第3編
② 民間委託分野の拡大検討
① 法改正によるメリットを生かした施策の展開
モーターボート競走法が45年ぶりに改正されましたが、今後の施策 の展開によっては大きなビジネスチャンスとなる可能性があり、早急な 対策を講ずる必要があります。
1日に開催できるレース数が12Rから18Rへ拡大されましたが、現 在のような昼間レースのみでは、そのメリットを十分に享受できませ ん。
メリットを生かすためには、ナイターレースの実施が不可欠であり、
早急に実施プランを策定するものとします。
② 民間委託分野の拡大検討
今回の経営改善計画の実施過程においては、経営改善の進捗状 況を常時検証し、外部環境の変化等に対応し、必要に応じて適宜修 正していく必要があります。業務運営体制についても、現状の枠にとら われることなく、法改正により可能となった包括的民間委託に関して、
メリット・デメリットの両面から広く検討していきます。
2.長期経営構想
(1)長期目標
10年後に施設の全面リニューアル
現在の中央スタンドは昭和44年に建設され、40年近くが経過し、老 朽化が進んでいます。競艇事業の永続のためには、施設の全面リニュ ーアルは必須となります。
今後10年間、黒字安定経営を継続させ、施設の全面リニューアル のための資金確保を図っていきます。
2年目に累積赤字を解消
10年後には施設建替え資金として約30億円を確保
今後のキャッシュフローを試算すると、継続的に黒字の維持・利益の 留保を実現できれば、長期目標を達成するにあたり、10年後には資金 の目途をたてられる見通しとなります。
単位:百万円
項目 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度
3条予算収支 171 183 200 200 200 200 200 200 200 200 200 200
減価償却額=留保資金 448 453 421 420 420 420 420 420 420 420 420 420
4条投資的費用 217 544 200 190 190 190 300 200 200 200 200 200
企業債償還金 54 70 82 89 90 90 90 91 91 91
4条収入 73 260
当年度キャッシュ増減額 475 352 366 360 348 341 230 330 330 329 329 329
当年度末現金残高 1,952 2,305 2,671 3,031 3,379 3,720 3,950 4,280 4,610 4,939 5,269 5,597 項目 17年度末 18年度末 19年度末 20年度末 21年度末 22年度末 23年度末 24年度末 25年度末 26年度末 27年度末 28年度末
累積剰余金(欠損金) ▲ 536 ▲ 353 ▲ 153 47 247 447 647 847 1,047 1,247 1,447 1,647
損益勘定留保資金累計 1,594 1,762 1,929 2,089 2,237 2,378 2,408 2,538 2,668 2,797 2,926 3,055
企業債残額 1,402 1,348 1,277 1,196 1,106 1,017 927 836 746 655 564
減債積立金(5%)累計 2 12 22 32 42 52 62 72 82
減債基金積立後の剰余金 45 235 425 615 805 995 1,185 1,375 1,565
平成20年度末に 累積赤字を解消
8億円を一般会計へ繰出し、
残りを施設建替資金とします 30億円の損益勘定留保資金の内、
23億円を施設建替資金とします
◇
平成22年度以降も単年度2億円以上の利益確保
を目指します。◇
累積欠損金解消後は、一般会計への繰り出しを再開
します。(利益剰余金の 1/2 程度を繰り出します。)
◇
施設建替えのための自己資金目標を30億円
(事業費約90億円)とします。(損益勘定留保資金から23億円、剰余金から7億円)
◆既存施設配置図
レストラン
本体施設
ロイヤルスタンド
ちびっ子 広場 イベント広場
整備棟
入口
(3)全面リニューアル基本構想
(1)基本方針
①付属施設も含む本体施設の完全リニューアル (ロイヤルスタンドは有効利用)
②“動線計画の見直し”と“機能集約”による利用効率の高い施設づくり
(2)施設整備基本構想
大村湾の眺望を確保し“ビックレース”と
“一般レース”の両立を可能とするコンパクトで機能的な施設づくり
◆客席併用の屋上展望スペース付きのコンパクトな施設づくり
◆水面側に客席やレストランなどのサービスエリアを配置した顧客重視の機能配置
(3)コスト削減方策
◆鉄骨総3階建ての施設整備
◆屋上活用による入場可能者数の拡大
◆1棟集約型施設による事業コスト削減
◆テント膜構造等の積極活用によるコスト削減
競走水面
①付属施設も含む本体施設の完全リニューアル
(ロイヤルスタンドは有効利用)
・ 施設建替えは、「1.桐生競艇のように既存施設を残しつつ、新たな施設を建設し 一体的に活用する場合(既存施設連携型)」と、「2.既存施設を解体し建替え(又 は改修)する場合(完全新設型」が考えられます。
・ 大村競艇の場合、「1.既存施設連携型」の場合、新たな施設整備の候補地は現 在のバス駐車場が考えられますが、「ロイヤルスタンドを既存利用すること」、「収容 人員2倍程度の大幅なキャパ増加の必要性が低いこと」などから、費用対効果の 高い適切な収容人員での「2.完全新設型」での建替えが適切です。
・ なお、ロイヤルスタンドは、新設スタンドの導入機能との連携を考慮しつつ、効果的 な活用を図ります。
本体施
ロイヤ ルスタ ンド
オープンスペースでの 新たな施設
1.既存施設連携型
2.完全新設型
レストラン
本体施設
ロイヤル スタンド
ちびっ子 広場 イベント広場
整備棟
入口
一体的な建替え
機能連携
②“動線計画の見直し”と“機能集約”による利用効率の高い施設づくり
・ 現状の施設は長方形型ですが、メインゲートが建物端部に位置するため、反対部 の有効活用が物理的に不利な状況にあります。(特にフードコートは最も遠い位置に)
・ 競走水面を多くの人に楽しんでもらうためには、施設は水面に長辺を置く長方形 の建物が望まれますが、この中で施設を有効活用するためには、メインゲートを正 面部に位置づけた施設づくりが効果的です。このためには、駐車場へのアクセスも 含めた全面的な動線計画の見直しによる施設づくりを行う必要があります。
・ なお、現在はレンストランが離れの状態にあるが、建替えの際には、①眺望の観点、
②客席と隣接し利用効果を高めること、③駐車場の有効活用等の理由から、本体 施設への一体化を図ります。
本体施設 フードコート
メインゲート
奥スペースの
有効活用が困難 施設全体の有効活用へ
◇既存動線
◇メインゲート横の場合の回遊動線 ◇メインゲート正面の場合の回遊動線
メインゲート 回遊動線
本体施設
◇将来の配置イメージ
駐車場ゾーン メインゲート
大村湾の眺望を確保し“ビックレース”と
“一般レース”の両立を可能とするコンパクトな施設づくり
◆客席併用の屋上展望スペース付きのコンパクトな施設づくり
・ 施設づくりの重要課題の一つは、「どの程度の収容人員を想定するか」です。
・ しかし、ビックレースを想定して予め大規模な施設を整備した場合、一般レース時 は閑古鳥が鳴いているケースも想定され、過剰投資とランニングコスト低下を招き かねません。
・ そこで、基本的には既存施設と同程度の規模で機能強化を図る“コンパクトで機 能的な施設づくり”を目指します。
・ ビックレース対応としては、“屋上部”を展望スペース+ビックレース時の臨時客席
“として位置づけ、仮設テント等を利用し快適なゲスト空間を創出します。
・ なお、施設と競走水面の間のフリースペース等も、ビックレース時は特設ファンス ペースとして有効活用できる施設づくりを行います。
通常は展望スペース
(ビックレース時は臨時ファンスペースへ)
メインのファンスペース
(主に一般レース時活用)
(競走水面)
オープンスペースの有効活用(ビックレース時は特設ファンスペースへ)
メインのファンスペース
(主に一般レース時活用)
メインのファンスペース
(主に一般レース時活用)
既存と同じ 3階建ての施設
◆水面側に客席やレストランなどのサービスエリアを配置した顧客重視の機能配置
・ 競艇施設における機能配置の基本的な考え方は、立体的に考えた場合、良好な 眺望が期待できる上層階に付加価値の高い機能を導入することが効果的です。ま た、平面的に考えた場合は、スタート地点から第1ターンマークに近いほど付加価 値が高くなる機能を導入する必要があります。
・ また、“レースを見る”観点から、当然ながら競走水面側に客席やレストランなどの 顧客が滞留するスペースを配置することが必要です。
・ なお、最も人が集まりやすい1F中央部には、イベント等が開催可能な多目的スペ ースやファーストフード店等の配置が効果的です。
付加価値の高いサービス機能
◇機能配置の基本的な考え方
水際(ファンのためのスペース)
(競走水面)
1F 一般席(立見)
ファーストフードコート等 2F 一般席(有料自由席)
3F カップルシート ロイヤルシート等 展望レストラン
客席等 投票所 客席等
・通路等
投票所
・通路等 メイン
ゲート スタートライン
付加価値ダウン
付加価値が高いゾーン
付加価値ダウン 第一ターン
付加価値が高いゾーン 投票所 客席等
・通路等
展望デッキ等
付加価値が高いゾーン 屋上 展望デッキ
(臨時客席)
エントランス ウェルカムゲート
▲正面玄関
一般席 一般席(サポートベンチ)
競艇 企業局
トイレ等
トイレ等 投票所
投票所
多目的 ホール ファースト フードコート
売店等
(吹抜)
立ち見席(ボートウォーク)
競走水面
インフォメ ーション
エスカレーター 中央階段
有料自由席 有料自由席
管理 スペース
トイレ等
トイレ等 投票所
投票所
吹抜 キッズ ルーム
エスカレーター 中央階段
1F平面図
2F平面図
フードコート
売店等 女性専用、
カップルシート等 (勾配客席)
(勾配客席)
有料自由席 特別指定席
管理 スペース
トイレ等
トイレ等 投票所
投票所
吹抜 エスカレーター
中央階段
3F平面図
レストラン 展望 女性専用、
カップルシート等 (勾配客席)
(勾配客席)
管理スペース
第一ターン
想定入場者数に応じた 利用制限 屋上
展望デッキ・臨時客席
(ビックレース時は仮設テント等を利用し 臨時客席として活用)