-31
-1.理解と交流の促進
■施策の展開
基本施策1:理解と交流の促進
①広報紙等による理解の促進
②公共的機関等への理解の要請
③福祉講座等の開催及び講師の派遣
④福祉教育の充実
①ボランティアに関する情報の提供
②地域ぐるみ福祉ネットワークの整備
③ボランティア活動への側面的支援
④ボランティア活動の推進
①交流教育の推進
②文化活動等への参加しやすい環境の整備
③障がいのある人との交流促進
(2)ボランティア活動等の支援
(3)交流機会の拡充
(1)市民に対する啓発の推進
(1)市民に対する啓発の推進
【現状・課題】
本市では、障がいに対する啓発の推進のために、これまで、広報紙等による理解の促進、公的機 関等への理解の要請、福祉教育の充実などに取り組んできました。
アンケート調査結果では、差別や嫌な思いをした経験の有無について、「よくある」(5.0%)、「時々 ある」(16.5%)となっており、両者を併せると、5人に1人以上は何らかの差別的な経験をしたことがあ ると回答しています。また、障がいに対する理解を深めるために必要なこととして、「学校での福祉人 権教育を充実する」への回答が 38.4%と最も多く挙げられました。
このため、本市のまちづくりの大きな目標のひとつである「人間尊重のまちづくり」を基本に据え、き め細やかな啓発活動や福祉教育などを積極的に展開し、障がいのある人に対する市民各層の正し い理解と認識を深めていくための取り組みを一層強化していくことが重要です。
施策・事業 内容 担当課
①広報紙等によ る理解の促進
○社会福祉協議会の福祉関係広報紙『福祉だより』の内容を充実しな がら情報提供を図ります。
社会福祉協議会
○『広報うらやす』や『福祉だより』等を通じて、障がい・障がいのある人 や障がい福祉に対する市民の理解を深めます。特に精神障がいの ほか、発達障がいなど“障がいの多様化”に対応し、情報提供内容の 充実を図ります。
広聴広報課 社会福祉協議会 障がい福祉課
○市役所や福祉関係機関、医療機関などに設置するパンフレット等の 内容の一層の充実に取組みます。
障がい福祉課
○障がいの特性に十分配慮し障がいのある人にとっても利用しやすい 市ホームページによる提供方法の充実を図ります。
広聴広報課
○CATV、タウン誌等に障がい者福祉等に関する情報を提供し、啓発 活動に対する参加、協力を要請していきます。
障がい福祉課
②公共的機関等 への理解の要 請
○市内の公共的機関・施設に対し、「身体障害者補助犬法」、「高齢者、
障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー新 法)」、「千葉県福祉のまちづくり条例」の内容などの周知を図り、障が いのある人への理解とバリアフリーのまちづくりに対する一層の協力 を求めていきます。
障がい福祉課
○盲導犬・介助犬・聴導犬の同伴に十分配慮されるよう、事業者のみな らず広く市民各層に対し「身体障害者補助犬法」の内容について引 き続き周知・啓発を行います。
障がい福祉課
-33
-施策・事業 内容 担当課
③福祉講座等の 開催及び講師 の派遣
○福祉関係の講座の開催や、講師の派遣を行います。 障がい福祉課
○「障害者週間」(12 月 3 日~9 日)を中心に、障がい者関係団体など と連携し、啓発活動を推進します。
障がい福祉課
④福祉教育の充 実
○福祉教育研究校、福祉教育推進校を中心にした市内の小・中学校で の福祉教育が充実するように、障がいのある人との交流や体験学習 などの取り組みを実施します。
指導課
○市の職員に対する研修機会を充実し「インクルージョン」の理念など 障がいのある人等への理解を深めます。
人事課 障がい福祉課
○市民一人ひとりの障がいの特性や障がいのある人への理解と関心を 深めるため、「こころのバリアフリーハンドブック」等を作成し、福祉教 育などに活用します。
障がい福祉課
(2)ボランティア活動の支援
【現状・課題】
ボランティア活動の支援に関しては、社会福祉協議会を中心に、ボランティアに関する情報の提供、
地域ぐるみ福祉ネットワークの整備、ボランティア活動の側面的支援などに取り組んできました。
障がい者団体等に対するヒアリング調査では、ボランティアに対するニーズはあるものの、うまく活 用することができていないといった意見がありました。
今後は、ボランティアの需要と供給の流れを整理し、必要な支援を必要なときにスムーズに利用で きるように仕組みを整えていく必要があります。
施策・事業 内容 担当課
①ボランティアに 関する情報の提 供
○『広報うらやす』や各種パンフレット、ガイドブック等を通じて、ボラ ンティア活動の紹介、募集、講座の案内等を行います。特に精神 保健福祉については、より多くの参加者を集うため、時代に即した 企画を検討します。
社会福祉協議会
○職場、学校等に、ボランティア活動やボランティア体験への参加を 呼びかける活動を継続します。
社会福祉協議会
②地域ぐるみ福祉 ネットワークの整 備
○市社会福祉協議会が中心になって行っている講座等のボランティ ア養成活動を支援します。
社会福祉協議会
○支部社会福祉協議会が行っているサロン活動等の地域福祉諸活 動への側面的支援を図ります。
社会福祉協議会
○ボランティア養成活動を行っている個人やNPO法人、社会福祉法 人、市内の大学、民間団体、民間企業など民間の取り組みを発掘して それらを有機的に結び付け、地域に密着した福祉のネットワークづく りを図り、地域の福祉力を高めます。
社会福祉協議会
③ボランティア活 動への側面的支 援
○市民階層による多様なボランティア活動を育成し、そのネットワーク づくりを進める上で中心的な役割を担う市社会福祉課の「ボランテ ィアセンター」の機能強化を図るため、その側面的支援に努めま す。
社会福祉協議会
○ボランティア活動、NPO活動等の状況について常に情報収集に 努め、障がいのある人をはじめ広く市民に対してボランティア活動 の内容や実態に関する情報提供を積極的に努めます。
社会福祉協議会
○ボランティア連絡協議会の支援、『ふれあい広場』の開催などを通 じて、ボランティア団体の相互連携やボランティア団体と障がい者 団体などの各種福祉団体との連携の支援を図ります。
社会福祉協議会
○職場、学校等を対象に、ボランティア活動の内容周知やボランティ ア体験への参加促進を図ります。
社会福祉協議会
-35
-施策・事業 内容 担当課
④ボランティア
④ボランティア活 動の推進
○地域でのボランティア活動等に学校が積極的に参加しやすいよう、
学校と地域の連携を支援します。
社会福祉協議会
○学校がボランティア活動をはじめとする地域での活動に積極的に参 加し、学校と地域の連携を推進することで地域社会の一員としての自 覚を育みます。
教育施設課・指 導課
(3)交流機会の拡充
【現状・課題】
障がい者と障がいのない人が交流を持つ機会を増やすために、これまで、交流教育の推進、文化 活動等への参加しやすい環境の整備、障がいのある人との交流促進などの取り組みを行ってきまし た。
今後も、障がい者が参加しやすい形で交流機会が提供されるように、ハード、ソフトの両面を見直 し、障がい者が進んで参加できるような交流機会の促進を図ります。
施策・事業 内容 担当課
①交流教育の推 進
○特別支援学級設置校を中心に、日常的な交流教育を一層充実しま す。
指導課
○障がいのある子どもとない子どもの日常的な交流促進を図ります。 指導課
②文化活動等へ の参加しやす い環境の整備
○市主催や市民が独自の企画による講座やサークル活動、文化的催し 等に障がいのある人も積極的に参加できるよう、障がいの特性に配慮 した環境の整備を行います。
障がい福祉課 生涯学習課 公民館
○スポーツイベント等に障がいのある人の参加を呼びかけていきます。
障がい福祉課 市民スポーツ課
○福祉関係の講座や講演会などを通じ、障がいのある人自身が主体的 に発言し、自己実現できる場を確保していきます。
障がい福祉課 生涯学習課 公民館
③障がいのある 人との交流促 進
○市職員のボランティア活動への参加を通じ、障がいのある人との交流 を促進していきます。また、そのため職員の「ボランティア休暇制度」の 実施を継続します。
人事課
○地域における障がいのある人の国際交流を推進します。 地域ネットワーク課