心臓手術における術後 48 時間以内に 予防的抗菌薬投与が停止された割合
35.0 分 33.8 分
34.6
分
0 10 20 30 40
2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
脳血管障害の患者が来院後、診断に必要な画像検査をどれだけ迅速に 提供できたかは、診断とそれに続く治療開始の迅速性を示す大切な指 標となります。
虚血性脳卒中患者におけ る抗血栓薬退院時処方率
81.9%
82.3%
77.4%
76.4%
81.4%
85.8%
82.7%
85.8%
86.5%
85.1%
87.5%
89.7%
99.4%
0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0%
2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
参考値
非心原性脳梗塞(アテローム血栓性脳梗塞、ラクナ梗塞など)や非心 原性TIA(一過性脳虚血発作)では、再発予防のために抗血小板薬の 投与が推奨されています。わが国の『脳卒中治療ガイドライン2015』
では、「現段階で非心原性脳梗塞の再発予防上、最も有効な抗血小板 療法(本邦で使用可能なもの)はシロスタゾール200 mg/日、クロピド グレル75 mg/日、アスピリン75-150mg/日(以上、グレードA)、チク ロピジン200 mg/日(グレードB)である」と書かれています。
したがって、適応のある患者には、抗血小板薬の投与が開始されてい ることが望まれます。
参考値:America's Hospitals: Improving Quality and Safety; The Joint Commission’s Annual Report 2015
心房細動・心房粗動を伴う虚血性脳卒中 患者における抗凝固薬退院時処方率
75.0%
42.9%
70.0%
35.7%
42.9%
59.5%
57.1%
78.9%
57.1%
84.6%
93.8%
90.6%
97.3%
0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0%
2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
参考値
心原性脳梗塞での再発予防には、抗凝固薬の投与が推奨されていま す。わが国の『脳卒中治療ガイドライン2015』では、「心原性脳塞栓 症の再発予防は通常、抗血小板薬ではなく抗凝固薬が第一選択薬であ る(グレードA)」と書かれています。一方で、「出血性合併症はINR 2.6を超えると急増する(グレードB)」と書かれています。
したがって、適応のある患者には、抗凝固薬の投与が開始されている ことが望まれます。
参考値:America's Hospitals: Improving Quality and Safety; The Joint Commission’s Annual Report 2015
脳卒中患者におけるリハ ビリテーション実施率
75.6%
80.8%
80.6%
84.5%
85.5%
79.7%
80.2%
89.6%
88.6%
84.7%
83.6%
92.5%
98.7%
0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0%
2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
参考値
脳卒中患者では、早期にリハビリテーションを開始することで、機能予後 を改善し、再発リスクの増加もみられず、ADLの退院時到達レベルを犠牲 にすることなく、入院期間が短縮されることがわかっています。
わが国の『脳卒中治療ガイドライン2015』では、「不動・廃用症候群を予 防し、早期の日常生活動作(ADL)向上と社会復帰を図るために、十分な リスク管理のもとにできるだけ発症後早期から積極的なリハビリテーショ ンを行うことが強く勧められている(グレードA)」と書かれています。し たがって、適応のある患者には、早期からリハビリテーションが開始され ていることが望まれます。
参考値:America's Hospitals: Improving Quality and Safety; The Joint Commission’s Annual Report 2015
http://hospital.luke.ac.jp/
心血管
PCI 後 24 時間以内の 院内死亡率
2.64%
0.48%
1.97%
0.91%
0.43%
1.40%
0.63%
0.38%
0.26%
0.30%
0.32%
0.00%
2.11%
0.00% 0.50% 1.00% 1.50% 2.00% 2.50% 3.00%
2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
参考値
狭心症の治療には、薬物などの内科的治療、カテーテルによるPCI*、
冠動脈バイパス手術があります。また、急性心筋梗塞や不安定狭心症 などの急性冠症候群(ACS**)に対してもPCIが行われます。その成功 率は、その施設の循環器チーム医療の質を表しており、医師の経験や 技量、合併症発生時の対応などが反映されます。
* PCI : percutaneous coronary intervention、経皮的冠動脈形成術
** ACS : acute coronary syndrome
参考値:Agency for Healthcare Research and Quality; INPATIENT QUALITY INDICATOR v5.0 BENCHMARK DATA TABLES
急性心筋梗塞の患者で病院到着から PCI までの所要時間が 90 分以内の患者の割合
49.3%
66.1%
75.6%
59.3%
55.6%
73.8%
75.0%
76.4%
96.0%
0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0%
2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
参考値
急性心筋梗塞(ST上昇型心筋梗塞;STEMI)の治療には、発症後可能な限 り早期に再灌流療法(閉塞した冠動脈の血流を再開させる治療)を行うこ とが、生命予後の改善に重要です。現在、発症後12時間以内は早期再灌流 療法の適応とされ、主にバルーンやステントを使用したPCI*が行われま す。また、血栓吸引療法を併用する場合もあります。
病院到着(Door)からPCI(Balloon)までの時間は、急性心筋梗塞と診断 されてから、緊急心臓カテーテル検査と治療のためのスタッフならびにカ テーテル室の準備、さらにPCIの手技までを含む複合的な時間であり、
Door-to-Balloon時間と呼ばれます。具体的にはDoor-to-Balloon時間が90分 以内であること、あるいは90分以内に再灌流療法が施行された患者の割合 が50%以上という指標が用いられます。
* PCI : percutaneous coronary intervention、経皮的冠動脈形成術
参考値:America's Hospitals: Improving Quality and Safety; The Joint Commission’s Annual Report 2015
急性心筋梗塞患者 における退院時処方率
近年の急性心筋梗塞の死亡率の減少において、カテーテル治療の役割 が非常に大きかったことは周知の事実です。わが国において、急性心 筋梗塞(特にST上昇型心筋梗塞)に対してカテーテル治療を行うこと は、すでに標準化されているといえます。
しかし、治療はそこで終わりではありません。必要なことは、心筋梗 塞を再発させず、心筋梗塞に関連した心血管病での死亡などを防ぐ二 次予防です。二次予防に必須とされる薬物治療を退院時に処方導入す ることはガイドラインでも推奨されており、すでに海外でも医療の質 の項目にも取り入れられています。また、処方率そのものも医療の質 を表すと考えられています。
94.7%
93.7%
98.2%
99.0%
97.9%
100.0%
95.9%
98.8%
100.0%
100.0%
97.6%
100.0%
99.4%
0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0%
2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
参考値
アスピリン
16.8%
16.5%
17.4%
25.3%
76.3%
77.7%
83.6%
95.3%
100.0%
94.7%
97.6%
93.1%
99.2%
0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0%
2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
参考値
β-遮断薬
参考値:America's Hospitals: Improving Quality and Safety; The Joint Commission’s Annual Report 2015
78.9%
70.9%
80.7%
89.9%
96.9%
99.0%
95.9%
96.5%
93.5%
90.5%
89.0%
91.7%
0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0%
2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
ACEI/ARB
56.8%
50.6%
77.1%
80.8%
87.6%
85.4%
84.9%
89.5%
87.1%
90.5%
92.7%
98.6%
98.8%
0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0%
2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
参考値
スタチン
参考値:America's Hospitals: Improving Quality and Safety; The Joint Commission’s Annual Report 2015
急性心筋梗塞患者における病院到着前後 24 時間以内のアスピリン処方率
94.7%
89.9%
95.4%
93.9%
92.8%
97.1%
91.8%
95.3%
97.8%
98.9%
96.3%
100.0%
99.5%
0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0%
2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
参考値
急性心筋梗塞において、血小板による血管閉塞および心筋との需要供 給関係の破綻、心筋のリモデリングが問題であり、過去の報告から抗 血小板薬およびβ-遮断薬の投与が必須であることはいうまでもありま せん。
過去の欧米のガイドラインにおいても、急性期におけるアスピリンお
よびβ-遮断薬の処方は、Class Iとなっています。これらは心筋梗塞量の
減少やイベント抑制にかかわっているため、医療の質を示すのには適 した指標と考えられます。
参考値:America's Hospitals: Improving Quality and Safety; The Joint Commission’s Annual Report 2015
急性心筋梗塞患者における病院到着後 24 時間以内の β - 遮断薬処方率
8.4%
1.3%
4.6%
10.1%
36.1%
59.2%
50.7%
76.7%
89.2%
81.1%
82.9%
87.5%
0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0%
2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
急性心筋梗塞において、血小板による血管閉塞および心筋との需要供 給関係の破綻、心筋のリモデリングが問題であり、過去の報告から抗 血小板薬およびβ-遮断薬の投与が必須であることはいうまでもありま せん。
過去の欧米のガイドラインにおいても、急性期におけるアスピリンお
よびβ-遮断薬の処方は、Class Iとなっています。これらは心筋梗塞量の
減少やイベント抑制にかかわっているため、医療の質を示すのには適 した指標と考えられます。
左室機能が悪い急性心筋梗塞患者への ACEI/ARB 退院時処方率
87.5%
100.0%
80.0%
100.0%
100.0%
100.0%
84.6%
94.1%
100.0%
86.7%
87.5%
99.5%
0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0%
2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
参考値
ACEI、ARBはレニンアンギオテンシン系の抑制に非常に重要な薬で、
単なる血圧コントロールの薬でなく、過去の報告から長期予後の改善 を見込める薬であるとされています。
特に、左室機能低下している急性心筋梗塞患者においてはリモデリン グの抑制効果も認められており、欧米のガイドラインでも指標として 用いられています。したがって、医療の質を測るには、適切な指標と 考えています。
参考値:America's Hospitals: Improving Quality and Safety; The Joint Commission’s Annual Report 2015
PCI 後 24 時間以内の
CABG 実施率
0.00%
0.92%
1.91%
0.45%
1.28%
0.46%
0.00%
0.00%
1.01%
0.00%
1.60%
0.00%
0.23%
0.00% 0.50% 1.00% 1.50% 2.00% 2.50%
2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
参考値
PCI(経皮的冠動脈形成術)後、24時間以内のCABG(冠動脈バイパス術)実施率は、急性冠 症候群の緊急治療上、いかに循環器内科と心臓血管外科が緊密に連携し、適切な治療を迅速に 行ったかを示す指標といえます。循環器内科が心臓血管外科的治療を考慮せずにカテーテル的 狭窄解除を過度に推し進めれば、本指標は上昇します。
PCI後24時間以内のCABGは、元来PCIの合併症である急性冠閉塞を生じた場合の治療手段と してのCABGでした。ステントが出現する前はPCIの5%前後に急性冠閉塞が生じており、PCI の質を意味する指標でもありました。しかし、ステントが多用されるようになり、急性冠閉塞 は減少したため、通常の待機的PCIから24時間以内にCABGを必要とする例も減少していま す。
その一方、急性冠症候群での多枝病変、左主幹部病変例は、再灌流療法としてのPCIと完全血 行再建を目的とした準緊急CABGというハイブリッド治療(複数の疾患を同時に治療するこ と、例えば心臓疾患と大動脈疾患の同時治療)のよい適応と考えられます。PCIの質、ならび に急性期心筋虚血治療における内科・外科の協議の適切性を評価する観点でこの指標を取り上 げるのであれば、このハイブリッド治療を除いた発生数に注目するべきであるといえるでしょ う。
参考値:Australian Council on Healthcare Standards(ACHS). Internal Medicine version 5.
Retrospective data in full. Australasian Clinical Indicator Report 2005 – 2012.
左室機能が悪い心不全入院患者への β - 遮断薬処方率、 ACEI/ARB 処方率
73.3%
57.6%
87.8%
81.4%
80.0%
88.0%
92.0%
0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0%
2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014
左室機能が悪い心不全入院患者へのβ-遮断薬処方率
左室機能が悪い心不全入院患者へのβ-遮断薬、ACEI/ARB処方率は、循環 器領域のPerformance measuresの1つであり、世界的な心不全における医療 の質の1つの項目です。左室駆出率(Ejection fraction;EF)の低下した患 者の治療方針上、ACE阻害薬(ARB)およびβ-遮断薬はガイドラインでも 強く推奨されています。
参考値:America's Hospitals: Improving Quality and Safety; The Joint Commission’s Annual Report 2015
100.0%
97.0%
97.6%
92.9%
87.4%
82.7%
75.9%
70.7%
97.5%
0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0%
2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
参考値
左室機能が悪い心不全入院患者へのACEI/ARB処方率