君島和彦(2018):「新科目『歴史総合』とどう向き合うか」
『 地 歴・ 公 民 資 料 』86 号, 実 教 出 版(http://www.
jikkyo.co.jp/download/detail/29/9992999265)
(2019 年 6 月 3 日ダウンロード)
徳橋曜・小林真(2016):「高等学校の世界史教育と大学 の歴史学―歴史教育の接続の観点から―」『富山大学 人間発達科学研究実践総合センター紀要 教育実践研 究』,第 11 号,143-157 頁
徳橋曜(2017):「世界史教育の方向性と大学教育:『歴 史総合』の新設を展望して」『富山大学人間発達科学 研究実践総合センター紀要 教育実践研究』,第 12 号,
149-160 頁
徳橋曜(2018):「高等学校における歴史教育の状況 : 学 生アンケートから」『富山大学人間発達科学研究実践
総合センター紀要 教育実践研究』,第 13 号 , 119-132 頁
日本学術会議(2016):「『歴史総合』に期待されるもの」
(http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-23-t228-2.pdf)(2017 年 8 月 15 日最終閲覧・ダウンロー ド)
桃木至朗(2009):『わかる歴史・面白い歴史・役に立つ 歴史』,大阪大学出版会
文部科学省(2018):『高等学校学習指導要領比較対照表
【地理歴史】』(http://www.mext.go.jp/component/
a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/
afieldfile/2018/07/13/1407085_3.pdf(2018 年 8 月 29 日最終閲覧・ダウンロード)
文部科学省中央教育審議会(2016a):『幼稚園,小学校,
中学校,高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等 の改善及び必要な方策等について(答申)』(http://
w w w . m e x t . g o . j p / b _ m e n u / s h i n g i / c h u k y o / chukyo0/toushin/__icsFiles/afieldfile/2017/
01/10/1380902_0.pdf)(2017 年 8 月 20 日 最 終 閲 覧・
ダウンロード)
註
1 文部科学省中央教育審議会(2016),132 頁以下。
2 文部科学省(2018)。 3 君島和彦(2018)13-15 頁。
4 徳橋曜・小林真(2016); 徳橋曜(2017); 徳橋曜(2018)。 5 富山大学平成 31 年度入学者選抜要項(https://www.
u-toyama.ac.jp/e-book/admiss-h31senbatsu/html5.
html#page=1)(2019 年 8 月 30 日最終閲覧)
6 医学部と都市デザイン学部については,それぞれ回 答者が1名であるため,ここでの比較対象としない。
7 文部科学省(2018),17 頁。
8 桃木至朗(2009),23-24 頁。
9 日本学術会議(2016)。
(2019年9月2日受付)
(2019年10月2日受理)
学生は大学の歴史教育に何を求めるか:学生アンケートから
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資料 実施したアンケートの項目 ※文面の体裁は一部変えてある
高校と大学の世界史・外国史教育に関するアンケート(2019 年前期)
このアンケートは高校における世界史教育と大学における歴史教育のあり方を考察する研究の資料として行うもの です。このアンケートから得た情報は,所与の目的以外には一切使用しません。また個人が特定されることはありませ ん。
質問には番号に○をつけて回答して下さい。また一部の質問には記述で回答して下さい。
1a)あなたの現在の学年は? ① 1年生 ② 2年生 ③ 3年生 ④ 4年生以上 1b)あなたの学部は? ①人文学部 ②人間発達科学部 ③経済学部 ④理学部 ⑤工学部
⑥医学部 ⑦薬学部 ⑧芸術文化学部 ⑨都市デザイン学部
2)高校で世界史を履修しましたか? ① した → 質問 3~15 へ
② しなかった → 質問 16~19 へ
以下の質問 3~15 には,質問 2 で①と回答した人が答えて下さい。
3)高校での世界史の履修事情について 3-a)高校の何年次に履修しましたか?
① 1年生の1年間 ② 1~2年生の2年間 ③ 2年生の1年間
④ 2~3年生の2年間 ⑤ 3年生の1年間 ⑥ 1~3年生の3年間 ⑦ それ以外
3-b)履修したのは世界史AですかBですか?
① 世界史A ② 世界史B ③ AかBか分からない ④ その他( )
3-c)どのような内容でしたか?
① 古代から近現代まで網羅的に学習した ② 前近代(18世紀まで)を主に学習した
③ 近現代(19世紀以降)を主に学習した
4)高校時代,世界史という科目が好きでしたか?
① 好きだった ② どちらかといえば好きだった → 質問 5 へ
③ どちらかといえば嫌いだった ④ 嫌いだった → 質問 6 へ
5)質問4で①ないし②と回答した人にうかがいます。好きだった主たる理由は何ですか?
① 内容が面白かったから ② 内容に特に興味はなかったが,試験では点数が取れたから
③ 先生の個性や授業の進め方が自分に合ったから
6)質問4で③ないし④と回答した人にうかがいます。嫌いだった主たる理由は何ですか?
① 内容に興味が持てなかったから ② 覚えることが多くて面倒だったから
③ 先生の個性や授業の進め方が自分に合わなかったから
7)大学入試センター試験で世界史(AあるいはB)を受験しましたか?
① した → 質問 8 へ ② しなかった → 質問 9 へ
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8)質問7で①と回答した人にうかがいます。世界史を受験した理由は何ですか?
① 世界史が得意だった(あるいは試験で点数が取れると期待できた)から
② 高校での履修の都合上,世界史を受験科目に選択せざるを得なかったから
③ その他
9)質問7で②と回答した人にうかがいます。世界史を受験しなかった理由は何ですか?
① 世界史が苦手だった(あるいは試験で点数が取れないと予想した)から
② 世界史は苦手ではなかったが,より点数が取れると期待できる科目が他にあったから
③ 世界史を受験する必要がなかったから ④ その他
10)あなたはなぜこの講義を受講したのですか?(主たる理由を一つ選んで下さい)
①内容に興味があったから ②興味はないが,履修する必要があったから ③興味はないが,簡単に単位が取れそうだと思ったから ④その他
11)この講義を受講して,高校で世界史を学んだことが役に立ったと感じたことはありますか?
① ある → どんな点でか,具体的に ②ない
12)この講義は,高校までの世界史教育とつながっていると思いますか?
① 思う → どういう点でか,具体的に ②思わない → その理由を具体的に
13)次期学習指導要領が「主体的・対話的で深い学び」を重点と位置づけているように,大学を含めた学校教育におい て,「覚える」ことではなく「考える」ことが重視されています。では高校や大学の授業で,「歴史を覚える」のではな く「歴史を考える」とは具体的にどうすることだと思いますか?(自由記述)
14)あなたはこの講義で,提示された情報や資料から「考える」ことをしましたか?
① した → 具体的に ②しなかった
15)自分の過去の世界史学習を振り返って,もっとこういう点を学びたかった,あるいはもっと積極的に学ぶべきだっ たと思うことはありますか?
① ある → 具体的に ② ない
質問 2 で①と回答した人は,以上で回答終わりです。ご協力ありがとうございました。
以下の質問 16~19 には,質問 2 で②と回答した人が答えて下さい。
16)高校で歴史関係の科目を履修しましたか?
① 日本史を履修した ② 歴史関係の科目は全く履修しなかった
17)高校以外の場(予備校等)で世界史を履修しましたか?
① した ② しない
18)大学の講義を受講して,世界史を学んでおけばよかったと感じたことはありますか?
① ある → 具体的には? ② ない
19)大学の講義以外の機会で,世界史を学んでおけばよかったと感じたことはありますか?
① ある → 具体的には? ② ない
質問 2 で②と回答した人は,以上で回答終わりです。ご協力ありがとうございました。
幼児に対する防災教育プログラムの実践
問題と目的
1.幼児教育施設における安全管理
日本では近年、大規模な地震や豪雨による災害が多発 している。こうした自然環境の下では、幼稚園・保育 所・幼保連携型認定こども園(以下、総称する場合には 幼児教育施設と表記)においては、子どもの健康と安 全を守るための取り組みが不可欠である。平成 29(2017) 年3月 31 日付で公示され、2018 年 4 月より施行された 幼稚園教育要領は、あくまでも教育課程を編成するため の根拠法令であるため、施設の管理運営としての安全管 理については特に記載されていない。しかし幼稚園は学 校教育法第1条に定める学校であるため、学校保健安全 法の規定に則って安全管理を行うことになっている。こ れに対して幼保連携型認定こども園と保育所は、家庭に 代わって「保育」を行う施設であるため、同日に告示さ れた幼保連携型認定こども園教育・保育要領と保育所保 育指針には、施設の管理運営についても記載されている。
さらにこれらの施設も学校保健安全法を準用することが 定められている。学校保健安全法の該当箇所は次の通り である。
学校保健安全法(抜粋)
第 26 条 学校の設置者は、児童生徒等の安全の確保を図るた め、その設置する学校において、事故、加害行為、災害等(以 下この条及び第 29 条第3項において「事故等」という。)に より児童生徒等に生ずる危険を防止し、及び事故等により児 童生徒等に危険又は危害が現に生じた場合(同条第一項及び 第二項において「危険等発生時」という。)において適切に 対処することができるよう、当該学校の施設及び設備並びに 管理運営体制の整備充実その他の必要な措置を講ずるよう努 めるものとする。
第 27 条 学校においては、児童生徒等の安全の確保を図るた め、当該学校の施設及び設備の安全点検、児童生徒等に対す る通学を含めた学校生活その他の日常生活における安全に関 する指導、職員の研修その他学校における安全に関する事項 について計画を策定し、これを実施しなければならない。
第 28 条 校長は、当該学校の施設又は設備について、児童生 徒等の安全の確保を図る上で支障となる事項があると認めた 場合には、遅滞なく、その改善を図るために必要な措置を講 じ、又は当該措置を講ずることができないときは、当該学校 の設置者に対し、その旨を申し出るものとする。
第 29 条(危険等発生時対処要領の作成等)学校においては、
児童生徒等の安全の確保を図るため、当該学校の実情に応じ て、危険等発生時において当該学校の職員がとるべき措置の 具体的内容及び 手順を定めた対処要領(次項において「危 険等発生時対処要領」という。)を作成するものとする。
2 校長は、危険等発生時対処要領の職員に対する周知、訓練 の実施その他の 危険等発生時において職員が適切に対処す るために必要な措置を講ずるものとする。
3 学校においては、事故等により児童生徒等に危害が生じた 場合において、当該児童生徒等及び当該事故等により心理的 外傷その他の心身の健康に対する影響を受けた児童生徒等そ の他の関係者の心身の健康を回復させるため、これらの者に 対して必要な支援を行うものとする。この場合においては、
第 10 条の規定を準用する。
学校である幼稚園はこれらの条文に従い、災害等の危 険を防止する様々な措置を講じる責務があり、児童生徒 等(幼児を含む)に対する安全に関する指導を行い、安 全に関する計画を策定し実施することが義務づけられて いる。
幼保連携型認定こども園教育・保育要領と保育所保育 指針における施設の管理運営の中で、安全管理に該当す るのは「第3章 健康及び安全」である。両者は内容に 共通性を持たせてあるので、ここでは幼保連携型認定こ ども園教育・保育要領を例に挙げて検討する。
幼児に対する防災教育プログラムの実践
小林 真
1・五十嵐望美
2・竹田 誠
3・窪田広美
3Program of Disaster Prevention Education for Yong Children
KOBAYASHI Makoto, IGARASHI Nozomi, TAKEDA Makoto and KUBOTA Hiromi
要旨
本研究では、幼保連携型認定こども園の年長児を対象に、地震の際の避難を中心とした防災教育プログラムを実施 した。幼児が災害の種類に応じて自分の身を守る姿勢を学ぶ内容や、避難の際の安全の確保の方法などを学ぶ内容な どを、設定保育の時間を用いて3回にわたって実施した。行動観察と保育者への聞き取り調査の結果、災害の種類や 内容に関する関心が高まり、避難訓練の際には安全を確保する姿勢や行動が習得されつつあることが示された。今後 は、利用しやすい教材の開発や、低年齢の幼児にあったプログラムの開発が必要である。
キーワード:幼児 防災教育プログラム 保育内容(健康)
Keywords:ong children, Program of Disaster Prevention, educational content (health)
1 富山大学人間発達科学部 2 富山市立太田保育所
3 富山 YMCA 福祉会・幼保連携型認定こども園ふなはしこども園
富山大学人間発達科学研究実践総合センター紀要 教育実践研究 №14:75-93 論文