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教育・訓練計画及び実施の報告

ドキュメント内 平成15年度 SATプロセス自己評価レポート (ページ 33-105)

a) 教育・訓練計画及び実施結果,評価結果の発電所内での承認・報告時期

b) 承認者

5.4 教育・訓練の実施及び評価の記録並びに記録の管理方法

a) 教育・訓練の実施記録項目 1) 実施日時

2) 実施場所 3) 実施内容

4) 講師・インストラクタ 5) 受講者

6) 使用教材 7) その他必要事項

公衆審査

b) 教育・訓練の評価記録項目

1) 各受講者に対する評価記録項目 2) 評価実施者

3) 評価方法

4) 再教育・訓練(補習を含む)の要否及びフォローアップ状況 5) その他必要事項

c) 教育・訓練の記録の管理方法

上記記録類の保管期限及び保管箇所

5.5 評価結果の反映

a) 評価結果 b) 必要な改善事項

5.6 教育・訓練の具体的実施内容

教育・訓練の目的,実施方法,評価,評価基準,評価結果を含めた教育・訓練プログラ ムの実施要領

公衆審査

〔解 説〕

公衆審査

解 説

この解説は,指針本体の記載事項の理解を助けるために補足説明をするものである。

【解説1】

体系的教育・訓練手法(Systematic Approach to Training)は訓練に品質保証(QA)の考え方を適 用し,業務の遂行に必要な能力の検証から能力を獲得するために必要な教育・訓練の計画及び実施,さ らに訓練の事後評価までのプロセスを論理的に導く一連の教育・訓練手法であり,国際原子力機関

(IAEA)が推奨し,各国で採用される体系的教育・訓練手法である。

「JEAG4802-201X 原子力発電所運転員の教育・訓練指針」では,SATを標準的手法として取り入れ,

各事業者が本指針に則って運転員に対してより体系的で合理的な教育・訓練を効果的に実施することを 要求している。

SAT プロセスとは,教育・訓練を開発・維持するための体系的なプロセスの集合体のことをいう。プロセ スには分析,設計,開発,実施,評価があり,これらを総称してSATプロセスという。これら5つのプロセス を実施することで,教育・訓練プログラムを体系的かつ合理的に開発・維持することができる。

SATは,教育・訓練プログラムを開発あるいは維持するために必要となる情報やリソースは何かをあらか じめ定義し,それらをどのような方法・考え方をもって処理し,アウトプットを導くか,という教育・訓練プログ ラムに対する設計図を定義するものである。この教育・訓練プログラムに対する設計図は,通常,マニュア ルとしてまとめられる。これらマニュアルを用いることで,教育・訓練プログラムの開発あるいは維持に対す る体系的なアプローチが取れるようにしたものである。

SAT 評価プロセスにおいては,品質保証の観点から,教育・訓練プログラムのニーズ,有効性に対する 評価を行うよう規定する。

教育・訓練プログラムが QA システムに則っていることは第三者に対し運転員の知識・技能に関する保 証にもなる。

SATに基づく教育・訓練プログラムを実施することで,以下のメリットがある。

a) 教育・訓練内容及び教育・訓練水準の標準化・均質化 b) 教育・訓練の効率向上及び不必要な教育・訓練の削除

c) 業務分析・職務分析による,運転員に必要な知識・技能の明確化

d) 達成基準を示した学習目的の設定による,習得が必要な力量の明確化

公衆審査

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業務,教育・訓練ニーズの分析

教育・訓練プログラムの設計

教育・訓練資料等の開発

教育・訓練の実施

教育・訓練効果の評価

フィードバック フィードバック

フィードバック

フィードバック 改善措置

図 【解説1】-1 SATプロセスフロー

【解説2】

既存の知識・技能等の例として,米国原子力規制委員会による「Knowledge and Abilities Catalog for Nuclear Power Plant Operators for Pressurized Water Reactor」 (NUREG-1122) 及 び

「Knowledge and Abilities Catalog for Nuclear Power Plant Operators for Boiling Water Reactor」(NUREG-1123)等がある。

【解説3】

OSART(Operational Safety Review Team)とは,IAEAが加盟国の原子力発電所に対し行う評価

活動。

WANOピアレビューとは,WANO(World Association of Nuclear Operators)が加盟している 事業者の原子力発電所に対し行う評価活動。

いずれも原子力発電所の運転に係る技術分野の専門家チームを派遣して,原子力発電所の運転・保 守管理状況を調査し,その評価結果と改善事項を報告するものである。

JANSI ピアレビューとは,東京電力福島第一原子力発電所事故を教訓とし,一般社団法人 原子力安

全推進協会(略称JANSI)がWANOピアレビュー手法等を参考に,会員の専門家により構成したチーム が原子力発電所等の運営状況や設備の状態,安全文化の健全性や改善への取組み具合をエクセレンス との比較において評価し,それぞれのレベルを引き上げるための提言・勧告を実施する活動である。

公衆審査

〔附 属 書〕

公衆審査

附属書A

(参考)

SAT プロセスを運営するための体制の例

この附属書は本文 4.2 節に定める,SAT プロセスを運営するための体制の例であり,実際には 各事業者で様式,内容を定めるものとする。

公衆審査

以下に SAT プロセスを運営するための体制の例を示すが,(例1)及び(例2)は体制整備の初 期段階における簡易な体制の例であり,体制整備が進捗するに従い(例3)のような体制を構築す ることを推奨する。

(例1)部門別評価・報告審議方式

各ライン部門が自部署の教育・訓練活動を定期的にレビューし,その報告を基に既存もしくは 新規に設置する会議体を利用して,SATに基づく教育・訓練の実施状況やパフォーマンスの評 価を審議し,問題点の抽出及び改善を行う。

(例2)セルフアセスメント・報告審議方式

「セルフアセスメントチーム」を編成して原子力発電所部門横断的に教育・訓練活動を定期的 にレビューし,その報告を基に既存もしくは新規に設置する会議体を利用して,SATに基づく教 育・訓練の実施状況やパフォーマンスの評価を審議し,問題点の抽出及び改善を行う。

(例3)チーム運営方式

教育・訓練プログラムの方針決定及びレビューを行う「レビューチーム」,業務・職務分析を行 う「JTA(Job and Task Analysis)チーム」,教育・訓練の設計開発を行う「マテリアルチーム」,

教育・訓練プログラムの改善のための情報収集・分析を行う「情報収集担当者」といったチーム・

専門家の継続的な活動により,組織的な運営を行う。各チーム・担当者の構成,役割は以下の 通り。また,図A.1にチーム運営方式の運用管理フロー例を示す。

レビューチーム

複数名のSME(Subject Matter Expert:所属の管理者またはその経験者)と指導員に

加え,1~2名の情報収集担当者にて構成される。

a) 教育・訓練プログラムの方針に関する決定 b) 教育・訓練教材,試験問題のレビュー c) 教育・訓練プログラムに関するレビュー

d) 教育・訓練プログラムの開発,改善に関する分析と対応処置の決定 e) 教育・訓練プログラム内部評価の実施と教育・訓練実施状況報告書の作成

公衆審査

JTAチーム

SME複数名及び情報収集担当者にて構成され,必要に応じてレビューチームにより選 出・任命される。

a) 業務分析,職務分析の実施 b) 業務リスト,職務リストの改訂 マテリアルチーム

各教育・訓練科目を担当する指導員及び教育・訓練科目に対し専門的知識を有する者,

さらに情報収集担当者により構成される。

a) 教育・訓練内容の検討

b) 教育・訓練教材(テキスト,研修ガイド等)の作成・改訂 c) 試験問題の作成・改訂

情報収集担当者

a) 教育・訓練プログラムの改善に関わる情報(アンケート,試験結果,改善要望,教 育・訓練観察結果,他電力情報,規制情報,海外情報等)の集約

b) 集約結果から教育・訓練プログラムの改善あるいは追加につながる情報のスクリー ニング

c) レビューチームによる改善情報とレビュー結果のまとめ

d) 試験結果がある一定の基準値範囲外であった場合に,試験問題の品質が試験結 果に影響を与えているのか,教育・訓練教材の品質が影響を与えているのか,イン ストラクションによるものか等の判断

公衆審査

図 A.1 チーム運営方式の運用管理フロー例

レビューチーム 受講者

マテリアルチーム 意志決定

JTAチーム インストラクタ

情報収集担当者 サポート インストラクション アウトプット

公衆審査

附属書B

(参考)

原子力発電所運転員の技術レベル例

本附属書は,本文4.4.1節b)項に定める,運転員の業務に応じた役割と有すべき技術レベルの 例を示すものであり,実際には各事業者で様式,内容を定めるものとする。

運転状態 通常運転 設計基準事故(DBA) 設計想定外事故(B-DBA) シビアアクシデント

運転員の対応 通常運転対応 炉心損傷防止対応 炉心損傷後の対応

適用する 運転マニュアル

運転マニュアル (通常時)

AOP (第一部)

EOP (第二部)

SOP (第三部)

重大事故時等の発生および拡大の防止に必要な措置の運用手順等

上級運転員

(当直課長)

上級運転員

(当直副長)

中級運転員3 中級運転員2 中級運転員1 初級運転員

事業者により適用範囲、

名称が異なる

図 B.1 運転員教育訓練ガイドラインで各運転員に求める適用範囲について

シビアアクシデント対応を理解するレベル,指揮できるレベルについて以下の通りとする。

① 上級運転員は,シビアアクシデントへの移行判断,操作方針の決定,操作指示ができるこ と。

② 中級運転員は,シビアアクシデントに対応するための知識,技能を有すること。

③ 初級運転員は,現場操作並びに現場確認項目を上位職の具体的指示に基づき実施でき

る能力を有すること。

公衆審査

ドキュメント内 平成15年度 SATプロセス自己評価レポート (ページ 33-105)

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