1. 競技会
本会の主催する競技会のうち、競技者育成のための競技者育成プログラム指定競技会 として別表に示すAおよびB競技会が指定されています。A・B指定競技会はプログラム 指定競技会として本会の競技者育成プログラムの事業の中心におかれるものです。これら はあくまでナショナルチームを頂点とした国内における競技者育成の流れを醸成するため の指定で、指定された競技会と指定外競技会との価値を分別することが目標ではありませ ん。事実、A指定競技会に出場するためには指定外競技会にて上位に位置しなければ参加 すら出来ないわけですから、指導者として競技者育成の道筋は指定外競技会にあると考え て差し支えないものです。
A指定競技会は全国的に公的な評価を与える競技会で、ナショナルチーム員やジュニ ア強化チーム員の選考の基礎となりますので、競技者育成にあたるかたがたは、トレーニ ングプランの作成の際の目標競技会設定の指針とすべきものです。ナショナルチーム部会 による選考会を除くA指定競技会の成績は本会の派遣する日本ナショナルチーム員候補選 考の第 1 次審査として使用されます。ナショナルチーム部会による選考会がチーム員以外 に開放された競技会である場合、該当競技会もA指定競技会となります。(ナショナルチー ム詳細は年度ごとにナショナルチーム部会により決定されます)
A指定競技会は次の原則の下に実施されます。なお各競技会の要項が伝統的な方式に よる場合、順次以下の原則にそって実施されるよう変更されます。
ⅰ. 参加者定員の少なくとも50%、または20名のいずれか小さい数を越す人数におい て直近の実力上位のものを優先して参加させる。 実力上位 の認定方法はランキ ングシステムの順位を持って実施する。この項で定められた 実力上位 に該当 しないものの参加については要項にて定める。
ⅱ. ⅰ.により参加を認定されたものについて、屋外で実施される競技については当 該認定により参加した競技者全員を同一のコンディションで競技させる。それ以 外の競技者については主催者が抽選をもって、或いは任意に射群等を決定する。
ⅲ. ナショナルチーム員に指定されているものはⅰ.のカテゴリーの上位に位置し、
ナショナルコーチの指定した種目については無条件に参加させる。
ⅳ. 年齢・学域制限等の参加資格制限のある競技会で参加希望者のうちランキング制 度において20位以内(オープンランキング)の競技者はシード選手とする。
ⅴ. 当該年末をもって21歳未満のものをジュニアとする。
ⅵ ⅰ.ⅱ.ⅲ.の条件が満たされている限り、施設などの条件の許される限り参加人 数は制限しない。
B指定競技会は主に将来を担う競技者の強化育成を主眼とした競技会です。ナショナ ルチームの方針によりB指定競技会もナショナルチーム員選考の資料となる場合がありま す。特にジュニア選手権などの参加者の帰属を限定されたチーム編成の場合に多く利用さ れることが想定されます。
これらの指定競技会の成績は選手強化部会に集められ、選手選考のデータとして蓄積 されます。国際競技会を除く指定外競技会の成績がナショナルチーム員選考の第一義的な 基礎資料となることは原則としてありません。また指定競技会は国際競技会のスケジュー ル変更などの理由により、年度途中で追加される場合がありますので、本会WEBなど情 報の収集に留意してください。
プログラム競技会は、年度ごとに競技者育成プログラム委員会により指定されますが、
基本的には次の競技会が含まれます。また参加者の選定基準が上記のものと著しく異なる 場合は指定競技会とはなりません。
A指定競技会(オリンピック種目のみ指定) 備考
1.全日本選手権 全日本選手権は屋外射撃種目については夏季
〜秋季に、10m種目は 2〜3 月に開催されま す。
2.選手強化部およびナショナルチームによ って行われる選考会ならびに国際競技会*注
詳細は選手強化部会およびナショナルチーム 部会により立案されます。
3.JOCカップ JOCがJOCカップの開催を中止した場 合、本会にて代替のジュニア競技会を開催し ます。(この競技会はジュニアカテゴリーの最 高峰の競技会と位置づけらます)
4.全日本学生選抜選手権大会 参加者の選定は学連の規定によります 5.全国高等学校ライフル射撃選手権大会 参加者の選定は高校射撃部の規定によります 6.全日本社会人選手権大会 参加者の選定は開催要項によります
7.春夏秋冬ピストル大会
8.全日本選抜選手権 通常春季に開催されます。
9.統轄部会があらかじめ指定した競技会 通常事業計画策定時に指定されます
*注:世界選手権大会、ISSFワールドカップ、アジア競技大会、アジア選手権大会、
並びにこれらの予選会はこの中に含まれます。
B指定競技会(オリンピック種目のみ指定) 備考
1.国民体育大会 国民体育大会の成績は原則として各種代表候 補の一次審査にのみ使用されます
2.冬季10mランクリストマッチシリーズ ランクリスト競技会は全日本選手権10m種目 の参加者を選考する資料となります。また冬 季の強化海外遠征を実施する場合選考会を兼 ねる場合がありますが、この場合選手強化部 会より告示されます。
3.全国高等学校選抜選手権大会 選抜された選手の成績のみ対象となります
プログラム指定競技会に含まれない次の競技会は、次世代の選手のタレント発掘事業 として指定されていますので、競技者育成に当たる方々は競技者のプロモーションの場と して認識する必要があります。
* 小学生を含むデジタル・スポーツ・シューティング競技大会
* 全国ジュニアビームライフル射撃選手権大会
2. 選手強化事業
本会における選手強化事業は大別すると対象者により3種類に分けられます。第 1 は ナショナルチームに関する事業(A事業)で、第2はそこに至る直前のレベル(強化選手)
に対する事業(B事業)、そして第3は競技導入レベルを含めた登録競技者全般に対する事 業(C 事業)です。A 事業およびB事業は主に選手強化部会およびナショナルチーム部会 の連携の下に実施され、C事業は競技者育成プログラム委員会の各部会が担当となって実施 します。
2-1 ナショナルチーム強化事業(A事業)
ナショナルチーム員に対する事業には、選手の選考、強化合宿、海外遠征の実施など が含まれます。これらの事業はナショナルコーチおよびナショナルチーム部会によって企 画され執行されます。ナショナルチーム部会は、ナショナルコーチを頂点とするコーチン グスタッフ、競技者をサポートする医科学スタッフ、総務的な役割を担うマネジメントス
タッフ、競技成績を管理・分析し情報の整理を担当する情報・戦略スタッフにより構成さ れます。各スタッフは連携をとりチームのサポートとチーム外の登録競技者への情報提供 を図ります。なかでもナショナルコーチには大きな権限があたえられますが、統轄部会は その権限行使の合理性を監督する機関として機能します。
ナショナルチーム員は基本的にA指定競技会の成績の上位のものの中で、本会の派遣 方針「日本代表選手派遣にあたって了解していただく事項(方針)」(別掲)に同意する競 技者のなかから選考されますが、その要項はナショナルチーム部会より発表されます。ナ ショナルチーム員選考に特別な選考競技会を実施せずA指定競技会の成績を直接使用する か、または(A指定競技会に含まれる場合もありますが)選考競技会を実施するかはナシ ョナルコーチの判断に基づいて決定されます。ナショナルチーム員の選考要項については 本会WEBページに掲載されます。
また年度の途中においても、A競技大会における成績等により成長が著しくナショナ ルチームに加えて国際大会の我が国代表として十分活躍することが期待できる選手につい ては、ナショナルコーチの推薦によりナショナルチーム部会および理事会の承認を得て、
随時ナショナルチーム員に加えることがでます。
日本代表選手派遣にあたって了解していただく事項(方針)
社団法人日本ライフル射撃協会(以下協会)は、選手派遣について以下の方針を持って実施いたします。協会は当方針を了解された選手の中から代表選手を選 考させていただきます。
1. 派遣チームの役員選手は競技者育成プログラム委員会で予備選考され、理事会において決定されます。
2. 派遣チームの指揮はチーム監督または代表者によってとられ、チーム員はその指揮下に入ります。
3. 派遣チーム員がやむをえない個人的事由で参加を取りやめた場合、または派遣日程を変更した場合に発生する旅行に関する損金等は当該個人にご 負担いただきます。
4. 派遣に際しては一定額の派遣負担金を徴収いたします。
5. 派遣競技会での選手起用の判断はチーム監督または代表者によってなされます。
6. 協会競技者資格並びにスポンサーシップ規定に違反することが明らかになった派遣チーム員は派遣競技会に参加できません。この項にはJOC選 手強化キャンペーンに関する規定も含まれます。また協会のスポンサーシップに関する企業ロゴなどのユニフォーム等への標記に関して、チーム 員は協会スポンサーシップ契約内容に従う義務を負います。個々の選手のスポンサーシップ契約に基づく企業ロゴ等の標記に関しては、協会競技 者資格並びにスポンサーシップ規定に基づき実施することができます。
7. 競技中のチーム員の肖像権は協会に属するものとします。この項は職業競技者に対しても同様に適用されますが個人的に使用される肖像の取得を 禁止するものではありません。
8. 派遣チーム選手及びその候補者は、ドーピング競技外検査を含め、求めに応じてドーピング検査を受ける義務を有します。拒否することはできま せん。(特別な場合を除きWADA、JADA規定が適用されます)