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Thirty cases of radial nerve sleep paralysis

橈骨動脈穿刺による心臓カテーテル検査後の圧迫止血器具に よる神経障害

Peripheral Nerve Palsy Occurred by Compression Hemostatic Device after Transradial Arterial Catheterization

手術による医原性末梢神経損傷例の検討

Iatrogenic Peripheral Nerve Injuries Caused by Surgical Procedure 原 由紀則(都立広尾病院 整形外科・末梢神経外科)

星川 慎弥 , 新堀 浩志 , 岡本 直樹 , 田尻 康人

石垣 大介(済生会山形済生病院 整形外科)

本間 龍介 , 清重 佳郎

佐藤 和毅(慶應義塾大学 整形外科)

岩本 卓士 , 中村 俊康 , 池上 博泰 , 高山 真一郎 発症から 1 ヶ月で約25%,2 ヶ月で半数,3 ヶ月で約80%の症例が手指伸展可能となっていた.麻痺 発症時飲酒の有無は手指の外観上の動きが確認されるまでの期間(発症から平均6.2週)に,圧迫睡眠 時間は手指が動き出してから伸展可能となるまでの期間(平均4.4週)に影響していた.

橈骨動脈穿刺による心カテ後の圧迫止血器具(ゼオンメディカル社製 とめ太くん)による神経障害の発生状況 を調査した。137例151件の心カテで 4例(2.6%)に明らかな神経障害が発生し、橈骨神経浅枝障害が 2例、正 中神経障害が 1例、尺骨神経背側枝障害が 1例であった。とめ太くんの使用説明書には神経障害の発生に関す る記載はない。本手技による神経障害発生のリスクについて、手外科医側から注意を喚起していく必要がある。

手術操作による医原性末梢神経損傷43例( 男22女21、12-81歳) について検討した。損傷神経は尺 骨神経、腕神経叢、橈骨神経、指神経、原因疾患/ 手術は神経鞘腫、骨折観血的手術、軟部腫瘍摘出術 の順に多く、執刀科は整形外科、外科に多かった。神経修復術施行の 37例中35例に症状改善を認め た。解剖学的知識や神経鞘腫に関する知識の不足により損傷が発生したと考えられる例が多かった。

神経断裂例が多く、修復術により改善を認めた。

8:00

− 8:40

一般演題(口演):

末梢神経損傷

座長:河井 秀夫(四條畷学園大学・短期大学)

2-7-6 2-7-4

2-7-5

手根管症候群が疑われた胸郭出口症候群

Thoracic Outlet Syndrome cases initially diagnosed as Carpal Tunnel Syndrome

小児および青年期の前腕骨幹部骨折により生じた神経障害の 検討

Nerve Injury in Pediatric and Adolescent Forearm Shaft Fractures

頚椎手術症例に伴った絞扼性神経障害の検討

Entrapment Neuropathy Combined with the Cervical Spine Surgery

阿部 幸一郎(東京手の外科・スポーツ医学研究所)

山口 利仁 , 平良 貴志 , 平瀬 雄一 倉田 佳明(札幌徳洲会病院 整形外科外傷センター)

土田 芳彦 , 磯貝 哲 , 村上 裕子 , 辻 英樹

古作 英実(国保依田窪病院整形外科)

手根管症候群(CTS)に極めて類似した胸郭出口症候群(TOS)を稀に経験する.CTS が疑われ 600 例中TOS と診断された 23例を対象とし検討した.CTS に特徴的とされる夜間痛は TOS において も肋鎖間隙の狭小で誘発される.また,TOS では Tinel 様徴候が手根管部を含めた広範囲に認めら れるため,手根管以外の部位での Tinel 様徴候や Morley test をルーチンに行う必要がある.

入院加療を行った小児および青年期の前腕骨幹部骨折56例のうち、神経症状を来した症例を 5例経験し た。3例が尺骨神経、2例が正中神経であり、開放骨折が 2例(いずれも尺骨神経障害)であった。尺骨神 経3例は神経を展開し、1例は断裂に対し神経移植を、1例は圧挫を認め神経剥離を、1例は異常を認めな かった。開放骨折に伴う神経症状の場合は断裂のこともあり、神経の展開を考慮に入れるべきである。

頚椎手術をうけた患者のなかで絞扼性神経障害を合併していた症例(double crush syndrome) につ いて検討した . 手の自発性感覚異常や握力の改善の程度は症例により異なったが , 全例で上肢の病 的反射がみられた . 絞扼性神経障害の手術を行う前に上肢の病的反射を調べれば頚椎疾患の見落と しを防ぐのに有用ではないかと考えられた .

R oom 7

8:40

− 9:20

一般演題(口演):

その他の絞扼性神経障害

座長:木森 研治(土谷総合病院 整形外科)

R oom 7

2-7-8 2-7-7

2-7-9

肩甲上神経麻痺を伴うガングリオンに対する治療

Treatment of the ganglion with paralysis of suprascapular nerve

当院における胸郭出口症候群の治療成績と工夫

Surgical methods and Treatment of thoracic outlet syndrome in our hospital

分娩麻痺と横隔神経麻痺合併における比較、検討

Clinical analysis of the prognostic value of concurrent phrenic nerve palsy in newborn children with brachial plexus palsy

岸田 愛子(京都府立医科大学整形外科)

藤原 浩芳 , 小田 良 , 森原 徹 , 久保 俊一 津村 卓哉(丹後中央病院)

山川 知之 , 織田 宏基 , 西島 直城

吉田 清志(大阪大学 整形外科)

川端 秀彦 , 田村 大資 , 杉田 淳 , 名倉 温雄 肩甲上神経麻痺を伴った肩甲棘基部に発生したガングリオンに対する治療として超音波ガイド下に穿刺 を行った . 穿刺後, 肩関節周囲の疼痛は消失し,肩関節外旋筋の筋力は改善した . 全症例で症状の発症に は外傷や overuse が関与しており,ガングリオンの縮小によって症状が軽快し,穿刺後に増大しても症状 の再発がないことから,肩甲上神経麻痺の原因はガングリオンに神経炎が合併したことであると考えた.

我々は胸郭出口症候群に対して,3 ヶ月以上の保存療法に抵抗し,ADL の著しく障害されている症 例に対して腋窩アプローチによる第一肋骨切除術を行ってきた.術後の異常知覚,腕神経叢麻痺を 避けるため,上肢の外転による神経の圧迫は 20分を限度に止めて 5分間の休憩を行っている.第1 肋骨を切除する際にはできるだけ,第1肋骨の連続性を保っておき,一塊として切除して腕神経叢、

鎖骨下動静脈を術野に落ち込ませないように工夫した.

分娩麻痺において横隔神経麻痺合併例と非合併例で比較、検討を行った。分娩麻痺366例中で横隔 神経麻痺合併例は 21例であった。性別、出生時体重、出産週数、分娩方法、術中所見、予後などの多 項目で比較検討を行った。横隔神経麻痺合併例では非合併例に比べて骨盤位分娩が多く、機能的予 後は有意に悪く神経修復手術が必要な症例が多かった。

9:20

− 10:00

一般演題(口演):

腕神経叢損傷

座長:中土 幸男(医療法人抱生会丸の内病院整形外科)

2-7-12 2-7-10

2-7-11

肋間神経移行術の術後成績に横隔神経麻痺が及ぼす影響につ いて

The influence of phrenic nerve palsy on the outcome of intercostal nerve transfer

腕神経叢麻痺における神経修復後の肩外転機能X線動態撮影 による分析

Radiographic Evaluation of Shoulder Abduction in Brachial Plexus Patients

腕神経叢損傷全型麻痺に対する再建手術法の機能・QOL 回 復の比較検討

Comparative study of functional outcome and quality of life recovery of different surgical modalities for traumatic total Brachial plexus palsy

北  優介(東京都立広尾病院 整形外科)

田尻 康人 , 星川 慎弥 , 原 由紀則 , 飯島 準一 モンタレス トリストラム(小郡第一総合病院整形外科)

土井 一輝 , 服部 泰典 , 坂本 相哲

サトバイ ニッレッシ(小郡第一総合病院整形外科)

土井 一輝 , 服部 泰典 , 坂本 相哲

腕神経叢損傷患者 (BPI) の中には横隔神経麻痺を合併することがある。BPI に対する肋間神経移行術の術後成績に 横隔神経麻痺が及ぼす影響を調査した。術後上腕二頭筋の神経再支配までの期間は横隔神経麻痺の有無で差はな かった。横隔神経麻痺群は術後1年での上腕二頭筋の筋力は有意に低下するが、術後2,3年では非横隔神経麻痺群 と差はなかった。麻痺群の中で呼吸器症状を訴えた症例は術後1年で筋力はMMT1で、最終的にMMT2に留まった。

腕神経叢麻痺に対する神経交叉縫合術による肩機能成績を正確に把握するために、肩甲上・長胸神経修 復術後患者51名に肩外転X線動態撮影を行い、肩甲上腕・肩甲胸廓関節などの関与角度を測定した。こ の方法により、修復した個別の神経の回復状態、および自然回復の関与などが検証でき、過去、包括的肩 機能評価で成績が判定されていたが、より他覚的肩機能評価が可能となった。

腕神経叢全型麻痺に対する肋間神経・筋皮神経交叉縫合術(NT) と単一筋肉移植術(SMT), Double Free Muscle Transfer(DFMT) 法の機能回復と術前後の QOL 改善度を DASH, SF-36直接検診と 患者満足度調査アンケートにより比較検討した。肘屈曲角度、肘屈曲力と DASH disability score は DFMT が他の2法に比べて優れていることが証明された。

R oom 7

R oom 7

2-7-13

2-7-14

2-7-15

特発性後骨間神経麻痺における麻痺の進行形式と予後との相関

Slow progression predicts poor prognoses in patients with spontaneous posterior interosseous nerve palsy

手術侵襲に誘発されたと考えられる前・後骨幹神経麻痺

Post-surgical inflammatory neuropathy leads to Anterior/Posterior interosseous nerve palsy

特発性前骨間神経麻痺に対する神経線維束間剥離術の術中神 経所見

Intraoperative Findings of Fascicules Exposed by Interfascicular Neurolysis in Idopathic Anterior Interosseous Nerve Palsies

越智 健介(東京女子医科大学 附属膠原病リウマチ痛風センター 整形外科)

堀内 行雄 , 田崎 憲一 , 中村 俊康 , 佐藤 和毅

浦野 秀樹(名古屋大学 手の外科)

栗本 秀 , 建部 将広 , 篠原 孝明 , 平田 仁

田尻 康人(東京都立広尾病院 整形外科)

山本 真一 , 三上 容司 , 冲永 修二 , 岡本 直樹 自験39例の特発性後骨間神経麻痺を対象に、その予後が麻痺の進行速度によって予測可能かを検討した。麻 痺の進行が 1 か月以内に停止したものを急性進行、1 か月以上のものを緩徐進行とした。最終観察時の筋力 が MMT: 4以上の症例を良とし、それ以外を不良とした。緩徐進行例は治療法に関わらず全例不良であり、

急性進行例に比して有意に成績不良であった。今回の結果を加味した、われわれの治療方針を報告する。

前・後骨間神経麻痺は、その病態や治療ついて未だ一定の見解は得られておらず、その解明のために 現在前向き研究が行われている。今回、我々は術後早期に前・後骨間神経麻痺様症状を呈した症例を 3例経験した。いずれも機械的侵襲が原因とは考えづらく、前・後骨間神経麻痺の病因として、手術侵 襲により誘発される症例が存在する可能性がある。今後さらに症例を蓄積し,検討を進める必要がある。

特発性前骨間神経麻痺30例に対して神経線維束間剥離術を行い、全例に神経束のくびれを確認した。

神経束には色調変化を伴い、くびれの位置は肘を中心に存在するが、肘上に多く、2個が最も多い。

ねじれの向きは症例により回内と回外、狭小のみの例などがある。

10:00

− 10:40

一般演題(口演):

骨間神経麻痺

座長:西浦 康正

(筑波大学附属病院土浦市地域臨床教育ステーション)

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