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WP0508-4003ST試験,WP0508-4004ST試験及びWP0508-4005ST試験の全試験期間における有 害事象の要約を表2.5.5-9に示した。

本剤テノン嚢下投与によるWP0508-4003ST試験(糖尿病黄斑浮腫)において,再投与を含めた 全試験期間の全体の有害事象は40 mg群90.0%(27/30例),20 mg群90.6%(29/32例),非投与 群56.3%(18/32例),非投与群(40 mg )群73.3%(11/15例)であり,重篤な有害事象は40 mg 群10.0%(3/30例),20 mg群6.3%(2/32例),非投与群3.1%(1/32例),非投与群(40 mg )群 6.7%(1/15例)であった。副作用は40 mg群50.0%(15/30例),20 mg群28.1%(9/32 例),非投 与群 6.3%(2/32例),非投与群(40 mg )群13.3%(2/15例)であり,副作用の発現率は40 mg 群において高かった。多くの事象は対象眼にみられた。

WP0508-4004ST試験(RVO)において,投与後12ヶ月までの全体の有害事象は20 mg群84.0%

(42/50例),副作用は42.0%(21/50例)であり,重篤な有害事象はみられていない。

WP0508-4005ST 試験(非感染性ぶどう膜炎)において,投与後12ヶ月までの全体の有害事象

は20 mg群82.5%(33/40例),重篤な有害事象は20 mg群10.0%(4/40例),副作用は30.0%(12/40 例)であった。

テノン嚢下投与と硝子体内投与の全試験期間における有害事象併合の要約を表2.5.5-10 に示し た。

本剤硝子体内投与(4 mg群)において,全体の有害事象は88.9%(40/45例),重篤な有害事象 は6.7%(3/45例),副作用は60.0%(27/45例)であった。本剤テノン嚢下投与(20 mg群)にお いて,全体の有害事象は85.2%(104/122例),重篤な有害事象は4.9%(6/122例),副作用は34.4%

(42/122例)であった。硝子体内投与と比較して,全体,眼及び対象眼における副作用発現率は

テノン嚢下投与で低かったが,眼以外の副作用発現率は両投与経路で同程度であった。

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表2.5.5-9 WP0508-4003ST,WP0508-4004ST及びWP0508-4005ST試験の全試験期間における有害事象の要約

発現被験者

発現率 発現被験

者数 発現率 発現被験

者数 発現率 発現被験

者数 発現率 発現被験

者数 発現率 発現被験

者数 発現率 発現被験

者数 発現率 発現被験 者数 発現率

(例) % (例) % (例) % (例) % (例) % (例) % (例) % (例) %

40 (88.9) 18 (56.3) 11 (73.3) 27 (90.0) 29 (90.6) 42 (84.0) 33 (82.5) 104 (85.2)

軽度 30 (66.7) 14 (43.8) 6 (40.0) 20 (66.7) 18 (56.3) 32 (64.0) 19 (47.5) 69 (56.6)

中等度 10 (22.2) 4 (12.5) 5 (33.3) 7 (23.3) 11 (34.4) 10 (20.0) 11 (27.5) 32 (26.2)

重度 0 (0.0) 0 (0.0) 0 (0.0) 0 (0.0) 0 (0.0) 0 (0.0) 3 (7.5) 3 (2.5)

18 (40.0) 3 (9.4) 9 (60.0) 16 (53.3) 17 (53.1) 28 (56.0) 16 (40.0) 61 (50.0)

3 (6.7) 1 (3.1) 1 (6.7) 3 (10.0) 2 (6.3) 0 (0.0) 4 (10.0) 6 (4.9)

34 (75.6) 11 (34.4) 10 (66.7) 24 (80.0) 25 (78.1) 41 (82.0) 26 (65.0) 92 (75.4)

9 (20.0) 5 (15.6) 1 (6.7) 3 (10.0) 3 (9.4) 4 (8.0) 9 (22.5) 16 (13.1)

眼以外の有害事象 19 (42.2) 8 (25.0) 2 (13.3) 13 (43.3) 15 (46.9) 14 (28.0) 15 (37.5) 44 (36.1) 中止に至った有害事象 0 (0.0) 1 (3.1) 0 (0.0) 1 (3.3) 0 (0.0) 7 (14.0) 4 (10.0) 11 (9.0)

副作用 27 (60.0) 2 (6.3) 2 (13.3) 15 (50.0) 9 (28.1) 21 (42.0) 12 (30.0) 42 (34.4)

a) CTD5.3.5.4-1:WP-0508-1001及びCTD5.3.5.4-2:WP0508-4002試験の4mgの併合成績

b) CTD5.3.5.1-1:WP0508-4003ST試験,CTD5.3.5.2-1:WP0508-4004ST試験及びCTD5.3.5.2-2:WP0508-4005ST試験の20mgの併合成績

試験名 WP0508-1001,4002 WP0508-4004ST WP0508-4005ST

投与群 4mg 非投与群 20mg 20mg 20mg

WP0508-4003ST

30 50 40 122

非投与群(40mg

15 40mg

投与経路 硝子体内投与a) テノン嚢下投与

対象疾患 DME DME RVO 非感染性ぶどう膜炎 3効能併合b)

20mg

解析対象被験者数 45 32 32

すべての有害事象

投与手技による有害事象 重篤な有害事象 治験対象眼の有害事象 対側眼の有害事象

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表2.5.5-10 テノン嚢下投与と硝子体内投与の全試験期間における有害事象併合の要約

発現 被験者数

(例)

発現率

(%)

発現 件数

(件)

発現 被験者数

(例)

発現率

(%)

発現 件数

(件)

発現 被験者数

(例)

発現率

(%)

発現 件数

(件)

眼 有害事象 35 (77.8) 75 95 (77.9) 237 130 (77.8) 312

重篤な有害事象 2 (4.4) 2 5 (4.1) 5 7 (4.2) 7

副作用 23 (51.1) 33 32 (26.2) 50 55 (32.9) 83

対象眼 有害事象 34 (75.6) 70 92 (75.4) 218 126 (75.4) 288

重篤な有害事象 2 (4.4) 2 5 (4.1) 5 7 (4.2) 7

副作用 23 (51.1) 33 32 (26.2) 50 55 (32.9) 83

眼以外 有害事象 19 (42.2) 36 44 (36.1) 97 63 (37.7) 133

重篤な有害事象 1 (2.2) 1 1 (0.8) 1 2 (1.2) 2

副作用 7 (15.6) 16 21 (17.2) 49 28 (16.8) 65

全体 有害事象 40 (88.9) 111 104 (85.2) 334 144 (86.2) 445

重篤な有害事象 3 (6.7) 3 6 (4.9) 6 9 (5.4) 9

副作用 27 (60.0) 49 42 (34.4) 99 69 (41.3) 148

a) CTD5.3.5.4-1:WP0508-1001試験及びCTD5.3.5.4-2:WP0508-4002試験の4mgの併合成績

b) CTD5.3.5.1-1:WP0508-4003試験,CTD5.3.5.2-1:WP0508-4004試験及びCTD5.3.5.2-2:WP0508-4005試験の20mgの併合成績 c) a)及びb)の併合成績

MedDRA/J ver.18.1 投与用量 投与経路

対象疾患

4mg群 20mg群

DME DME

RVO

非感染性ぶどう膜炎

DME RVO

非感染性ぶどう膜炎 硝子体内投与a) テノン嚢下投与b) 硝子体内投与c)

テノン嚢下投与

4mg,20mg群

解析対象被験者数 45 122 167

133

比較的よくみられる有害事象 2.5.5.3.1

テノン嚢下投与による WP0508-4003ST 試験(再投与を含む),WP0508-4004ST 試験及び

WP0508-4005ST試験を併合した結果,比較的よくみられる有害事象(併合及び3試験のいずれか

の投与群で,発現率が 10.0%以上であった有害事象)として,眼局所において結膜出血,結膜充 血,結膜浮腫,眼痛,眼圧上昇,ぶどう膜炎,水晶体混濁(白内障),網膜静脈閉塞,点状角膜炎,

視力低下,角膜炎,黄斑浮腫及び糖尿病性網膜浮腫,眼以外において鼻咽頭炎,血中コルチゾー ル減少がみられた[表 2.7.4.2-71]。多くの有害事象は投与対象眼にみられた。その他の有害事象

発現率は10.0%未満であった。

硝子体内投与によるWP0508-1001 試験及びWP0508-4002試験を併合した結果とテノン嚢下投 与(3試験併合)における発現率の比較を行った。

テノン嚢下投与試験においては,硝子体内投与試験にて 10.0%以上の発現率であった眼内 TA 粒子残存に伴う副作用[一過性の視力低下,硝子体浮遊物(飛蚊症),霧視,眼内異物(前房内・

硝子体内薬物拡散)の合算]はみられず,硝子体浮遊物の発現が1例(0.8%)のみであった。ま た,硝子体内投与試験(糖尿病黄斑浮腫)にて 10.0%以上の発現率であった糖尿病に関連する有 害事象(糖尿病,血中ブドウ糖増加,尿中ブドウ糖陽性他の合算)については,テノン嚢下投与 試験では10%未満であった[表2.7.4.2-71]。

テノン嚢下投与において発現率10.0%以上であった個々の有害事象を以下に示す。

1. 結膜出血

テノン嚢下投与による結膜出血は,WP0508-4003ST試験において,40 mg群46.7%(14/30例), 20 mg群43.8%(14/32例),非投与群(40 mg)53.3%(8/15例),非投与群12.5%(4/32例)に,

WP0508-4004ST試験において,20 mg群54.0%(27/50例)に,WP0508-4005ST 試験において,

20 mg群37.5%(15/40例)であった。20 mg群の併合結果は45.9%(56/122例)であった。その うち,投与手技による有害事象と判定されたものが,WP0508-4003ST試験において,40 mg群40.0%

(12/30例),20 mg群43.8%(14/32例),非投与群(40 mg)46.7%(7/15例),非投与群9.4%(3/32 例)WP0508-4004ST試験において,20 mg群50.0%(25/50例),WP0508-4005ST 試験において,

20 mg群30.0%(12/40例)であり,20 mg群の併合結果は41.8%(51/122例)であったことから,

結膜出血の多くは投与手技によるものであった。また,因果関係が否定されず副作用と判定され たものは,20 mg群の併合結果で0.8%(1/122例)であった。

硝子体内投与(4 mg)による結膜出血は,26.7%(12/45例)であり,テノン嚢下投与による有 害事象の発現率が高かった。

2. 結膜充血

テノン嚢下投与による結膜充血は,WP0508-4003ST試験において,40 mg群23.3%(7/30例), 20 mg 群 15.6%(5/32 例),非投与群(40 mg)13.3%(2/15 例),非投与群 6.3%(2/32 例)に,

WP0508-4004ST試験において,20 mg群38.0%(19/50例)に,WP0508-4005ST 試験において,

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20 mg群17.5%(7/40例)であった。20 mg群の併合結果は25.4%(31/122例)であった。そのう ち,投与手技による有害事象と判定されたものが,WP0508-4003ST試験において,40 mg群23.3%

(7/30例),20 mg群12.5%(4/32例),非投与群(40 mg)13.3%(2/15例),非投与群6.3%(2/32 例),WP0508-4004ST試験において,20 mg群26.0%(13/50例),WP0508-4005ST試験において,

20 mg群12.5%(5/40例)であり,20 mg群の併合結果は18.0%(22/122例)であったことから,

結膜充血の多くは投与手技によるものであった。また,因果関係が否定されず副作用と判定され たものは,20 mg群の併合結果で5.7%(7/122例)であった。

硝子体内投与(4 mg)による結膜充血は,4.4%(2/45例)であり,テノン嚢下投与による有害 事象の発現率が高かった。

3. 結膜浮腫

テノン嚢下投与による結膜浮腫は,WP0508-4003ST試験において,40 mg群13.3%(4/30例), 20 mg群3.1%(1/32例),非投与群(40 mg)0.0%(0/15例),非投与群0.0%(0/32例),WP0508-4004ST 試験において,20 mg群 12.0%(6/50 例),WP0508-4005ST 試験において,20 mg群 5.0%(2/40 例)であった。20 mg群の併合結果は8.2%(10/122例)であった。そのうち,投与手技による有 害事象と判定されたものが,WP0508-4003ST試験において,40 mg群10.0%(3/30例),20 mg群 6.3%(2/32例),WP0508-4004ST試験において,20 mg群2.0%(1/50例),WP0508-4005ST試験 において,20 mg群2.5%(1/40例)であり,20 mg群の併合結果は3.3%(4/122例)であったこ とから,結膜浮腫には投与手技によるものも含まれていた。また,因果関係が否定されず副作用 と判定されたものは,40 mg群で3.3%(1/30例),20 mg群の併合結果で4.1%(5/122例)であっ た。

硝子体内投与(4 mg)による結膜浮腫は,8.9%(4/45例)であり,テノン嚢下投与と同程度で あった。

4. 眼痛

テノン嚢下投与による眼痛は,WP0508-4003ST試験においてはみられず,WP0508-4004ST試験 において,20 mg群4.0%(2/50例),WP0508-4005ST試験において,20 mg群12.5%(5/40例)

であった。20 mg 群の併合結果は 5.7%(7/122例)であった。そのうち,投与手技による有害事 象と判定されたものが,WP0508-4004ST試験では20 mg群4.0%(2/50例),WP0508-4005ST試験 では20 mg群7.5%(3/40例)であり,20 mg群の併合結果は4.1%(5/122例)であったことから,

眼痛は投与手技によるものが多かった。また,因果関係が否定されず副作用と判定されたものは,

20 mg群の併合結果で0.8%(1/122例)であった。

硝子体内投与(4 mg)による眼痛はみられなかったことから,テノン嚢下投与特有の有害事象 であった。

5. 眼圧上昇

テノン嚢下投与による眼圧上昇は,WP0508-4003ST試験において,40 mg群23.3%(7/30例),

135

20 mg 群 15.6%(5/32 例),非投与群(40 mg)6.7%(1/15 例),非投与群なし,WP0508-4004ST 試験において,20 mg群14.0%(7/50例),WP0508-4005ST試験において,20 mg群22.5%(9/40 例)にみられた。20 mg群の併合結果は 17.2%(21/122例)であった。因果関係が否定されず副 作用と判定されたものは 40 mg群で23.3%(7/30例),20 mg群の併合結果で14.8%(18/122例)

であった。

硝子体内投与(4 mg)による眼圧上昇は,有害事象22.2%(10/45例),副作用20.0%(9/45例)

であり,テノン嚢下投与の20 mg群(併合結果)の発現率は硝子体内投与(4 mg)より低かった。

30 mmHg以上に眼圧が上昇した症例は,テノン嚢下投与によるWP0508-4003ST 試験において

は40 mg群10.0%(3/30例),20 mg群3.1%(1/32例),WP0508-4004ST試験においては20 mg群 2.0%(1/50例),WP0508-4005ST試験において20 mg群7.5%(3/40例)であった。硝子体内投与 によるWP0508-1001試験及びWP0508-4002試験においては,4 mg群8.9%(4/45例)であった。

テノン嚢下投与による眼圧上昇は,いずれも眼圧下降点眼剤及び内服剤によりコントロール可能 であり,外科的処置に至った眼圧上昇例はみられていない。

ぶどう膜炎 6.

テノン嚢下投与によるぶどう膜炎は,WP0508-4005ST試験のみにおいて,20 mg群12.5%(5/40 例)の発現がみられた。いずれも本剤との因果関係は認められず,非感染性ぶどう膜炎に伴う黄 斑浮腫を有する被験者を対象としたWP0508-4005ST試験特有の有害事象であった。

水晶体混濁(白内障)

7.

テノン嚢下投与による水晶体混濁は,WP0508-4003ST試験において,40 mg群26.7%(8/30例), 20 mg群9.4%(3/32例),非投与群なし,WP0508-4004ST試験において,20 mg群4.0%(2/50例)

であり,WP0508-4005ST試験において,20 mg群10.0%(4/40例)であった。20 mg群の併合結 果は7.4%(9/122例)であった。因果関係が否定されず副作用と判定されたものは40 mg群で26.7%

(8/30例),20 mg群の併合結果で5.7%(7/122例)であった。

硝子体内投与(4 mg)による水晶体混濁は,有害事象20.0%(9/45例),副作用17.8%(8/45例)

であり,テノン嚢下投与の20 mg群(併合結果)の発現率は硝子体内投与(4 mg)より低かった。

WP0508-4003ST試験においては,副作用と判定された40 mg群16.7%(5/30例),20 mg群6.3%

(2/32例)において白内障手術が施行され,転帰として消失又は軽快を確認している。水晶体混 濁進展時期は投与後1~561日であった。手術時期については,投与後212~639日であり,初回 投与後6ヶ月以降であった。WP0508-4004ST試験では,20 mg群4例(8.0%)で水晶体混濁の進 展がみられており,水晶体混濁進展時期は投与後57~183日であった。白内障手術が行われた症 例はなかった。WP0508-4005ST 試験では,20 mg群5例(12.5%)で水晶体混濁の進展がみられ ており,水晶体混濁進展時期は投与後171~342日であった。このうち白内障手術は3例(7.5%) で施行され,手術時期について投与後218~359日であり,いずれも投与後6ヶ月以降であった。

硝子体内投与による水晶体混濁は4 mg群20.0%(9/45例)にみられ,17.8%(8/45例)が副作用 と判定され,3例で白内障手術が施行され,転帰として消失を確認している。水晶体混濁進展時期

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