◎身体及び運動・スポーツの科学的知識の学習(保健体育理論)、自らの身体及び運動・スポーツを教材とする 実践を通した学習(体育実技)。
◎『知る』(基礎)→『見つける』(応用)→『創る』(発展)という段階を追った半期積み上げ方式。
◎身体の教養として、『わかってできる』『豊かな人間性の涵養』を目指す。
◎理論をからだでまるごと体得する(インテグレイト)唯一の科目。
基 礎 『基礎体育実技』 『知 る』 ☆運動実践の中で知る
(1年次) 1.スキル・自己課題を実践で知る(身体の知識)
2.健康・体力の身体情報を知る(身体の調整)
3.文化としての身体を知る(身体の文化)
『保健体育理論』 『知 る』 ☆からだ・運動の理論を知る
1.学び方・科学理論を知る(身体の知識)
2.自分のからだを知る(身体の調整)
3.運動の中のからだを知る(身体の文化)
応 用 『応用体育実技』 『見つける』 1.自分なりの関心領域を見つける
(1年~終了年)A・B 2.自己コンディショニング方法を見つける 3.自分のスポーツ文化を見つける
発 展 『発展体育実技』 『創 る』 ☆自分の運動プログラムを創る
(2年~終了年)A・B (科学的理論に裏付けられたプログラムの作成と実践)
1.概 要 ~ 基本コンセプトは、『知る』
基礎体育実技では、自分のからだを『知る』、運動の中の自分のからだを『知る』、文化としての自分のからだを『知 る』ことをねらいとし、身体や身体運動に対する科学的認識を培う。ここでは、理論と実践(測定・実習・実技)、さ らに自然・人文・社会科学から総合的に学習する。学習内容には以下の内容を含む。
◇自分のからだを『知る』ことによって自分のからだを点検・配慮・実感する。
◇測定・実習・演習等も取り入れ、自分のからだの情報化・管理・処理を目指す。
◇自分のからだを見直し、分析・問題理解・問題発見という自主的な内容が中心となる。
◇自分のからだを手入れし、調整し、コンディショニングしていく能力を身につける。
◇フィットネス・トレーニングの基礎理論と実践を目指す。
◇自分のからだのデータを自分の生活に合わせて処理する(身体情報処理)。
◇種目別にスポーツ文化を知っていく。
なお、授業は前期に学内の運動施設を用いて行われる。
2.授業内容
授業は、身体・運動能力等の測定実習とそのまとめ、個別スポーツ種目による学習、の2部構成となっている。
1)オリエンテーション
『保健体育系』はどの学部でも卒業までに4単位以上修得しなければならない科目である。従って、オリエンテー ションは、単に基礎体育実技の説明のみならず入学から卒業までの履修計画を立てる上でも重要な情報を得る機会と して位置づけられる。
オリエンテーションは第1週目の授業で行い、保健体育系科目の全体構成、履修方法、開講科目など全体的な説明 とともに、基礎体育実技の実践内容・方法・諸注意等について詳細な説明を行う。また、第2週目以降の測定実習の ためのグルーピング(スポーツ種目別)も行う。したがって、オリエンテーション欠席の場合は、本年度の受講が困 難となるので必ず出席すること。(場所等掲示で指示)
2)測定・実習
測定・実習は第2回目の授業から3回にわたり、以下の測定・実習を行う。
◇『体脂肪・柔軟性』に関する測定・実習により、肥満度やからだの柔軟度を『知る』。
◇『持久性能力』に関する測定・実習により、全身の持久性(スタミナ)能力を『知る』。
◇『筋力・パワー能力』に関する測定・実習により、筋力やパワーの発揮能力を『知る』。
3)まとめ
各授業の終了時には、その授業の測定・実習で得られた測定結果をもとに、身体情報に関する自己評価を以下の内 容で行う。
◇各測定結果に対する解説、データの指標化・視覚化等による分析
◇分析結果、全国平均値、過去の自己の体力運動能力等との比較による身体情報に関する自己評価(まとめ)を 行い、レポートを作成する(後日提出)。
4)個別スポーツ種目による学習
授業の第5回目以降は、各スポーツ種目ごとのグループに分れ、各スポーツ活動を通じてスキルや自己課題につい て知るための授業を実施する。そこでは、各スポーツ種目の実践を通して身体のコンディショニングや改善方法(ト レーニング)の実際を体感し、またスポーツ文化についての理解も深める。
3.評 価
成績評価は、次のような観点から総合的に評価する。
基
基 礎 礎 体 体 育 育 実 実 技 技 の の 概 概 要 要
1.概 要 ~ 基本コンセプトは、『見つける』
自分の関心領域を『見つける』、自分のからだのコンディショニングの方法を『見つける』、自分に関心のあるスポー ツ文化を『見つける』ことをねらいとする。応用体育実技Aは学内で実施する半期授業、応用体育実技Bは主として学 外で行われる集中授業である。
いずれも基礎体育実技で理解した自分のからだや身体運動の能力の現状に基づき、生涯スポーツやコンディショニン グのための課題を見つけ、理論的裏付けに基づいて実践する統合型の学習である。
2.授業内容
次のような内容を含んでいる。
◇応用体育実技Aは、学内運動施設を利用した定時の授業時間帯で実施するスポーツ文化コース。
◇応用体育実技Bは、学外運動施設を使用して短期間で集中的に学ぶインテンシブなコース(学内実施コース有り)。
◇からだ・運動・スポーツ文化における自己課題を「見つける」。
◇自分のからだのコンディショニング方法を「見つける」。
◇日常の学生生活で活用できる能力を修得する。
◇生涯にわたり自分の生活に取り込めるようなスポーツ文化を「見つける」。
3.評 価
自分の関心領域や自己課題が発見できたかどうかが重要な観点となる。また、種目における達成度・参加度・理解度 の観点からも総合評価される。なお、応用体育実技A及び応用体育実技Bは全出席を原則としている。
4.資 料
必要に応じて教員より指示される。
1.概 要 ~ 基本コンセプトは、『創る』
発展体育実技A・Bでは、自分の関心領域を見つけ、自分にあったスポーツ文化を『創る』ことをねらいとする。発 展体育実技Aは学内半期授業、発展体育実技Bは学外・学内集中授業である。
いずれも、基礎体育実技・応用体育実技で理解した自分のからだや身体運動の能力の現状に応じて、生涯スポーツや コンディショニングのための自分なりの方法を『創り』あげる。
2.授業内容
次のような内容が含まれる。
◇発展体育実技Aは、学内運動施設を利用した定時の授業時間帯で実施するスポーツ文化コース。
◇発展体育実技Bは、学外あるいは学内運動施設を利用して短期間で集中的に学ぶインテンシブなコースで、応用 体育実技Bの上級プログラムとしても位置づけられる。
◇からだ・運動・スポーツ文化における自己課題を自分で実践的に解決する。
◇生涯にわたり自分の生活に取り込めるようなスポーツ文化を中心に、自分のプログラムとして自主的に『創り』
あげる。
3.評 価
自分の関心領域や自己課題を発見し、解決へ向けてのプログラムが展開できたかどうかが重要な観点となる。
なお、発展体育実技A及び発展体育実技Bは全出席を原則としている。
応
応用 用体 体育 育実 実技 技A A・ ・B Bの の概 概要 要
発
発展 展体 体育 育実 実技 技A A・ ・B Bの の概 概要 要
1.概要と授業内容
保健体育理論は2講義(保健体育理論1、2)が開講される。いずれの講義も2部構成となっており、前半部で全講 義に共通する内容について、後半部で各講義独自の内容について講義を行う。
前半部では、次のような内容について理解を深める。
□青年期における健康と身体運動の意義およびスポーツの概念について
□身体運動が生体(骨、筋肉、神経、脂肪、呼吸循環器系)へ及ぼす影響について
□運動のエネルギー源、運動によるエネルギー消費、運動のメカニズムについて
□体力の概念、体力トレーニングの原則とトレーニングによる生体(筋肉、脂肪、呼吸循環器系)の変化について
□発育、発達を含めた身体運動の性差、年齢差、及び身体運動と栄養、ホルモン、環境について
□青年期の健康(飲酒、喫煙、エイズ)および生活習慣病、健康体力維持のためのコンディショニング(救急法、
ストレッチングなど)について
□スポーツの歴史と文化、現代社会における位置づけ等について
後半部分は、各担当教員がそれぞれ独自の専門的立場から、身体、運動、スポーツ等に関する内容を講義する。各講 義の後半部の内容は、本シラバスの44ページ以降に掲載されている。
2.評 価
成績の評価は、出席状況、レポート、試験等により行われる。各講義の個別の評価方法については、それぞれの授業 内容とともにシラバスに記載されている(p.44以降参照)。
3.資 料
必要に応じて教員より指示される。