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第 3 章 再利用を行うためのシステムの設計と実装

3.4 既存 IMPRESSION をベースとした授業実施システム

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授業計画 立案画面

再利用候補教材 リストへ追加

再利用候補教材を D&D

授業実施結果 の再利用画面

図 3.19 授業実施結果の一部の再利用の方法(3/3)

3.4 既存 IMPRESSION をベースとした授業実施シス

44

トとして扱える必要があるため,授業計画時だけでなく,授業実施時も再利用 を考慮する必要がある.授業実施結果の再利用として,授業実施時に使用した スライドや教材をそれぞれ授業実施結果から再利用するだけなら , 既存

IMPRESSION

をそのまま活用することが可能だが,今回,板書データを新たに

教材として扱うほか,各描画内容を線分毎,また提示した教材もそれぞれ独立 したオブジェクトとして扱える必要がある.しかし既存

IMPRESSION

では,手 書き入力による描画をビットマップ形式で描画しており,描画内容を線分毎に 扱う事が困難である.そこで,

IMPRESSION

が有する授業実施機能のほとんど を継承し,スライド上の教示内容を独立したオブジェクト単位で扱う事ができ る新しい授業実施システムの開発が必要と考えた.

3.4.1 再利用を考慮した授業実施システムに求

められる機能

本研究においては,従来の

IMPRESSION

のように,スライドと教材データを 対話的に提示でき,かつ板書による説明も可能な柔軟な授業実施を可能とする 授業実施システムを想定している.その際,授業計画に登録されている,再利 用された教材を提示できる必要がある.また,記録された授業実施結果から,

画像と板書を任意に選択して再利用する事を想定しているため,授業実施中に 扱う教材や板書に関しても同様に,画像や板書を別々に扱える必要があり,板 書に関しては線分毎に扱える必要があると考えた.そのため本研究では,既存

IMPRESSION

の授業実施機能をベースとし,画像や板書といった教示内容を

別々に扱える機能,および複数の画像や板書からなる再利用された教材を提示

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できる機能を新たに備えたシステムを開発することとした.ただし,内蔵ウェ ブブラウザ機能等,

IMPRESSION

を利用してきた教員から,授業実施において あまり必要ではないと指摘された機能に関しては開発の対象外とした.システ ム構成も既存

IMPRESSION

と同様で,教示内容の配信や授業実施結果の記録の ためのサーバと,教員端末,学生端末からの利用を想定したクライアントから 構成することとした.

3.4.2 授業実施システムの実装

3.4.1

で 述 べ た 機 能 を 実 現 す る た め に , イ ン タ ー フ ェ イ ス 等 , 既 存

IMPRESSION

を参考にし,新たに授業実施システムを実装した.実装にあた

っては,Windows7 上で.NET Framework4.0 を利用し,プログラムの記述には

C#を利用した.

実際に実装した機能を既存

IMPRESSION

と比較したものを表

3.1

に示す.新しく開発した授業実施システムでは,ベクターグラフィックを 採用することでホワイトボード上の教材をオブジェクト単位で扱う事を可能と している.そのため,描画した内容の削除は,一回のストロークで描画した曲 線を一つのオブジェクトとしてまとめて削除される仕様とした.なお,テキス トボックスの提示機能は,これまで実際に

IMPRESSION

で行われていた授業 でほとんど利用されていない事や,教員からも「現状あまり使う事はない」と いう意見を頂いているため,今回は実装を行わなかった.また,ポインター機 能に関しては描画機能によりある程度代用も可能であるため,今回は実装の対 象とはしなかった.

システム構成を表

3.2

に示す.既存

IMPRESSION

と構成は同様であるが,

授 業 実 施 結 果 の 記 録 や 教 示 内 容 の 配 信 を 行 う サ ー バ は 今 回

Windows7

46

Professional SP1

上で動作させる事とした.また,教員端末や学習者端末も同

様に,Windows7 Professional SP1上での動作を想定して実装を行った.

実装したシステムで,画像の提示を行い,その上からペンによる描画を行っ た状態のスクリーンショットを図

3.8

に示す.

表 3.1 IMPRESSION機能比較表

機能 既存 IMPRESSION 提案システム

スライド表示 ○ ○

ペンの描画 ○ ○*

消しゴム ○ ○*

テキストボックス ○ ☓

ポインタ ○ ☓

スライドの遷移 ○ ○

画像貼り付け ○ ○

新規スライド ○ ○

教示内容貼り付け ☓ ○

(*)…ベクターグラフィック形式によるもの

表 3.2 提案する授業実施システムのシステム構成

既存

IMPRESSION

提案システム

サーバ

Linux Slackware 12.0.0 Window7 Professional SP1 Java 1.6.0_02-b05 Java 1.7.0_07

教員端末

Windows 2000 SP4 Window7 Professional SP1 .net framework 2.0 .net framework 4.0

学習者端末

Windows 2000 SP4 Window7 Professional SP1

.net framework 2.0 .net framework 4.0

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図 3.20 実装した授業実施システム

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