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3 施設再開までの復旧計画

○ 震災後には、電気、ガス等のライフラインが途絶することが予想されます。ライフラ イン途絶時の対策について事業所防災計画に定める必要があります。

○ 代替資源等として次のようなものが、備わっているか。

電 気 自家発電設備、 バッテリー等

ガ ス プロパンガスボンベ、灯油、カセットコンロ・ボンベ等 上 下 水 道 受水槽、井戸、貯水池、浄水装置、水中ポンプ、簡易トイレ等 電 話 無線機、パソコン、専用回線、公衆電話、船舶及び車載無線等

○ 電気、ガス等のライフラインが途絶した場合は、事業活動を継続するための対策とし て代替資源等の確保が必要です。

○ 阪神・淡路大震災では、電気・ガスの供給再開時に発生した火災がありましたが、新潟 県中越地震では電力会社がマスコミを通じ、避難時のブレーカーの遮断について積極的な 広報を実施するとともに、停電した全地域に対して、電力自動復旧のための自動再通電を せず、漏電の確認や住人の了承を得ながら送電を開始したため、通電火災は発生しません でした。

○ このように、復旧に伴う二次災害の発生を防止するための対策が必要です。

○ 地震後、火気設備等を使用する場合は、点検を行った後 に使用するようになっているか。

○ 電気・ガス等の復旧時に配線・配管等の安全を確認する ようになっているか。

チェック事項 3-2 二次災害発生防止

ポイント チェック事項

3-1 ライフラインの対策

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○ 地震後、火気設備等を使用する場合は、燃料の漏えい等がないか点検してから行います。

○ 電気配線等が破損していると、ブレーカーを入れた際、ショートやスパーク等により、

火災になる恐れがあります。

○ ガス等の漏えいがあると、換気扇等のスイッチを入れることにより火花が発生し火災に なる恐れがあります。

○ 地震により建築物や設備に思わぬ危険箇所が生じていることがありますので、倒壊、

損傷状況等を明確に把握し、作業を行う場合の安全確認を入念に行う必要があります。

○ 危険箇所を把握し、倒壊危険等の恐れがある場合 は、必要な措置がとれるようになっているか。

○ 専門業者等に施設・設備の被害調査を依頼します。

○ 倒壊危険等のある場合は、立入り禁止区域として 使用しないようにします。

○ 地震がおさまった後の危険物施設の再開は、危険

物の漏えいや可燃性ガスの漏えいなど二次的災害が発生する危険性が内在しており、従業 員全員に具体的な点検方法、点検箇所を明示し、徹底した点検を行うことが必要です。

危 険 物 施 設 の 点 検 ポ イ ン ト

○ 基礎、地盤の沈下等により建築物、タンク等が傾斜、破損していないか。

○ 建築物の壁、屋根、柱、床、窓等が破損、亀裂していないか。

○ 建築物内に設置されている附属設備(照明、換気、電気等)の取付状態に異常がないか。

○ タンク等の貯蔵、取扱いタンクの本体の損傷、亀裂はないか、また、付属する配管の損 傷はないかを確認するとともに、附属設備の機能が正常に作動するか。

○ 保安設備(温度制御装置)は正常に作動するか(各システムの機能試験)。

○ 配管の接続部(フランジ、エルボ等)からの危険物の漏えいの有無。

○ 地下に埋設してあるタンク及び配管は気密試験を実施し漏えいがないか。

○ 消火設備の泡薬剤、水源タンクの基礎、地盤に損傷、亀裂が発生していないか。

○ 消火配管等の接続部分、架台と固定している部分等に変形、破損が発生していないか。

ポイント チェック事項 3-3 被害状況の把握

ポイント

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○ 復旧作業は、平常時と異なった条件のもとで実施されることから、安全な作業方法の周 知徹底し、安全管理体制を確立したうえで作業するっことが必要です。

○ 復旧作業に係る担当者に対する教育は徹底されているか。

○ 立入り禁止区域等の危険箇所を把握し、従業員等に周知 しているか。

○ 復旧作業手順等が 2 次災害を防ぐ対応となっているか。

○ 復旧作業と事業活動が混在する場合は、相互の連絡を徹底します。

○ 復旧工事に伴い、通常と異なる利用形態となることから避難経路を明確にします。

阪神・淡路大震災のライフライン等の被害と復旧日数

業種 被 害 規 模 復 旧 日 数 電 気 ・地震直後は約260万戸停電

・約2時間後の停電約100万戸 6日後

ガ ス ・約86万戸の都市ガス供給停止 85日後 水 道 ・神戸市等の9市5町で約130万戸の断水 90日後

(神戸市の復旧完了日) 鉄 道 ・JR西日本、阪急電鉄、阪神電鉄等13社が丌通

・高架橋等が8か所落橋

218日後 (新幹線は81日後に開通)

道 路

・名神高速等の高速道路7道7区間約70か所及び 有料道路2道約40か所が被災

・一般道路は段差等が発生

623日後

通 信 ・交換機の機能停止、28万5千回線

・加入線のケーブル切断等、19万3千回線

14日後 (倒壊家屋等は除く。)

ポイント チェック事項 3-4 復旧作業等の実施

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資料1

災害用伝言ダイヤルの利用方法(NTT 東日本)

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大規模地震等に対応した消防計画作成ガイドライン

(平成 20 年 10 月消防庁)

〈大規模地震による事業所の被害想定について〉

1 「大規模地震による被害の基本的な想定手法」の概要

⑴ 地震の規模等の設定

当該防火対象物が存する地域において備えるべき最大級の地震規模を想定する。

ガイドラインでは、震度6強程度の地震は共通的に想定し、地域防災計画における想定地震災 害の規模や建築基準法の耐震設計の考え方における「存在期間中に遭遇する可能性がある最大級 の地震規模」等、具体的に想定されている地震があれば、その想定も考慮することとなっていま す。

また、発生する時間帯、自然条件は、最も大きな被害が想定される時間、条件を基本とすると ともに、特徴的な差異(例:宿泊施設における昼夜の対応行動の違いなど)が生じる場合も考慮 することとされています。

⑵ 防火対象物における被害の想定

前⑴の地震規模に伴い、当該防火対象物において発生することが想定される被害について、耐 震措置の状況や過去の実例等を踏まえ、防火・防災上の観点から評価することとされています。

また、本ガイドラインでは、簡便のため、「標準的な付不条件」を示して、その被害態様の全 体像を評価するものとしていますが、合理性が客観的に認められるものである場合には、「標準 的な付不条件」と異なる手法で評価することができることとしています。

① 建築構造等の基本被害

当該防火対象物の建築構造について、耐震診断の結果や過去の実例等に基づき、被害を想定す る。

【標準的な付不条件】

○ 建築基準法上の新耐震基準に適合している場合(昭和56年(1981)以降)には、建築 構造等の大きな被害は考慮しなくてよいこととする。

○ 建築物の耐震改修の促進に関する法律(平成7年法律第123号。以下「耐震改修促進法」

という。)の適用がある場合には、想定した地震規模に応じた耐震診断の結果に基づき、

建築物の構造体に係る被害を想定する。

② 建築設備等被害

当該防火対象物の建築設備について、設計、施工上の強度、耐震診断結果、過去の実例等に 基づき、損壊、防火・防災上の機能停止等を想定する。

【標準的な付不条件】

○ 「建築設備耐震設計・施工指針」(日本建築センター)等に適合しない部位については 損壊又は機能停止が生じるものとして想定する。

○ 「官庁施設の総合耐震計画基準」(国土交通省)等に基づき、機能維持が図られている 場合を除き、何らかの機能停止が生ずるものとして想定する。

③ 避難施設等被害

当該防火対象物の避難施設(避難経路となる廊下、階段等)について、非構造部材における 耐震診断結果、過去の実例等に基づき、被害を想定する。

【標準的な付不条件】

○ 建築基準法上の新耐震基準に適合している場合には、避難施設の大きな被害は考慮しな

資料2

53 くてよいこととする。

○ 耐震改修促進法の適用がある場合には、想定した地震規模に応じた耐震診断の結果に基 づき、建築物の避難施設に係る被害を想定する。

○ 避難経路のうち1以上は使用に障害が発生することを想定する。

④ 消防用設備等被害

当該防火対象物の消防用設備等について、耐震措置の状況、過去の実例等に基づき損壊、機 能停止等を想定する。

【標準的な付不条件】

○ 消防用設備等の関係団体(日本消防設備安全センター、日本消火装置工業会、日本内燃 力発電設備協会等)による耐震報告書等に適合しない部位については、損壊又は機能停止 が生ずるものとして想定する。

○ 過去の実例において、天井等との衝突や変位により多くの被害を生じているスプリンク ラーヘッド、火災感知器等については一部損傷することを想定する。

○ 防災センターの受信機や総合操作盤では、断線等による未警戒区域の発生、敀障信号・

警報信号の輻輳等が生じることを想定する。

⑤ 収容物等被害

当該防火対象物の収容物等について、固定措置の状況や過去の実例等に基づき、その転倒、

落下、移動等による被害を想定する。

【標準的な付不条件】

○ 「オフィス家具類・一般家電製品の転倒・落下防止対策に関する指針」等に基づき適切 に固定措置等が施されていない収容物等については、転倒、落下、移動等が起こることを 想定する。

○ 上記に伴い、要救助、救護者の発生、通行障害等の被害を想定する。

⑥ ライフライン等被害

当該防火対象物のライフライン(外部電力、水道、電話、ガス等)について、過去の実例等 に基づき被害を想定する。

【標準的な付不条件】

○ 基本的にライフラインは利用できないものとして想定する。

○ 代替措置がなされている場合(非常電源の設置、貯水槽の確保、無線通信手段の確保等)

にその影響が軽減されるものと想定する。

⑦ 火災等の発生

当該防火対象物における火災の発生について、被害全体の連関、過去の実例等に基づき想定す る。

【標準的な付不条件】

○ 火気使用場所・危険物貯蔵場所等について、その安全対策の程度に応じて一定割合で火 災が発生することを想定する。

⑧ 人的被害

当該防火対象物における人的被害の発生について、被害全体の連関、過去の実例等に基づき想 定する。

【標準的な付不条件】

○ 在館者数とその安全対策の程度に応じて一定割合で人的被害が発生することを

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