I I 細
3. 治療前にヨード制限を行うこと。
治療前 治療後
131I-シンチグラム
甲状腺癌肺転移例
18歳女性若い人の甲状腺癌は、
転移していても放射 線治療で治ることが
ある。
症例 68歳、男性
主訴 左上肢しびれ感および挙上不能 現病歴
1987年 右骨盤腫瘍、生検にて甲状腺濾胞癌の転移 1988年3月 甲状腺左葉切除術
1988年10月 整形外科にて右骨盤腫瘍摘出
1993年2月 左上肢しびれ感、左鎖骨に転移発見 1993年3月 甲状腺全摘出術
1993年5月 131I治療
Prognosis of Patients with Lung Metastases
5 year 10 year
survival(%) survival(%)
131I uptake (+) 61 31
131I uptake (-) 29 7
(n=101)
Samaan et al. J Clin Endocrinol Metab 1985
0 10 20 30 40
lung metastases alive dead
bone metastases alive dead
I-131(-) I-131(+) I-131(++) Number
of Persons
Five years survival in relation with metastatic sites and intensity of I-131 uptake by the
metatatic lesions in patients with thyroid cancer
P<0.05
粗大結節型
転移性
甲状腺癌
15 10
5 0.0 0
0.2 0.4 0.6 0.8 1.0
Years after Metastases Survival
Survival after discovery of distant metastases as a function of the extent of the disease
Schlumberger et al. J Nucl Med 1996
normal chest and bone radiographs whose metastases were revealed by I-131 scans
micronodular lung metastases smaller than 1 cm or single bone metastasis
macronodular lung metastases or multiple bone metastases
0 20 40 60 80 100
Age at the time of initial treatment and I-131 uptake in the metastases
Uptake Age
year
(-) (+) (++)
転移巣はできるだけ早く、大きくな らないうちに、若いうちに発見する
ことが大事である。
1.小さな転移ほどI-131治療効果が高い。
2.若い患者ほど転移巣へI-131が集積しやす い。
福島原発事故と甲状腺癌の発
生について
甲状機能低下症
甲状腺癌
①131Iによる非確率障害としての甲状腺機能低下症 が福島県民や原発作業労働者に発症する可能性は全 くない。
②一部の原発作業労働者を別として、確率的障害 としての甲状腺癌が将来福島県民に発症する可能性 は低いのではないか? ほとんどない??
③低線量被曝(100mSv以下)を問題にすると、高 線量地域の住民、パイロット、医療関係者、放射線 検査を受けた患者さんはどうなのか?という話まで 進展する。
④小児に対して大規模超音波検査が始まっているが ---
今までに分かったこと
①超音波による調査では検出率が上がる。大 人では1万人中50-130人の癌が見つかる。
他の地域との比較が必要である。
②癌細胞の増殖の様式から考えて、今回15 名に見つかった甲状腺癌が震災後に発症した とは考えられない。
①超音波による調査では検出率が上がる。大 人では1万人中50-130人の癌が見つかる。
他の地域との比較が必要である。
②癌細胞の増殖の様式から考えて、今回15 名に見つかった甲状腺癌が震災後に発症した とは考えられない。
通常、小の甲状腺がんの罹患率は、100万人に1人 といわれている。今回、福島県人のエコー検査で、
大震災2年後で、1万人中1.6人見つかったことにな り、予想よりも160倍も多い ⇒「事故により甲状 腺癌が増えた!!」
超音波による調査ではもっと検出率が高いので は?大人では1万人中50-130人の癌が見つか る(検出法により100倍近く異なる)従って同じ 方法で他の地域と比較する必要である。
②癌細胞の増殖の様式から考えて、今回(10万 人中)15名に見つかった甲状腺癌が震災後に発 症したとは考えられない。
癌細胞分裂
倍化時間
倍化時間
腫瘍径 0.01cm 0.1cm 1cm 10cm 細胞数 1000個 100万個 10億個 1兆個 臨床像 CT非検出 CT非検出 CT検出 死
4年 4年 4年
倍化時間は通常の癌の場合には3日間である。
そうすると体積が1000倍となるには約4年を要する。
1.確かに甲状腺癌の診断に超音波とエコー 下吸引細胞診は非常に有用であるが、剖検に よる潜在性癌は2.8 - 35.6 %と報告されて いる。つまりほとんどの甲状腺癌は分化型で 悪性度は低く、数ミリ以下のものでは手術の 適応があるか、疑問である。
2.超音波検査では半数近くの人が異常を示 す。健診として、甲状腺超音波検査を取り入 れることにより、混乱が起こり始めている。
健診として甲状腺超音波検査は必要か?
触診は大事である
1. 甲状腺全摘出後の再発や転移の検出に有 用。癌に全摘例では必須の検査
2. 甲状腺(腫瘍)内出血や破壊後に急に上 昇する。
3. 甲状腺の大きさを数値化できる点でおお まかな腫瘍マーカーとして利用できる。
(ただしTSHに正比例する)
4. 抗サイログロブリン抗体陽性例では低め に測定される。
血中サイログロブリン測定
甲状軟骨
甲状腺
のどぼとけ
甲状腺癌転移に対する外科的治療の適応
1. 巨大な腫瘍
①神経を圧排し、麻痺*や激痛を来す骨転移 ②気道を圧排するもの
③脳転移
*131I 治療により完全麻痺を来すことあり。
不完全摘出でもかまわない。
2. その後、131I 治療または外照射
3. 前者の場合には残りの転移巣への 131I の取り込み増加
が期待できる。
微小癌
近年、超音波機器の解像度の進歩によ り、1cm以下の甲状腺癌が多く発見され るようになった。 一般には甲状腺微小 癌は悪性度が低く、予後は極めて良好な ため、手術をせずに、定期的経過観察を 行っている施設もある。
集団検診における超音波による健診 は却って混乱をもたらした?
超音波による有所見は25-40%に見られる
超音波検査の進歩は混乱を引き 起こした。
1 cm 以下の癌は
1) 低分化癌でない
2) リンパ節転移がない 3) 経過中に増大しない
4) 周囲の臓器に浸潤していない
限り経過観察してよいのでは?
0.5 cm 以下の腫瘍は細胞診不要では?
年代 プランマー病 バセドウ病
スイス 1978-79 36.2 26.1 90
デンマーク 1987-88 21.6 14.8 55
スエーデン 1970-74 8.1 17.7 80
ニュージーランド 1983-85 8.8 16.5 300
スイス 1988-89 9.6 17.4 150
アイスランド 1980-82 3.1 19.7 325 国
人口10万人あたり年間発生頻度 尿中ヨード μg/日
各国におけるプランマー病とバセドウ病の発 生頻度と尿中ヨード量との関係
1. 低線量放射線の影響についてはよくわからないが、影 響があると考えておいた方が安全だという考え方に基 づいたもの。
しきい値無し直線仮説(Linear Non-Threshold : LNT仮説
2. 一般の方々に誤解を与 え、放射線に対する恐 怖感、不安感を助長す る結果になっている。
3. 少量の放射線を何度も 被ばくするような場合 には、その影響は小さ
くなる。
1回で 100mSv
⇒今では否定的
甲状腺癌の本当の頻度は?
1・健診によると
1 cm 以上 0.9 % 7 mm 以上 1.5 % 3 mm 以上 3.5 %
2・剖検による潜在性癌
2.8 - 35.6 %
A 39-year-old female who has a 2 cm solitary nodule with a histological diagnosis of papillary thyroid cancer
Surgery Total or near total thyroidectomy
131I ablation therapy Long term therapy with
L-T4
TSH<0.01 mU/L
99 % 86 %
61
% 97 %
60 %
ATA members were surveyed with regard to the management of thyroid cancer
腺腫または 甲状腺癌