5. 業務用空調
5.3 業務用ビルマルチ
た。また、ビルマルチの出荷台数に占める高効率機の比率は、過去の調査1から 2005 年に 35.7千台(41%)、2006年に44.1千台(46%)とし、また直近5年間では約50%で推移して いることから、2011年に53.0千台(50%)であると設定した。これらの点および顕在化率 のケースに応じた導入上限量に基づき、図 5-6~図 5-8に示すとおり近似曲線を設定した。
図 5-6 業務用高効率ビルマルチの普及曲線:90%ケース
図 5-7 業務用高効率ビルマルチの普及曲線:70%ケース
図 5-8 業務用高効率ビルマルチの普及曲線:50%ケース
1 HPTCJ調査:「高効率空調機導入支援事業補助金制度」フォロー調査(2008年)
(3) 業務用ビルマルチの残存曲線の想定
セントラル方式と同様の残存曲線を想定した。
(4) 業務用ビルマルチの導入量の推計結果
1)フロー導入量の推計結果
以上の想定に基づき、顕在化率90%、70%、50%各ケースにおける業務用高効率ビルマル チ導入量をフローベースで示したものは以下のとおりである。なお、2005年、2006年は実 績に基づき、2007年以降は推計値としている。
図 5-9 業務用高効率ビルマルチの導入量(フローベース)の推計 2)ストック導入量の推計結果
以上で求めたフローの導入量をもとに、それを累積した上で残存曲線を加味して、スト ックベースの導入量を推計した。各ケースの業務用高効率ビルマルチ導入量をストックベ ースで示したものは以下のとおりである。
図 5-10 業務用高効率ビルマルチの導入量(ストックベース)の推計
0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000
2005 2007 2009 2011 2013 2015 2017 2019 2021 2023 2025 2027 2029 2031 2033 2035 2037 2039
90%ケース 70%ケース 50%ケース 千kW
0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500
2005 2007 2009 2011 2013 2015 2017 2019 2021 2023 2025 2027 2029 2031 2033 2035 2037 2039
90%ケース 70%ケース 50%ケース 千kW
5.3.2 業務用ビルマルチによる省エネ量の推計
(1) 前提条件
従来型ビルマルチから高効率ビルマルチへのリプレースに伴う省エネ効果を推計した。
具体的には、高効率ビルマルチの導入量の推計結果に対して、各年度における従来型ビル マルチおよび高効率ビルマルチの販売ベースでの効率の情報を用いて、省エネ効果を推計 した。各機器の効率は、各種調査に基づき表5-5のように設定した。
表 5-5 業務用ビルマルチの効率値
2020 2030 2040
高効率ビルマルチ 5.20 6.00 6.50
従来型ビルマルチ 3.00 3.00 3.00
(2) 省エネ効果の推計結果
省エネ効果は、2040年以降も伸長する見込みである。ストック量が2030年代以降伸び悩 むのに対し、高効率ビルマルチの効率が2030年の6.00から2040年の6.50へと伸び続ける ことも当該伸長の要因と考えられる。
図 5-11 業務用高効率ビルマルチによる省エネ効果