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改正前の制度の概要(確定拠出年金に 係る課税関係)

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 確定拠出年金に係る掛金の拠出、運用及び給付 の各段階における所得税の課税については、次の とおりとされています。

⑴ 拠出段階

① 居住者が、企業型年金加入者掛金を支払っ た場合又は個人型年金加入者掛金を支払った 場合には、その支払った掛金の全額が小規模 企業共済等掛金控除の対象として控除されま す(所法75②二)。

(注 1 ) 確定拠出年金は、厚生年金保険の適用

事業所の事業主が、単独又は共同して実 施する企業型年金と国民年金基金連合会 が実施する個人型年金の 2 つの類型が設 けられ、それぞれ次の者が対象者とされ ていました(確定拠出年金法 2 ②③、 9

①、62①)。

① 企業型年金

 企業型年金が実施される厚生年金保 険の適用事業所に使用される次に掲げ る者で(原則)60歳未満の従業員(国 民年金の第 2 号被保険者)

イ 厚生年金保険の被保険者

ロ 私立学校教職員共済制度の加入者

② 個人型年金

イ 自営業者等(国民年金の第 1 号被 保険者)

ロ 企業型年金、確定給付企業年金な どの他の企業年金(以下「他の企業 年金」といいます。)の対象となって いない60歳未満の厚生年金保険の被 保険者である企業の従業員(国民年 金の第 2 号被保険者)

(注 2 ) この小規模企業共済等掛金控除は、社 会保険料控除と異なり、自己と生計を一 にする配偶者その他の親族の掛金を支払 っても控除の対象とはなりません。

② 事業を営む個人又は法人が支出した、企業 型年金の掛金を含む次の掛金等は、企業型年 金の従業員を含む次の被共済者等に対する給 与所得の金額の計算上収入金額に算入しない こととされるとともに、これらの金額を支出 した個人の支出した日の属する年分のその事 業に係る必要経費に算入することとされてい ます(所令64)。

イ 独立行政法人勤労者退職金共済機構又は 特定退職金共済団体が行う退職金共済に関 する制度に基づいてその被共済者のために 支出した掛金

ロ 確定給付企業年金法の確定給付企業年金 に係る規約に基づいて加入者のために支出

した掛金又はこれに類する掛金若しくは保 険料のうちその加入者が負担した金額以外 の部分

ハ 法人税法附則の適格退職年金契約に基づ いて受益者等のために支出した掛金又は保 険料のうちその受益者等が負担した金額以 外の部分

ニ 確定拠出年金法の企業型年金規約に基づ いて企業型年金加入者のために支出した事 業主掛金

ホ 勤労者財産形成促進法の勤労者財産形成 給付金契約に基づいて信託の受益者等のた めに支出した信託金等

(注) 事業主が法人である場合には、損金に算 入されます(法令135)。

⑵ 運用段階

① 資産管理機関が受託者である企業型年金の 資産管理契約(確定拠出年金資産管理契約)

に係る信託については、信託財産に帰せられ る収益及び費用の帰属の原則は適用しないこ ととされています(所法13)。

② 企業型年金の年金資産である信託財産につ き受託者である資産管理機関が受ける一定の 利子等又は配当等に対しては、所得税の源泉 徴収を行わないこととされています(所法 176②)。

⑶ 給付段階

① 受給権者が一時金として支給を受ける老齢 給付金については、退職手当等とみなすこと とされています(所法31三、所令72③六)。

 退職所得とされる退職手当等に係る勤続年 数の計算は、原則として、退職手当等の支払 を受ける者がその退職手当等の支払者の下に おいてその退職手当等の支払の基因となった 退職の日まで引き続き勤務した期間により計 算することとされていますが、退職手当等と みなす一時金(以下「退職一時金等」といい ます。)については、組合員等であった期間

(退職一時金等の支払金額の計算の基礎とな った期間)によることとされており、この確 定拠出年金の老齢給付金についてはその老齢 給付金の金額の計算の基礎となった企業型年 金加入者期間(企業型年金規約に基づいて納 付した事業主掛金に係る当該企業型年金加入 者期間に限るものとし、通算加入者等期間に 算入された期間を含みます。)及び個人型年 金加入者期間(個人型年金規約に基づいて納 付した個人型年金加入者掛金に係る当該個人 型年金加入者期間に限るものとし、通算加入 者等期間に算入された期間を含みます。)を 合算した期間とされていました(旧所令69① 二)。

(注 1 ) 中小企業退職金共済法第30条第 1 項の 退職金相当額の受入れ(特定退職金共済 制度から中小企業退職金共済制度への退 職金相当額の受入れ)又は同法第31条の 2 第 6 項において準用する同条第 1 項の 引渡金額の受入れ(従前加入事業主に係 る特定退職金共済事業を廃止した団体か ら独立行政法人勤労者退職金共済機構へ の資産の引渡し)がある場合には、その 受入れがされた退職金相当額又は引渡金 額に利息を付した額を退職時に支給する こととされており、受入れ前の組合員等 であった期間は本人の退職時などに支給 される退職一時金等の支払金額の計算の 基礎となった期間には含まれないため、

その受入れがされた退職金相当額又は引 渡金額の計算の基礎となった期間を、退 職一時金等の支払金額の計算の基礎とな った期間に含むこととされています(旧 所令69①二イ)。

(注 2 ) 受給権者が一時金として支給を受ける 脱退一時金については、一時所得の収入 金額とされています。この一時所得の金 額の計算に当たっては、一時金に係る上 記⑴①の企業型年金加入者掛金及び個人 型年金加入者掛金は上記のとおり所得控

除の対象となっていることから、生命保 険契約等に基づく一時金に係る一時所得 の計算における加入者が負担した金額か ら除くこととされています(旧所令183②

④)。

(注 3 ) 確定給付企業年金に係る規約に基づい て支払われる一時金で退職一時金等に該 当しないものについても、一時所得の収 入金額とされています。なお、厚生年金 基金から確定給付企業年金に移換された 資産に相当する金額については、一時所 得の計算における加入者が負担した金額 から除くこととされています(旧所令183

②④)。

② 受給権者が年金として支給を受ける老齢給 付金については、公的年金等控除を適用する こととされています(所法35③三、所令82の

2 ②六)。

(注) 確定給付企業年金については、加入者が 負担した掛金について生命保険料控除の対 象とされていますが、拠出時に全額が控除 されていない(課税されている)ことから、

確定給付企業年金に係る規約に基づいて拠 出された掛金のうちにその年金が給付され る加入者(加入者であった者を含みます。

以下同じです。)の負担した金額がある場合 には、その支払を受ける年金の額からその 加入者の負担した金額のうちその年金の額 に対応するものとして計算した金額を控除 した金額に相当する部分を公的年金等に係 る雑所得として公的年金等控除を適用して 課税することとされています(所法35③三、

旧所令82の 3 )。なお、厚生年金基金から確 定給付企業年金に移換された資産のうち加 入者が負担した部分に相当する金額につい ては、搬出時に厚生年金基金の掛金として 全額が控除(社会保険料控除)されていま すので、確定給付企業年金が給付される加 入者の負担した金額から除く(公的年金等 の収入金額から控除しない)こととされて

いました(旧所令82の 3 ①二)。

2  確定拠出年金法等の改正の趣旨及びそ

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