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ユーザ事例 管理者側が評価・診断をする (概形診断)方式を使った取り組みの例

3.4 教育研修基準

ETSS-JMAABにおける「教育研修基準・教育プログラ ムデザインブック 補足説明」は、自動車制御系開発分 野における人材育成を実現するために、IPA/SECの「教 育研修基準・教育プログラムデザインガイド」を補足す

る内容が記述されている。また、自動車制御系開発未経 験者を育成の対象とした、「自動車制御系開発未経験者向 け教育プログラム例」を提示している。以下に実際に作 成した教育プログラムの事例を紹介する。

4 MBD未経験者向け教育プログラム

教育研修基準を用いることで、様々な教育プログラム が作成可能となる。WG参加各社から教育プログラム案 を出したが、WGにおいてとくに優先度が高い教育プロ グラムとして、実際に制御系設計のプロセスが体験出来 るMBD未経験者向け教育プログラムが必要と考え、作成 した。

作成した教育コンテンツの科目一覧を図7に示す。作 成の際、教育コンテンツプロトタイプ試行において、

WG参加各社からMBD未経験の方を選定し、実際に教育 プログラムを受講していただき、受講前と受講後でスキ ルの診断を行った。またアンケートを実施し感想や改善 要望等のフィードバックを得た。その後フィードバック を元に教育プログラムを完成させた。教育プログラム例 を図8に示す。

第1階層  第2階層  エントリレベル 

基準 レベル幅  0 1 2 3 4 5 1 0-2

1 要求の獲得と調整  1 0-2 1システム要求分析 2

ベースライン(基準の値) 

システム分析と要求定義   

スキルレベルの点数の分布(レベル幅の値) 

該当キャリアレベルに存在しない点数(レベル外の値) 

1 1-2

ミドルレベル  基準 レベル幅  0 1 2 3 4 5

1 1-3 1 1-3 2 2-3 3 システム分析と要求定義のレビュー 

 

図7 MBD未経験者向け教育プログラム科目一覧

図8 教育プログラム例※ 6

4 MBD未経験者向け教育プログラム

図6 キャリア基準におけるスキルレベルの付け方

※6 2008年5月29日より、サイバネットシステム社の技術トレーニングとして開始。

http://www.cybernet.co.jp/matlab/training/advanced̲MBD.shtml

科目名称 

No. 教育期間 対象レベル  目標レベル 

教育項目 

実施形態  概 要 

MBD概論  15min 未経験  初心  開発技術 

技術要素  電子システムプラットフォーム  制御システム要求分析 

制御システム設計   ソフトウェア要求分析  

ソフトウェア設計   ソフトウェア詳細設計   ソフトウェアコード作成とテスト  

ソフトウェア結合   ソフトウェア適格性確認テスト  

システム結合   システム適格性確認テスト  

制御システム設計   ソフトウェア要求分析 

ソフトウェア設計  ソフトウェア詳細設計  ソフトウェアコード作成とテスト 

ソフトウェア結合  技術項目  スキルカテゴリ 

MBD業務に従事するために必要となる開発技術(MBD技 術全般:制御システム要求分析〜システム適格性確認テス ト)に関する基礎技術(知識)を習得する。 

MBDプロセス演習 

2 2日間(15h)  初心  初級  開発技術 

MBD技術者として必要となる技術を、ラジコン自動車の 制御開発を題材とした一連のMBDプロセスを疑似体験す るプロジェクト型演習を通して、実践的に習得する。 

CBT 

(Computer Based   Trainning) 

プロジェクト型演習    1

図5 職種や専門分野が担う責任や役割の達成度合いを キャリアレベルとして可視化する

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団体事例 ツールユーザ会での事例

5 ETSS−JMAABの普及活動

WGの中では、ETSS-JMAABを広く知ってもらい、実際 に運用してもらうことが必要と考えた。そこで、2008年 4月に群馬、7月に名古屋、12月に仙台でETSS-JMAAB説 明会を実施し、実際に現場で活躍しているWGのメンバ が経験を交えながらの説明を行った。説明会の展開は基 本的には以下の通りである。

①ETSS-JMAABの説明

②MBD適用事例

③MBDスキル基準を使ったスキル診断

また説明会においては、参加者に対して、実際に使用 してみて「気づき」を得るという観点から、MBDスキル 標準を元に作成したスキル診断を実施した(図9)。スキ ル診断は様々な方法があるが、自己診断により実施した

(仙台開催では未実施)。

6 今後の展開

2008年7月にVer.1.1の発行後、WGは終了した。そのた め、WGで作成した共通指標であるMBDスキル基準のス キル各項目のメンテナンス作業は、運用する各社で対応 することとした。

JMAABの目的は、業界においてMBDの普及を進めるこ とにより、高品質の製品を短期間に顧客に提供すること であるとも言えるため、ETSS-JMAABを多くの方に活用 していただきたいと考えている。育成WGでは、ETSS-JMAABを図10のように位置付け、各企業や教育機関で利 用されることで、より質の高い技術者教育の実施を期待 している。

また育成WG終了後は、新たに参加企業を募り、具体

的なMBD教育のテキストと教材の企画・制作を検討する MBD教本WGの活動を開始した。

7 おわりに

ETSS-JMAABを作成するために活動した育成WGの参 加会社を以下に挙げる。JMAABのWGの中でも最も参加 会社が多く、各社の注目の高さが伺われる。またこの WG活動を通して自動車会社とサプライヤがお互いの立 場を理解し、共通の開発環境を整えるための指標が必要 であることを改めて感じている。

謝辞

ETSS-JMAAB作成並びに本稿の作成にご尽力いただい たWGメンバを含め、関係各位にお礼を申し上げる。

JMAAB MBDエンジニア育成WG歴代参加企業

アイシン精機、アイシンAW、アドヴィックス、いすゞ 自動車、ジヤトコ、スズキ、デンソー、トヨタ自動車、

日産自動車、日産ディーゼル、日立製作所、本田技術研 究所、マツダ、ミツバ、三菱電機、ヤマハ発動機、両毛 システムズ、サイバネットシステム     (敬称略)

参考文献

[ETSS ]IPA/SEC:組込みスキル標準ETSS2007

[SECjournal] 山田元美:組込みシステムにおけるモデルベース開発(MBD)技術 者のスキル標準,SEC journal Nol.13,2008

参考

・ETSS-JMAABのダウンロード/アンケート http://J-MAAB.cybernet.jp/

・問い合わせ先:JMAAB事務局 [email protected]

図9 スキル分布作成例

5 ETSS-JMAABの普及活動

6 今後の展開

指針:スキル標準  MBD技術の書棚  教育界(大学) 

システム要求  検査 

運用 

詳細設計 

ECU

単体テスト  結合テスト  機能設計 

企画 

キャリアアップ  開発技術 

技術要素  管理技術 

産業界(教育企業) 

自動車業界 

MBDエンジニア  連携 

運用 

改訂 

提供 

要望  活用 

活用 

要望 

要望  人材の輩出  専門教育の実施 

充実 

キャリアパス  適材配置 

教育コンテンツ制作 

カリキュラム選択 

(企業ごと) 

図10 MBDエンジニア育成の目指す世界

・現在のスキルレベルまで塗りつぶす

・必要なレベルにレ印をつける

7 おわりに

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1 はじめに

独立系情報サービス企業の連合体であるITAは「1社で はできないことを、複数の企業で集まって実現させよう」

という主旨の下、1995年2月に発足し、2009年3月の時点 で15社により構成されている。

スキルマネジメントWG※2(以下、MOS_WG)は、ITA とIPA/SECとのコラボレーション活動の主体であるソフ トウェア・エンジニアリング会議(SE会議)のWGで、

組込み系ビジネスを有するITベンダ8社13名から構成さ れ、2008年から活動している。

IPA/SECから「ETSS推進テクニカルアドバイザー」と しての参画の他、図1に示すように多数の有識者に参画

していただいて構成されたMOS_WGは、スキルマネジメ ント・システムの開発を推進している。

MOS_WGは、スキルマネジメント・システムを作成す るにあたって、ETSSをベースにしたITA版のETSS「ITA-ETSS」を策定するところから始めた。ITA-ETSS策定で は、メンバの人的リソースを考慮したロードマップを決 定した。これはメンバの主業務に影響を与えない範囲で MOS_WGの活動を効率的に推進する上で、具体的な成果 物とリリース時期をゴールとして設定しておく必要があ ったためである。図2が、そのロードマップである。

なおMOS_WGは、2008年から活動を始めているが、そ

ITA スキルマネジメントWG

アイエックス・ナレッジ株式会社

中谷 則仁

株式会社アイネット

辻 敏尚・高松 茂

株式会社エヌアイデイ

戸澤 秀行・若本 稔

情報技術開発株式会社

宮田 哲・田尻 誠・東谷 上

株式会社ソフトウェアコントロール

中安 猛・鈴木 潔孝

ナレッジビーンズ株式会社

土屋 崇

株式会社日本アドバンストシステム

隆宝 桂悟

株式会社ビッツ

押耳 正孝

(社名50音順)

ETSSを活用したスキルマネジメント

独立系情報サービス企業15社で構成されているITA※1では、IPA/SECを始めとす るスキル標準関連団体とコラボレーションを図り、ETSSを活用したスキルマネジメ ント・システムの開発を推進している。

団 体 事 例 ITベンダによるETSS適用事例

1 はじめに

2 ITA-ETSS策定ロードマップ

※1 ITA:Information Technology Alliance。http://www.ita.gr.jp/

※2 スキルマネジメントWG:Management Of Skills Working Group;MOS̲WG

ITA組込み系企業8社 13名 

強いIT人材を  育成する  ITスキル研究  フォーラムiSRF  堤 裕次郎  IPA 

独立行政法人  情報処理推進機構  渡辺 登・(石川 秀一)・  遠藤 和弥 

社団法人  組込みシステム  技術協会  近森 満  SSUG 

植松 栄次・樽谷 謙二・ 

井本 貴志・清水 千博 

図1 スキルマネジメント・システム開発推進体制 図2 MOS̲WGのロードマップ

2007年度       2008年度       2009年度        2010年度     2011年度以降  ETEC他体系化 

Phase-0   Phase-1 Phase-2 Phase-3 Phase-4

スキル基準 

活用システム構築  キャリア基準 

教育研修基準 

ROI標準 

ITA-ETSS啓蒙活動 

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