i.R8.0.6 ( ターミナル・リリース ) へのアップグレード
2. 新規の 10g インストール・ユーザーの時
–
移行元データ・ファイルの読み
/書き権限を新規ユーザへ付与 するため、パーミッションを
OSレベルで変更します。
ⅱ.DBUAを使用した10gへのアップグレード
DBUA の使用にあたって
y 移行元データベースに必要な要件
–
SYSTEM 表領域のサイズ
y 124MB
以上が確保されている必要があります。
y
あらかじめ領域を確保してください。
–
SYSTEM ロールバック・セグメントのサイズ
y 90MB
以上が必要です。
y DBUA
から拡張できます。
–
REDO ログ・ファイルのサイズ
y
各ファイルに
4MB以上のサイズが必要です。
y DBUA
から拡張できます。
–
TEMP 表領域のサイズ
y SYS
ユーザーの一時表領域に
50M以上のサイズが必要です。
y
あらかじめ領域を確保して下さい。
ⅱ.DBUAを使用した10gへのアップグレード
DBUA の起動
y Oracle Data Migration Assistant の起動
–
ウィザード起動コマンド
–
移行元のデータベースは、起動している必要があります。
y Oratab 内に記述されているデータベースをアップグ レード対象として選択できます。 (UNIX 版のみ )
– Oratab
に記述がない場合、以下のように記述を追加してください。
– Oratab
は
Solarisの場合、
/var/opt/oracleディレクトリに存在します。
$ dbua &
<
インスタンス名
>:<ORACLE_HOMEのパス
>:<OSブート時の自動起動の可否
>例: ora806:/usr2/ora806/product:N
ⅱ.DBUAを使用した10gへのアップグレード
参考 - OUI からの起動
10gインストール時に、「既存データベースのアップグレードを行う」を選択すると、
OUI
から
DBUAを起動することができます。
ⅱ.DBUAを使用した10gへのアップグレード
DBUA の実行 ( 1 )
Database Upgrade Assistant が起動されると、下記の画面が表示されます。
ⅱ.DBUAを使用した10gへのアップグレード
DBUA の実行 ( 2 )
y 移行するデータベースを選択します。
– Oratab
ファイル内の記述されているデータベースがリストされます。
ⅱ.DBUAを使用した10gへのアップグレード
DBUA の実行 ( 3 )
y NCHAR 型への変換を推奨するアラート
– NCHAR
型への変換作業は、データベースのアップグレード完了後にも
行うことができます。
–
「はい」を選択して続行してください。
ⅱ.DBUAを使用した10gへのアップグレード
DBUA の実行 ( 3 )
y SYSTEM 表領域のチェック
– SYSTEM
表領域が
124MB以上である必要があります
– DBUA
から自動拡張できないので、別途コマンドライ ンからサイズの拡張を行う必要があります。
y
SYSTEM ロールバック・セグメントのチェック
– SYSTEM
ロールバックセグメントが
90MB以上ある必 要があります。
–
「続行」をクリックすると、
DBUAが自動拡張を行いま す。
y REDO ログファイルの拡張
–
各
REDOログファイルは
4MB以上である必要がありま す。
–
「はい」をクリックすると、現在の
REDOログを削除して、
新規の
REDOログを作成します。
ⅱ.DBUAを使用した10gへのアップグレード
DBUA の実行 ( 4 )
10gには、新たにSYSAUX表領域が必要になります。
SYSAUX
表領域を構成するデータファイル名とサイズを指定します。
ⅱ.DBUAを使用した10gへのアップグレード
補足: SYSAUX 表領域
y SYSAUX 表領域とは
– Oracle
で使用するオプション類を有効にするためのメタデータ
(ディクショナリ情報
)を作成する表領域です。
y
このメタデータは
Oracle8/8i/9iでは様々な表領域に格納されていました。
– Logminr
は
SYSTEM表領域、
STATSPACKは任意の表領域、
XMLDBは
XML表領域
…など
– Oracle 10g
では
SYSAUX表領域は必須です。また削除、表領 域名の変更、読み取り専用化はできません。
–
メンテナンスの実行には
SYSDBA権限が必要です。 また、
SYSAUX
表領域の属性は以下のとおりで変更は出来ません。
y PERMANENT(
永続表領域
) y READ WRITE(読み書き可能
)y EXTENT MANAGEMENT LOCAL(
ローカル管理
)y SEGMENT SPACE MANAGEMENT AUTO(
自動セグメント領域管理
:ASSM) – SYSAUXにメタデータが格納された機能の情報については
v$sysaux_occupants
を参照します。
ⅱ.DBUAを使用した10gへのアップグレード
DBUA の実行 ( 4 )
アップグレード後に自動で
INVALIDオブジェクトのコンパイルを行うかを選択します。
DBUAを使用せず、手動でコンパイルすることもできます。
ⅱ.DBUAを使用した10gへのアップグレード
DBUA の実行 ( 5 )
DBUA
によるアップグレード実行直前に、データベースの全体バックアップを実施す るかを選択します。ONにするとアップグレードの失敗時に、DBUAから全体リストア を実施できるため、お勧めです。
ⅱ.DBUAを使用した10gへのアップグレード
DBUA の実行 ( 6 )
アップグレード後の
10gデータベースを、
OEMから管理するか選択します。
Grid ControlのAgentは自動的に検出されます。
ⅱ.DBUAを使用した10gへのアップグレード
DBUA の実行 ( 6 )
アップグレード後の
10gデータベースを、
OEMから管理するか選択します。管理する 場合には、DB Control か
Grid Control のどちらかを選択します。ⅱ.DBUAを使用した10gへのアップグレード
DBUA の実行 ( 7 )
アップグレード実行前の最終確認画面
ⅱ.DBUAを使用した10gへのアップグレード
DBUA の実行 ( 8 )
アップグレード実行中の画面 ~ ステータス確認
ⅱ.DBUAを使用した10gへのアップグレード
DBUA の実行 ( 9 )
アップグレード実行中の画面 ~ 処理の完了
ⅱ.DBUAを使用した10gへのアップグレード
DBUA の実行 ( 10 )
ⅱ.DBUAを使用した10gへのアップグレード