質問 1 園児の保護者は、改革計画を理解していますか。
評価
平成 18 年度に実施した「保育園サービス現況調査」から、園と保護者とのコミ ュニケーションの様子がうかがわれ、良好な状態であると言える。当評価委員の 各園視察からも、保育園職員一人一人の改革計画を行っている自覚は芽生えてき ており、保護者に伝える努力をしている現状が把握できた。
質問 2 公立保育園職員を含む保育課職員は、それぞれの役割や任務を十分に把握 した上で、効率的・効果的な保育が行えるような業務の見直しを行っています か。
評価
非正規職員が増えたことにより、会議の見直し、役割分担の明確化、正規職員に よる非正規職員への指導援助を積み重ねていることがうかがわれる。
しかしながら、正規非正規職員との待遇の格差や、教育の在りようについて大き な差が存在することを払拭するまでの役割分担の明確化は確認できなかった。「非 正規職員へのアンケート」結果からは、課題が多く見えてきているところである。
質問 3 保育課及び公立保育園は、改革計画に基づいて組織ごとに目標・計画を定 め、その達成度合いを評価し、改善を図る仕組みとなっていますか。
評価
各保育園に於いて検討チームを発足させ、主に理念、環境、コミュニケーション、
研修、子育て支援等の各分野を日々検討している。但し、達成度合の評価、改善 を図る仕組みは明確には把握できなかった。
質問 4 改革前と比べて、公立保育園の運営経費は、どれくらい削減されましたか。
評価
平成18年度予算は総額21億1,885万円で、平成16年度予算は21億5,505万 であり、3,620万円の削減である。
その内訳としては、常勤職員の人件費の減少が1億4,112万円、非常勤・臨時 職員の人件費の増が1億575万円である。
決算費目上の市立保育園費の比較では、平成17年度決算が19億8,035万円に 対し、平成15年度決算では20億5,437万円となっており、7,402万円の減少 である。
質問 5 園児・家庭保育児童の1人あたりにかかるコスト比較は、改善される方向 にありますか。
評価
認可保育園入所児の一人あたりコストは、保育所・幼稚園を利用していない未 就学児に比べ、平成15年度決算では、230千円対2,628千円の11.4倍であっ たが、平成16年度決算では、259千円対2,535千円の9.8倍に平成17年度決 算では252千円対2,446千円の9.7倍へと継続的に減少している。
質問 6 市内民間保育園及び他市の保育園の運営経費との比較における公立保育 園の運営コストは、改革前と比べて変化しましたか。
評価
平成15 年度から平成17 年度までの決算額を比較すると、児童一人当たり運営費 は、公立では2,538,228円、2,354,271円、2,297,520円と減少しており、平成15 年度に対しては、平成16年度では7.25%、平成17年度では9.48%の減少となる。
民間では1,861,476円、1,824,459円、1,824,431円と減少しており、平成15年度
に対しては、平成16 年度、17 年度とも1.99%の減少であり、公立保育園が大き く減少している。多摩26市公立園平均では、平成15年度から平成17年度の推移
は、1.76%の減、0.79%の増であり、本市がより大きく減少していることが伺える。
民間園平均の推移は、1.85%、3.26%の減少となっており、本市の民間園は変化な く推移している。
質問 7 各公立保育園の予算管理が園単位で行われるようになったことが、効率 的・効果的な園運営に役立っていますか。
評価
改革項目13・15でも評価のとおり、園長から、迅速・的確な購入になってい るとの意見が寄せられている。園ごとに購入するため価格が割高になったこと や事務の増加も指摘されている。
非正規職員アンケートでは、園長の裁量によるパートタイム職員の配置などに 関する質問で、37%がよくなったと回答し、あまり良くなっていない悪くなっ た8パーセントを大きく上回った。一方で、育児休暇者病欠者が集中した園では、
園長の非正規職員の雇用管理の負担が増大している現状がある。
質問 8 公立保育園職員に対して、保育園の効率的経営に関する情報がよく伝わる 仕組みになっていますか。
評価
昨年度と同様に職員会議での伝達の試みが見られる。非正規職員アンケートから は、情報の共有に関して、文書や口頭による伝達が増えている(各31・35パ ーセント)ことがわかり、変らない25パーセントを上回っている。
質問 9 市及び公立保育園リーダー層は、計画的に(個人別に目標を定めて取り組 むなど)公立保育園職員を含む保育課職員の能力開発に取り組み、その効果 を上げていますか。
評価
改革項目17・18・19・20においても評価のとおり、研修は着実に実施されて
おり、昨年度と同様に研修の充実がはかられている。各保育園での課題別チーム でも主任保育士の責任が明確化し、改革計画以前には見られない計画的な能力開 発を行っているものと思われる。なお保育課職員に対しては確認出来なかった。
質問 10 園児の保護者の満足度は、改革実施前と比較して維持・向上しています か。
評価
改革前の資料は平成14 年5月の「保育園サービス現況調査報告書」であり、
改革後の資料は平成18年 8月の「保育園サービス現況調査報告書」である。
総合満足度では、大変満足と満足を合計すると 71%から 68.1%とほぼ維持さ れている。特に大変満足を比べると、22.3%から27.3%へと向上している。
毎日の保育での満足度でも、71.1%から73.2%へと維持されている。
また、平成17年度の第三者評価での、改革計画に関する保護者の満足調査は、
境南第二・桜堤・千川保育園の計3園に関するものであるが、3園の調査結果に よると、ほぼ変化がないが全項目平均で51%・良くなっているが32%。反対 に「悪くなった・大変悪くなった」は4%弱であり、概ね良好な結果が得られて いる。
質問 11 公立保育園は、園児の保護者に対し、保育園の運営状況についての情報 を公開・伝達していますか。
評価
園児の保護者向けの子育て情報誌の発行、保育目標見直しの経過・結果の保護 者へ報告、園だより、リアルタイムの写真壁新聞、父母会への出席、参観週間 の設置など情報公開・伝達が推進していることがうかがえる。
質問 12 公立保育園は、第三者評価を受けていますか。受けている場合、市及び 公立保育園は、その評価結果をどのように活用していますか。
評価
3年間の改革計画期間を経て、全公立保育園が第三者評価を実施し、その結果が公 表されている。また、18年度に実施した「保育園サービス現況調査」も参考にな ろう。調査機関が異なる場合で、評価内容、指摘事項等が異なってくることを前提 にして、各保育園での具体的な課題への取り組みへの契機になったものと推測出来 る。
質問 13 公立保育園は、保育の質を向上させるために日常的に努力や工夫を行う 仕組みを取り入れていますか。また、その仕組みは現実に機能していますか。
評価
会議の見直しが行われている一方で、クラス内の担任同士の情報交流の不足や非 正規職員への対応等課題も見えてきているところである。「保育園サービス現況調 査」では「保育士や他の職員の保育へのばらつきが少ない」との質問に、公立平 均で「はい」と答えた割合は71パーセントであるが、各園別で見た場合、57 から85パーセントと保育園ごとの格差が見て取れた。改革計画期間の最後に提 出された保育ガイドラインも未成熟な点が多く、各マニュアル等も保育園全職員 が情報を得、利用する体制にはなっていない。今後は、業務の標準化を目指した、
より良質な保育サービスが課題である。
質問 14 市は、民間園とも協力・連携して保育の質の向上やサービスの拡充に 努めていますか。
評価
改革項目5・28・29・30・31 でも評価のとおり、子育て支援事業など連携し て行なわれている。子育て支援事業紹介のチラシは民間園も事業も紹介し、「あ かちゃんのひろば」は、公立・民間連携して行っているなど、拡充に向かって いることがうかがえる。
質問 15 改革前と比べて、市及び公立保育園リーダー層は、自律的な園運営のた めの努力をしていますか。
評価
主任保育士の役割の明確化、リーダー層としの意識改革への取り組みも3年目を 向かえ、リーダー層として園運営をどのようにしていくべきかを考えている様子 が見て取れる。
しかしながら、個々の力量を量った上での主任保育士への登用を行ってこなか った為、主任保育士のバラツキは否定出来ない。改革計画期間中に、新たに主任
保育士を数名増やしたが、新主任には大いに期待するものである。
質問 16 改革前と比べて、公立保育園職員と園児の親とのコミュニケーションが うまく図られていますか。
評価
「保育園での取り組み」からも各保育園とも、園全体として保護者とのコミュニ ケーションの充実に向けて、取り組んでいることが見て取れる。特に第三者評価を 受けた後の検証も進み、様々な活動の様子がうかがえる。例えば、電話応対一つに しても、その変化には評価できるものがある。平成18年8月の「保育園サービス 現況調査報告書」によれば保護者の保育園との関わりや交流に関する満足度は 前回の平成14年5月の調査とほぼ同じである。また、毎日の保育についての満 足度でもコミュニケーションに関わる登園・降園の部分の満足度は前回との大 きな差異はみられない。今後は、平成18年8月の「保育園サービス現況調査報 告書」で、保育士の保育姿勢や対応にばらつきが少ないとの項目での満足度が 71%と他より低いことから園全体の活動はもとより、保育士個々のスキルとして の、コミュニケーション技能の向上も、課題となってくるのではないか。
質問 17 改革計画による経費削減分が、新規事業(子育て支援事業・一時保育事 業・乳児枠拡大等)へ計画どおりシフトしていますか。
評価
改革項目5・6・7・23・33・37 の評価のとおり、新規事業はおおむね計画 どおりに進行していることから、削減経費が生かされていると考えられる。
質問 18 在園していない児童の保護者は、市の子育て支援施策への取り組みを知 っていますか。また、サービスの利用につながっていますか。
評価
改革項目5・7・28・31・34の評価のとおり子育て支援施策は行われている。
子育て支援事業アンケート調査によれば9割以上が市の子育て支援施策を知 っている。こどもテンミリオンハウスでは一日12 名の利用がされ、0123 は吉祥寺で一日63組、はらっぱで一日112組の利用があり、利用者は増加し ている。