• 検索結果がありません。

XX

症例 69 歳 男性

糖尿病性ニューロパチーの分類

対称性ポリニューロパチー

感覚・自律神経性ポリニューロパチー 有痛性糖尿病性ニューロパチー

局所性ニューロパチー

脳神経障害(動眼神経麻痺、外転神経麻痺、顔面神経麻痺など)

胸腹部ニューロパチー

四肢の局所性ニューロパチー(手根管症候群など)

糖尿病性筋萎縮症 高血糖ニューロパチー 混合型

Thomas PK 1997をもとに作成)

(安田斉 臨床神経49 p150

糖尿病多発ニューロパチーの感覚障害自然史

糖尿病 代謝障害、微小血管障害の結果 節性脱髄 → 遠位軸索変性

神経細胞

髄鞘の障害

伝導遅延

軸索の障害

感覚神経

感覚低下・脱失 運動神経

筋萎縮

伝導速度が遅くなる 振幅が小さくなる

感覚神経運動神経

もっとも遠いところがまず障害される

神経伝導検査における重症度分類(馬場分類)

0 正常:速度系,振幅系ともに異常なし,

I 速度系因子の遅延所見のみ 伝導速度や F 波の潜時遅延 II 腓腹神経電位振幅軽度低下 III 腓腹神経電位振幅高度低下

あるいは脛骨神経複合筋電位振幅軽度低下 IV 脛骨神経複合筋活動電位振幅高度低下

医学のあゆみ 244:146-150 2013

(安田斉 臨床神経49 p150

糖尿病多発ニューロパチーの感覚障害自然史

伝導遅延 振幅低下

脛骨神経(M波) 母趾外転筋記録

足首刺激

膝窩刺激

脛骨神経 F波 3ms 5mV

5μV

2ms 10ms500μV

腓腹神経 (SNAP)

MCV 47 m/s 3.9 μV

MCV 35m/s 5mV

64 ms

最短潜時

(身長180cmの上限<53ms (>40m/s)

(>8mV)

(>8μV)

正中神経 F波

5mV 200μV

MUP1 MUP2 MUP3 MUP4 MUP5

CMAP

Monet

刺激

脊髄前角運動ニューロン

F 波とは?

F波潜時は身長(肢長)の影響を受ける

最短潜時正常上限 160 cm 27 ms

10 cm ごとに1.1 ms

(中央市民病院正常値)

Med F min latency = 5.97+0.11*height

正中神経

Height

Tib F min lat

27ms

DM Healthy

Healthy

DM

MCV

F wave latency

Mt. Fuji

F

波は髄鞘が障害される

DM

のような

Polyneuropathy

の診断には有利

祝 世界遺産登録

短い距離の検査

抗がん剤のニューロパチー

タキサン系 パクリタキセルなど

ビンカ・アルカロイド系 ビンクリスチンなど

神経細胞の微小管の障害

軸索変性

プラチナ製剤 シスプラチンなど

神経細胞体の障害

軸索変性

1)遠位軸索変性

Distal axonopathy or dying back neuropathy

長い神経の末端から障害される 感覚神経>運動神経

Hirokawa et al Neuron: 2010, 68;610-38より 微小管

軸索輸送を司る

59歳女性

2006 年に乳がんで手術

2014 年に肺転移が見つかる

2014 年 12 月から 2015 年 5 月までアバスチン+パクリタキセ ルを使用、手指のしびれが強く化学療法中止。

その後も右腕前腕 → 両腕前腕にしびれが拡大し、同年 8 月から物がつかみにくくなった。

薬剤中止にもかかわらず徐々に感覚障害の範囲が拡大 し現在は下肢にも著明な深部感覚障害と感覚失調をみと め歩行が不安定。

症例

腓腹神経感覚電位(

SNAP

10μV

消失!

同コントロール

患者

下腿刺激

脛骨神経複合筋活動電位(

CMAP

足首刺激

足首刺激 同コントロール

消失!

10mV

患者

遠位軸索変性

Distal axonopathy or dying back neuropathy

長い神経の末端から障害される

足の先、手指 感覚神経>運動神経

正中神経感覚電位(

SNAP)

手首刺激

肘刺激

同コントロール

20μV

患者

低下

5mV

正中神経複合筋活動電位(

CMAP)

同コントロール 手首刺激

肘刺激

患者

低下

抗がん剤のニューロパチー(2)

免疫チェックポイント阻害剤 オプシーボなど

免疫を賦活

髄鞘への自己免疫を惹起

脱髄

Guillain-Barre

症候群

3)脱髄・髄鞘の障害

Demyelination

まだ自験例はありませんが

今後増えていくと考えられます

高齢者のしびれの頻度

(Mold et al, JABFM 2004) 米国

65 歳以上の家庭医にかかっている 795 人の内,両下肢の しびれ,ふらつきなどの自覚症状と診察(アキレス反射,

位置覚,振動覚)での障害を有する人の割合 65-74 歳 26 %

75 以上 54 %

DM 以外の大多数は原因不明

Chronic idiopathic axonal polyneuropathy

慢性特発性軸索性ポリニューロパチー

正中神経(感覚・逆行性)

手首刺激振幅 32.9 μV (14.8) n=464

(男29.3 μV 36.1 μV

μV

年齢

腓腹神経(感覚・逆行性)

振幅

下腿刺激 振幅 17.2 μV (7.7) n=357

(男16.7μV 17.7 μV

神戸市立医療センター中央市民病院検査部正常値 木村、幸原 神経伝導検査と筋電図を学人のために 2版 医学書院 2010

正常者の加齢変化

関連したドキュメント