• 検索結果がありません。

第3章 機械取扱い作業の労働災害防止の考え方

② 機械の外から作業ができるようにする。

(例:給油、品質チェック、パーツ補給等定期的な作業等)

1 機械の本質安全

(1) 可動範囲の設定 2.2 項

(2) 安全防護の実施 2.3 項~

2 人と機械の隔離方策

ア 固定式ガード

(ア)防護柵

(イ)防護カバー

イ 可動式ガード

(ア)扉の開閉方法による分類

ⅰ.自動開閉式

ⅱ.手動開閉式

固定式ガード部

可動式ガード部

固定式ガード部

可動式ガード部

固定式ガード

可動式ガード

(イ)インターロックの機能による分類

ⅰ.インターロック付きガード(Interlocking guard)

機械の停止・起動とのインターロックが取られているが、機械の状態に関わらずいつで も開くことが可能なもの。

ⅱ.施錠式インターロック付きガード

(Interlocking guard with electromagnetic locking)

機械の停止・起動とのインターロックが取られており、リスク(惰性回転等)が消失する まで、ガードを開くことができないものをいう。

ウ 検知保護設備

(ア) ライトカーテン

一対又は複数対の投光部及び受光部の組合せから成り立ち、投光部からの照射光が不透 明物体によって遮光されたことを受光部で検出する原理によって検出機能を達成する 装置。JISB9704(IEC 61496)では制御カテゴリ

2

対応のタイプ

2

と制御カテゴリ

4

対応 のタイプ

4

が定められている。

(イ) 圧力検知マット

圧力を検出するセンサ、制御装置及び一つ若しくはそれ以上の出力信号切替装置を含み、

上に立っている人、又は上を歩く人を検出する保護装置

(ウ) レーザスキャナ

装置内の光電発光器で発生する放射光が、規定の二次元検出区域に存在する対象物に当 たって生じる拡散反射波を、光電受光器で検出することによって対象物を検出する装置。

JISB9704(IEC 61496)では制御カテゴリ 2

対応のタイプ

2

と制御カテゴリ

3

対応のタイ プ

3

が定められている。

ライトカーテン

圧力検知マット

レーザスキャナ

エ 両手操作制御装置

両手による同時操作により、機械の運転を行う制御装置をいう。

危険区域

安全距離S 安全距離S

危険区域に手等が届かない(隔離できている)安全な状態を作り 出すため、安全な距離を確保し両手操作制御装置を設けることで 身体を安全な位置に拘束する

② 隔 離 方 策 選 択 フ ロ ー チ ャ ー ト (

JISB9716

2006

附 属 書

A

を 参 考 に 記 載 )

※このフローチャートは検知保護装置,両手操作制御装置などの適用については考慮しない。

(4) 安全防護の方法

固定式ガード、可動式ガードおよび検知保護設備は、それぞれ次の要件・構造を全て満足し ていること

① 安全防護の基本要件 (JISB9718:2013)

足場になり得る所から高さ

2700mm

以下に可動範囲がある場 合は、隔離範囲を設定し安全防護を実施し、人と機械の接触を 防止すること。

ア 隔離範囲は可動範囲の外側全周に設定する

イ 安全防護は全てのモード(各個・段取り等含む)に有効とする 危険源は存在

するか

ガード必要なし

使用中に接近は 必要か

固定式ガード

設定,プロセスの補 正又は保全だけ に接近は必要か

接近の頻度は 高いか

-インターロック付きガード

-施錠式インターロック付きガード

固定式ガード

作業サイクル中 に接近は必要か

ガードを開くと 接近前に危険源 が消失するか

施錠式インターロック 付きガード

インターロック付きガード 固定式ガード

いいえ

いいえ はい

はい

はい いいえ

はい

いいえ

はい いいえ

いいえ

はい

機械

隔離範囲 可動範囲

<範囲の設定>

ウ 安全防護は機械からの飛散も考慮し選択する

② 固定式ガード (JISB9716:2006)

ア .設置要件

隔離方策の要件 図

(ア)身体全体が容易に入れないこと

ⅰ. ガードの上部から乗り越えられないこと

ⅱ. ガードの隙間から通り抜けができないこと

ⅲ. 床面等とガードの下端の隙間から進入できな いこと

(イ)身体の一部が可動範囲に届かないこと

イ 構造・機能要件

(ア)工具等を用いなければ容易に着脱できない構造であること。

(イ)人がガードに接触した衝撃に耐える強度とすること。人がガードに接触した際に、ガ ードがたわみ、可動範囲に到達する、またガードの一部が脱落する等がないこと。

(ウ)機械部分、加工材料、工具等の飛び出しがある場合は、リスクアセスメントにより飛 び出すものやそのエネルギを特定し、その衝撃に耐える強度とすること。

(エ)固定式ガードに接触することによって、人が受傷することがないよう配慮すること。

(オ)動力運転以外(ミスト、粉じん、レーザ、騒音等)のリスク低減方策としても共用する 場合は、それらのリスクに対して十分機能する構造、形状であること。

(カ)機械内部が見易いこと。

身体が届かない距離 (2(5)参照)

危険区域 危険区域

危険区域

危険区域

③ 可動式ガード (JISB9716:2006 ,JISB9710:2006)

ア 設置要件

(ア)開口部は、作業に応じて適切な寸法であること。身体全体の進入を目的とする場合

には、出入りし易いよう、幅を確保する。

(イ)保護停止後、惰性回転等により即停止できない場合等は、イ ンターロック付きガードでなく停止を確認した後開錠可能な施 錠式インターロック装置を使用すること。

(ウ)開口部から身体全体の進入が可能な場合、他人の誤操作防 止を図るため、ロックアウトが可能なインターロック装置を選択 すること。また、必要に応じ隔離範囲内から脱出可能な措置を 行うこと。

イ 構造・機能要件

(ア)ガードを開いたら停止となるインターロック装置を設置し、次のように機能させる こと。

ⅰ. 運転中にガードが開くと、機械は停止すること。

ⅱ. ガードが閉じるまで機械の停止を解除できないこと。

ⅲ. ガードが閉じたことのみにより機械の停止が解除しないこと。

(イ)停止措置後、惰性回転等により即停止できない場合は、停止を確認した後開錠可能 な施錠式インターロック装置を設置し、次のように機能させること。

ⅰ. リスク(惰性回転等)が消失するまで、ガードは閉じ、かつ、施錠 されていること。

ⅱ. ガードが閉じ、かつ、施錠されるまで機械の停止を解除できない こと。

ⅲ. ガードを閉じ、かつ施錠したことのみにより機械の停止が解除し ないこと。

(ウ)開口部から身体全体の進入が可能な場合は、ロックアウトが可能なインター ロック装置であること。また、必要な場合には隔離範囲内から脱出可能な措置を 行うこと。

(エ)動力を用いて可動式ガードの開閉を行う場合、次の通り可動式ガードによる 挟まれ防止方策を行うこと。

ⅰ. 推力

75N

以下、かつ駆動エネルギーは

4J

以下とすること。

ⅱ. 上記を満足することができない場合は、保護設備を設置し、停止とするこ と。またその場合、推力は

150N

以下、かつ駆動エネルギーは

10J

以下とすること。

(オ)鋭利な端部及び角部、突出部がないこと。

(カ)上下開閉式の場合は落下防止を実施すること。

④ 検知保護設備(JISB9704-1~3)

検知保護設備は2(4)②項に加え次の要件を全て満足していること。

ア 設置要件

(ア)開口部の寸法は、作業に応じてワーク等の取り回しも考慮し た適切な寸法であること。

(イ)可動部位と必要な距離を確保すること。(2.6項参照)

(ウ)毎サイクルのワーク着脱用開口部等人の進入を目的とした開 口部に設置する場合は、いかなるワークの着脱姿勢においても作 業者を検出できるように設置すること。

(エ)搬送物が通過する開口部に設置する場合は、搬送物と同時に人 が進入できないこと。また、搬送物の通過時に固定部との挟まれ防 止方策を実施すること。

危険区域への接近の必要 性に応じて、固定式ガード に可動扉等の可動式ガー ドを設置します

イ 構造・機能要件

(ア)検知保護設備は次の機能を有すること。

ⅰ.検知保護設備が人等を検知した時には、機械は停止すること。

(ミューティング中

は除く)

ⅱ. 検知保護設備が人等を検知している時は、停止のリセットはできないこと。

(ミ

ューティング中は除く)

ⅲ. 検知保護設備による人等の検知の解除だけで 機械が起動しないこと。

ⅳ. 人などの進入を常時検知できない場合、検知保 護設備の停止信号を保持する機能[下記(2)のリセッ ト操作がされるまで復帰しない回路]を設けること。

ⅴ. 機能維持(機能点検)が難しくなるため、進入検知の目的で使用する場合 は、検出区域の切替は行わないこと。

(イ)上記エの停止信号保持のリセットは、以下の全てに合致すること。

ⅰ. リセット機器は機械内全体が見渡せる位置に設置すること。1箇所から全 体を見渡せない場合は、複数個のリセット機器を設置すること。

ⅱ. 当該工程と隣接工程の非常停止機器及び可動式ガードのインターロック 装置が全て解除されていないときはリセットできないこと。

ⅲ. 停止を解除するリセット機器とは別にリセット機器を設けること。

なお、機器名称に当該機能である旨の言葉を含む場合は、機械の他の機 能(例えば異常)のリセットと共用してもよい。

(ウ)動力供給状態で検知保護設備が人などを検知した時は、それがわかるように表示す ること。

(エ)レーザスキャナを使用する場合は、上記に加え下記の要件を満足すること。

ⅰ. 検出区域境界線の延長上(検出区域の外側)に固定物を少なくとも

1

箇所以上配 置し、参照境界モニタリング機能を用いて検出区域が正常であることを常に確認する こと。

ⅱ. 複数の検出区域を設定した場合、検出区域の点検を容易にするために、非常停止 状態において検出区域の切替ができる機能を備えること。

ⅲ. 上記イを含め検出区域の切替を行う場合、切替出力信号はリスクアセスメント実 施結果に適合した制御カテゴリを有すること。

ⅳ. 最小検出物体のサイズは次式で得られる値:dより小さくすること。

d = ( H / 15 ) + 50

H:床面等基準面からの検出区域の高さ(mm)

検知保護設備は高頻度で 機内に身体を入れて作業 を行う場合に使用します。

d.の式は下図の意味で す。

1/15勾配