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,橋上 聖 2

ドキュメント内 日本糖尿病学会誌第58巻臨時増刊号 (ページ 48-68)

第 2

小田原雅人 1 ,橋上 聖 2

東京医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科1,アストラゼネカ株式会社メディカル本部2

【目的】①エキセナチド週1回投与製剤(EQW)の血糖・体重の両者改善を 認める頻度を検討した.②患者背景を層別化し,血糖への影響を検討した.

【方法】①HbA1cの変化量をBMI,罹病期間,SU剤有無で層別した.②2型 糖尿病患者にてインスリン(Ins)と比較したGWBX試験のHbA1c及び体重 の変化を4グループ(HbA1c!体重:A低下!減少,B低下!増加,C上昇!減 少,D上昇!増加)に層別した.

【結果】①EQW投与群はBMIや罹病期間に関わらずHbA1cは低下し,罹病 期間が短いほど低下量は大きかった.SU剤の有無別では,SU剤未投与例に てHbA1cがより低下した.②EQWではグループAが60%,Insではグルー プBが42%を占めた.

【結論】EQWは幅広い患者層で効果を示し,早期の病期に用いることの有 用性が示唆された.[HbA1c:NGSP値]

II−21−1

妊娠糖尿病の診断時期と診断基準陽性数での臨床像の相違 に関する検討

久芳 素子,矢藤 繁,志鎌 明人,大崎 芳典,岩崎 仁,

小林 和人,矢作 直也,鈴木 浩明,島野 筑波大学附属病院内分泌代謝・糖尿病内科

【目的】当院の妊娠糖尿病(GDM)患者のGDM診断時期・診断基準陽性数 の違いによる患者背景,周産期合併症について検討した.

【対象・方法】2014年1月から6月までに当院で分娩したGDM患者.妊娠24 週未満診断・1点陽性(A群・6例),24週未満診断・2点以上陽性(B群・5 例),24週以降診断・1点陽性(C群・10例),24週以降診断・2点以上陽性(D 群・11例)の4群に分類し,後方視的に検討した.

【結果】B群では,妊娠前BMIが有意に高値であり,診断時HbA1cも高い傾 向であった.また,出産児体重は高値であり,高ビリルビン血症の割合が 高かった.産後OGTTでは,耐糖能異常例が多く,HOMA"Rが高値であっ た.妊娠中のインスリン導入率については,各群で差はなかった.

【考察】妊娠24週未満で2点以上陽性のGDMは肥満でインスリン抵抗性を示 し,産後耐糖能異常を示す症例が多く,注意深い経過観察が必要である.

[HbA1c:NGSP値]

II−21−2

GDM診断基準の改訂により増加した妊娠糖尿病患者の臨 床的特徴について〜当院における4年間の臨床成績〜

柴崎早枝子1,4,坂根 貞樹1,渡邉 大督1,重本 1,高本 晋吾1 杉本 広行2,岡崎 3,栗岡 聡一4,花房 俊昭5

市立ひらかた病院糖尿病内科1,市立ひらかた病院中央検査科2,市立ひらかた病院産 婦人科3,医療法人協仁会小松病院糖尿病センター4,大阪医科大学内科学I5

【目的】GDM診断基準の改訂で増加したGDMの臨床像を明らかにする.

【対象と方法】2010〜2014年にGDMまたはpre GDMと診断された18妊婦を,

75gOGTT 1点異常(1 point GDM),2 or 3点異常,overt DM or pre DM の3群に分け,比較検討した.

【結果】1 point GDMが44.4%を占めた.75gOGTT 60,120分値,インスリ ン治療で3群間に有意差を認めた.1 point GDMにおいて,75gOGTTの異 常は軽度で,異常値のタイミングは0分値が最多で62.5%であった.周産期 合併症は1 point GDMで0〜37.5%であった.

【結語】増加したGDMの多くは1 point GDMであり,その血糖上昇は軽微に も関わらず,周産期合併症は高率であった.[HbA1c:NGSP値]

II−21−3

妊娠糖尿病診断基準の異常ポイント別の特徴 錢林 雅子1,河野 有紀1,吉岡 奈美1,西谷 稚尋1,新田 洋介1 福田 2,筒井 建紀2,石橋里江子1,宮田 1

独立行政法人地域医療機能推進機構大阪病院内科1,独立行政法人地域医療機能推進 機構大阪病院産婦人科2

【目的】妊娠糖尿病患者について,75gOGTT診断基準の異常ポイント別の 特徴を解析した.【対象】2010年4月から2014年7月までに75gOGTTで妊娠 糖尿病と診断され,当科で血糖管理を行い分娩に至った116例(33.1±4.5 歳).【結果】OGTT3点陽性群(6例)では1点陽性群(90例)に比べBMIが 有意に高く(27.6±3.9 vs. 21.7±3.6,p<0.01),2点陽性群(20例)ではHOMA"

IR,HOMA"βが1点陽性群より有意に(p<0.05)高かった.1点陽性群の中 で,負荷前値陽性群は,60,120分陽性群と比べ,HOMA"IR,Inslinogenic Indexが高値であった.1点陽性群にも分娩までにインスリン療法導入が必 要になった症例もあった.また,産後IGTとなった群では年齢が高い傾向 がみられた.【結語】妊娠糖尿病の病態に肥満やインスリン抵抗性が関与し,

それに対する代償性インスリン分泌などが耐糖能を修飾している可能性が 示唆された.

II−21−4

妊娠糖尿病新基準の陽性点数による周産期合併症の検討 真帆,澤田 慧,杉山 賢郎,伊藤 直子,藤井寿美枝,

浅野 昭道

石川県立中央病院糖尿病・内分泌内科

【目的】妊娠糖尿病(GDM)新基準3項目中0点例,1点陽性例,2点以上陽 性例での患者背景と周産期合併症についての相違を検討する.【方法】2010 年1月から2014年5月に当院において妊娠中に75gOGTTを施行し,分娩に 至った単胎症例164例について後方視野的に検討した.【結果】164例中,0 点111例(A群),1点陽性35例(B群),2点以上陽性18例(C群).B群とC群 では,非妊娠時BMI(p=0.04),インスリン導入(p=0.02)はC群で有意に 多く,児の有害事象の総数(p=0.02),児体重異常(p=0.02),児低血糖(p=

0.03)はC群で有意に多かった.A群とB群では有意差を認めなかった.【結 論】GDM新基準2点以上陽性例には,より厳重なフォローアップが必要だ と考えられる.1点陽性例の取り扱いについては更なる検討を要する.

[HbA1c:NGSP値]

II−21−5

1点異常妊娠糖尿病に対する介入方法の検討 福本まりこ1,2,吉田 陽子2,岡田めぐみ2,生野 淑子2,武内 真有2 玉井 杏奈2,薬師寺洋介2,上野 宏樹2,山上 啓子2,川崎 2 細井 雅之2

地方独立行政法人大阪市民病院機構大阪市立住吉市民病院内科1,地方独立行政法人 大阪市民病院機構大阪市立総合医療センター糖尿病内科2

1点異常妊娠糖尿病(GDM)に対し,栄養指導のみ介入群(D群)と自己血 糖測定導入群(S群)の血糖コントロール状況及び母児合併症につき評価し た.D群19例,S群20例.両群で年齢,妊娠前BMI,体重増加量,分娩週数,

分娩時HbA1cに有意差を認めず.D群でHeavy"for"date 4例,Small"for"date

(SFD)3例認めた.S群はSFD1例認めた他,全例Appropriate"for"dateで あった(χ2検定,p=0.028).D群でNICU入院3例,新生児黄疸2例,新生児 低血糖2例認めたが,S群では新生児低血糖1例のみであった.D群で有意に 周産期合併症が多かった(χ2検定,p=0.002).1点異常GDMにおいても,

栄養指導のみの介入では周産期予後が悪く,SMBG導入による厳格な管理 が望ましいと考えられた.[HbA1c:NGSP値]

II−21−6

インスリン治療を要したGDM1点異常症例の母体背景の検討 宮里 1,和栗 雅子1,馬淵 亜希2,光田 信明2,和田 芳直1 大阪府立母子保健総合医療センター母性内科1,大阪府立母子保健総合医療センター 産科2

【目的】当院でGDM1点異常と診断されインスリン治療を要した妊婦の母体 背景について検討した.

【方法】2010年7月から2014年9月の間にGDM1点異常と診断され,SMBGを 施行した74例を対象とした.インスリン導入に至った15例(Ins群)と,イ ンスリン導入に至らなかった59例(non"Ins群)に分類し,GDM診断時の 母体背景について後方視的に比較検討した.

【結果】非妊時BMIは両群で差を認めなかったが,体重増加率(kg!週)はIns 群はnon"Ins群と比較して有意に高値だった(0.25±0.18 vs. 0.13±0.15,p=

0.01).その他の母体背景に関しては両群間で差は認められなかった.

【結論】GDM1点異常の血糖管理を行うにあたり,GDM診断時までの体重 増加率がインスリン導入における有用な指標となる可能性が示唆された.

[HbA1c:NGSP値]

II−21−7

当院における妊娠糖尿病の産後耐糖能異常の予測因子に関 する検討

橘 香穂里1,井上 宏美1,石川 1,櫻井 健一2,横手幸太郎1 千葉大学医学部附属病院糖尿病・代謝・内分泌内科1,君津中央病院内分泌代謝科2

【目的】新診断基準で妊娠糖尿病(GDM)と診断された症例で,産後耐糖 能異常の発症頻度とその予測因子を後方視的に検討した.

【方法】分娩まで当院で内科管理を行い,産後75gOGTTを施行したGDMを 対象とした.産後初回75gOGTTの耐糖能異常の有無に基づき,妊娠中の諸 因子で検討した.

【結果】対象は182例で産後75gOGTT正常群106例(58%)・耐糖能異常群(1 時間値≧180mg!dl24例・境界型47例・糖尿病型5例:42%)であった.1点 陽性27例(30%),2点陽性38例(50%),3点陽性11例(69%)で耐糖能異 常を認めた.耐糖能異常群は妊娠前BMIが高い傾向にあり,診断時のHbA1 c,75gOGTT1・2時間値が有意に高値であった.ロジスティック回帰分析 では,75gOGTT1時間値が有意な関連因子であった.

【考察】診断時75gOGTT1時間値の上昇は産後耐糖能異常の予測因子となる ことが示唆され,その長期フォローが重要である.[HbA1c:NGSP値]

II−21−8

当院の妊娠糖尿病(GDM)症例における産後境界型糖尿 病リスク因子の検討

門脇 聡,今野 康子,會田 梓,小島 雄一,高屋 和彦,日吉 徹,

吉次 通泰

日本赤十字社医療センター糖尿病内分泌科

【目的】

産後75gOGTTでIGTと診断された群と,正常型の群について比較検討し,産後境界 型糖尿病のリスク因子について検討した.

【対象と方法】

75gOGTT施行時にインスリン値を計測した249人に関して,年齢,BMI,インスリ ンAUC(IAUC),HOMA"β,HOMA"IRについて検討した.

【結果】

平均BMIに関して,両群のBMIに有意差は認めなかった.平均年齢に関して,(P=

0.014)有意差を認めた.IAUCに関して,IGT群とNGT群,両群とも出産後に有意

(P=0.0017)に低下を認めた.産前HOMA"βは,IGT群では,両群において差はみ られなかった.産後HOMA"βは,両群に差は認めなかった.

【考察】

NGT群よりもIGT群の方がインスリン分泌の変化は少ない傾向にあるが,有意差は なかった.産後IGTになるリスクとして,肥満に関連するインスリン抵抗性以外の 要因の関与も考えられた.[HbA1c:NGSP値]

II−21−9

産後も耐糖能異常を呈する妊娠糖尿病(GDM)症例の臨 床的特徴

五十嵐佳那,大重 聡彦,永井 義夫,西根 亜実,石井 聡,

加藤 浩之,太田 明雄,田中 聖マリアンナ医科大学代謝・内分泌内科

【背景】GDMは産後も耐糖能異常が持続する場合があり,産後耐糖能の再評 価が推奨されている.

【目的】産後も耐糖能異常が持続するGDM症例の臨床的特徴を明らかにする.

【結果】産後3か月の75gOGTTを再評価できた110例は,正常型群75.5%,異常 型群(境界型+糖尿病型)24.5%であった.年齢(33.7±4.5 vs 36.8±4.2,p = 0.002),HbA1c(5.4±0.3 vs 5.6±0.1%,p <0.05),診断時75gOGTTのAUC"

PG(17.3±2.2 vs 18.8±2.7 103mg!dl!min,p <0.001,(正常型vs異常型))が 異常型で有意に高値だったが,BMI,IRIには差がなかった.糖尿病型のIRI は境界型より低い傾向だった.

【結論】GDMの25%に産後耐糖能異常を認め,そのうちの19%は糖尿病型を 呈し,産後75gOGTTは必須である.糖尿病型群はGDM診断時のインスリン 分泌が低下傾向であり,GDM診断時のIRI測定は,産後糖尿病型への進展予 測に有用と思われた.[HbA1c:NGSP値]

II−21−10

妊娠糖尿病既往女性の産後3から15年後の糖尿病進展につ いて

川崎 麻紀1,2,荒田 尚子1,三戸 麻子1,佐藤 志織1,小川 浩平1 堀川 玲子3,村島 温子1,小川 佳宏2,左合 治彦1

国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター1,東京医科歯科大学大学院医 歯学総合研究科分子内分泌代謝学分野2,国立成育医療研究センター生体防御系内科 部内分泌・代謝科3

[目的]妊娠糖尿病既往女性の産後の糖尿病進展のリスク因子を検討する.

[方法]新基準でGDMと診断され産後3年以上経過した女性を呼び出し,115 例を対象に糖尿病の進展率を調べた.[結果]産後日数2176±678日,糖尿 病進展は17.4%であった.妊娠前肥満,診断時のインスリン分泌指数(II30)

低下,診断週数早期,診断時異常ポイント数2点以上が糖尿病進展リスクで あった.産後1年OGTT施行群と比較して,産後3か月のみOGTT施行群で は糖尿病進展が多い傾向であった.産後1年時のII30低下は糖尿病進リスク と関連していたが空腹時血糖・HbA1cは関連していなかった.[結語]産後 1年でのインスリンを含めたOGTTは有用である.[HbA1c:NGSP値]

II−21−11

妊娠糖尿病の治療方法によるその臨床像及び分娩後の耐糖 能異常についての比較検討

大内 博美,大平 暁生,原田万里奈,布施友紀恵,吉川芙久美,

山下 馨,一城 貴政,比嘉眞理子 恩賜財団済生会横浜市東部病院糖尿病・内分泌内科

【目的】妊娠糖尿病(GDM)の治療法別に臨床像と分娩後75g経口ブドウ糖 負荷試験(OGTT)につき検討した.【方法】検討1:分娩後12週にOGTT を施行.3回食群(A群38例),6回食群(B群48例),インスリン群(C群34 例)の臨床像とOGTTを検討.検討2:耐糖能異常を示した3回食群(a群3 例),6回食群(b群5例),インスリン群(c群14例)で同様に検討.【結果】

検討1:診断時HbA1c:C群でA,B両群より有意に高値.妊娠前BMI,家 族歴:有意差なし.耐糖能異常:C群でA,B両群より有意に高値.HOMA"

IR,HOMA"β,insulinogenic index(I.I.):有意差なし.disposition index

(D.I.)(HOMA"β!HOMA"IR): C 群 で B 群 よ り 有 意 に 低 値 . 検 討 2 : HOMA"IR,I.I.:b群でa群より有意に低値.HOMA"β:有意差なし.D.I.:

b群でa,c両群より有意に高値.【考察】分娩後の耐糖能異常発症に関与す るインスリン抵抗性と膵β細胞機能低下は治療法により差がある可能性が示 唆された.[HbA1c:NGSP値]

II−21−12

女性自身の出生体重と妊娠中の耐糖能関連指標についての 検討

佐藤 志織1,3,荒田 尚子1,川崎 麻紀1,小川 浩平1,坂本なほ子2 谷山 松雄3,村島 温子1,左合 治彦1

成育医療研究センター周産期・母性診療センター1,順天堂大学医学部公衆衛生学教 室2,昭和大学藤が丘病院内科内分泌代謝3

[目的]出生体重異常がGDM発症リスクとなる原因を調べる.[方法]単胎 妊婦713例を自身出生体重でL(<2500g),N(2500〜3900g),H(4000g〜)

に分け,インスリン(I)分泌と感受性を比較.[結果]L44,N649,H20例.

Nと比較しLで120分I値高値傾向.HでFPG,0!60!120分I値,AUC(ins!glu)

有意低値,1!HOMA"IR,Matsuda index有意高値.[結語]HはI感受性良 好,FPG低値でGDMリスクは低い可能性あり.LでのGDMリスクは明らか にできず.[HbA1c:NGSP値]

II−21−13

産後の糖代謝異常の評価は75gOGTTでよいか〜Continu-ous Glucose Monitoring(CGM)による検討〜

佐々木紗也加,林 哲範,海瀬 綾子,市川 雷師,鎌田 裕二,

高野 幸路,七里 眞義 北里大学医学部内分泌代謝内科学

【背景】糖代謝異常合併妊婦のうち,産後の75gOGTTの判定結果とCGM結 果が相違することを経験する.

【目的】糖代謝合併妊婦の産後にCGMを施行し,高血糖を反映する指標を検 討した.

【対象・方法】産後に食事療法のみで経過観察した11例を対象とした.CGM は産後1"5か月に施行した.

【結果】140mg!dL以上の血糖値を6例で認め(高血糖群),5例で認めなかっ た(正常群).高血糖群の年齢,産後BMI,産後1か月以内と1"5か月のHbA1 c,OGTT0分値,1時間値,2時間値,HOMA"R,HOMA"β,insulinogenic in-dex,FCPR indexは,正常群に比し有意な差を認めなかった.高血糖群の産 後1"4か月のグリコアルブミン(GA)は正常群に比し,有意に高値であった.

【結論】産後糖代謝異常の評価は,GA値がOGTTよりもCGMでみた高血糖を 反映することが示唆された.[HbA1c:NGSP値]

II−21−14

尿試験紙法を用いた定性的尿糖評価による妊娠糖尿病管理 の有用性について

西根 亜実,永井 義夫,大重 聡彦,五十嵐佳那,石井 聡,

加藤 浩之,太田 明雄,田中 聖マリアンナ医科大学代謝・内分泌内科

【目的】尿試験紙法による尿糖評価が,妊娠糖尿病(GDM)の血糖管理の 指標として有用であるかを検討.【方法】GDM28名を対象に,入院管理下 に1日6回食の食事療法を施行.毎食直前に完全排尿し,毎食後2時間目に試 験紙法により尿糖を評価し,1日10検の自己血糖測定を行い,食後血糖が最 高値を示すポイントで尿糖陰性となるかを評価した.血糖管理目標値は食 後1時間140mg!dl以下,食後2時間値120mg!dl以下とした.【結果】尿糖陰 性時と陽性時で食後1時間血糖が140 mg!dl未満であった割合をχ2乗検定し た結果,有意な関連を認めた(p<0.001).また,食後2時間血糖が120 mg!

dl未満であった割合にも同様に有意な関連を認めた(p<0.01).【結論】尿 試験紙法は,GDMの血糖管理の評価に有用と思われる.

[HbA1c:NGSP値]

II−21−15

CGMを用いた糖代謝異常合併妊婦の食後血糖peak時間の 検討〜正常耐糖能妊婦との比較〜

栁澤 真実,林 哲範,佐々木紗也加,吉野 苑美,市川 雷師,

鎌田 裕二,高野 幸路,七里 眞義 北里大学医学部内分泌代謝内科学

【背景】糖代謝異常合併妊婦の最適な食後血糖値の測定時間は明確でない.

【目的】CGMを用いて,糖代謝異常合併妊婦の食後血糖値が最高値に達す るまでの時間(peak時間)を正常妊婦と比較検討した.【対象・方法】正常 妊婦(N群)9例,妊娠糖尿病妊婦(GDM群)6例,2型糖尿病合併妊婦(DM 群)40例.【結果】N群に比し,朝食後血糖peak時間はGDM群,DM群で有 意に延長し,昼・夕食後血糖peak時間はDM群のみ有意に延長していた.

平均食後血糖peak時間はN群と比しGDM群,DM群で有意に延長していた.

DM群はGDM群と比し,各食後及び平均食後血糖peak時間は差を認めなかっ た.DM群において食後血糖peak時間は,妊娠週数と有意な相関を認めた.

【結論】糖代謝異常合併妊婦の食後血糖時間は,正常妊婦に比し食後血糖peak 時間が延長しており,DM群では妊娠週数が進むにつれ,食後血糖peak時 間が延長することが示唆された.[HbA1c:NGSP値]

ドキュメント内 日本糖尿病学会誌第58巻臨時増刊号 (ページ 48-68)

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