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3. 調査結果

3.3. 情報セキュリティ対策の現状

3.3.1. 業務におけるスマートフォンやタブレット端末の利用の有無

業務においてスマートフォンやタブレット端末を「利用している」のは40.6%である。「利 用を検討中」は17.0%である。2011年度調査結果より「利用している」が11.1ポイント、

「利用を検討中」が3.2ポイント高くなっており、スマートフォンやタブレット端末の利用 が進展していることがわかる。

従業員規模別にみると、「300人以上企業」は「利用している」が45.6%と最も多く、「利 用を検討中」が19.8%である。一方、「300 人未満企業」では、それぞれ36.0%、14.5%で あり、「300人未満企業」に比べ「300人以上企業」での利用が進んでいる。

図 3.3-1 スマートフォンやタブレット端末の利用(時系列)

図 3.3-2 スマートフォンやタブレット端末の利用(従業員規模別)

(1) 利用している端末

利用している端末は、「タブレット端末(iOS)」が60.6%、「スマートフォン(iOS)」が

45.5%、「スマートフォン(Android系)」が45.1%である。

従業員規模別にみても同じ傾向であるが、「タブレット端末(iOS)」については「300人 未満企業」よりも「300人以上企業」の利用が17.3ポイント高い。

図 3.3-3 利用している端末

図 3.3-4 利用している端末(従業員規模別)

(2) スマートフォンの利用台数

スマートフォンの利用台数(会社支給及び会社に登録済の私有端末を含む)は、「10~49

台」が28.5%と多く、「無回答」を除いて、「1~4台」が11.5%、「100~499台」が10.0%

と分散している。なお、「0台」と回答されたものについては、集計から外している。

従業員規模別にみると、「300人以上企業」では「無回答」を除いて「10~49台」が28.4%

と最も高く、「100~499台」が14.9%、「50~99台」が8.9%である。一方、「300人未満企 業」では「10~49台」が28.5%、「1~4台」が17.6%、「5~9台」が13.3%である。

図 3.3-5 利用台数(スマートフォン)

図 3.3-6 利用台数(スマートフォン)(従業員規模別)

(3) スマートフォンの会社支給台数の比率

スマートフォンの会社支給台数の比率は、「100%」(全て会社支給)が73.7%であり、次 いで「0%」が5.3%である。従業員規模別をみても、「100%」(全て会社支給)の割合が高 い傾向は同じである。

なお、3.3.1.(2)で無回答であったものは総数Nに入れていない。

図 3.3-7 会社支給の比率(スマートフォン)

図 3.3-8 会社支給の比率(スマートフォン)(従業員規模別)

(4) タブレット端末の利用台数

タブレット端末の利用台数(会社支給及び会社に登録済の私有端末を含む)は、「10~49

台」が32.7%と最も多く、次いで「1~4台」が18.8%である。なお、「0台」と回答された

ものについては、集計から外している。

従業員規模別にみると、「300人以上企業」では「10~49台」が37.0%と最も多いが、「300 人未満企業」では「1~4台」が30.6%と最も多く、次いで「10~49台」が27.4%である。

図 3.3-9 利用台数(タブレット端末)

図 3.3-10 利用台数(タブレット端末)(従業員規模別)

(5) タブレット端末の会社支給台数の比率

タブレット端末の会社支給台数の比率は、「100%」(全て会社支給)が86.9%であり、次 いで「0%」、「50~60%未満」、「90~100%未満」が1.7%である。

従業員規模別をみても、「100%」(全て会社支給)の割合が高い傾向は同じである。なお、

3.3.1.(4)で無回答であったものは総数Nに入れていない。

図 3.3-11 会社支給の比率(タブレット端末)

図 3.3-12 会社支給の比率(タブレット端末)(従業員規模別)

(6) 利用用途

利用用途は、「通話、メール等の連絡」が最も多く76.5%、次いで「プレゼンテーション、

資料提示」が46.9%、「スケジューラ」が40.6%である。これらの傾向は 2011年度調査結 果とほぼ同様である。

従業員規模別をみても、「通話、メール等の連絡」、「プレゼンテーション、資料提示」、「ス ケジューラ」の割合が高い傾向は同じである。

図 3.3-13 利用用途

図 3.3-14 利用用途(従業員規模別)

(7) スマートフォンやタブレット端末において実施している対策

スマートフォンやタブレット端末において実施している対策は、「端末のパスワード設

定」が74.3%と最も多く、次いで「利用ルールの策定(アプリケーションの導入制限等)」

が 45.6%、「紛失・盗難時のデータ消去」37.5%である。新たに追加した選択肢である「利

用ルールの策定」以外は、2011年度調査結果とほぼ同様の傾向である。

従業員規模別にみると、「300 人以上企業」で 50%以上が実施している対策は、「端末の パスワード設定」、「紛失・盗難時のデータ消去」、「利用ルールの策定(アプリケーション の導入制限等)」であるが、「300人未満企業」では、「端末のパスワード設定」のみである。

図 3.3-15 スマートフォンやタブレット端末において実施している対策8

図 3.3-16 スマートフォンやタブレット端末において実施している対策(従業員規模別)

8 MDMMobile Device Management、モバイル端末管理):モバイル端末と社内システムとの認証、ア プリケーションとの同期、外部サービスとの接続等を管理するシステム

(8) 社員の私有端末の業務利用(BYOD)

社員の私有端末の業務利用は、「認める予定はない」が最も多く49.8%、次いで「認めて

いる」が20.3%、「今後、認めるかどうかの検討を予定している」が15.9%である。従業員

規模別をみても「認める予定はない」が最も多く、次いで「認めている」、「今後、認める かどうかの検討を予定している」の順で割合が高い傾向は同じである。

なお、「認めている」には、スマーフォン及びタブレット端末を全て会社支給している場 合でも社員の私有端末の業務利用を制度的に認めている企業を含んでいる。

図 3.3-17 社員の私有端末の業務利用

図 3.3-18 社員の私有端末の業務利用(従業員規模別)