6月28日~7月8日 総降水量
2. 気温上昇分を除した実験 (mm)
全体的には減っているが、
場所によっては増えたり減ったり
再現実験 268.7mm
陸域平均
Kawase et al. (2019), BAMS (in revision)
1. 再現実験
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研究事例:平成 30 年 7 月豪雨
量的アプローチ
Kawase et al. (2019), BAMS (in revision)
累 積 降 水 量 ( m m ) [線 ] 時 別 降 水 量 ( m m ) [陰 影 ]
6/29 6/30 7/1 7/2 7/3 7/4 7/5 7/6 7/7 7/8
【線】累積降水量
黒線:再現実験、青線:気温上昇分を除した実験
*太線は平均、細線は個々の実験
【陰影】時別降水量
灰色:再現実験、緑色: 解析雨量
再現実験
観測
(解析雨量)再現実験
(累積)
気温上昇
除去実験
(累積)
東日本から西日本の陸上で平均した降水量
気温上昇 の影響
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研究事例:平成 30 年 7 月豪雨
量的アプローチ
Kawase et al. (2019), BAMS (in revision)
累 積 降 水 量 ( m m ) [線 ] 時 別 降 水 量 ( m m ) [陰 影 ]
6/29 6/30 7/1 7/2 7/3 7/4 7/5 7/6 7/7 7/8
【線】累積降水量
黒線:再現実験、青線:感度実験
*太線は平均、細線は個々の実験
【陰影】時別降水量
灰色:再現実験、緑色: 解析雨量
再現実験
観測
(解析雨量)再現実験
(累積)
気温上昇
除去実験
(累積)
東日本から西日本の陸上で平均した降水量
気温上昇 の影響
○ 再現実験: 268.7mm
○ 気温上昇除去実験(平均): 252.2mm
近年の気温上昇が、H30年7月豪雨の降水量を 6.5%程度増加させた可能性がある。
※ただし、与える過去の変化傾向(夏季or各月)によって、+2.5~+10.5%までの幅がある。
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その他の研究事例:台風の将来変化
RCP8.5シナリオでは、21世紀末には、日本の南海上において猛烈な熱帯 低気圧の出現頻度が増加する可能性が高い。
全世界での熱帯低気圧の発生総数は、3割程度減少する可能性が高い。
気象庁気象研究所報道発表「地球温暖化で猛烈な熱帯低気圧(台風)の頻度が日本の南海上で高まる
~多数の高解像度温暖化シミュレーションによる予測~」より
http://www.mri-jma.go.jp/Topics/H29/291026_d4pdf/press_291026_d4pdf.html 猛烈な熱帯低気圧(台風)が存在する頻度の将来変化。赤色
の領域で頻度が増加している。 現在気候再現と将来気候予測における地球全体での熱帯低気 圧の年間発生数の確率分布。これまでにない多数のシミュ レーションにより、現在再現と将来予測の両方で熱帯低気圧 の発生数について滑らかなで詳細な確率分布が得られた。
日本の南海
上で増加 将来
減少 現在
Yoshida et al. (2017), Geophys. Res. Lett.
全球での年間台風発生数
※「地球温暖化対策に資するアンサンブル気候予測 データベース(d4PDF)」に基づく。
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その他の研究事例:大雪の将来変化
冬季(11~3月)の総降雪量 10年に一度の大雪(日降雪量)の変化
RCP8.5シナリオでは、今世紀末の年最深積雪・年降雪量は、特に本州日 本海側で大きな減少が予測されている。
一方、本州や北海道の内陸部では、10年に一度しか発生しないような極 端な大雪に伴う降雪量が増加するところがある。
青い領域で 降雪量が増加
気候変動の観測・予測及び影響評価統合レポート2018~日本の気候変動とその影響~
(2018年2月 環境省・文部科学省・農林水産省・国土交通省・気象庁)より http://www.env.go.jp/earth/tekiou/report2018_full.pdf
Kawase et al. (2016), Climatic Change
※「地球温暖化対策に資するアンサンブル気候予測 データベース(d4PDF)」に基づく。
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まとめ : 極端な気象現象と地球温暖化の関係についての研究事例
猛暑、大雨等の極端現象に対する地球温暖化の寄与を評価する研究が進 められている。
代表的な手法の一つが、大規模アンサンブルデータセットを用いた確率 的アプローチ。
例えば、平成30年の猛暑の発生確率について、地球温暖化の影響が無 い場合はほぼ0%、影響があった場合は約20%、と見積もった研究成 果がある。
大雨など、現象によっては十分に再現されない場合もある。
高解像度モデルを用いた量的アプローチも進められており、具体的な現 象の再現、温暖化の寄与の見積もりに成功した事例がある。
例えば、平成30年7月豪雨を対象とした研究では、近年の気温上昇に よって6.5%程度降水量が増加した可能性が示されている。
地球温暖化予測に関する研究は様々なアプローチから行われており、解 像度、アンサンブル数などそれぞれの特徴がある。
それぞれの利点、限界を理解した上で、目的に応じて使うことが重要。
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本日の内容
1.はじめに
2.気候変動の実態
3.気候変動の将来予測
4.極端な気象現象と地球温暖化の関係に ついての研究事例
5.気候変動対策に関する最新の動向と気
象庁の取組み
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気候変動対策:緩和と適応は車の両輪
環境省中央環境審議会地球環境部会(第139回)(H30.9.25)の資料より
温室効果ガスの排出削減対策(緩和策)に加え、避けられない気候変動の
影響による被害の回避・軽減対策(適応策)が欠かせない。
気候変動適応法
環境省HP「気候変動適応法 概要」資料より http://www.env.go.jp/earth/tekiou.html
気候変動適応法(2018年12月1日施行)により、我が国における適応策の法的位 置づけが明確化され、国、地方公共団体、事業者、国民が連携・協力して適応策 を推進するための法的仕組みが整備された。
地域での適応 を強化
各分野で、
科学的知見 に基づいて
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気候変動適応計画
適応法第7条に基づき、気候変動適応に関する施策の総合的かつ計画的な推進を 図るため策定された(2018年11月27日閣議決定)。
気候変動の影響による被害を防止・軽減するため、各主体の役割や、あらゆる施 策に適応を組み込むことなど、7つの基本戦略を示すとともに、分野ごとの適応 に関する取組を網羅的に示す。
環境省HP 「気候変動適応計画の概要」資料より http://www.env.go.jp/earth/tekiou.html
あらゆる関連 施策に適応を
地域での適応 を推進
科学的知見に 基づく適応を
国民の理解 を深める 関係機関が 連携協力
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気候変動適応センターHPより http://ccca.nies.go.jp/ja/about/index.html
2018年12月1日に、気候変動適応センターが国立環境研究所に設置された。
本センターが中核となり、情報の収集・整理・分析や研究を推進(適応法第11条)。
都道府県及び市町村は、区域における情報の収集・整理・分析、技術的助言を行う 拠点(地域気候変動適応センター)を、単独又は共同で確保に努める(法第13条)。
2019年10月現在、13県*で設置済(四国地方では高知県、香川県が設置)。
気候変動適応センター
第11条適応法
第13条適応法
* 参考:地域適応センターに関する情報(A-PLAT)
http://www.adaptation-platform.nies.go.jp/lets/local_center.html
地域気候変動適応計画策定マニュアル
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地方公共団体での適応計画策定推進のため、環境省は『地域気候変動適応計画策 定マニュアル』を平成30年12月1日に公表。
マニュアルには、気候・気象に関する情報として「地球温暖化予測情報第9巻」や 地域版の報告書が明記されているとともに、気候・気象に関する最新のデータや、
データの扱い、解釈等については、最寄りの管区・地方気象台等に相談すること などが記載されている。
「地域気候変動適応計画策定マニュアル」 http://www.adaptation-platform.nies.go.jp/jichitai/plan/index.html
手順編
気候変動情報の記載 気候変動の将来予測の章 のひな形気候変動の将来予測の章 適応計画策定のステップ のひな形
ひな形編
地方での適応推進のステップと気象庁の役割
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適応推進には、3つのステップがあり、それぞれのステップにおいて気象庁の知 見・情報・データが活用できる。
気象庁は、それぞれの自治体に対して、現在のステップに合わせた必要な情報提 供、支援を実施。