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教員・教員組織

項目 13:専任教員数、構成等

各経営系専門職大学院は、基本的な使命(mission)、固有の目的を実現することができるよう、

適切な教員組織を編制しなければならない。そのためには、専任教員数、専任教員としての能力 等についての関連法令を遵守しなければならない。また、理論と実務の架橋教育である点に留意 して、教員の構成にも配慮し、適切に教員を配置することが必要である。

<評価の視点>

3-1:専任教員数に関して、法令上の基準を遵守していること。(「告示第 53 号」第1条第1項)〔F群、L群〕

3-2:専任教員は、1専攻に限り専任教員として取り扱われていること。(「告示第53号」第1条第5項。なお、

2013(平成25)年度まで、専門職大学院設置基準附則2が適用される。)〔L群〕

3-3:法令上必要とされる専任教員数の半数以上は、原則として教授で構成されていること。(「告示第53号」第 1条第6項)〔L群〕

3-4:専任教員は、以下のいずれかに該当し、かつ、その担当する専門分野に関し高度の指導能力を備えているこ と。(「専門職」第5条)〔F群、L群〕

1 専攻分野について、教育上又は研究上の業績を有する者 2 専攻分野について、高度の技術・技能を有する者 3 専攻分野について、特に優れた知識及び経験を有する者

3-5:専任教員のうち実務家教員は、5年以上の実務経験を有し、かつ、高度の実務能力を有する教員であること。

(「告示第53号」第2条第1項)〔L群〕

3-6:専任教員の編制は、経営系専門職大学院の教育が理論と実務の架橋教育にある点に留意しながら、経営系専 門職大学院の果たすべき基本的な使命の実現に適したものであること。〔F群〕

3-7:専任教員のうち実務家教員の割合は、経営系各分野で必要とされる専任教員数のおおむね3割以上であるこ と。(「告示第53号」第2条第1項、第2項)〔L群〕

3-8:経営系各分野の特性に応じた基本的な科目、実務の基礎・技能を学ぶ科目、基礎知識を展開・発展させる科 目について専任教員を中心に適切に配置されていること。〔F群〕

3-9:経営系各分野において理論性を重視する科目、実践性を重視する科目にそれぞれ適切な教員が配置されてい ること。〔F群〕

3-10:教育上主要と認められる授業科目については、原則として、専任の教授又は准教授が配置されていること。

〔F群〕

3-11:教育上主要と認められる授業科目を兼担・兼任教員が担当する場合、その教員配置は、適切な基準・手続 によって行われていること。〔F群〕

3-12:専任教員は、年齢のバランスを考慮して適切に構成されていること。(「大学院」第8条第5項)〔L群〕

3-13:教員は、職業経歴、国際経験、性別等のバランスを考慮して適切に構成されていること。〔F群〕

3-14:固有の目的に即して、教員組織の編制にどのような特色があるか。〔A群〕

<現状の説明>

本研究科の教員組織は、専任教員数、専任教員としての能力等についての関連法令を遵守して いる。また、理論と実務の架橋教育である点や教員の構成等に配慮し、適切な教員配置を行って いる。

視点ごとの説明は以下のとおりである。

(3-1)

専門職大学院設置基準等にに定める必要な専任教員数は 11 名であるが、本研究科の現在の専任 教員数は 12 名であり、法令上の基準を順守している。なお、12 名のうち3名は、「平成 15 年文 部科学省告示第 53 号(専門職大学院に関し必要な事項について定める件)」第2条第2項に基づ く教員(みなし専任教員)である。

(3-2)

本研究科はマネジメント研究科マネジメント専攻のみの一専攻であり、他の学部や研究科等と の兼任教員はおらず、全員が本研究科の専任教員である。

(3-3)

本研究科の専任教員 12 名(みなし専任教員3名を含む)のうち、教授は8名、准教授は4名で あり、半数以上が教授で構成されている。

(3-4)

本研究科においては、専門職大学院設置基準第5条第1項の規定をより具体的に定めるために

「マネジメント研究科専任教員の資格についての申し合わせ事項」を決定している。

当該申し合わせ事項の内容は下記のとおりである。

1 研究者教員については、「専攻分野について、教育上又は研究上の業績を有する者」として、

研究上の業績として、①博士の学位を有し専攻分野に関する論文が5本以上、②①に準ずる者 として専攻分野に関する論文が8本以上とし、教育上の業績については、③専攻分野について の職歴や教育歴等が①及び②と同等と認められることと定めている。

研究者教員については、いずれもこの資格要件を満たしている。

2 実務家教員については、「専攻分野について、特に優れた知識及び経験を有する者」として、

④実務家教員については専攻分野におけるおおむね5年以上の実務経験を有し、かつ高度の実 務の能力を有する者で、企業における金融、会計、人事等の実績などの具体例を掲げて、実務 上の業績が上記1の資格審査基準と同等と認められるものであることと定めている。

実務家教員については、いずれもこの資格要件を満たしている。

また、専門職大学院設置基準第5条第1項の「その担当する専門分野に関し、高度の教育上の 指導能力があると認められる専任教員」については、①教授である者、②准教授である者、③講 師である者、④専門分野に関連する職務上の業績が①②③に準ずると認められる者と定めている。

専任教員の資格要件の審査のために、研究科長を含めて4人の専任教員から構成される資格審 査委員会を設置することとしている。

このように、専門職大学院設置基準等に基づき本研究科における専任教員の専攻分野における 教育上又は研究上の業績、及び専門分野に関する高度の教育上の指導能力についての資格要件を 定めて、適正に運営している。

(3-5)

本研究科の専任教員 12 名(みなし専任教員3名を含む)の内訳は、実務家教員は7名、研究者 教員5名である。

実務家教員は、(公財)九州経済調査協会、日本長期信用銀行(現新生銀行)、北九州市役所、

ソシエテ・ジェネラル銀行、三井物産スチール、公認会計士事務所、安川電機(弁護士)等の職 場で、いずれも5年以上の実務経験を有し、かつ高度の実務能力を有している。

(3-6)

本研究科は、理論と実務の架橋教育であるという専門職大学院の使命を踏まえるとともに、公

立大学であるという特性や、産業都市でありアジアに近接しているという地域性を踏まえて、マ ネジメント理論に長けた研究者教員と現場における実践を背景とした実務家教員からなる専任教 員で構成している。

また、本研究科では、教育課程・実施方針等に基づき、ベーシック科目、アドバンスト科目、

エグゼクティブ科目、プロジェクト研究科目という4段階から構成される「積み上げ方式による ステップアッププログラム」による教育システムを構築している。

そのため、基礎科目であるベーシック科目及び基本科目であるアドバンスト科目は専任教員を 中心に担当し、演習形式で行うプロジェクト研究科目は専任教員(みなし専任教員3名を含む)

がすべて担当することによって、理論と実務の架橋教育のため基盤となる理論、考え方や実践方 法などを学生に修得させている。

さらに本研究科の大きな特徴であるものづくりからサービス業までの幅広い業種の民間企業、

中華ビジネス、NPO、環境、医療・福祉、地域開発、地方自治体などの現場の第一線でリーダ ーとして実際に活躍している特任教員 11 名(特任教員であるみなし専任教員3名は除く)は、そ れぞれの専門分野を深く講義する専門・応用科目であるエクゼクティブ科目を主として担当して いる。

このように、理論と実務の架橋教育を実現するために、カリキュラム体系に応じ、専任教員、

特任教員等を適切に配置している。

(3-7)

本研究科の専任教員 12 名(みなし専任教員3名を含む)のうち、実務家教員は7名である。実 務家教員の割合は 58.3%であり、「専門職大学院に関し必要な事項について定める件」第2条第 1項に規定される「おおむね3割以上」の要件を満たしている。

(3-8)

本研究科のカリキュラム体系は、上記のように「積み上げ方式によるステップアッププログラ ム」としている。

基礎科目であるベーシック科目、基本科目であるアドバンスト科目を中心に基本的な科目、実 務の基礎・技能を学ぶ科目、基礎知識を展開・発展させる科目に主に専任教員を配置し、エグゼ クティブ科目には主に特任教員等実務家教員を配置している。

基礎科目であるベーシック科目の7科目については、多様な職業体験や学歴を有する社会人学 生に対応するため、経営系専門職大学院である本研究科への入門科目(選択科目)ともいえる「マ ネジメント入門」、「経済学入門」の2科目を配置したうえで、マネジメント全般にわたる基礎と なる必修科目の「経営戦略」、「組織とイノベーション」、「ファイナンス」、「アカウンティング」

「マーケティング」の5科目から構成されており、必修科目は全て専任教員及びみなし専任教員 が担当している。

基本科目であるアドバンスト科目 16 科目のうち、本研究科のカリキュラム特性(①ビジネス・

マネジメント系、②パブリック・マネジメント系、③中華ビジネス系、④ソーシャル・ビジネス 系の4領域から構成される)を反映した主要な基本的科目である「人材マネジメント」、「知識マ ネジメント」、「国際経営」、「財務諸表分析」、「パブリック・マネジメント」、「地域づくり総論」、

「環境ビジネス」の7科目は専任教員が担当している。

また、演習方式で教員と学生とが高密度に係り合い授業を行う「グループ・ディスカッション

Ⅰ・Ⅱ」及び「プロジェクト研究Ⅰ・Ⅱ」は専任教員及びみなし専任教員が担当している。

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