9月24日
在宅介入 72 日目
9月24日脚本完成
二日前 9時間前
8時間前
本日の話題提供
1.船橋(中核都市)での在宅ケアの経験
2.山梨県南部町(山間部)での在宅ケアへの取り組み 3.看取りの経験
4.まとめ
在宅ケアにかかわって
1.身体的ケア 2. 精神的ケア 3.生活支援
[自律性の維持] [存在の確認] [手段の維持]
専門性を生かした支援 人間性を生かした支援 共助・公助の支援
自己決定権を維持できる 生きた証とつながりの確認 心地よい環境
医療・看護・薬剤・栄養・リハ・介護 傾聴・問いかけ サービス提案・ボランテイア
「人に寄り添う(ホスピタリティの提供)」とは???
生きることを支える 逝くことを支える
[存在]を支える:我あり
[生きている]を支える:自覚・感覚
[関係性]を支える:縁
[自己]を見つめ他者との関りを支える:安心
人に寄り添うとは 納得できる生活を共に享受する:互いの自分探し・自己創造・喜び・満足
穏やかに在宅看取りされるための生き方?
1.時間
今まで生きてこれたことに感謝 2.関係性
家族を含め周囲とのよい人間関係に感謝 3.自律性
自らの生きる意味を探し続けたことに感謝
価値に存在を感じるか? 存在に価値を感じるか?
(Having) (Being)
南部町の在宅ケアの現状
南部町人口:約7800人 高齢化率 39.4% (H29.4)
1号被保険者:3,216人 船橋 148,083人
1号認定者 : 594人(18.5%) 船橋 24,736人(16.7%) 在宅:301人 地域密着:91人 施設:141人 在宅ケア関係者
医師:2人 訪問看護師:3人 CM:10人 訪問薬剤師:0人 地域
28区 148組 の組織で地域を維持している。
マンパワー不足を隣近所で支えあう
地域で何をしたか
南部町在宅ケア勉強会で行ったこと 1.環境
在宅資源マップの作製
町民に対して講演会、公開セミナー 地域サロンでの講演
2.在宅多職種
学会発表にて日頃のケアの評価と見直し 知識の向上
動作介助インストラクター養成 評価標準化のための冊子作製 褥瘡治療マニュアルの作成
ホスピタルケアマニュアル作成中
都市と地方のケアの特色
1.ホスピスケア(看取り)の基本に変わりはない
その人が生きた証と未来への希望を確認する過程の提供 時間の連続性・関係性の存在
2.地域包括ケアの地域性
地域の縁で補完――田舎
遠くの親戚より、近くの他人 個人の縁で補完――都会
個人の今までの関係性 3.地域性の抽出
それぞれの地域性を生かし地域包括ケアを確立 田舎も都市も地域により異なる
多職種協働の連携つくり 本当に連携、協働ができているのか? 手段、評価指標(何を共有するのか)
学習会・調査研究・発表・新たなシステムの創出
問題点の抽出と新たな展開
穏やかに
在宅看取りには、お見送りする悲しみをそっと つつむ穏やかな安らぎがある
ごめんなさい ありがとう さようなら ありがとう やすらかに
You may go 。
猿 の 惑 星
モ リ ア オ ガ エ ル の 卵
猿 に も チ ェ ス ト
元 気 ハ ツ ラ ツ 南 部 町 目
指
せ
一
流
の
田
舎
町
いつまでも心は青春で!!
地域包括ケア
故郷や地域の薫りに包まれた、ちょっとした思いやり
ご清聴ありがとうございました
シンポジウム
コーディネーター:土居良康 (医師) シ ン ポ ジ ス ト:永谷計 (医師)
山田直美(訪問看護師)
守屋正子(ケアマネジャー)
土居:それではシンポジウムを始めさせていただきます。
コーディネーターは私、土居内科医院の土居良康、そしてシンポジストは、先程の講師に引 き続き山梨県南部町万沢診療所の永谷計先生。
セコム看護ステーション船橋本町の訪問看護師、山田直美さん。
特別養護老人ホーム マイホーム習志野のケアマネジャー、守屋正子さんです。
内容につきましては、先程の永谷先生のご講演をもとに色々とお話を進めていきたいと思い ます。
永谷先生が故郷に帰られて4年ですが、船橋との一番違うと感じたことは何でしょうか?
永谷:やはりマンパワーも予算もインフラもないことでしょうか。
ですが、その分地縁・血縁といった地域包括ケアを網羅するネットワークが自然と出来上が っています。
船橋ではマンションなどが多く、個人の人脈・付き合いになっていることが多いと思います が、こちらでは、地縁のつながりが本当に深いです。
土居:山間部では都市部と違い、マンパワーが足りない分、ネットワークで何とかし ているということですね。つながりは個人の人脈のみが多い船橋とは違い、隣の人を良く知 っているというところが大きく違うところですね。
では、船橋で今後検討すべきことはなんでしょうか?
永谷:地域包括ケアは街づくりです。医者や看護師、行政などが個々にやるわけではなく、
地域の方々が自分達の身近な中で作り上げていく。そのためには、地域の懸け橋となるボラ ンティアが必要です。地域包括ケアがしっかり構築されていないと、在宅ケアはうまくいか ないと思います。
土居:そうですね。船橋では、地域とのかけはしとして隣同士話をするとか、ボランティア の力を借りてネットワークをきちんと作っていくということがまず必要ですね。それらにつ いて、実際に対応している看護師山田さんの立場からご意見いただけますか?
山田:私は船橋市が都会だと思っていなかったのですが、永谷先生のお話を聞いて都会だな と感じました。
永谷先生の地域は、サービスはとても少ないけれど、コミュニティの力がすごく強くて、隣 のことを自分のことのように考えることで、自然と同じ価値観のグループが出来て、自然と 必要なことが出来上がっていく力があると思いました。
船橋では、人もいてサービスも充実していますが、サービスの利用の仕方も複雑で、肝心な 内面的なことを話せる機会が少ないように感じます。
自分がどう生きたいのか、自分たちがどうしたいのかなど話すことができ、それを共有でき るコミュニティを作っていくことが大事だなと思いました。
土居:ありがとうございます。
ケアマネジャーの守屋さんもご意見お願いします。
守屋:永谷先生の素晴らしいお話を聞いて、その方のお困りごとを解決するだけでなく、地 域のネットワークを作っていく任務も果たさなければいけないなと感じました。
情報を常に集めて、その方に必要な情報を与え、その方自身が決定できるケアを支援してい きたいと思いました。
土居:ありがとうございます。
都市ならではの、それぞれのインフラが結構あるのですが、それをつなぐ、
そしてそれをちゃんと丁寧に聞く、そういったことにこれからは注力していくべきなのかな と各職種、皆様色々考えているようですね。
そうしていくと先程、永谷先生が例に挙げて下さっていたような成熟した素晴らしい看取り が出来ていくのだと思うのですが、改めて本日のテーマでもあります看取り、理想的な看取 りに大切なことはなんでしょう?
医師の立場から、永谷先生ご意見をお願いします。
永谷:やはり死生観を皆様に持っていただきたいです。
今まで生きてきたことにたいしてどう思っているのか、どうしたいのか。
死生観が分からないと僕たち医師が医療行為を行うにしてもなかなか大変なことになりま す。
どなたにも死は訪れますので、そういう死生観とか生き方とかを考える場所(講演会や勉強 会など)を提供して、皆様ひとりひとりが死に対する考え方を色々持ってもらえるといいと 思います。
土居:ありがとうございます。
先程の先生のご講演でもありましたが、自分の存在価値があったと認識して頂けるような環 境を提供することが出来ると素晴らしい看取りに近づけるのかなと思います。
看護師の山田さん、ご意見お願いします。
山田:その人と家族が自分たちらしく生き抜けたと思えることが理想だなと思っています。
その人にとって大切な人と対話することにより、その人らしさやどんなふうに生き抜いてい くかなどお互い分かりあうことで、残された時間もその人らしく希望をもっていけるのでは ないかと思います。
土居:その人らしく生きていくことをみんなで共感するということですね。
では、これから先、もう一歩進んだ理想的な看取りを考えたとき、今からやれるべきことは ありますか?
山田:そうですね。やはり先程、永谷先生もおっしゃっていたように、自分たちがどう生き ていくかを健康な時からそれぞれが考える機会があると良いなと。
あとは、早めに在宅医療に切り替えることができると、余裕をもって最期を迎えられると思 います。
土居:早い段階からネットワークを作っていくことが、これからの課題かもしれませんね。
続いて守屋さん。ケアマネジャーというその方やご家族に最も近い存在だと思いますが、こ れから先、こうなったら良いなという理想の看取り、いかがでしょうか?
守屋:先程からお話が出てますが、やはり元気な時から地域活動・ボランティア活動に積極 的に参加して、地域との交流を含めておくことがとても大切だなとおもいました。
もうすぐお盆ということもあり、郷里に帰る機会がある方もいると思います。
そのような機会に日頃会えない家族としっかり話し合っておくのも良いのではないかと思 いました。
土居:そうですね。お元気なうちから少しでも家族や地域の方々とたくさん交流を持つこと で、自分の周りにネットワークが作れるようにしておくといいのではないかと思います。
長時間ありがとうございました。ご質問は、この後の相談で承ります。
午後 3 時 30 分終了
本シンポジウムは公益財団法人在宅医療助成勇美記念財団の助成により行われた。