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導入上限量の想定

6. 産業用

6.2 産業用ヒートポンプの導入量の推計

6.2.1 導入上限量の想定

(1) ヒートポンプへの代替用ボイラ燃料消費量上限の想定

上記のヒートポンプ代替ポテンシャルは、産業用ヒートポンプの最大導入可能量であり、

実際にどの程度まで導入するかについては顕在化率を乗じ想定する。本調査では、顕在化 率を複数ケース設定し、それに基づきヒートポンプへの代替対象となるボイラ用燃料消費 量の上限を算定した。

ヒートポンプへの代替対象ボイラ燃料消費量上限

= ヒートポンプへの代替用ボイラ燃料消費量ポテンシャル × 顕在化率

1)顕在化率の想定

工場空調、加温、低温乾燥用については、それぞれ業種一律で顕在化率を設定した。表 6-3のとおり、各用途の顕在化率は、①~③の3ケースを設けた。

表 6-3工場空調、加温、低温乾燥用の顕在化率(①~③)

工場空調 加温 低温乾燥

① 80% 70% 70%

② 70% 50% 50%

③ 60% 30% 30%

高温用については、業種ごとにヒートポンプが訴求できるボリュームが異なると想定し、

先に掲げた中分類業種ごとのボイラ用燃料消費量に占める高温用の構成比率に応じて異な る顕在化率を設定した。下表のとおり、高温用の顕在化率は3ケースを設けた。

表 6-4 高温用の顕在化率(A~C)

用途別のケース設定①~③およびA~Cの組合せにより、下表のとおり合計9通りのケー スを設定した。なお、②Bを中位ケースとしている。

表 6-5 顕在化率の想定ケース一覧 ケース 空調 加温 乾燥

高温

業種ごとのボイラ用燃料の構成比率

~40% ~60% 60%超

①A 80% 70% 70% 80% 70% 60%

①B 80% 70% 70% 70% 60% 50%

①C 80% 70% 70% 60% 50% 40%

②A 70% 50% 50% 80% 70% 60%

②B 70% 50% 50% 70% 60% 50%

②C 70% 50% 50% 60% 50% 40%

③A 60% 30% 30% 80% 70% 60%

③B 60% 30% 30% 70% 60% 50%

③C 60% 30% 30% 60% 50% 40%

2)ヒートポンプへの代替用ボイラ燃料消費量上限の想定結果

上述の代替用ボイラ燃料消費量ポテンシャルおよび顕在化率の設定に基づき、ヒートポ ンプへの代替対象となるボイラ燃料消費量の上限を推計した。表6-6にケース②Bにおける 推計結果を示す。

表 6-6 ヒートポンプへの代替用ボイラ燃料消費量上限の業種別・用途別想定:ケース②B

(2) 産業用ヒートポンプの導入上限台数の想定結果

ヒートポンプの導入上限ストック台数は、ヒートポンプへの代替用ボイラ燃料消費量上 限にボイラシステム効率を乗じたエネルギー需要量を、年間稼働時間(全負荷相当運転時 間)と単機容量との積、すなわち1台当たりの年間供給熱量で除することにより推計した。

次に、導入上限ストック台数を機器平均寿命で除することにより、導入上限フロー台数を 推計した。

導入上限ストック台数= ヒートポンプへの代替用ボイラ燃料消費量上限

× ボイラシステム効率 ÷ (年間稼働時間 × 単機容量)

導入上限フロー台数 = 導入上限ストック台数 ÷ 機器平均寿命

ここで、工場空調用、給湯、乾燥、高温の各用途のヒートポンプ一台あたり出力は、そ れぞれ280kW、22kW、22kW、300kWと想定し、各種調査等に基づきボイラシステム効率、

稼働時間、機器平均寿命を設定することにより、ヒートポンプの導入上限台数を推計した。

一例として、表6-7にケース①A、②B、③Cの3ケースにおける推計結果を示す。

高温 うちHP代替

ポテンシャル

12 食料品製造業 40% 1 0 7 , 4 8 1 16,122 16,122 32,244 42,993 42,993 6 5 , 5 6 4 11,286 8,061 16,122 30,095

13 飲料・たばこ・飼料製造業 20% 2 9 , 7 0 6 8,912 8,912 5,941 5,941 5,941 1 7 , 8 2 4 6,238 4,456 2,971 4,159

14 繊維工業(衣服,その他の繊維製品を除く) 20% 5 6 , 7 1 4 11,343 34,028 11,343 11,343 3 2 , 8 9 4 7,940 17,014 7,940

15 衣服・その他の繊維製品製造業 53% 4 , 6 0 9 1,027 718 412 2,453 2,453 2 , 7 5 5 719 359 206 1,472

16 木材・木製品製造業(家具を除く) 53% 1 4 , 5 3 3 3,239 2,263 1,298 7,733 7,733 8 , 6 8 7 2,267 1,131 649 4,640

17 家具・装備品製造業 53% 6 1 5 137 96 55 328 328 3 6 8 96 48 27 197

18 パルプ・紙・紙加工品製造業 55% 3 9 7 , 0 3 8 39,704 39,704 99,260 218,371 9 7 , 2 7 4 27,793 19,852 49,630

19 出版・印刷・同関連産業 53% 3 , 4 4 1 767 536 307 1,831 1,831 2 , 0 5 7 537 268 154 1,099

20 化学工業 60% 3 3 9 , 5 4 5 67,909 33,955 33,955 203,727 8 1 , 4 9 1 47,536 16,977 16,977

21 石油製品・石炭製品製造業 80% 1 3 8 , 5 3 4 13,853 13,853 110,827 1 6 , 6 2 4 9,697 6,927

22 プラスチック製品製造業(別掲を除く) 55% 2 0 , 2 3 8 6,071 1,012 2,024 11,131 11,131 1 2 , 4 4 6 4,250 506 1,012 6,678

23 ゴム製品製造業 75% 9 , 2 8 9 1,858 464 6,967 6,967 5 , 0 1 6 1,300 232 3,483

24 なめし革・同製品・毛皮製造業 53% 4 3 10 7 4 23 23 2 6 7 3 2 14

25 窯業・土石製品製造業 80% 6 0 , 9 1 3 6,091 3,046 3,046 48,731 48,731 3 1 , 6 7 5 4,264 1,523 1,523 24,365

26 鉄鋼業 90% 2 7 5 , 8 2 0 19,307 8,275 248,238 1 7 , 6 5 2 13,515 4,137

27 非鉄金属製造業 85% 9 , 5 1 4 951 476 8,087 8,087 4 , 9 4 7 666 238 4,043

28 金属製品製造業 53% 8 , 8 8 7 1,980 1,384 793 4,729 4,729 5 , 3 1 2 1,386 692 397 2,837

29 一般機械器具製造業 40% 1 9 , 1 0 4 7,642 1,910 1,910 7,642 7,642 1 2 , 6 0 9 5,349 955 955 5,349

30 電気機械器具製造業 15% 4 , 8 3 2 2,899 966 242 725 725 3 , 1 4 1 2,030 483 121 507

31 輸送用機械器具製造業 30% 1 8 , 0 9 8 5,430 5,430 1,810 5,430 5,430 1 1 , 2 2 1 3,801 2,715 905 3,801

32 精密機械器具製造業 53% 1 0 , 8 1 2 2,410 1,684 965 5,754 5,754 6 , 4 6 3 1,687 842 483 3,452

34 その他の製造業 53% 1 , 2 0 2 268 187 107 639 639 7 1 8 187 94 54 384

産業分野 合計 11% 1 , 5 3 0 , 9 7 0 217,930 175,026 184,372 953,641 162,119 4 3 6 , 7 6 6 152,551 87,513 92,186 104,515 ボイラ用

燃料内の 高温用 構成比

ボイラ用燃料消費量内訳(千GJ) HPにより賄う熱量 内訳(千GJ)

合 計 工場空調 加温 100℃未満

の乾燥

高温

合 計 工場空調 加温 100℃未満

の乾燥

表 6-7 ヒートポンプの導入上限台数の想定(ケース①A、②B、③C)

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