第4章 分野別振興開発事業計画
12 教育及び文化の振興
小・中学校は父島・母島にそれぞれ設置され、高等学校については、都立小笠原高校 が父島に設置されており、校舎をはじめ体育館、プール、屋外運動場などの学校施設が 整備されている。学校教育の場であることはもとより、住民のスポーツ・文化などの社 会教育の場として、寄与してきたところである。
なお、都立小笠原高校については、母島から進学する生徒のための寄宿舎を整備して いる。
都立小笠原高校については改築から
25年以上経過したこともあり、経年劣化等も見 られることから大規模改修工事(増築棟建築、体育館改修)を計画的に実施している。
母島の小・中学校は平成
17年度に新校舎となり、また、父島の小・中学校について は、平成
25年度に耐震化工事を行っている。
小笠原村は、奨学資金貸付制度により本土の学校への進学者に対する支援を行い、保 護者負担の軽減を図っている。
○
父島の小・中学校については、経年劣化と併せて、児童・生徒数の増加によって手 狭となっているため、建替えによる教育環境の向上が求められている。
○
学校教育を担う教職員の更なる指導力向上のための支援体制の充実等が求められて いる。
○
学校、家庭及び地域社会が相互に連携し、一体となって子供を育てる体制づくりが 求められている。
小笠原小学校
(父島)
母島小学校
(母島)
小笠原中学校
(父島)
母島中学校
(母島)
小笠原高校
(父島)
平成21年度 119 38 50 11 58(7)
平成22年度 123 32 49 14 50(4)
平成23年度 138 27 43 16 59(7)
平成24年度 140 32 49 13 44(5)
平成25年度 138 29 43 16 45(8)
○
老朽化した父島の小・中学校施設については、建替えに向けた具体的な検討を進め る。 【村】
○
教職員の更なる指導力向上を目指し、研修やOJT等による人材育成のための支援 体制の充実を図る。 【都・村】
○
都立小笠原高校における指導の充実のため、一層の教職員の体制整備を図る。 【都】
○
学校教育については、小笠原諸島特有の伝統文化、歴史、自然環境など地域の特性 や人材を生かしながら、小中連携教育や地域と一体となった教育を推進する。 【村】
○
学校施設の開放や社会体育施設などの既存施設の有効活用などにより、社会教育の 充実を図る。 【村】
○
小笠原諸島内外の高等学校への通学支援等について検討する。 【村】
具体的な取組 H26 H27 H28 H29 H30 小・中学校の建替えに向けた
検討
都立小笠原高校改修
都立小笠原高校における一層 の教職員の体制整備
学校教育及び社会教育の充実
都立小笠原高校 検討
継続 工事
検討 実施
計画・設計
小笠原諸島には世界的にも貴重な動植物や地域性豊かな歴史・文化があり、特別天然 記念物のメグロをはじめ、学術上貴重な文化財が数多く存在しており、世界自然遺産登 録を契機に、世界中から小笠原諸島特有の歴史及び文化への興味が高まっている。
こうした文化財の適切な保護・活用を図るため、小笠原村文化財保護審議会が設置さ れているほか、都では小笠原諸島に存する有形・無形の文化財の保存伝承及びその活用 に関する指導・助言を行っている。
また、南洋踊りや小笠原の民謡など小笠原諸島特有の文化については、学校教育や地 域でのイベントなど様々な場面で採り入れられている。
その他、島内で開催する住民向けのスポーツ大会への支援などを行っている。
○
伝統文化を今後継承していく人材が不足している。
○
小笠原諸島の貴重な文化財が注目される中、保護・活用のための体制が整っていな い。
○
離島という地理的な条件から、島外の芸術文化に直接触れる機会を確保していく必 要がある。
12 教育及び文化の振興
(2)文化・スポーツ
南洋踊り
(東京都無形文化財
)現状と課題
○
文化財及び文化の保存・伝承を図るとともに、小笠原諸島の地域性豊かな歴史及び 文化を観光面でも活用できるよう観光客の探究心に応える環境づくりを促進する。【村】
○
文化財及び文化の意義や価値について、国内外の研究者等との連携により調査・研 究を深め、得られた知見を広く還元し、その有効活用に努める。 【村】
○
小笠原諸島を海洋資源・民俗文化等の研究・教育の拠点として活用し、その成果を 国内外に発信することについて、関係機関と連携しその可能性や方策を検討する。【村】
○
島しょ芸術文化振興事業の継続実施など、音楽、児童演劇や寄席等を鑑賞する機会 を提供し、小笠原村における芸術文化の振興を図る。 【都】
○
スポーツ大会の支援は、住民の健康増進や住民間の活発な交流も期待できることか ら今後も継続していく。 【都】
具体的な取組 H26 H27 H28 H29 H30 文化・スポーツ振興への取組
継続
スポーツ大会(サッカー)
小笠原諸島における観光にとっての最大の地域資源は、豊かで貴重な自然環境であ り、都や小笠原村では、エコツーリズムを基軸とした観光を推進している。
平成
23年
6月の世界自然遺産登録を受け、教育旅行及びシニア層の入り込みは一 時的に大きく増加したが、落ち着きを取り戻しつつある。一方、外国人観光客につい ては遺産登録の前後で大きな変化は見られない。
このような状況の中、小笠原諸島では、世界自然遺産としての貴重な自然環境の保 全と観光利用の両立とを図る視点に立ち、国、都及び小笠原村とともに、魅力の発信 と合わせた普及啓発活動を進めている。
また、遊歩道や都市公園等の整備や維持管理により、観光客が自然を楽しむための 環境整備が行われている。都においても、小笠原村の実施する扇浦・小曲地区や奥村 遊歩道整備などの観光施設整備事業に対して補助を実施し、観光資源の開発を支援し てきた。
○
関東以外の地域からの新たな観光客誘致を検討するなど、観光客の開拓に向けた取 組が必要である。
○
他の離島地域と同様に、雨天時対策の観光メニューの開発が必要となっている。
○
遊歩道等の新規設置に当たっては、開発による自然環境への影響を配慮するととも に、後年度の維持管理を含め慎重に検討することが必要である。
○
外国人観光客の規模自体が小さいことから、島内の多言語化が進みにくい状況であ
る。
ドキュメント内
平成26~30年度小笠原諸島振興開発計画(素案)
(ページ 70-74)