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3.3.5 Inner Veto
I㎜er Vetoは、宇宙線ミューオンやそれによる高速中性子などの検出器外部から のバックグラウンドの同定に用いられる領域である。90m3の液体シンチレータと内 側に設置された78本の8インチPMT(R1408)によりバックグラウンド事象を検出す る。外壁は170mmの含有放射線物質の少ないスチールシールドで囲まれており、検 出器周りの岩盤からの自然放射線を軽減する。
3.3.6 0uter Vbto
Outer Vetoは検出器上部に14.1×7.2m2、またトンネルの上部3.2x6.4m2の広さ で配置されている。宇宙線ミューオンの同定と高精度の飛跡再構成により、高速中 性子や核破砕反応で生じるバックグラウンドの見積もりを精度良く行うために用い られる。Outer Vetoは波長変換ファイバーを通したストリップ型プラスチックシン チレータを重ねて構成され、モジュールごとにまとめられたファイバーを浜松ホト ニクス社製64チャンネルマルチアノード型PMTにより読み出している。
Inner VetoとOuter Vetoを用いて宇宙線ミューオンの飛跡を求めることにより、
高速中性子バックグラウンドの量を見積もることが出来る。図3.11にImer Veto,
Outer Vetoを設置したときの高速中性子バックグラウンドの量の変化を示す。
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図3.11:Inner Veto,Outer Vetoを設置したときの高速中性子バックグラウンドの量 の変化
3.3.7 読み出しシステム
読み出しシステムの模式図を図3.12に示す。Inner detectorとInner vetoのPMT は電圧印加とシグナルの読み出しを1本のPMTに対し1つのケーブルで行い、検出 器外部でスプリッター回路を用いて2つに分離される。その後PMTからの信号は、
Front.End E1ectronicsと呼ばれる波形整形アナログ回路に送られ、信号の電荷量に応 じてニュートリノ信号用、ミューオン信号用それぞれのF1ash−ADC(FADC)に送ら れる。トリガーシステムではFront−EndE1ectronicsから送られたストレッチャーシグ ナルを元にトリガーとクロック情報をFADCへ送る。FADCではエネルギーやPMT のビットパターンによるトリガーパターンとクロックを元にFront−EndE1ectronics から送られた波形のデジタル化が行われる。図3.13に本読み出しシステムによって 取得されたFADC波形を示す。
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