。
11 組み立て / 設置と作動
設置の前に
G バルブボディの材質,ダイアフラムの材質 が使用流体に適しているかご確認くださ い。
G 設置の前に適性を確認してください。
6
章「技術資料」を参照してください。11.1 ダイアフラムバルブの設置 警告
設備内には圧力がかかっています。
®重傷事故あるいは死亡事故の危険があ ります。
G 作業は必ず装置に圧力のかかっていな い状態で行ってください。
警告
腐食性化学薬品にご注意くださ い。®火傷を負う恐れがあります!
G 設置作業時には適切な保護 装具を着用してください。
G 必要に応じて汚染された装置 を除染してください。
注意
高温機器!
®火傷の危険があります!
G 必ずプラントの温度が低下し た状態で作業してください。
注意
バルブを踏み台にする,昇降器具として利用 しないでください!
®滑ったりあるいはバルブを損傷する危険 があります。
注意
最高使用圧力を超えて使用しないでくださ い!® 圧力上昇(ウォーターハンマー)が起こ
らないように予防措置をとってください。
G 設置作業は十分な知識を有した専門スタ ッフが行ってください。
G 各作業現場で推奨されている工場作業に 適合した保護具をご使用ください。
設置場所について
注意
G バルブに外部から力を加えないでくだ さい。
G バルブが踏み台(昇降器具)として使用 されないような設置場所を選んでくだ さい。
G バルブボディに無理な荷重,震動や過度 の負荷が加えられないように配管してく ださい。
G 正しく配置された配管に設置してくだ さい。
流体を流す方向:任意です。
バルブの設置位置:任意です。
設置について
1.
使用流体,流体濃度,温度,圧力,設置する 周囲温度等,バルブは配管システムの運 転条件(流体,流体濃度,温度および圧力)バルブの使用状況を考慮して正しいバル ブを選定してください。選定の際はバルブ の材質等を「6
.
技術資料」ならびにカタ ログをご参照ください。2.
工場設備を停止させてください。3.
運転を再開する際は安全を確保するよう 注意してください。4.
工場設備の圧力を抜いてください。5.
設備内部を排水し,火傷の危険性がなく なるまで十分に冷却してください。6.
その後正しい方法で清掃・洗浄してくだ7.
さい。バルブに付いている固定用ラグによる取付け。
注意
流体への耐性を持つ適切なプラスチックボ ルト(納品内容に含まれていません)を使用 して固定してください。
®金属製ボルトは腐食と汚染の危険があ ります!
突合せ溶接による設置について
危険
PFA 溶接時の煙は健康問題を引き起こす 可能性があります!
® 呼吸系の損傷や腐食性火傷,中毒の危 険があります!
G 溶接開始前に吸引装置を設置してくだ さい。
G 必ず許可されている溶接装置を使用し てください。
G 保護装具を着用してください。
G 呼吸マスクの着用を推奨します。
G 溶接作業は資格を持つ訓練を受けた作 業者が必ず行ってください。
重要
溶接は,損傷(例えばバルブ
/
バルブ 部品の過熱による)が生じることの ないように行ってください。損傷によ って漏れや変形などが生じます。適切な溶接技術が必要です!
フレアおよびスペースセーバー継手による設 置について
1.
フレア継手の準備と接続について は,GEMÜ FlareStar
®パンフレットとGEMÜ
フレアおよび取付けマニュアルも 参照してください。2.
フレアチューブをフレア継手に押し込み3.
ます。ユニオンナットをねじ込みます。4.
周囲条件に応じて,耐性のある適切なフィ ッティングを使用してください。Prime Lock 継手による設置について
1.
スリーブを取り付けるチューブの準備をしてください。(製造者の取扱説明書を確 認:
www.entegrisfl uidhandling.com / Product.aspx?G=1905
)。2.
準備したチューブと一緒にPrimeLock
継手を差し込みます。3. PrimeLock
ユニオンナットを締め付け ます。接続部に関する規定を遵守してください!
設置後について
G すべての安全装置ならびに保護機材を再 稼働させてください。
G 取り付けられたバルブの機能と締め付け を定期的に確認してください。
11.2 バルブの作動について
開閉を目視確認できるポジションインジケー ター
バルブ「開」 バルブ「閉」
11.3 コントロールファンクション
コントロールファンクション(制御機能)につ いては,次の通りです。
コントロールファンクション 1 ノーマルクローズ(NC):
平常時,バルブはばねの力によって閉じてい ます。アクチュエーターに操作圧力が加わる とバルブは開き,操作圧力から解放されると ばねの力によってバルブは閉じます(「接続口 2」を利用します)。
コントロールファンクション 2 ノーマルオープン(NO):
平常時,バルブはばねの力によって開いてい ます。アクチュエーターに操作圧力が加わる とバルブは閉じ,操作圧力から解放されると ばねの力によってバルブは開きます(「接続口 4」を利用します)。
コントロールファンクション 3 ダブルアクティング(DA):
平常時の開閉位置は決まっていません。
2
つ の接続口を用いて操作圧力を加えることによ り,バルブの開閉を操作します。「接続口2」に圧力を加えるとバルブが開き,「接続口4」
に圧力を加えるとバルブが閉じます。
接続口
2
接続口4
接続口2
コントロールファン クション 1
コントロールファ ンクション 2 + 3
コントロールフ ァンクション
接続口
2 4
1 (NC) +
-2 (NO) - +
3 (DA) + +
+ =利用する,―=利用しない
(接続口 2,4 については上図を参照)
11.4 バルブ操作流体への接続
重要
空気導管を接続する際は,チューブ に十分なゆとりを持たせ曲げたり結 んだりしないでください。
製品に適したチューブ,継手をご使 用ください。
操作空気接続口のネジサイズは
G 1/8
で す。G1/8
コントロールファンク
ション 接続口とバルブの作動 1 (ノーマルクローズNC) 2:制御用流体による加圧→
「開」
2 (ノーマルオープンNO) 4:制御用流体による加圧→
「閉」
3 (ダブルアクティングDA)
2:制御用流体による加圧→
「開」4:制御用流体による加圧→
「閉」
接続口 2 , 4 については上図を参照
11.5 ストロークリミッターの設定
ストロークリミッターは,開度を任意で制限す ることにより,ご希望の流量に設定可能です。
すべてのアクチュエーターサイズにおいてス トロークは
1 mm /
回転です。必要工具:
アクチュエーターサイズ 1: ソケットレンチサ イズ
8
アクチュエーターサイズ
2
:ソケットレンチサ イズ9
アクチュエーターサイズ
3
:ソケットレンチサ イズ10
ストロークリミッターの納品状態:
ストロークリミッターは全開状態です。つまり,
ストロークリミッターは無効な状態です。
手順
1.
透明キャップを外します:2.5 mm
ドライ バーを透明キャップの下にある既製の溝 に差し込んで,透明キャップを慎重に持ち 上げるか,
または透明キャップを持ち上げて外しま す。