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日目、 11 日目に行われるミッション後半の OBSS による検査は、

ドキュメント内 STS-121 ミッション解説資料 表紙 (ページ 52-57)

ITVC

飛行 10 日目、 11 日目に行われるミッション後半の OBSS による検査は、

STS-121 で初めて行われるものであり、宇宙デブリの衝突がなかったかどうかの

検査が行われます。

図 2.1-4 OBSS で使われる 2 つのレーザセンサ (NASA STS-121 Press kit 2006/06/06 版より )

表 2.1-1 OBSS 搭載レーザセンサの能力

Resolution Max Range

LDRI 6.2mm (0.25 in) 2.3m (7 ft) LCS 6.2mm (0.25 in) 3.3m (10 ft)

2.1-3

2.2 TPS修理試験用サンプルボックス

TPS 修理試験用サンプルボックスは、シャトルの耐熱タイルと RCC の補修試 験で使うサンプル(損傷したタイルと、亀裂やくぼみが生じたRCC)を取り付 けた箱であり、軽量 MPESS キャリア (Lightweight MPESS Carrier : LMC) 上に 搭載されます。作業時には、このボックスのふたを開いて修理試験を行います。

STS-114の時と比べて、 RCCのサンプルの数が3個から12個に増やされました。

タイルサンプル

RCC

サンプル(

12

個)

図 2.2-1 STS-121 用の TPS 修理試験用サンプルボックス

( 2006 年 3 月 20 日 NASA KSC HP より)

2.2-1

2.3 TPS修理用機材

2.3.1 RCC のクラック修理機材

RCC のクラック(亀裂)修理には、 NOAX( ノーアックス )(Non-Oxide Adhesive Experimental)と呼ばれる補修剤を使用した修理法が開発されました。損傷した サンプル用 RCC のクラック面に充填ガンからペースト状の NOAX を押し出し、

気泡をつぶすとともに、表面が滑らかになるようにするために、ヘラ (Scraper) でNOAXを表面に薄く拡げていきます。

なお、図 2.3.1-1 の図は STS-121 用に開発された窒素ガスで補修剤を押し出す 方式の充填ガンです。 STS-114では地上でもよく使われている、手動で押し出す 方式のシンプルな充填ガンを使用しましたが、 STS-121 では両方が準備されてい ます。

図 2.3.1-1 NOAX 充填ガン (NASA HP より )

図 2.3.1-2 NOAX の仕上げ用ヘラ (NASA STS-114 Press kit より )

2.3-1

2.3.2 穴の開いた RCC の修理機材

RCC パネルに穴が開いた場合は、現時点では以下の図に示すプラグ修理技術 で対応します。この方法は、直径 6 インチ ( 約 15cm) までの穴に使えます。炭素繊 維強化炭化珪素(Carbon-silicon carbide: C-SiC)製のカバープレートとプラグ部 となる取り付け機構で構成されます。カバープレートとプラグ部は、修理する RCC パネルの曲率に近いカバープレートを選んで、軌道上で組み立てる方式で す。このため、カバープレートは 20 枚以上用意されます。

穴の開いた RCC パネル内にこのプラグを差し込んで、 EVA 用の電動工具であ るピストル・グリップ・ツールで中央のネジを回転させると、下の図のプラグ 部分の T バーがカバープレートの方向へ動き、 RCC パネルの内側から挟み込むこ とにより、プラグ修理機材を固定します。

カバープレート周辺に隙間が生じると危険なため、その場合は NOAX で隙間 をシールします。

STS-121では、本機材は搭載されるのみで軌道上での試験は予定されていませ ん。

図 2.3.2-1 プラグ修理用機材 (NASA HP より )

2.3-2

2.3.3 EWA(Emittance Wash Applicator)

EWA (Emittance Wash Applicator) は、小規模なタイルの損傷に対応する補修 ツール(タイル表面の比較的浅い損傷を補修)です。この EWA は黒色タイルが 損傷して損傷面が白くなった箇所の表面に灰色の補修剤を塗って、耐熱特性(熱 放射特性)を改善するものです。

EWA は、炭化珪素 (SiC) の粉と、室温硬化接着剤 (RTV) を混ぜたものを補修剤 として使います。 EWA は、補修剤を塗るのではなく ( 表面をさらに損傷させてし まうため ) 、スタンプのように表面に柔らかく押して当てる感じで補修剤をタイ ル表面に拡げていきます。STS-121ではEWAを使う予定はありません。

図2.3.3-1 EWAの概観イメージ (NASA STS-114 Press kitより)

Nomex®の生地

補修剤が出てくる穴(4箇所)

補修剤が

メ ラ ニ ン フォーム

←補修作業のイメージ

出てきた状態

補修剤で表面が 覆われた状態

図 2.3.3-2 EWA の使用イメージ (NASA STS-114 Press kit より )

2.3-3

2.3.4 オーバーレイ修理技術

2.3.3 の EWA の他に、タイルの損傷を修理する技術として、現在開発中のオー

バーレイ修理があります。この方法は、損傷したタイルを耐熱性のシートで覆

うことにより、損傷部分を放射熱などから保護します。

ドキュメント内 STS-121 ミッション解説資料 表紙 (ページ 52-57)